RJ叢書7
これからの犯罪被害者学
被害者中心的司法への険しい道ジョー・グディ 著/西村春夫 監訳
定価:8,800円(税込)-
在庫:
在庫があります -
発行:
2011年06月10日
-
判型:
A5版上製 -
ページ数:
398頁 -
ISBN:
978-4-7923-1899-4
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内容紹介
目 次
シリーズ編集者の序文
謝 辞
序 論…1
1 被害者の「位置付け」の理解…1
2 議論のテーマ…5
3 伝統的なテーマと新興のテーマ…8
第1章 被害者と被害者学の状況論的考察…11
1 問題提起…11
2 被害者及び被害者学の重要性の高まり…12
(1) 「被害者」及び「被害者学」の定義…12
(2) 脚光を浴びる被害者…15
(3) なぜ被害者(及び被害者学)は重要になったのか…17
(4) 政治家の反応…19
3 「リスク」と「不安定」
―被害者にとって重要な宣伝文句…21
(1) グローバル化を通してみた「リスク」と「不安定」の理解…23
4 官僚行政から統治方式へ…27
(1) 統治の特徴付け…27
(2) 新しい統治形態…31
5 被害化に対する反応―大衆主義への訴え…36
(1) 司法に対する酷評―大衆の異議申し立て…41
6 被害化に対する反応―競合する刑事司法モデル…45
(1) 司法のモデル論―ますます主張し難くなるか…47
7 結 論…52
8 推奨文献…53
第2章 被害の計測―誰が被害者なのか…56
1 問題提起…56
2 被害の計測…57
(1) 犯罪はいつ犯罪というものとなるのか…57
(2) 被害に関する情報源…59
3 犯罪の計測における発展と革新…66
(1) 政治的意思…66
(2) 左派リアリズムとフェミニズム…69
(3) 地理学的な寄与…71
(4) 国際犯罪被害調査…74
4 焦点―反復被害…78
5 結 論…84
6 推奨文献…84
第3章 「犯罪の恐怖」と「無防備性」の理解…86
1 問題提起…86
2 「犯罪の恐怖」…87
(1) 広範囲に及ぶ概念…87
(2) 「犯罪の恐怖」の測定―何を測定しているのか…89
3 「無防備性」の概念化…92
(1) 被害化危険性の理論…92
(2) リスクと結果の比較考量…96
4 「犯罪の恐怖」と「無防備性」の再考…100
(1) 被害及び犯罪の恐怖の政治化―中立的被害者…102
(2) 新たな恐怖としての「怒り」…106
5 焦点―男性の「犯罪の恐怖」と「無防備性」…109
(1) 家庭内暴力の例…110
(2) 「恐怖心がない」ことの再検討…113
(3) 結 論…117
6 「犯罪の恐怖」と「無防備性」の理解について…117
7 推奨文献…118
第4章 学問的被害者学,総合的被害者支援,
そして社会政策…121
1 問題提起…121
2 学問的被害者学と総合的被害者支援のレッテル付け…121
(1) 社会政策を特徴づけるための学問と活動主義の結合…125
3 被害者学―2つの支配的影響…127
(1) 被害化の危険性―伝統的考え方の復活…127
(2) 実証主義派―将来性と挑戦…130
4 総合的被害者支援―「被害者の運動」に向かうのか…133
5 総合的被害者支援と政治的影響…136
(1) ヴィクティム・サポート…137
(2) 単一問題追求の団体…142
6 学問的被害者学の終焉か…145
7 前進への道―学問,総合的支援,そして政策の一体化…151
(1) 被害者学における「善い実践」の構築…153
(2) 被害者の声の封印…155
(3) 移転可能性…158
8 結 論…160
9 推奨文献…160
第5章 被害者のニーズと権利についての考察…162
1 問題提起…162
2 ニーズの決定…162
(1) 「値する」被害者…166
3 権利の認識…168
(1) 状況からみた権利…171
4 被害者中心的司法とサービス中心的司法への道
―ニーズと権利の融合…176
(1) 権利と責任…180
(2) 市民権,消費者主義,そして市場経済…182
5 国家補償の例―誰が利益を得るのか…189
(1) 国家補償を裏づける理論的根拠…190
(2) 国家補償 対 加害者に基づく損害賠償…193
(3) 国家補償を受ける適格性…195
6 結 論…199
7 推奨文献…201
第6章 被害者の権利と加害者の権利との均衡…203
1 問題提起…203
2 被害者及び加害者のための司法…204
3 イングランド・ウェールズにおける対審的司法の性質…206
