実務に即した刑法総論
五島幸雄 著
定価:2,860円(税込)-
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発行:
2010年03月20日
-
判型:
A5版並製 -
ページ数:
230頁 -
ISBN:
978-4-7923-1865-9
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内容紹介
目 次
はしがき
第1編 序 論
第1章 日本の司法制度……3
□1 裁判所並びに検察庁と警察及び被告人・被疑者と弁護士……3
1 裁判所……3
① 裁判所の組織,権能 3
② 裁判員制度による裁判 5
2 検察庁……6
3 警 察……6
① 一般司法警察職員 6
② 特別司法警察職員 7
4 検察官と司法警察職員の関係……7
5 被告人・被疑者……8
6 弁護士……8
□2 刑事事件の流れ(捜査から公訴の提起そして公判・判決まで)と
裁判員制度……9
1 捜 査……9
2 公訴の提起……10
3 公判前整理手続……11
4 裁判員制度における裁判員の選任手続……12
① 裁判員候補者と裁判員の選任 12
② 裁判員になることの辞退理由 13
③ 裁判員の欠格事由等 13
5 公判手続……14
① 冒頭手続 15
② 証拠調べ手続 15
③ 弁論手続 16
④ 評議・評決 17
⑤ 判決手続 18
6 裁判員の義務等……19
7 被害者参加制度……19
第2章 刑法の基礎知識……21
□1 刑法総論と各論及び刑法の意義……21
1 刑法総論と刑法各論……21
2 刑法の意義……22
□2 日本の法体系(法の分類)における刑法の位置……23
□3 刑法の分類と刑法の性格,刑法の機能……25
1 実質的意義の刑法と形式的意義の刑法……25
2 特別法と一般法……26
3 自然犯(刑事犯)と法定犯(行政犯)……26
4 実体法と手続法……27
5 公法と私法及び社会法……27
6 刑法の機能……28
□4 刑法理論……28
1 客観説……29
2 主観説……29
第3章 罪刑法定主義……32
□1 意 義……32
□2 罪刑法定主義の内容……32
1 成文法主義……32
2 類推解釈の禁止……33
3 遡及処罰の禁止……34
4 明確性の原則……35
5 罪刑均衡の原則……35
第4章 刑法の適用範囲……37
□1 刑法の人的・場所的適用範囲……37
□2 刑法の時間的適用範囲……38
第2編 犯 罪 論
第1章 犯罪と構成要件……43
□1 犯罪の概念と犯罪の成立要件及び刑法総論の全体像……43
1 構成要件該当性……43
2 違法性……44
3 責任(有責性)……44
4 未 遂……45
5 共 犯……45
6 罪 数……45
7 刑罰論……46
□2 刑法総論に関連する裁判員裁判の課題……46
1 未必の故意……46
2 正当防衛・過剰防衛・誤想防衛……47
3 心神喪失・心神耗弱……47
4 共謀共同正犯……48
5 刑の量定(量刑)……48
6 被告人の犯人性……48
□3 構成要件……49
1 構成要件の意義と機能……49
2 構成要件要素……49
3 客観的構成要件要素……50
① 行 為 50
② 行為の主体 50
③ 行為の客体 50
④ 行為の結果 51
⑤ 因果関係 51
⑥ 行為の状況 52
4 主観的構成要件要素……52
① 故意・過失 52
② 目的犯における目的 53
③ 傾向犯における傾向 53
5 構成要件の諸形態……53
① 結果犯,単純行為犯(挙動犯) 53
② 実質犯(侵害犯,危険犯),形式犯(行政犯) 54
③ 即成犯,状態犯,継続犯 54
④ 身分犯,非身分犯 55
⑤ 結果的加重犯 55
⑥ 結合犯 55
第2章 構成要件該当性……57
□1 実行行為……57
1 実行行為の意義,実質……57
2 不作為犯……58
① 作為犯と不作為犯(真正不作為犯,不真正不作為犯) 58
② 不真正不作為犯の成立要件 59
