世界のことばと文化シリーズ
ラテンアメリカ世界のことばと文化
畑 惠子/山眞次 編著 立岩礼子/三田千代子/田村さと子/加藤 薫/西村秀人/田島久歳/後藤雄介/新木秀和/浦部浩之/立花英裕/柴田佳子/市之瀬 敦/睦月規子/アルベルト松本/牛田千鶴/森本栄晴/本谷裕子 著
定価:3,300円(税込)-
在庫:
在庫があります -
発行:
2009年07月01日
-
判型:
A5版並製 -
ページ数:
382頁
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内容紹介
目 次
Ⅰ ラテンアメリカ世界への誘い
1 ラテンアメリカ世界への誘い
畑 惠子
1 はじめに3
2 ラテンアメリカ地域とカリブ地域4
3 共通性と多様性6
4 地域を構成する人々10
5 人と文化の混淆16
2 ラテンアメリカにおけるスペイン語の普及
―なぜスペイン語がラテンアメリカで話されるようになったのか―
立岩 礼子
1 はじめに19
2 異なる言語との出会い19
3 神の教えを伝える言語―ラテン語,先住民語,スペイン語22
4 スペイン語の浸透26
5 近代化とスペイン語31
6 おわりに35
3 ブラジル社会の多様性とその承認
三田千代子
1 多様性の中のブラジル37
2 ブラジルの統一性と多様性の承認50
Ⅱ ラテンアメリカの芸術と文化
4 ガルシア=マルケスの詩
田村さと子
1 詩との出会い63
2 〈石と空〉の影響66
3 詩への情熱69
4 カフカ―想像力の新たな回路との出会い73
5 図像から見えるメキシコ
加藤 薫
1 はじめに78
2 グアダルーペの聖母像79
3 フリーダ・カーロの図像88
4 サンタ・ムエルテの図像93
6 ラテンアメリカ音楽の「国際性」をめぐって
西村 秀人
1 「ラテンアメリカ音楽」とは?101
2 ラテンアメリカ音楽の原風景にみえる共通性104
3 ラテンアメリカ音楽の国際化109
4 ワールド・ミュージックとラテンアメリカ音楽112
5 日本におけるラテンアメリカ音楽113
7 ノスタルジーとしてのグァラーニア
田島 久歳
1 はじめに116
2 グァラニー語の一般言語化117
3 グァラーニアの誕生物語118
4 グァラーニアを継承する者たち122
5 パラグァイ・ポルカ123
6 むすびにかえて124
Ⅲ ラテンアメリカの先住民言語文化と国民国家
8 ラテンアメリカの先住民言語
―生き残りをかけて―
山 眞次
1 はじめに129
2 先住民言語分布130
3 先住民言語の変遷132
4 植民地時代の先住民言語134
5 先住民言語の文法書135
6 19世紀の先住民の状況136
7 メキシコのバイリンガル政策137
8 先住民言語文学142
9 む す び144
9 19世紀のメキシコにおけるヤキ族の反乱
山 眞次
1 はじめに147
2 部外者の侵入148
3 ディアス政権下のソノラ州開発150
4 カヘメ(ホセ・マリア・レイバ)の反乱153
5 おわりに155
10 「メスティサヘ」へのまなざし
―1920年代のメキシコ―
畑 惠子
1 メスティサヘとはなにか158
2 ヨーロッパへの憧憬159
3 ホセ・バスコンセロスと「宇宙的人種」161
4 世界万博におけるメキシコのイメージ165
5 D・H・ロレンスの見たメキシコ167
6 むすびにかえて170
11 ペルーの多言語・多文化世界
―「あれかこれか」の選択を超えて―
後藤 雄介
1 はじめに─多言語・多文化世界を考察するために172
2 アルゲーダスとインディオ,メスティーソ173
3 アルゲーダスの「メスティサヘ」175
4 むすびにかえて─寛容な多言語・多文化世界理解に向けて180
12 エクアドルの言語政策と二言語教育の実践
新木 秀和
1 はじめに183
2 スペイン語と先住民族諸語183
3 言語教育政策の系譜186
4 異文化間二言語教育の展開188
5 多文化主義と「異文化間性」の概念190
6 おわりに193
13 チリにおけるフロンティアの拡大と先住民
―均質社会の形成と文化的多元性のはざまで―
浦部 浩之
1 長大な国土と均質な社会195
2 チリの征服とマプチェの抵抗198
3 フロンティアの拡大と包摂される先住民200
4 チリ先住民の生活圏とことば205
5 均質社会に生きるチリの先住民209
Ⅳ ラテンアメリカ・カリブ諸国における言語文化の多様性
14 カリブ海のフランス語圏クレオール文化
立花 英裕
1 散在するフランス語圏の島215
2 カリブ海フランス語圏の歴史216
3 クレオール語とクレオール文化220
15 パトワとエスニック言語の交錯
―ジャマイカのクレオール語にみる歴史性と非英語的特徴―
柴田 佳子
1 はじめに―英語圏社会の言語文化の多様性230
2 パトワのポジション231
3 はじめの痕跡―アラワク族,非英国系ヨーロッパ人の影響234
4 基層部としてのクレオール形成―アフリカ諸語の影響238
5 アジア系の影響―インド系と中国系242
6 変わり続けるパトワと評価の変化245
16 「未来の大国」=ブラジルのことば=ポルトガル語は
「未来のことば」か?