(1) 被告人による反対尋問…210
(2) 警察と弁護士による尋問…210
4 被害者の権利の強化―最近の被害者中心の発展…213
(1) 被害者の権利の強化―被告人側の弁護の問題なのか…215
5 焦点―被害者陳述と被害者連絡実務…219
(1) 被害者陳述…220
(2) 被害者連絡実務…225
6 外部的影響―欧州人権条約及び他の措置…231
(1) 欧州人権条約―第6条…232
(2) 被害者に対するヨーロッパの対応の変化…236
7 結 論…237
8 推奨文献…239
第7章 修復的司法―被害者中心への
パラダイム転換か…242
1 問題提起…242
2 修復的司法とは何か…243
(1) 修復的司法の定義…243
(2) 古い考え方の復活…246
3 調停は修復的司法か…249
(1) 北米における初期の調停の発展…250
(2) 英国における初期の調停の発展…252
4 全体観的修復的司法に向けて…256
(1) ニュージーランドとオーストラリア発の先駆的試み…256
(2) 英国における修復的司法推進策の復活…263
5 修復的司法―被害者中心へのパラダイム転換か…270
(1) 国際的な発展…270
(2) 伝統的刑事司法への挑戦か…272
(3) 「コミュニティ意識」の換起…276
(4) 誰の利益となるのか…278
6 結 論…282
7 推奨文献…284
第8章 昨今の被害者中心的研究,政策,そして実践…286
1 問題提起…286
2 被害者中心の研究,政策における「もっと別の」テーマ…286
3 主流被害者学に対する挑戦
―「誰」が,そして「何」が被害者であるのか…288
(1) 環境汚染犯罪…289
(2) 紛争と紛争後犯罪…291
4 被害の時間と空間―グローバルから地域へ…294
(1) グローバルという空間の過大視
―「他者」に罪をかぶせるのか…297
(2) 外からの脅威―忘れられた被害者…300
5 焦点―取引による被害者…302
(1) 人身取引または性取引における取引とは何か…302
(2) 性取引に対するEUの政策…307
(3) 性取引への対応の状況説明…312
6 焦点―ホワイトカラー犯罪の被害者…313
(1) 「被害者なき」犯罪の構成…313
(2) 不法収益…316
7 結 論…326
8 推奨文献…328
結びに代えて―いくつかの論点…331
用語解説…337
監訳者あとがき…355
事項・人名索引…377
原著者・訳者紹介…383
シリーズ編集者の序文
謝 辞
序 論…1
1 被害者の「位置付け」の理解…1
2 議論のテーマ…5
3 伝統的なテーマと新興のテーマ…8
第1章 被害者と被害者学の状況論的考察…11
1 問題提起…11
2 被害者及び被害者学の重要性の高まり…12
(1) 「被害者」及び「被害者学」の定義…12
(2) 脚光を浴びる被害者…15
(3) なぜ被害者(及び被害者学)は重要になったのか…17
(4) 政治家の反応…19
3 「リスク」と「不安定」
―被害者にとって重要な宣伝文句…21
(1) グローバル化を通してみた「リスク」と「不安定」の理解…23
4 官僚行政から統治方式へ…27
(1) 統治の特徴付け…27
(2) 新しい統治形態…31
5 被害化に対する反応―大衆主義への訴え…36
(1) 司法に対する酷評―大衆の異議申し立て…41
6 被害化に対する反応―競合する刑事司法モデル…45
(1) 司法のモデル論―ますます主張し難くなるか…47
7 結 論…52
8 推奨文献…53
第2章 被害の計測―誰が被害者なのか…56
1 問題提起…56
2 被害の計測…57
(1) 犯罪はいつ犯罪というものとなるのか…57
(2) 被害に関する情報源…59
3 犯罪の計測における発展と革新…66
(1) 政治的意思…66
(2) 左派リアリズムとフェミニズム…69
(3) 地理学的な寄与…71
(4) 国際犯罪被害調査…74
4 焦点―反復被害…78
5 結 論…84
6 推奨文献…84
第3章 「犯罪の恐怖」と「無防備性」の理解…86
1 問題提起…86
2 「犯罪の恐怖」…87
(1) 広範囲に及ぶ概念…87
(2) 「犯罪の恐怖」の測定―何を測定しているのか…89
3 「無防備性」の概念化…92
(1) 被害化危険性の理論…92
(2) リスクと結果の比較考量…96
4 「犯罪の恐怖」と「無防備性」の再考…100
(1) 被害及び犯罪の恐怖の政治化―中立的被害者…102
(2) 新たな恐怖としての「怒り」…106