3 間接正犯……61
① 間接正犯の意義と本質 61
② 間接正犯の成立要件 61
③ 間接正犯の実行の着手時期 61
④ 間接正犯の形態 62
⑤ 間接正犯の限界 63
□2 因果関係……64
1 因果関係の意義と問題点……64
2 因果関係に関する学説と判例……65
① 条件説 65
② 原因説 65
③ 相当因果関係説 65
3 因果関係に関する事例の検討……66
□3 構成要件的故意……67
1 構成要件的故意の意義と体系的地位……67
2 構成要件的故意の要素……68
3 構成要件的故意の種類……69
4 未必の故意と過失との関係……70
5 裁判員裁判の課題となる故意及び未必の故意の認定……71
□4 事実の錯誤(構成要件的錯誤)……72
1 事実の錯誤の意義……72
2 事実の錯誤の態様と分類……73
3 事実の錯誤に関する学説……74
① 具体的符合説 74
② 抽象的符合説 74
③ 法定的符合説 74
4 抽象的事実の錯誤と法定的符合説……75
5 具体的事実の錯誤(特に方法の錯誤)と法定的符合説……77
① 数故意説 77
② 一故意説 77
6 事実の錯誤に関する判例……78
□5 構成要件的過失……79
1 構成要件的過失の意義と処罰規定……79
2 過失犯の成立要件……79
① 不注意(注意義務を怠ること) 79
② 過失行為(注意義務を怠ってした一定の作為・不作為) 80
③ 構成要件的結果の発生と因果関係(過失行為と結果)の存在 81
3 予見可能性に関する個別的な問題……81
① 予見可能性判断の基準者 81
② 予見対象事実の具体性 81
4 構成要件的過失の種類……82
① 業務上過失 82
② 重過失 82
5 過失犯に関する実務的な問題点……83
① 信頼の原則 83
② 段階的過失 83
③ 監督過失 84
第3章 違 法 性……85
□1 違法性の意義,本質……85
□2 違法性の判断……86
□3 違法性阻却事由……87
□4 正当行為……88
1 法令行為……88
2 正当業務行為……88
3 超法規的な正当行為……89
① 被害者の承諾による行為 89
② 推定的承諾による行為 90
③ 治療行為 90
④ 安楽死,尊厳死 90
⑤ 労働争議行為 91
⑥ 義務の衝突 91
□5 正当防衛……92
1 正当防衛の意義と本質……92
2 正当防衛の成立要件……93
① 急迫不正の侵害 93
② 自己又は他人の権利を防衛するため(防衛の意思) 94
③ やむを得ずした行為(防衛行為及びその相当性) 96
3 裁判員裁判の課題となる正当防衛の認定……96
① 自ら招いた侵害に対する正当防衛 97
② けんかと正当防衛 97
□6 過剰防衛,誤想防衛,誤想過剰防衛……98
1 過剰防衛……98
2 誤想防衛……99
3 誤想過剰防衛……99
4 誤想防衛,誤想過剰防衛の処理……100
5 裁判員裁判の課題となる誤想防衛等の問題点……101
6 盗犯等防止法と正当防衛……101
□7 緊急避難……102
1 緊急避難の意義と本質……102
2 緊急避難の成立要件……103
① 現在の危難 103
② 危険を避けるため(避難の意思) 103
③ 避難行為の相当性 103
④ 「業務上特別の義務がある者」の緊急避難の特例 104
3 過剰避難……104
4 誤想避難,誤想過剰避難……105
□8 自救行為……106
第4章 責 任……107
□1 責任の意義,本質……107
1 責任の意義……107
2 責任の本質……107
① 道義的責任論(行為責任論,非決定論) 108
② 社会的責任論(行為者責任論,決定論) 108
③ 人格責任論(人格形成責任論) 108
3 責任のとらえ方……108
① 心理的責任論 108
② 規範的責任論 108
□2 責任の判断,責任要素……109
1 責任能力……109
2 責任故意・責任過失……109
3 期待可能性……110
4 行為者の人格形成に関する一切の事情……110
