法・政治・倫理
デリダ、コジェーヴ、シュトラウスから見えてくる「法哲学」堅田研一 著
定価:6,050円(税込)-
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発行:
2009年07月20日
-
判型:
A5上製 -
ページ数:
290頁
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内容紹介
目次
序論問題設定............................. 1
1. 二つの「帝国」論1
2. 法哲学14
第一章言語と政治.......................... 17
1. なぜ、まず言語を問題にするのか17
2.『法の力』における言語と正義18
(1) 『法の力』の意義(18)
(2) ふたつの言語観(19)
(3) 言語問題と法哲学(23)
(4) 脱構築の、法哲学へのインパクト(30)
3.『マルクスの亡霊たち』における言語、制度、正義32
(1) 問題設定(35)
(2) 現象学批判者としてのマルクス(36)
(3) マルクスによる「脱構築」(38)
(4) デリダによる『資本論』解釈(40)
(5) マルクスと正義(44)
4. バリバールにおける「真理の制定」と「観念の論理学」48
(1) 真理の「制定」と「構成」(48)
(2) 真理の「デモクラシー主義」における「真理」(52)
5. 真理と正義54
第二章コジェーヴ哲学の可能性についての試論
--コジェーヴ、シュトラウス、デリダ........... 57
1. はじめに57
2. デリダのコジェーヴ解釈62
(1) コジェーヴにおける「主人と奴隷の弁証法」(62)
(2) コジェーヴは始源= 目的論者ではない(64)
(3) デリダのコジェーヴ解釈(65)
3. シュトラウスのコジェーヴ解釈80
(1) コジェーヴとの論争がシュトラウスにとってもつ意味(80)
(2) シュトラウスによる始源= 目的論批判(81)
(3) シュトラウスによる「歴史主義」批判(87)
(4) シュトラウスのコジェーヴ解釈(94)
4. 結びに代えて
--コジェーヴとシュトラウスはなぜ論争したか103
第三章レオ・シュトラウスの政治哲学............. 105
1. はじめに105
2. 自然権と寛容の原理との矛盾107
3. 古典的政治哲学への回帰109
4. 善や正の観念を放棄しないで共存しうるか
--コジェーヴ= シュトラウス論争を手がかりにして110
5. コジェーヴによるシュトラウス批判と、シュトラウス哲学の
進展123
6. 体制論、および理性と啓示との綜合127
第四章古典的政治哲学のもつ現代的意義
--レオ・シュトラウスと法哲学.............. 131
1. はじめに131
2. 近代的政治哲学の問題点と、シュトラウスの問い133
3. シュトラウスによる古典的政治哲学への回帰134
4. ノモスを定立する立法者140
5. 結びに代えて
--古典的政治哲学におけるノモスの概念の現代的意義
153
第五章「人間の権利」について
--J. デリダとM . ヴィレーとの「論争」.......... 159
1. はじめに159
2. ヴィレーによる「人間の権利」批判160
3. デリダによる「人間の権利」の評価162
4. デリダとヴィレーとの「論争」164
5. カントにおける「人間の権利」の概念の意義、
「人間( 性)」の概念の地位174
第六章ミシェル・ヴィレーの「人間の権利」批判と法哲学. 177
1. はじめに177
2. ヴィレーの主張の概観178
3. アリストテレスによる、厳密な意味での法の発見179
4. ローマの法学と法の観念
--「権利」の観念、「人間の権利」の観念の不在187
(1) 「権利」の観念の不在(187)
(2) 「人間の権利」の観念の不在(192)
5.「人間の権利」の観念の誕生196
6. 検討200
第七章「歴史の終わり」は無限定的に続く
--コジェーヴ『法の現象学』に潜む矛盾の意味...... 207
1. はじめに207
2. 問題の設定
--「歴史の終わり」とは何か208
3. 政治的な「歴史の終わり」と法的な「歴史の終わり」
214
4.「公平の正義」と「特殊的なもの」
--二つの「等価性」と二つの「綜合」217
5.「グローバリゼーション」に関する一つの解釈236
6. コジェーヴの「法哲学」