市之瀬 敦
1 はじめに252
2 欧州大陸の片隅から世界へ253
3 ポルトガル語を話す国々255
4 進化を遂げるポルトガル語257
5 ブラジルのポルトガル語の特徴260
6 ポルトガル語の未来―未来のポルトガル語262
17 アルゼンチン:「コマンダボー」の世界
睦月 規子
1 歌われなかった国歌265
2 19世紀―アルゼンチンvoseo小史267
3 カストロ-ボルヘス論争269
4 アルゼンチン・ナショナリズムとvoseo271
5 El voseo argentinoの行方274
Ⅴ 越境するラテンアメリカ世界
18 日本で紹介されているラテンアメリカ文化
―コミュニティから生まれつつある新しい文化とは―
アルベルト松本
1 日本で紹介されているラテン文化279
2 音楽や踊りの世界281
3 ラテンアメリカの料理と食材の世界287
4 日本で育まれ,日本から発信されるコミュニティのラテン・パワー293
19 米国におけるメキシコ系住民の言語文化と公教育
―スペイン語と英語によるバイリンガル教育を中心に―
牛田 千鶴
1 否定された言語文化―米墨戦争後の南西部298
2 チカーノ運動―言語文化教育を通じたエスニシティの追求301
3 バイリンガル教育―法制化から廃止まで303
4 米国内スペイン語圏の拡張と今日の言語文化教育306
20 外部要因により表舞台に出たカスティジャとその言葉
森本 栄晴
1 はじめに311
2 南下する言葉―レコンキスタとともに311
3 勇ましい響きの言葉―スペイン語の特徴314
4 海を渡る言葉―さらに活力を得るために314
5 里帰りする言葉―移民とともに317
6 統一体の中での多様性―共通言語としての条件322
7 ま と め323
21 おいしさは世界の共通語
―トウモロコシから眺めたグアテマラ―
本谷 裕子
1 はじめに―おいしいグアテマラへようこそ!325
2 トウモロコシ作り329
3 トウモロコシの下ごしらえ-マサ作り332
4 トウモロコシと機織り334
5 さまざまなトウモロコシ料理336
6 むすびにかえて―トウモロコシの人々340
あとがき山 眞次
<資 料>
Ⅰ ラテンアメリカ世界への誘い
1 ラテンアメリカ世界への誘い
畑 惠子
1 はじめに3
2 ラテンアメリカ地域とカリブ地域4
3 共通性と多様性6
4 地域を構成する人々10
5 人と文化の混淆16
2 ラテンアメリカにおけるスペイン語の普及
―なぜスペイン語がラテンアメリカで話されるようになったのか―
立岩 礼子
1 はじめに19
2 異なる言語との出会い19
3 神の教えを伝える言語―ラテン語,先住民語,スペイン語22
4 スペイン語の浸透26
5 近代化とスペイン語31
6 おわりに35
3 ブラジル社会の多様性とその承認
三田千代子
1 多様性の中のブラジル37
2 ブラジルの統一性と多様性の承認50
Ⅱ ラテンアメリカの芸術と文化
4 ガルシア=マルケスの詩
田村さと子
1 詩との出会い63
2 〈石と空〉の影響66
3 詩への情熱69
4 カフカ―想像力の新たな回路との出会い73
5 図像から見えるメキシコ
加藤 薫
1 はじめに78
2 グアダルーペの聖母像79
3 フリーダ・カーロの図像88
4 サンタ・ムエルテの図像93
6 ラテンアメリカ音楽の「国際性」をめぐって
西村 秀人
1 「ラテンアメリカ音楽」とは?101
2 ラテンアメリカ音楽の原風景にみえる共通性104
3 ラテンアメリカ音楽の国際化109
4 ワールド・ミュージックとラテンアメリカ音楽112
5 日本におけるラテンアメリカ音楽113
7 ノスタルジーとしてのグァラーニア
田島 久歳
1 はじめに116
2 グァラニー語の一般言語化117
3 グァラーニアの誕生物語118
4 グァラーニアを継承する者たち122
5 パラグァイ・ポルカ123
6 むすびにかえて124
Ⅲ ラテンアメリカの先住民言語文化と国民国家
8 ラテンアメリカの先住民言語
―生き残りをかけて―
山 眞次
1 はじめに129
2 先住民言語分布130
3 先住民言語の変遷132
4 植民地時代の先住民言語134
5 先住民言語の文法書135
6 19世紀の先住民の状況136
7 メキシコのバイリンガル政策137
8 先住民言語文学142
9 む す び144
9 19世紀のメキシコにおけるヤキ族の反乱
山 眞次
1 はじめに147
2 部外者の侵入148