□3 責任能力……110
1 責任能力の意義……110
① 責任能力の概念 110
② 責任能力の区分 111
③ 責任能力の存在時期 112
2 心神喪失者,心神耗弱者……112
① 実務上問題となる精神障害と責任能力 113
② 心神喪失者等の入通院 114
③ 裁判員裁判の課題となる心神喪失等の判断と精神鑑定 114
3 刑事未成年者……117
① 刑法上の取扱い 117
② 少年法上の取扱い 117
□4 原因において自由な行為……118
1 意 義……119
2 実行行為……119
3 具体的事案の検討……120
□5 違法性の意識と法律の錯誤……121
1 違法性の意識……122
① 違法性の意識必要説(厳格故意説) 122
② 違法性の意識不要説 122
③ 違法性の意識の可能性必要説(制限故意説) 123
④ 通説判例の立場 123
2 法律の錯誤(違法性の錯誤,禁止の錯誤)……123
① 法律の錯誤の種類 123
② 法律の錯誤があった場合の法的処理 124
3 違法性の意識の可能性必要説(制限故意説)における違法性の
意識の欠如と「相当の理由」……124
① 法律の不知の場合 125
② あてはめの錯誤の場合 125
4 第38条第3項の解釈……126
5 事実の錯誤と法律の錯誤の区別……127
① 事実の錯誤 127
② 法律の錯誤 127
6 法律的事実の錯誤……128
7 違法性阻却事由の錯誤(違法性に関する事実の錯誤)……128
① 違法性阻却事由の錯誤に関する学説 128
② 誤想防衛,誤想避難 129
③ 誤想過剰防衛,誤想過剰避難 129
□6 期待可能性……130
1 意 義……130
2 期待可能性の判断基準……131
3 期待可能性に関する問題点の検討……131
① 違法な命令に対する服従行為 131
② 義務の衝突の場合 131
4 期待可能性に関する具体的事例の検討……132
第5章 未 遂……133
□1 未遂犯処罰の意義と根拠……133
□2 未遂犯の成立要件……134
1 実行の着手……134
① 構成要件的故意があること 135
② 犯罪の実行に着手したこと 135
③ 「間接正犯」「原因において自由な行為」における「実行の着手」
の時期 138
2 構成要件的結果の不発生……139
□3 未遂犯の処罰……140
□4 中止未遂……140
1 中止未遂の意義と法的性格……140
2 中止未遂の成立要件……140
① 中止の任意性 141
② 中止行為 143
3 予備の中止……144
□5 不 能 犯……145
1 不能犯の意義と本質……145
2 不能の種類……146
① 客体の不能 146
② 方法の不能 146
3 不能犯と未遂犯の区別……146
4 具体的事例の検討……147
第6章 共 犯……149
□1 共犯の意義と種類……149
1 共犯の意義と種類……149
2 必要的共犯の処罰……150
① 対向犯双方が処罰される場合 150
② 対向犯一方のみが処罰される場合 150
□2 共同正犯……151
1 共同正犯の意義と本質……151
① 意 義 151
② 本 質 151
2 共同正犯の成立要件……153
① 共謀の存在 153
② 共同実行の事実(共謀者の全員又は一部の者の実行行為) 155
3 共同正犯の効果……155
4 裁判員裁判の課題となる共謀共同正犯の成否……156
① 共謀認定の問題点 156
② 起訴状の公訴事実と「共謀」 157
□3 共同正犯に関する諸問題……157
1 共同正犯と同時犯……158
2 承継的共同正犯……159
3 過失犯の共同正犯……161
4 結果的加重犯の共同正犯……162
5 予備罪の共同正犯……162
6 共同正犯と過剰防衛の成否……163
□4 加 担 犯……163
1 加担犯(教唆犯・幇助犯)の意義……163
① 加担犯の意義 163
② 共犯の従属性 163
2 教唆犯……165
① 教唆犯の意義 165
② 教唆犯の成立要件 165
