不法行為準拠法と実質法の役割
愛媛大学法学会叢書13

不法行為準拠法と実質法の役割

不破 茂 著
定価:5,830円(税込)
  • 在庫:
    在庫があります
  • 発行:
    2009年03月01日
  • 判型:
    A5判上製
  • ページ数:
    322頁
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内容紹介

目  次
 
第一章 
統治利益分析論の現代的展開
一 立法政策と法適用利益
二 立法政策の認識
三 国の利益の意味
四 立法政策と利益の決定
五 立法政策の擬制と利益の創出
六 自己利益の抑制的解釈
七 小 括

第二章 
アメリカ抵触法理論における抵触的正義の再評価
第一節 抵触的正義の再評価
一 国の利益の比較衡量と礼譲
二 既得性原則
三 政治的権利論
第二節 選択的適用主義と実質的アプローチ
一 リース
二 ヴァン・メーレン
三 ワイントローブ
四 ユンガー(71)

第三章 
大規模不法行為の準拠法
一 エージェント・オレンジ事件
二 アプローチ―トラゥトマンと下院法案
三 選択的適用―ユンガーとリース
四 被害者常居所地法―ワイントローブ
五 連結点の集中と段階的適用―ALI草案
六 小 括

第四章
 航空機事故の準拠法―航空会社及び製造者の責任
一 ワルソー条約と国際私法の適用関係
二 合衆国抵触法第二リステイトメント
三 興味深い幾つかの判決例
四 航空会社の責任及び損害賠償の準拠法
五 製造物責任に関する準拠法条約
六 製造物責任法の目的と関連との関係

第五章
 英国法上の不法行為準拠法と啓蒙的領域主義
第一節 英国法上の不法行為準拠法
一 一九九五年国際私法及び雑則法
二 プロパーロー理論と利益分析論
第二節 啓蒙的領域主義
一 領域的方法と利益分析論
二 啓蒙的領域主義
三 共同体と不法行為準拠法―ケイの学説

第六章
 損害賠償算定の法性決定―英国貴族院Harding v Wealands事件を中心として
一 Harding事件の概要
二 手続と実体
三 一九九五年法における例外条項の適用
四 公 序
五 ローマⅡとの関係
六 小 括

第七章
 国際私法上の請求権競合
一 意 義
二 国際私法における請求権競合
三 契約法と不法行為法
四 所有権に基づく返還請求権(所有者-占有者関係法)と契約法

第八章
 国際私法の現代化
一 ローマⅡ
二 法の適用に関する通則法
三 結 語