3 ディアス政権下のソノラ州開発150
4 カヘメ(ホセ・マリア・レイバ)の反乱153
5 おわりに155
10 「メスティサヘ」へのまなざし
―1920年代のメキシコ―
畑 惠子
1 メスティサヘとはなにか158
2 ヨーロッパへの憧憬159
3 ホセ・バスコンセロスと「宇宙的人種」161
4 世界万博におけるメキシコのイメージ165
5 D・H・ロレンスの見たメキシコ167
6 むすびにかえて170
11 ペルーの多言語・多文化世界
―「あれかこれか」の選択を超えて―
後藤 雄介
1 はじめに─多言語・多文化世界を考察するために172
2 アルゲーダスとインディオ,メスティーソ173
3 アルゲーダスの「メスティサヘ」175
4 むすびにかえて─寛容な多言語・多文化世界理解に向けて180
12 エクアドルの言語政策と二言語教育の実践
新木 秀和
1 はじめに183
2 スペイン語と先住民族諸語183
3 言語教育政策の系譜186
4 異文化間二言語教育の展開188
5 多文化主義と「異文化間性」の概念190
6 おわりに193
13 チリにおけるフロンティアの拡大と先住民
―均質社会の形成と文化的多元性のはざまで―
浦部 浩之
1 長大な国土と均質な社会195
2 チリの征服とマプチェの抵抗198
3 フロンティアの拡大と包摂される先住民200
4 チリ先住民の生活圏とことば205
5 均質社会に生きるチリの先住民209
Ⅳ ラテンアメリカ・カリブ諸国における言語文化の多様性
14 カリブ海のフランス語圏クレオール文化
立花 英裕
1 散在するフランス語圏の島215
2 カリブ海フランス語圏の歴史216
3 クレオール語とクレオール文化220
15 パトワとエスニック言語の交錯
―ジャマイカのクレオール語にみる歴史性と非英語的特徴―
柴田 佳子
1 はじめに―英語圏社会の言語文化の多様性230
2 パトワのポジション231
3 はじめの痕跡―アラワク族,非英国系ヨーロッパ人の影響234
4 基層部としてのクレオール形成―アフリカ諸語の影響238
5 アジア系の影響―インド系と中国系242
6 変わり続けるパトワと評価の変化245
16 「未来の大国」=ブラジルのことば=ポルトガル語は
「未来のことば」か?
市之瀬 敦
1 はじめに252
2 欧州大陸の片隅から世界へ253
3 ポルトガル語を話す国々255
4 進化を遂げるポルトガル語257
5 ブラジルのポルトガル語の特徴260
6 ポルトガル語の未来―未来のポルトガル語262
17 アルゼンチン:「コマンダボー」の世界
睦月 規子
1 歌われなかった国歌265
2 19世紀―アルゼンチンvoseo小史267
3 カストロ-ボルヘス論争269
4 アルゼンチン・ナショナリズムとvoseo271
5 El voseo argentinoの行方274
Ⅴ 越境するラテンアメリカ世界
18 日本で紹介されているラテンアメリカ文化
―コミュニティから生まれつつある新しい文化とは―
アルベルト松本
1 日本で紹介されているラテン文化279
2 音楽や踊りの世界281
3 ラテンアメリカの料理と食材の世界287
4 日本で育まれ,日本から発信されるコミュニティのラテン・パワー293
19 米国におけるメキシコ系住民の言語文化と公教育
―スペイン語と英語によるバイリンガル教育を中心に―
牛田 千鶴
1 否定された言語文化―米墨戦争後の南西部298
2 チカーノ運動―言語文化教育を通じたエスニシティの追求301
3 バイリンガル教育―法制化から廃止まで303
4 米国内スペイン語圏の拡張と今日の言語文化教育306
20 外部要因により表舞台に出たカスティジャとその言葉
森本 栄晴
1 はじめに311
2 南下する言葉―レコンキスタとともに311
3 勇ましい響きの言葉―スペイン語の特徴314
4 海を渡る言葉―さらに活力を得るために314
5 里帰りする言葉―移民とともに317
6 統一体の中での多様性―共通言語としての条件322
7 ま と め323
21 おいしさは世界の共通語
―トウモロコシから眺めたグアテマラ―
本谷 裕子
1 はじめに―おいしいグアテマラへようこそ!325
2 トウモロコシ作り329
3 トウモロコシの下ごしらえ-マサ作り332
4 トウモロコシと機織り334
5 さまざまなトウモロコシ料理336
6 むすびにかえて―トウモロコシの人々340
あとがき山 眞次
<資 料>