③ 教唆犯の処分 166
④ 間接教唆 166
3 幇助犯……167
① 幇助犯の意義 167
② 幇助犯の成立要件 167
③ 幇助犯の処分 168
④ 幇助犯の教唆及び間接幇助 168
⑤ 教唆・幇助の処罰の制限 169
□5 共犯と身分……169
1 身分犯の意義と分類……169
① 真正身分犯 169
② 不真正身分犯 169
2 第65条の解釈と真正身分犯,不真正身分犯への適用……170
① 判例及び多数説の見解 170
② 有力な反対説 170
③ 両説の差異 170
3 真正身分犯と共犯……171
4 不真正身分犯と共犯……172
① 共同正犯の共謀者中に身分犯と非身分犯がいる場合 172
② 正犯が身分を有し,加担者(教唆犯,幇助犯)が身分を有しない
場合 172
③ 正犯が身分を有さず,加担者(教唆犯,幇助犯)が身分を有して
いる場合 172
④ 横領罪に関する問題 172
□6 共犯の錯誤……173
1 共同正犯の錯誤……173
① 具体的事実の錯誤 174
② 抽象的事実の錯誤 174
2 加担犯(教唆犯,幇助犯)の錯誤……175
3 共犯形式相互間の錯誤……175
4 間接正犯と共犯の錯誤……176
□7 共犯関係からの離脱と共犯の中止……176
1 共犯関係からの離脱(共犯関係の解消)……176
① 実行の着手前 176
② 実行の着手後 177
2 共犯の中止……178
第7章 罪 数……179
□1 犯罪の成立と個数……179
1 罪数の意義と罪数決定の基準……179
① 罪 数 179
② 罪数決定の基準 179
2 特殊な一罪……180
① 法条競合 180
② 包括一罪 181
□2 犯罪の競合……182
1 観念的競合……182
2 牽連犯……182
3 併合罪……183
① 併科刑主義と単一刑主義 183
② 併合罪の範囲 183
第3編 刑 罰 論
□1 刑罰の意義と種類……187
1 意 義……187
2 種 類……187
① 死 刑 187
② 懲役,禁錮,拘留 188
③ 罰金,科料 188
④ 没 収 189
⑤ 追 徴 189
□2 刑罰の適用……190
1 法定刑……190
2 処断刑……190
3 処断刑の形成……191
4 宣告刑……193
5 裁判員裁判の課題となる刑の量定(量刑)……193
① 死刑求刑事件 193
② 危険運転致死傷罪(裁判員裁判の対象となる特殊な事件) 195
6 裁判員裁判の課題となる被告人の犯人性……195
① 被告人が犯人であるという証拠 196
② 自白と秘密の暴露 197
③ DNA鑑定等の科学的証拠 198
④ 捜査段階の自白と公判における供述 199
⑤ 取調べの可視化 199
□3 刑罰の執行と刑罰権の消滅……200
1 死刑の執行……200
2 自由刑における仮釈放等……201
① 仮釈放 201
② 仮出場 201
3 刑の執行猶予……201
4 刑罰権の消滅……202
□4 保安処分……202
事項索引……203
*裁判員裁判関連項目
1 裁判員制度による裁判〔第1編第1章の□1の1の②〕
2 刑事事件の流れ(捜査から公訴の提起そして後半,判決まで)と裁判員制度〔第1編第1章の□2〕
(1) 捜査
(2) 公訴の提起
(3) 公判前整理手続
(4) 裁判員制度における裁判員の選任手続
① 裁判員候補者と裁判員の選任
② 裁判員になることの辞退理由
③ 裁判員の欠格事由
(5) 公判手続
① 冒頭手続
② 証拠調べ手続
③ 弁論手続
④ 評議・評決
⑤ 判決手続
(6) 裁判員の義務等
(7) 被害者参加制度
3 刑法総論に関連する裁判員裁判の課題〔第2編第1章の□2〕
4 裁判員裁判の課題となる故意及び未必の故意の認定〔第2編第2章の□3の5〕
5 裁判員裁判の課題となる正当防衛の認定〔第2編第3章の□5の3〕
6 裁判員裁判の課題となる誤想防衛等の問題点〔第2編第3章の□6の5〕
7 裁判員裁判の課題となる心神喪失等の判断と精神鑑定〔第2編第4章の□3の2の③〕