--ヴィレーとコジェーヴ246
最後に--まとめと、一つの「法哲学」の提示............ 251
1. 何が論じられたのか251
2. 哲学と法哲学257
注(259)
あとがき(279)
序論問題設定............................. 1
1. 二つの「帝国」論1
2. 法哲学14
第一章言語と政治.......................... 17
1. なぜ、まず言語を問題にするのか17
2.『法の力』における言語と正義18
(1) 『法の力』の意義(18)
(2) ふたつの言語観(19)
(3) 言語問題と法哲学(23)
(4) 脱構築の、法哲学へのインパクト(30)
3.『マルクスの亡霊たち』における言語、制度、正義32
(1) 問題設定(35)
(2) 現象学批判者としてのマルクス(36)
(3) マルクスによる「脱構築」(38)
(4) デリダによる『資本論』解釈(40)
(5) マルクスと正義(44)
4. バリバールにおける「真理の制定」と「観念の論理学」48
(1) 真理の「制定」と「構成」(48)
(2) 真理の「デモクラシー主義」における「真理」(52)
5. 真理と正義54
第二章コジェーヴ哲学の可能性についての試論
--コジェーヴ、シュトラウス、デリダ........... 57
1. はじめに57
2. デリダのコジェーヴ解釈62
(1) コジェーヴにおける「主人と奴隷の弁証法」(62)
(2) コジェーヴは始源= 目的論者ではない(64)
(3) デリダのコジェーヴ解釈(65)
3. シュトラウスのコジェーヴ解釈80
(1) コジェーヴとの論争がシュトラウスにとってもつ意味(80)
(2) シュトラウスによる始源= 目的論批判(81)
(3) シュトラウスによる「歴史主義」批判(87)
(4) シュトラウスのコジェーヴ解釈(94)
4. 結びに代えて
--コジェーヴとシュトラウスはなぜ論争したか103
第三章レオ・シュトラウスの政治哲学............. 105
1. はじめに105
2. 自然権と寛容の原理との矛盾107
3. 古典的政治哲学への回帰109
4. 善や正の観念を放棄しないで共存しうるか
--コジェーヴ= シュトラウス論争を手がかりにして110
5. コジェーヴによるシュトラウス批判と、シュトラウス哲学の
進展123
6. 体制論、および理性と啓示との綜合127
第四章古典的政治哲学のもつ現代的意義
--レオ・シュトラウスと法哲学.............. 131
1. はじめに131
2. 近代的政治哲学の問題点と、シュトラウスの問い133
3. シュトラウスによる古典的政治哲学への回帰134
4. ノモスを定立する立法者140
5. 結びに代えて
--古典的政治哲学におけるノモスの概念の現代的意義
153
第五章「人間の権利」について
--J. デリダとM . ヴィレーとの「論争」.......... 159
1. はじめに159
2. ヴィレーによる「人間の権利」批判160
3. デリダによる「人間の権利」の評価162
4. デリダとヴィレーとの「論争」164
5. カントにおける「人間の権利」の概念の意義、
「人間( 性)」の概念の地位174
第六章ミシェル・ヴィレーの「人間の権利」批判と法哲学. 177
1. はじめに177
2. ヴィレーの主張の概観178
3. アリストテレスによる、厳密な意味での法の発見179
4. ローマの法学と法の観念
--「権利」の観念、「人間の権利」の観念の不在187
(1) 「権利」の観念の不在(187)
(2) 「人間の権利」の観念の不在(192)
5.「人間の権利」の観念の誕生196
6. 検討200
第七章「歴史の終わり」は無限定的に続く
--コジェーヴ『法の現象学』に潜む矛盾の意味...... 207
1. はじめに207
2. 問題の設定
--「歴史の終わり」とは何か208
3. 政治的な「歴史の終わり」と法的な「歴史の終わり」
214
4.「公平の正義」と「特殊的なもの」
--二つの「等価性」と二つの「綜合」217
5.「グローバリゼーション」に関する一つの解釈236
6. コジェーヴの「法哲学」
--ヴィレーとコジェーヴ246
最後に--まとめと、一つの「法哲学」の提示............ 251
1. 何が論じられたのか251
2. 哲学と法哲学257
注(259)
あとがき(279)