目　　　次
　はしがき
第1章　被害者の承諾―総論的考察 1
　第1節　序　論… 1
　第2節　被害者の承諾の犯罪論体系上の地位について… 2
　第3節　被害者の承諾の犯罪阻却根拠について… 11
　　１． ドイツの議論… 12
　　２． 日本の議論… 18
　第4節　本書の基本的視座とその構成… 23
第2章　被害者の承諾の犯罪論体系上の地位 27
　第1節　財産に対する罪… 27
　　１． 領得罪（窃盗罪・強盗罪・詐欺罪・恐喝罪)… 27
　　２． 毀棄罪（器物損壊罪)… 35
　第2節　自由に対する罪… 41
　　１． 住居侵入罪… 41
　　２． 監禁罪… 53
　第3節　生命・身体に対する罪… 66
　　１． 殺人罪… 66
　　　　(1)　殺人罪における被害者の承諾―ドイツ―（67）
　　　　(2)　殺人罪における被害者の承諾―日本―（81）
　　　　(3)　殺人罪における被害者の承諾―私見―（91）
　　２． 傷害罪… 98
　　　　(1)　傷害罪における被害者の承諾―ドイツ―（99）
　　　　(2)　傷害罪における被害者の承諾―日本―（109）
　　　　(3)　傷害罪における被害者の承諾―私見―（115）
　第4節　小　括… 118
第3章　承諾能力 121
　第1節　行為態様に係る合意… 121
　　１． 領得罪… 121
　　２． 住居侵入罪… 124
　第2節　法益侵害性に係る合意… 124
　　１． 領得罪… 124
　　２． 毀棄罪… 128
　　３． 監禁罪… 134
　第3節　同　意… 134
　　１． 殺人罪… 134
　　２． 傷害罪… 135
　第4節　小　括… 138
第4章　錯誤・強制に基づく承諾 139
　第1節　行為態様に係る合意… 139
　　１． 領得罪… 139
　　２． 住居侵入罪… 152
　第2節　法益侵害性に係る合意… 162
　　１． 領得罪… 162
　　２． 毀棄罪… 163
　　　　(1)　錯誤に基づく承諾―ドイツ―（163）
　　　　(2)　錯誤に基づく承諾―日本―（180）
　　　　(3)　強制に基づく承諾（189）
　　　　(4)　錯誤・強制に基づく承諾―私見―（191）
　　３． 監禁罪… 196
　第3節　同　意… 201
　　１． 殺人罪… 201
　　２． 傷害罪… 214
　第4節　小　括… 217
第5章　その他の要件 220
　第1節　行為態様に係る合意… 220
　　１． 承諾の形式（表明の必要性)… 220
　　２． 承諾の真意性… 225
　　３． 一般的・包括的承諾及び条件付き承諾… 225
　　４． 承諾の時期・撤回可能性… 235
　第2節　法益侵害性に係る合意… 237
　　１． 承諾の形式（表明の必要性)… 237
　　２． 承諾の真意性… 242
　　３． 一般的・包括的承諾及び条件付き承諾… 243
　　４． 承諾の時期・撤回可能性… 243
　第3節　同　意… 247
　　１． 承諾の形式（表明の必要性)… 247
　　２． 承諾の真意性… 248
　　３． 一般的・包括的承諾及び条件付き承諾… 255
　　４． 承諾の時期・撤回可能性… 256
　第4節　小　括… 256
第6章　傷害罪における同意の制限範囲 258
　第1節　学　説… 258
　　１． ドイツにおける同意の制限範囲… 259
　　　　(1)　傷害結果の重大性を判断基準とする説（259）
　　　　(2)　行為の目的を判断基準とする説（263）
　　２． 日本における同意の制限範囲… 266
　　　　(1)　傷害結果の重大性を判断基準とする説（266）
　　　　(2)　行為の目的を判断基準とする説（268）
　　　　(3)　私見（268）
　第2節　判　例… 270
　　１． ドイツ… 271
　　２． 日本… 276
　第3節　小　括… 281
第7章　結　語 283
　第1節　被害者の承諾と各論的考察… 283
　　１． 被害者の承諾の犯罪論体系上の地位… 283
　　２． 有効な承諾のための要件… 284
　第2節　今後の課題… 286
　参考文献一覧… 288