8 裁判員裁判の課題となる共謀共同正犯の成否〔第2編第6章の□2の4〕
9 裁判員裁判の課題となる刑の量定〔第3編の□2の5〕
10 裁判員裁判の課題となる被告人の犯人性〔第3編の□2の6〕
はしがき
第1編 序 論
第1章 日本の司法制度……3
□1 裁判所並びに検察庁と警察及び被告人・被疑者と弁護士……3
1 裁判所……3
① 裁判所の組織,権能 3
② 裁判員制度による裁判 5
2 検察庁……6
3 警 察……6
① 一般司法警察職員 6
② 特別司法警察職員 7
4 検察官と司法警察職員の関係……7
5 被告人・被疑者……8
6 弁護士……8
□2 刑事事件の流れ(捜査から公訴の提起そして公判・判決まで)と
裁判員制度……9
1 捜 査……9
2 公訴の提起……10
3 公判前整理手続……11
4 裁判員制度における裁判員の選任手続……12
① 裁判員候補者と裁判員の選任 12
② 裁判員になることの辞退理由 13
③ 裁判員の欠格事由等 13
5 公判手続……14
① 冒頭手続 15
② 証拠調べ手続 15
③ 弁論手続 16
④ 評議・評決 17
⑤ 判決手続 18
6 裁判員の義務等……19
7 被害者参加制度……19
第2章 刑法の基礎知識……21
□1 刑法総論と各論及び刑法の意義……21
1 刑法総論と刑法各論……21
2 刑法の意義……22
□2 日本の法体系(法の分類)における刑法の位置……23
□3 刑法の分類と刑法の性格,刑法の機能……25
1 実質的意義の刑法と形式的意義の刑法……25
2 特別法と一般法……26
3 自然犯(刑事犯)と法定犯(行政犯)……26
4 実体法と手続法……27
5 公法と私法及び社会法……27
6 刑法の機能……28
□4 刑法理論……28
1 客観説……29
2 主観説……29
第3章 罪刑法定主義……32
□1 意 義……32
□2 罪刑法定主義の内容……32
1 成文法主義……32
2 類推解釈の禁止……33
3 遡及処罰の禁止……34
4 明確性の原則……35
5 罪刑均衡の原則……35
第4章 刑法の適用範囲……37
□1 刑法の人的・場所的適用範囲……37
□2 刑法の時間的適用範囲……38
第2編 犯 罪 論
第1章 犯罪と構成要件……43
□1 犯罪の概念と犯罪の成立要件及び刑法総論の全体像……43
1 構成要件該当性……43
2 違法性……44
3 責任(有責性)……44
4 未 遂……45
5 共 犯……45
6 罪 数……45
7 刑罰論……46
□2 刑法総論に関連する裁判員裁判の課題……46
1 未必の故意……46
2 正当防衛・過剰防衛・誤想防衛……47
3 心神喪失・心神耗弱……47
4 共謀共同正犯……48
5 刑の量定(量刑)……48
6 被告人の犯人性……48
□3 構成要件……49
1 構成要件の意義と機能……49
2 構成要件要素……49
3 客観的構成要件要素……50
① 行 為 50
② 行為の主体 50
③ 行為の客体 50
④ 行為の結果 51
⑤ 因果関係 51
⑥ 行為の状況 52
4 主観的構成要件要素……52
① 故意・過失 52
② 目的犯における目的 53
③ 傾向犯における傾向 53
5 構成要件の諸形態……53
① 結果犯,単純行為犯(挙動犯) 53
② 実質犯(侵害犯,危険犯),形式犯(行政犯) 54
③ 即成犯,状態犯,継続犯 54
④ 身分犯,非身分犯 55
⑤ 結果的加重犯 55
⑥ 結合犯 55
第2章 構成要件該当性……57
□1 実行行為……57
1 実行行為の意義,実質……57
2 不作為犯……58
① 作為犯と不作為犯(真正不作為犯,不真正不作為犯) 58
② 不真正不作為犯の成立要件 59
3 間接正犯……61
① 間接正犯の意義と本質 61
② 間接正犯の成立要件 61
③ 間接正犯の実行の着手時期 61
④ 間接正犯の形態 62
⑤ 間接正犯の限界 63
□2 因果関係……64