5 焦点―男性の「犯罪の恐怖」と「無防備性」…109
(1) 家庭内暴力の例…110
(2) 「恐怖心がない」ことの再検討…113
(3) 結 論…117
6 「犯罪の恐怖」と「無防備性」の理解について…117
7 推奨文献…118
第4章 学問的被害者学,総合的被害者支援,
そして社会政策…121
1 問題提起…121
2 学問的被害者学と総合的被害者支援のレッテル付け…121
(1) 社会政策を特徴づけるための学問と活動主義の結合…125
3 被害者学―2つの支配的影響…127
(1) 被害化の危険性―伝統的考え方の復活…127
(2) 実証主義派―将来性と挑戦…130
4 総合的被害者支援―「被害者の運動」に向かうのか…133
5 総合的被害者支援と政治的影響…136
(1) ヴィクティム・サポート…137
(2) 単一問題追求の団体…142
6 学問的被害者学の終焉か…145
7 前進への道―学問,総合的支援,そして政策の一体化…151
(1) 被害者学における「善い実践」の構築…153
(2) 被害者の声の封印…155
(3) 移転可能性…158
8 結 論…160
9 推奨文献…160
第5章 被害者のニーズと権利についての考察…162
1 問題提起…162
2 ニーズの決定…162
(1) 「値する」被害者…166
3 権利の認識…168
(1) 状況からみた権利…171
4 被害者中心的司法とサービス中心的司法への道
―ニーズと権利の融合…176
(1) 権利と責任…180
(2) 市民権,消費者主義,そして市場経済…182
5 国家補償の例―誰が利益を得るのか…189
(1) 国家補償を裏づける理論的根拠…190
(2) 国家補償 対 加害者に基づく損害賠償…193
(3) 国家補償を受ける適格性…195
6 結 論…199
7 推奨文献…201
第6章 被害者の権利と加害者の権利との均衡…203
1 問題提起…203
2 被害者及び加害者のための司法…204
3 イングランド・ウェールズにおける対審的司法の性質…206
(1) 被告人による反対尋問…210
(2) 警察と弁護士による尋問…210
4 被害者の権利の強化―最近の被害者中心の発展…213
(1) 被害者の権利の強化―被告人側の弁護の問題なのか…215
5 焦点―被害者陳述と被害者連絡実務…219
(1) 被害者陳述…220
(2) 被害者連絡実務…225
6 外部的影響―欧州人権条約及び他の措置…231
(1) 欧州人権条約―第6条…232
(2) 被害者に対するヨーロッパの対応の変化…236
7 結 論…237
8 推奨文献…239
第7章 修復的司法―被害者中心への
パラダイム転換か…242
1 問題提起…242
2 修復的司法とは何か…243
(1) 修復的司法の定義…243
(2) 古い考え方の復活…246
3 調停は修復的司法か…249
(1) 北米における初期の調停の発展…250
(2) 英国における初期の調停の発展…252
4 全体観的修復的司法に向けて…256
(1) ニュージーランドとオーストラリア発の先駆的試み…256
(2) 英国における修復的司法推進策の復活…263
5 修復的司法―被害者中心へのパラダイム転換か…270
(1) 国際的な発展…270
(2) 伝統的刑事司法への挑戦か…272
(3) 「コミュニティ意識」の換起…276
(4) 誰の利益となるのか…278
6 結 論…282
7 推奨文献…284
第8章 昨今の被害者中心的研究,政策,そして実践…286
1 問題提起…286
2 被害者中心の研究,政策における「もっと別の」テーマ…286
3 主流被害者学に対する挑戦
―「誰」が,そして「何」が被害者であるのか…288
(1) 環境汚染犯罪…289
(2) 紛争と紛争後犯罪…291
4 被害の時間と空間―グローバルから地域へ…294
(1) グローバルという空間の過大視
―「他者」に罪をかぶせるのか…297
(2) 外からの脅威―忘れられた被害者…300
5 焦点―取引による被害者…302
(1) 人身取引または性取引における取引とは何か…302
(2) 性取引に対するEUの政策…307
(3) 性取引への対応の状況説明…312
6 焦点―ホワイトカラー犯罪の被害者…313
(1) 「被害者なき」犯罪の構成…313
(2) 不法収益…316
7 結 論…326
8 推奨文献…328
結びに代えて―いくつかの論点…331
用語解説…337
監訳者あとがき…355
事項・人名索引…377
原著者・訳者紹介…383