市場社会の変容と金融・財産法

市場社会の変容と金融・財産法

橋 眞/島川 勝 編著
定価:5,500円(税込)
  • 在庫:
    在庫があります
  • 発行:
    2009年03月30日
  • 判型:
    A5版上製
  • ページ数:
    302頁
カートに入れる

書籍購入は弊社「早稲田正門店インターネット書店」サイトでの購入となります。

内容紹介

目  次
はしがき

第1部 論 説
譲渡担保権者の物的納税責任
――最判平成13年11月22日・民集55巻6号1056頁及び最判平成19年2月15日・民集61巻1号243頁を契機として――橋智也 3

Ⅰ 序 3
Ⅱ 平成13年最高裁判決及び平成19年最高裁判決の概要 5
Ⅲ 租税債権と第三取得者・抵当権者の関係 15
Ⅳ 譲渡担保と租税債権の関係 23
Ⅴ 結 語 31

「相殺の担保的機能」について――判例を読み直す 橋 眞 34

Ⅰ はじめに――問題の設定と用語の整理 34
Ⅱ 差押えと相殺をめぐる2つの大法廷判決 37
Ⅲ 債権の移転と相殺 60
Ⅳ いわゆる「逆相殺」の問題――昭和45年判決との関係 68
Ⅴ 相殺の法理と「担保的機能」の意味――清水誠教授の見解 70
Ⅵ まとめ 73

ロェスレル草案における解除構想杉本好央 77

Ⅰ はじめに 77
Ⅱ 商取引法における解除 79
Ⅲ 破産法における解除 85
Ⅳ おわりに 109

証券取引規制と公序、市場におけるフェアネス
―損失保証契約に係る約定金請求事件・最高裁判決を手がかりとして―
 吉井敦子 111

Ⅰ はじめに 111
Ⅱ 損失保証契約に係る約定金請求事件 112
Ⅲ 各審級裁判所の判断 113
Ⅳ 損失保証契約をめぐる問題の所在 121
Ⅴ 損失保証契約の効力と公序 125
Ⅵ 市場の保護と契約の効力 129
Ⅶ 市場におけるフェアネスと今後の展望 136

物権法の制定と中国憲法―所有権を中心として 王  晨 140

Ⅰ 物権法の前史 140
Ⅱ 物権法の制定過程 143
Ⅲ 物権法の構造と特徴 147
Ⅳ 物権法草案と中国憲法 150
Ⅴ 物権法における進歩と不足 157
Ⅵ 私権としての物権法の行方 163

「商業化」と法をめぐる、19世紀中葉ドイツにおける考察の
一例を紹介する――クンツェの「解答権」論について――
 守矢健一 165

Ⅰ はじめに 165
Ⅱ 小論の紹介 168
Ⅲ クンツェについて、簡単な紹介 203

第2部 調査報告
【調査報告】
抵当権および債権譲渡に関する法改正の検証

橋 眞
島川 勝
橋智也
藤井徳展 213

Ⅰ はじめに 213
Ⅱ 担保不動産収益執行について 217
Ⅲ 抵当不動産上の賃借権の処遇について 223
Ⅳ 動産・債権譲渡特例法について 230
Ⅴ 担保・金融取引につき、法・制度の改善をすべき点 236
Ⅵ まとめと今後の課題 237

【講 演】
担保法・執行法改正の検証と評価松岡久和 240

はじめに 240
Ⅰ 担保法・執行法改正を振り返る 241
Ⅱ 収益執行について 244
Ⅲ 抵当不動産上の賃借権の処遇について 251

【資 料】
抵当権および債権譲渡に関する法改正の検証 263

Ⅰ 担保不動産収益執行制度について 263
Ⅱ 抵当不動産上の賃借権の処遇について 270
Ⅲ 動産・債権譲渡特例法について 280
Ⅳ 担保・金融取引に関する法・制度の改善点 285