目次
はしがき
［論文］
いわゆる「罪刑均衡原則」について
－..その法哲学的根拠と近時の国際的展開を背景とする一考察..－岡上雅美（１）
Ⅰはじめに１
Ⅱ従来の議論状況と問題の所在２
Ⅲ罪刑均衡原則の最近の動向７
Ⅳ罪刑均衡の根拠、刑量への換算基準およびなお残る諸問題15
Ⅴドイツにおける「罪刑均衡の量刑論」と罪刑均衡をめぐる議論について19
Ⅵ罪刑均衡論の諸見解についてなお残る問題点と若干の理論的検討21
Ⅶ結びに代えて26
消極的責任主義の帰趨
－..わが国における近時の量刑理論の批判的検討..－城下裕二（29）
Ⅰ問題の所在29
Ⅱ前提的考察30
Ⅲ「実質的な応報刑論」からの批判38
Ⅳ消極的責任主義の「再構成」論からの批判44
Ⅴ「運用上の例外」を主張する見解からの批判55
Ⅵおわりに59
具体的事実の錯誤と法定的符号…上嶌一高（61）
Ⅰ問題の所在61
Ⅱ法定的符合説と具体的符合説63
Ⅲ抽象的法定符合説と具体的法定符合説68
Ⅳ客体の錯誤と方法の錯誤の区別77
Ⅴ因果関係の錯誤84
Ⅵ近年の学説85
Ⅶ法定的符合93
違法性の意識…松原久利（105）
Ⅰはじめに105
Ⅱ 故意と違法性の意識（ の可能性） 106
Ⅲ違法性の意識の内容115
Ⅳ違法性の意識の可能性124
Ⅴおわりに132
因果関係論と客観的帰属論…小林憲太郎（135）
Ⅰはじめに135
Ⅱ辰井の因果関係論136
Ⅲ安達の客観的帰属論141
Ⅳおわりに142
［ 書評］..
結果的加重犯の構造と成立要件・成立範囲
－..内田浩著『結果的加重犯の構造』（ 信山社、2005 年） を読む..－丸山雅夫（145）
規範論理と刑法理論学
－..高橋則夫著『規範論と刑法解釈論』（ 成文堂、2007 年） を読んで..－伊東研祐（167）
［ 外国論文紹介］..
最近のドイツにおけるVerfall を巡る議論…島田聡一郎（185）
［ 創刊の辞］