量刑理論の現代的課題〔増補版〕
城下裕二 著
定価：5,720円（税込）-
在庫:
美本なし（ケース又はカバー汚れ） -
発行:
2009年12月10日
-
判型:
A5版上製 -
ページ数:
310頁 -
ISBN:
978-4-7923-1851-2
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内容紹介
目 次
はしがき
第1章 量刑理論の現在
１． 問題の所在… 1
２． 量刑基準の構造… 3
３． 被害感情と量刑基準… 9
４． おわりに… 11
第2章 法定刑の引上げと立法政策
１． 問題の所在… 13
２． 法定刑およびその引上げの意義… 16
３． 法制審議会における説明と審議経過… 18
４． 検 討… 24
５． おわりに… 29
第3章 罪数論と量刑理論―観念的競合における
「二重評価」と併合罪規定の法意をめぐって―
１． 問題の所在… 31
２． 観念的競合における「二重評価」… 33
３． 併合罪加重の法意… 42
〔事例研究１〕 新潟女性監禁事件… 46
〔事例研究２〕 大阪連続強姦・強盗事件… 56
第4章 量刑事情の意義と限界
１． 問題の所在… 65
２． 責任判断と量刑事情… 66
３． 予防判断と量刑事情… 69
４． 責任判断・予防判断と関連しない量刑事情？… 73
〔事例研究３〕 裁判所の勧めによりボランティア活動を行った被告人に対し，これを有利な事情として考慮して再度の執行猶予を認めた原判決を破棄し，実刑に処した事例… 76
第5章 量刑事情としての「捜査手続の違法」
１． 問題の所在… 89
２． 裁判例の紹介… 91
３． 手続法的観点からの検討… 96
４． 実体法的観点からの検討… 106
５． おわりに… 111
第6章 量刑事情としての「捜査手続の違法」・再論
１． 問題の所在… 115
２． 「可罰的責任」と捜査手続の違法… 117
３． 「規範の安定化」と捜査手続の違法… 122
４． おわりに… 129
第7章 最近の判例における死刑と無期懲役の限界
１． 問題の所在… 131
２． 死刑選択のための「量刑基準」と「量刑事情」… 132
３． 最近の最高裁判例をめぐって… 138
４． おわりに… 142
〔事例研究４〕 強盗殺人等被告事件について，被告人2名に同時に死刑を言い渡した原判決が破棄され，いずれも無期懲役が言い渡された事例… 144
〔事例研究５〕 女児に対する強制わいせつ，殺人，死体遺棄などの事案において，懲役18年を言い渡した第1審判決を破棄し，被告人の人格の矯正が極めて困難であることなどを理由として無期懲役を言い渡した事例… 153
〔事例研究６〕 第1審判決の無期懲役の科刑を維持した控訴審判決が不当として破棄された事例… 165
〔補論〕 5事件以降の判例動向について
１． はじめに… 187
２． 控訴審判例… 187
３． 最高裁判例… 191
第8章 少年に対する不定期刑の量刑基準
１． 問題の所在… 195
２． 少年の刑事事件と量刑基準… 196
３． 不定期刑の量刑基準… 200
４． 不定期刑と酌量減軽… 207
第9章 文献紹介
１． 松岡正章著『量刑法の生成と展開』（成文堂，2000年)… 213
２． 原田國男著『量刑判断の実際』（現代法律出版，2003年)… 215
３． Marvin E. Frankel, Sentencing Guidelines：A Need for
Creative Collaboration, 101 YALE L. J. 2043 -51（1992)；
Daniel J. Freed, Federal Sentencing in the Wake of
Guidelines：Unacceptable Limits on the Discretion
of Sentencers, 101 YALE L. J. 1681 -754（1992)… 219
４． KATE STITH AND JOSE´ A. CABRANES, FEAR OF JUDGING：
SENTENCING GUIDELINES IN THE FEDERAL COURTS,
The University of Chicago Press, 1998, pp. xii＋276… 228
第10章 消極的責任主義の帰趨
１． 問題の所在… 239
２． 前提的考察… 240
３． 「実質的な応報刑論」からの批判… 248
４． 消極的責任主義の「再構成」論からの批判… 254
５． 「運用上の例外」を主張する見解からの批判… 266
６． おわりに… 270
第11章 裁判員制度における量刑
