製造物責任と不作為犯論
岩間康夫 著
定価:4,950円(税込)-
在庫:
在庫があります -
発行:
2010年02月20日
-
判型:
A5版上製 -
ページ数:
216頁 -
ISBN:
978-4-7923-1860-4
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内容紹介
目次
はしがき
初出一覧
第1 章はじめに…… 1
第2 章刑法上の製造物責任に関するドイツの判例…… 5
第1 節皮スプレー事件( ドイツ連邦通常裁判所第2 刑事部1990 年7 月6 日判決) …… 5
第2 節木材防腐剤事件第一審判決( フランクフルト・ラント裁判所1993 年5 月25 日判決) …… 15
第3 節皮スプレー事件判決に対するドイツ学説の反応--先行行為の義務違反性概念をめぐって--…… 17
第3 章危険な先行行為に基づく保障人的義務--その成立範囲をめぐって--…… 24
第1 節刑事製造物責任の根拠としての位置づけ…… 24
第2 節第二次大戦前の判例及び学説…… 26
第3 節ドイツ学説の議論状況…… 34
(1) 全面的否定説34
(2) 無限定説41
(3) 義務違反性要求説45
(4) 高度の危険作出要求説51
(5) 答責領域の分配による制限54
第4 節戦後の連邦裁判所判例…… 63
(1) 義務違反性基準の確立まで63
(2) 義務違反性基準の弛緩化--皮スプレー判決に至るまで--70
第5 節まとめ…… 85
第4 章欠陥製造物回収義務の発生根拠に関するドイツの学説…… 90
第1 節刑法上の回収義務否定説…… 90
第2 節法律に基づく保障人的義務…… 92
第3 節危険な先行行為に基づく保障人的義務…… 94
第4 節物的「支配」に基づく保障人的義務…… 96
第5 節社会安全義務に基づく保障人的義務…… 100
第6 節情報の集中に基づく保障人的義務…… 103
第7 節保護の引き受けに基づく保障人的義務…… 106
第5 章欠陥製造物回収義務の発生根拠に関するわが国の議論状況…… 112
第1 節回収義務否定説…… 112
第2 節抽象的支配説…… 114
第3 節保護引き受け説…… 118
第4 節情報支配説…… 120
第5 節特別の行為自由使用( 危険な先行行為) 説…… 124
第6 節判例…… 125
(1) 薬害エイズ事件ミドリ十字ルート125
(2) 三菱自工製トラックタイヤ脱落事故129
第6 章回収義務者としての取締役…… 133
第1 節皮スプレー判決による取締役の懈怠と不回収決定との間の因果関係及び
共同正犯的構成をめぐるドイツ学説の反応…… 133
(1) 問題の所在133
(2) 取締役各人の投票活動と不回収決定との因果関係135
(3) 決定を事後承認した販売会社取締役の承継的共同正犯154
(4) 取締役会の不回収決定とスプレー使用中止との因果関係156
第2 節若干の検討--わが国との関連を含めて--…… 160
第3 節取締役への帰属に関するヤコブスの構想…… 165
(1) 問題の所在165
(2) ヤコブスの見解166
(3) 検討176
第7 章製造物の使用と健康被害との自然的因果関係…… 183
第1 節皮スプレー判決の立場…… 183
第2 節肯定的学説…… 184
(1) クーレン184
(2) ホイヤー185
第3 節否定的学説…… 189
(1) プッペ189
(2) ザムゾン190
第4 節木材防腐剤事件上告審判決…… 191
第8 章刑法上の製造物責任をめぐる諸問題の小括--回収義務の限界--…… 192
事項索引…… 205
はしがき
初出一覧
第1 章はじめに…… 1
第2 章刑法上の製造物責任に関するドイツの判例…… 5
第1 節皮スプレー事件( ドイツ連邦通常裁判所第2 刑事部1990 年7 月6 日判決) …… 5
第2 節木材防腐剤事件第一審判決( フランクフルト・ラント裁判所1993 年5 月25 日判決) …… 15
第3 節皮スプレー事件判決に対するドイツ学説の反応--先行行為の義務違反性概念をめぐって--…… 17
第3 章危険な先行行為に基づく保障人的義務--その成立範囲をめぐって--…… 24
第1 節刑事製造物責任の根拠としての位置づけ…… 24
第2 節第二次大戦前の判例及び学説…… 26
第3 節ドイツ学説の議論状況…… 34
(1) 全面的否定説34
(2) 無限定説41
(3) 義務違反性要求説45
(4) 高度の危険作出要求説51
(5) 答責領域の分配による制限54
第4 節戦後の連邦裁判所判例…… 63
(1) 義務違反性基準の確立まで63
(2) 義務違反性基準の弛緩化--皮スプレー判決に至るまで--70
第5 節まとめ…… 85
第4 章欠陥製造物回収義務の発生根拠に関するドイツの学説…… 90
第1 節刑法上の回収義務否定説…… 90
第2 節法律に基づく保障人的義務…… 92
第3 節危険な先行行為に基づく保障人的義務…… 94
第4 節物的「支配」に基づく保障人的義務…… 96
第5 節社会安全義務に基づく保障人的義務…… 100
第6 節情報の集中に基づく保障人的義務…… 103
第7 節保護の引き受けに基づく保障人的義務…… 106
第5 章欠陥製造物回収義務の発生根拠に関するわが国の議論状況…… 112
第1 節回収義務否定説…… 112
第2 節抽象的支配説…… 114
第3 節保護引き受け説…… 118
第4 節情報支配説…… 120
第5 節特別の行為自由使用( 危険な先行行為) 説…… 124
第6 節判例…… 125
(1) 薬害エイズ事件ミドリ十字ルート125
(2) 三菱自工製トラックタイヤ脱落事故129
第6 章回収義務者としての取締役…… 133
第1 節皮スプレー判決による取締役の懈怠と不回収決定との間の因果関係及び
共同正犯的構成をめぐるドイツ学説の反応…… 133
(1) 問題の所在133
(2) 取締役各人の投票活動と不回収決定との因果関係135
(3) 決定を事後承認した販売会社取締役の承継的共同正犯154
(4) 取締役会の不回収決定とスプレー使用中止との因果関係156
第2 節若干の検討--わが国との関連を含めて--…… 160
第3 節取締役への帰属に関するヤコブスの構想…… 165
(1) 問題の所在165
(2) ヤコブスの見解166
(3) 検討176
第7 章製造物の使用と健康被害との自然的因果関係…… 183
第1 節皮スプレー判決の立場…… 183
第2 節肯定的学説…… 184
(1) クーレン184
(2) ホイヤー185
第3 節否定的学説…… 189
(1) プッペ189
(2) ザムゾン190
第4 節木材防腐剤事件上告審判決…… 191
第8 章刑法上の製造物責任をめぐる諸問題の小括--回収義務の限界--…… 192
事項索引…… 205