1 因果関係の意義と問題点……64
2 因果関係に関する学説と判例……65
① 条件説 65
② 原因説 65
③ 相当因果関係説 65
3 因果関係に関する事例の検討……66
□3 構成要件的故意……67
1 構成要件的故意の意義と体系的地位……67
2 構成要件的故意の要素……68
3 構成要件的故意の種類……69
4 未必の故意と過失との関係……70
5 裁判員裁判の課題となる故意及び未必の故意の認定……71
□4 事実の錯誤(構成要件的錯誤)……72
1 事実の錯誤の意義……72
2 事実の錯誤の態様と分類……73
3 事実の錯誤に関する学説……74
① 具体的符合説 74
② 抽象的符合説 74
③ 法定的符合説 74
4 抽象的事実の錯誤と法定的符合説……75
5 具体的事実の錯誤(特に方法の錯誤)と法定的符合説……77
① 数故意説 77
② 一故意説 77
6 事実の錯誤に関する判例……78
□5 構成要件的過失……79
1 構成要件的過失の意義と処罰規定……79
2 過失犯の成立要件……79
① 不注意(注意義務を怠ること) 79
② 過失行為(注意義務を怠ってした一定の作為・不作為) 80
③ 構成要件的結果の発生と因果関係(過失行為と結果)の存在 81
3 予見可能性に関する個別的な問題……81
① 予見可能性判断の基準者 81
② 予見対象事実の具体性 81
4 構成要件的過失の種類……82
① 業務上過失 82
② 重過失 82
5 過失犯に関する実務的な問題点……83
① 信頼の原則 83
② 段階的過失 83
③ 監督過失 84
第3章 違 法 性……85
□1 違法性の意義,本質……85
□2 違法性の判断……86
□3 違法性阻却事由……87
□4 正当行為……88
1 法令行為……88
2 正当業務行為……88
3 超法規的な正当行為……89
① 被害者の承諾による行為 89
② 推定的承諾による行為 90
③ 治療行為 90
④ 安楽死,尊厳死 90
⑤ 労働争議行為 91
⑥ 義務の衝突 91
□5 正当防衛……92
1 正当防衛の意義と本質……92
2 正当防衛の成立要件……93
① 急迫不正の侵害 93
② 自己又は他人の権利を防衛するため(防衛の意思) 94
③ やむを得ずした行為(防衛行為及びその相当性) 96
3 裁判員裁判の課題となる正当防衛の認定……96
① 自ら招いた侵害に対する正当防衛 97
② けんかと正当防衛 97
□6 過剰防衛,誤想防衛,誤想過剰防衛……98
1 過剰防衛……98
2 誤想防衛……99
3 誤想過剰防衛……99
4 誤想防衛,誤想過剰防衛の処理……100
5 裁判員裁判の課題となる誤想防衛等の問題点……101
6 盗犯等防止法と正当防衛……101
□7 緊急避難……102
1 緊急避難の意義と本質……102
2 緊急避難の成立要件……103
① 現在の危難 103
② 危険を避けるため(避難の意思) 103
③ 避難行為の相当性 103
④ 「業務上特別の義務がある者」の緊急避難の特例 104
3 過剰避難……104
4 誤想避難,誤想過剰避難……105
□8 自救行為……106
第4章 責 任……107
□1 責任の意義,本質……107
1 責任の意義……107
2 責任の本質……107
① 道義的責任論(行為責任論,非決定論) 108
② 社会的責任論(行為者責任論,決定論) 108
③ 人格責任論(人格形成責任論) 108
3 責任のとらえ方……108
① 心理的責任論 108
② 規範的責任論 108
□2 責任の判断,責任要素……109
1 責任能力……109
2 責任故意・責任過失……109
3 期待可能性……110
4 行為者の人格形成に関する一切の事情……110
□3 責任能力……110
1 責任能力の意義……110
① 責任能力の概念 110
② 責任能力の区分 111
③ 責任能力の存在時期 112
2 心神喪失者,心神耗弱者……112