１． はじめに… 273
２． 評議まで… 275
３． 量刑に関する評議・評決と量刑「基準」… 278
４． 量刑理由の記載… 282
５． 控訴審における量刑審査… 284
判例索引… 289
はしがき
第1章 量刑理論の現在
１． 問題の所在… 1
２． 量刑基準の構造… 3
３． 被害感情と量刑基準… 9
４． おわりに… 11
第2章 法定刑の引上げと立法政策
１． 問題の所在… 13
２． 法定刑およびその引上げの意義… 16
３． 法制審議会における説明と審議経過… 18
４． 検 討… 24
５． おわりに… 29
第3章 罪数論と量刑理論―観念的競合における
「二重評価」と併合罪規定の法意をめぐって―
１． 問題の所在… 31
２． 観念的競合における「二重評価」… 33
３． 併合罪加重の法意… 42
〔事例研究１〕 新潟女性監禁事件… 46
〔事例研究２〕 大阪連続強姦・強盗事件… 56
第4章 量刑事情の意義と限界
１． 問題の所在… 65
２． 責任判断と量刑事情… 66
３． 予防判断と量刑事情… 69
４． 責任判断・予防判断と関連しない量刑事情？… 73
〔事例研究３〕 裁判所の勧めによりボランティア活動を行った被告人に対し，これを有利な事情として考慮して再度の執行猶予を認めた原判決を破棄し，実刑に処した事例… 76
第5章 量刑事情としての「捜査手続の違法」
１． 問題の所在… 89
２． 裁判例の紹介… 91
３． 手続法的観点からの検討… 96
４． 実体法的観点からの検討… 106
５． おわりに… 111
第6章 量刑事情としての「捜査手続の違法」・再論
１． 問題の所在… 115
２． 「可罰的責任」と捜査手続の違法… 117
３． 「規範の安定化」と捜査手続の違法… 122
４． おわりに… 129
第7章 最近の判例における死刑と無期懲役の限界
１． 問題の所在… 131
２． 死刑選択のための「量刑基準」と「量刑事情」… 132
３． 最近の最高裁判例をめぐって… 138
４． おわりに… 142
〔事例研究４〕 強盗殺人等被告事件について，被告人2名に同時に死刑を言い渡した原判決が破棄され，いずれも無期懲役が言い渡された事例… 144
〔事例研究５〕 女児に対する強制わいせつ，殺人，死体遺棄などの事案において，懲役18年を言い渡した第1審判決を破棄し，被告人の人格の矯正が極めて困難であることなどを理由として無期懲役を言い渡した事例… 153
〔事例研究６〕 第1審判決の無期懲役の科刑を維持した控訴審判決が不当として破棄された事例… 165
〔補論〕 5事件以降の判例動向について
１． はじめに… 187
２． 控訴審判例… 187
３． 最高裁判例… 191
第8章 少年に対する不定期刑の量刑基準
１． 問題の所在… 195
２． 少年の刑事事件と量刑基準… 196
３． 不定期刑の量刑基準… 200
４． 不定期刑と酌量減軽… 207
第9章 文献紹介
１． 松岡正章著『量刑法の生成と展開』（成文堂，2000年)… 213
２． 原田國男著『量刑判断の実際』（現代法律出版，2003年)… 215
３． Marvin E. Frankel, Sentencing Guidelines：A Need for
Creative Collaboration, 101 YALE L. J. 2043 -51（1992)；
Daniel J. Freed, Federal Sentencing in the Wake of
Guidelines：Unacceptable Limits on the Discretion
of Sentencers, 101 YALE L. J. 1681 -754（1992)… 219
４． KATE STITH AND JOSE´ A. CABRANES, FEAR OF JUDGING：
SENTENCING GUIDELINES IN THE FEDERAL COURTS,
The University of Chicago Press, 1998, pp. xii＋276… 228
第10章 消極的責任主義の帰趨
１． 問題の所在… 239
２． 前提的考察… 240
３． 「実質的な応報刑論」からの批判… 248
４． 消極的責任主義の「再構成」論からの批判… 254
５． 「運用上の例外」を主張する見解からの批判… 266
６． おわりに… 270
第11章 裁判員制度における量刑
１． はじめに… 273
２． 評議まで… 275
３． 量刑に関する評議・評決と量刑「基準」… 278
４． 量刑理由の記載… 282
５． 控訴審における量刑審査… 284
判例索引… 289