大原孫三郎の社会文化貢献

大原孫三郎の社会文化貢献

兼田麗子 著
定価:5,500円(税込)
  • 在庫:
    在庫があります
  • 発行:
    2009年01月20日
  • 判型:
    A5判上製
  • ページ数:
    264頁
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内容紹介



倉敷の企業家、大原孫三郎は、文化の世紀と言われる現在を遡ること約1世紀前に、自費も投入し続けて日本の地域と文化の保護・発展のために民間人の立場から尽力した。現在も脈々と受け継がれている孫三郎の社会文化への貢献を、周辺の人物と関連づけてまとめた著作。

≪目次≫
はしがき
第1章 岡山のキリスト者の福祉実践とその思想 ―大原孫三郎と留岡幸助を中心にして
福祉の実践と思想/岡山キリスト者の福祉実践例/実践の背後にあった動機や思想/福祉実践者たちの思想を学ぶ必要性

第2章 熊本のキリスト者が岡山のキリスト者に与えた影響
社会の問題とキリスト者/熊本のキリスト者/熊本のキリスト者、熊本バンドの特徴/熊本のキリスト者達の働き・影響/熊本のキリスト者と近代日本思想と福祉実

第3章 石井十次と日向高鍋
大原孫三郎と石井十次/地域と人/石井十次/石井十次の故郷、高鍋/地域の風土が人を育てる

第4章 大原孫三郎の民芸運動支援
民衆重視の視点/柳宗悦等の民芸運動と民芸観の特徴/柳と民芸運動について/孫三郎が民芸運動に共鳴・支援した理由/倉敷の歴史的風土/倉敷の歴史的風土と孫三郎による地域重視の民芸運動支援

第5章 大原孫三郎と柳宗悦 ―柳宗悦にみる現代的意義
多元性に逆行する動き/朝鮮半島文化の尊重発言に見る柳宗悦の今日的意義/沖縄言語問題に見る柳宗悦の今日的意義/柳に対する批判/柳宗悦の現在性

第6章 企業家、大原孫三郎・聰一郎の芸術支援 ―大原美術館
経済と文化・芸術/大原美術館/美術館に見る孫三郎の特徴/美術館に見る聰一郎の特徴/その他の企業家コレクションとその特徴/独特の特徴を有して出発した大原美術館

第7章 大原孫三郎の考察を通じての思索 ―伝統から近代、現代そして未来へ
大原孫三郎の考察を通じて思索した点/歴史上の福祉実践と対比的な現代日本の原因/民の関与で福祉市民社会を切り開いていく可能性を学ぶ

終章 なぜ、大原孫三郎研究なのか ―現代的意義
福祉実践にかけた先駆者としての大原孫三郎/大原孫三郎の現代的意義

参考文献
あとがき