① 実務上問題となる精神障害と責任能力 113
② 心神喪失者等の入通院 114
③ 裁判員裁判の課題となる心神喪失等の判断と精神鑑定 114
3 刑事未成年者……117
① 刑法上の取扱い 117
② 少年法上の取扱い 117
□4 原因において自由な行為……118
1 意 義……119
2 実行行為……119
3 具体的事案の検討……120
□5 違法性の意識と法律の錯誤……121
1 違法性の意識……122
① 違法性の意識必要説(厳格故意説) 122
② 違法性の意識不要説 122
③ 違法性の意識の可能性必要説(制限故意説) 123
④ 通説判例の立場 123
2 法律の錯誤(違法性の錯誤,禁止の錯誤)……123
① 法律の錯誤の種類 123
② 法律の錯誤があった場合の法的処理 124
3 違法性の意識の可能性必要説(制限故意説)における違法性の
意識の欠如と「相当の理由」……124
① 法律の不知の場合 125
② あてはめの錯誤の場合 125
4 第38条第3項の解釈……126
5 事実の錯誤と法律の錯誤の区別……127
① 事実の錯誤 127
② 法律の錯誤 127
6 法律的事実の錯誤……128
7 違法性阻却事由の錯誤(違法性に関する事実の錯誤)……128
① 違法性阻却事由の錯誤に関する学説 128
② 誤想防衛,誤想避難 129
③ 誤想過剰防衛,誤想過剰避難 129
□6 期待可能性……130
1 意 義……130
2 期待可能性の判断基準……131
3 期待可能性に関する問題点の検討……131
① 違法な命令に対する服従行為 131
② 義務の衝突の場合 131
4 期待可能性に関する具体的事例の検討……132
第5章 未 遂……133
□1 未遂犯処罰の意義と根拠……133
□2 未遂犯の成立要件……134
1 実行の着手……134
① 構成要件的故意があること 135
② 犯罪の実行に着手したこと 135
③ 「間接正犯」「原因において自由な行為」における「実行の着手」
の時期 138
2 構成要件的結果の不発生……139
□3 未遂犯の処罰……140
□4 中止未遂……140
1 中止未遂の意義と法的性格……140
2 中止未遂の成立要件……140
① 中止の任意性 141
② 中止行為 143
3 予備の中止……144
□5 不 能 犯……145
1 不能犯の意義と本質……145
2 不能の種類……146
① 客体の不能 146
② 方法の不能 146
3 不能犯と未遂犯の区別……146
4 具体的事例の検討……147
第6章 共 犯……149
□1 共犯の意義と種類……149
1 共犯の意義と種類……149
2 必要的共犯の処罰……150
① 対向犯双方が処罰される場合 150
② 対向犯一方のみが処罰される場合 150
□2 共同正犯……151
1 共同正犯の意義と本質……151
① 意 義 151
② 本 質 151
2 共同正犯の成立要件……153
① 共謀の存在 153
② 共同実行の事実(共謀者の全員又は一部の者の実行行為) 155
3 共同正犯の効果……155
4 裁判員裁判の課題となる共謀共同正犯の成否……156
① 共謀認定の問題点 156
② 起訴状の公訴事実と「共謀」 157
□3 共同正犯に関する諸問題……157
1 共同正犯と同時犯……158
2 承継的共同正犯……159
3 過失犯の共同正犯……161
4 結果的加重犯の共同正犯……162
5 予備罪の共同正犯……162
6 共同正犯と過剰防衛の成否……163
□4 加 担 犯……163
1 加担犯(教唆犯・幇助犯)の意義……163
① 加担犯の意義 163
② 共犯の従属性 163
2 教唆犯……165
① 教唆犯の意義 165
② 教唆犯の成立要件 165
③ 教唆犯の処分 166
④ 間接教唆 166
3 幇助犯……167
① 幇助犯の意義 167
② 幇助犯の成立要件 167
③ 幇助犯の処分 168
④ 幇助犯の教唆及び間接幇助 168
⑤ 教唆・幇助の処罰の制限 169
□5 共犯と身分……169
1 身分犯の意義と分類……169
① 真正身分犯 169
② 不真正身分犯 169
2 第65条の解釈と真正身分犯,不真正身分犯への適用……170
① 判例及び多数説の見解 170
② 有力な反対説 170
③ 両説の差異 170
3 真正身分犯と共犯……171
4 不真正身分犯と共犯……172
① 共同正犯の共謀者中に身分犯と非身分犯がいる場合 172
② 正犯が身分を有し,加担者(教唆犯,幇助犯)が身分を有しない
場合 172
③ 正犯が身分を有さず,加担者(教唆犯,幇助犯)が身分を有して
いる場合 172
④ 横領罪に関する問題 172
□6 共犯の錯誤……173
1 共同正犯の錯誤……173
① 具体的事実の錯誤 174
② 抽象的事実の錯誤 174
2 加担犯(教唆犯,幇助犯)の錯誤……175
3 共犯形式相互間の錯誤……175
4 間接正犯と共犯の錯誤……176
□7 共犯関係からの離脱と共犯の中止……176
1 共犯関係からの離脱(共犯関係の解消)……176
① 実行の着手前 176
② 実行の着手後 177
2 共犯の中止……178
第7章 罪 数……179
□1 犯罪の成立と個数……179
1 罪数の意義と罪数決定の基準……179
① 罪 数 179
② 罪数決定の基準 179
2 特殊な一罪……180
① 法条競合 180
② 包括一罪 181
□2 犯罪の競合……182
1 観念的競合……182
2 牽連犯……182
3 併合罪……183
① 併科刑主義と単一刑主義 183
② 併合罪の範囲 183
第3編 刑 罰 論
□1 刑罰の意義と種類……187
1 意 義……187
2 種 類……187
① 死 刑 187
② 懲役,禁錮,拘留 188
③ 罰金,科料 188
④ 没 収 189
⑤ 追 徴 189
□2 刑罰の適用……190
1 法定刑……190
2 処断刑……190
3 処断刑の形成……191
4 宣告刑……193
5 裁判員裁判の課題となる刑の量定(量刑)……193
① 死刑求刑事件 193
② 危険運転致死傷罪(裁判員裁判の対象となる特殊な事件) 195
6 裁判員裁判の課題となる被告人の犯人性……195
① 被告人が犯人であるという証拠 196
② 自白と秘密の暴露 197
③ DNA鑑定等の科学的証拠 198
④ 捜査段階の自白と公判における供述 199
⑤ 取調べの可視化 199
□3 刑罰の執行と刑罰権の消滅……200
1 死刑の執行……200
2 自由刑における仮釈放等……201
① 仮釈放 201
② 仮出場 201
3 刑の執行猶予……201
4 刑罰権の消滅……202
□4 保安処分……202
事項索引……203
*裁判員裁判関連項目
1 裁判員制度による裁判〔第1編第1章の□1の1の②〕
2 刑事事件の流れ(捜査から公訴の提起そして後半,判決まで)と裁判員制度〔第1編第1章の□2〕
(1) 捜査
(2) 公訴の提起
(3) 公判前整理手続
(4) 裁判員制度における裁判員の選任手続
① 裁判員候補者と裁判員の選任
② 裁判員になることの辞退理由
③ 裁判員の欠格事由
(5) 公判手続
① 冒頭手続
② 証拠調べ手続
③ 弁論手続
④ 評議・評決
⑤ 判決手続
(6) 裁判員の義務等
(7) 被害者参加制度
3 刑法総論に関連する裁判員裁判の課題〔第2編第1章の□2〕
4 裁判員裁判の課題となる故意及び未必の故意の認定〔第2編第2章の□3の5〕
5 裁判員裁判の課題となる正当防衛の認定〔第2編第3章の□5の3〕
6 裁判員裁判の課題となる誤想防衛等の問題点〔第2編第3章の□6の5〕
7 裁判員裁判の課題となる心神喪失等の判断と精神鑑定〔第2編第4章の□3の2の③〕
8 裁判員裁判の課題となる共謀共同正犯の成否〔第2編第6章の□2の4〕
9 裁判員裁判の課題となる刑の量定〔第3編の□2の5〕
10 裁判員裁判の課題となる被告人の犯人性〔第3編の□2の6〕