占領と憲法

占領と憲法

カリブ海諸国、フィリピンそして日本
北原 仁 著
定価:6,600円(税込)
  • 在庫:
    在庫があります
  • 発行:
    2011年11月10日
  • 判型:
    A5版上製
  • ページ数:
    336頁
  • ISBN:
    978-4-7923-0517-8
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内容紹介

目  次
はじめに
第1章 アメリカ合衆国憲法と合衆国の膨張  1
第1節 連邦制と合衆国の膨張  1
1 合衆国の膨張と憲法学  1
2 美濃部達吉と合衆国憲法  2
第2節 合衆国の膨張・拡大と合衆国憲法  5
第3節 先住民と合衆国の膨張・拡大  8
1 領土拡大と先住民  8
2 共和主義思想と領土拡大  9
第4節 領土獲得の類型  11
第5節 アメリカ合衆国憲法と「マニフェスト・デスティニー」  15
1 テキサスの独立とテキサス憲法  15
2 テキサス憲法と奴隷制  18
3 テキサス併合と「マニフェスト・デスティニー」  19
第6節 米墨戦争と米西戦争  21
1 米墨戦争と領土獲得  21
2 米西戦争と領土獲得  24
第2章 領土獲得と憲法  33
第1節 憲法規定と北西部条令  33
1 領土の拡大と北西部条令  33
2 領土の拡大と大陸法原理  35
第2節 連邦領の統治機構と権利章典  38
1 連邦領の統治機構  38
2 「権利章典」の起源  40
第3節 権利章典の意義  42
1 権利章典の原義  42
2 刑事手続上の権利の意味  46
第4節 「権利章典」と連邦領  48
1 国民国家と「権利章典」  48
2 市民の地位と権利  49
第5節 憲法と人種論  51
第3章 「未編入領土」─合衆国憲法と島嶼事件判決  62
第1節 アメリカ合衆国の膨張の法理  62
第2節 米西戦争と新領土の獲得  65
1 新領土と憲法  65
2 島嶼の地位をめぐる三つの学説  66
3 三説の検討  70
第3節 島嶼事件判決の法理  72
1 関税と合衆国  72
2 ダウンズ事件と島嶼判決  74
第4節 「権利章典」と島嶼事件判決  78
第5節 島嶼事件判決の意義  83
第4章 キューバの占領と憲法  89
第1節 米西戦争とキューバ憲法  89
1 スペイン立憲主義とキューバ  89
2 占領と憲法体制  92
3 合衆国の占領と「レナード・ウッド憲法」  95
第2節 「レナード・ウッド憲法」と独立戦争  97
1 独立戦争と強制収容所政策  97
2 合衆国の参戦  99
第3節 政教分離とキューバ社会  100
第4節 占領と1901年憲法  102
1 憲法制定会議  102
2 1901年憲法の特質  103
第5節 占領と司法改革  107
1 「レナード・ウッド憲法」と司法改革  107
2 1901年憲法と制度改革  109
第6節 1940年憲法  111
第5章 プエルトリコ  124
第1節 プエルトリコの占領  124
1 占領とフォラカー法  124
2 フォラカー法とプエルトリコの立法  126
第2節 占領と法改正  127
第3節 1917年の組織法  131
1 ジョーンズ法の統治組織  131
2 ジョーンズ法と「権利章典」  132
第4節 フランクリン・ローズヴェルトとプエルトリコの政策  135
1 プエルトリコとニューディール政策  135
2 タグウェルと農地改革  137
第5節 プエルトリコの法的地位と憲法制定問題  139
第6節 新憲法の制定とその特質  141
1 新憲法の基本原理  141
2 権利章典  142
3 社会権規定と合衆国連邦議会  145
4 プエルトリコの独立と従属  147
第6章 フィリピンの占領と恩恵的同化  157
第1節 フィリピン独立戦争と米西戦争  157
1 独立戦争と憲法構想  157
2 マビーニの主権論  161
第2節 フィリピン共和国憲法(マロロス憲法)  164
1 マロロス憲法とその内容  164
2 アメリカのフィリピン征服とマロロス憲法  167
第3節 軍政下の改革  169
1 刑事手続きの改革  169
2 フィリピン委員会と恩恵的同化  170
第4節 フィリピン組織法  174
1 組織法と権利章典  174
2 権利章典と農地改革  175
3 合衆国の統治  176
第5節 1935年憲法  178
1 独立と憲法制定  178
2 1935年憲法の基本原理  180
3 統治機構と権利章典  182
第7章 日本のフィリピン占領  196
第1節 合衆国のフィリピン統治と日本  196
1 日本による合衆国の統治の評価  196
2 合衆国統治の特徴  197
第2節 大戦前の合衆国のフィリピン統治とその問題点  199
第3節 日本の占領と1943年憲法  202
1 植民地支配と明治憲法の法理  202
2 日本の軍政と1943年憲法  204
3 1943年憲法の特徴  206
第4節 フィリピンにおける忠誠と叛逆  209
第8章 ハイチの占領と憲法  219
第1節 合衆国とハイチ  219
第2節 ハイチ憲法史  222
1 ハイチの独立と憲法  222
2 1889年憲法  224
第3節 合衆国の占領と憲法改正  226
1 憲法改正問題  226
2 1918年憲法  229
第4節 合衆国の占領政策  232
第5節 合衆国軍のハイチ占領の影響  234
1 フォーブズ委員会  234
2 占領終結後のハイチ  236
第9章 連合国の占領と日本国憲法の制定  246
第1節 占領初期の政策と憲法問題  246
1 「戦後外交諮問委員会」の対日政策  246
2 国務省の構想  249
第2節 占領軍と憲法思想  251
第3節 日本の占領と「初期対日方針」および「基本指令」  254
1 「初期対日方針」  254
2 「基本指令」  255
3 「人権指令」と「神道指令」  258
第4節 民政局と憲法改正問題  260
1 民政局の憲法構想  260
2 「日本の政治組織の改革」(SWNCC 228)と憲法制定  261
3 合衆国政府と占領軍スタッフ  263
第5節 マッカーサー草案作成スタッフ  264
第10章 民政局の憲法案作成  274
第1節 マッカーサー三原則と人権規定  274
1 人権規定の作成  274
2 人権規定の策定過程  275
3 試案の特徴  280
第2節 マッカーサー草案  282
1 人権規定  282
2 「権利章典」と社会国家  284
第3節 「権利章典」と司法改革  286
1 裁判所法と刑法  286
2 刑事訴訟法  288
第4節 日本国憲法の受容  290
1 新憲法の見方  290
2 日本国憲法とアメリカの憲法原理  294
第11章 終章─占領と「権利の言説」  305
第1節 「権利章典」と市民  305
第2節 「権利の言説」による支配  308
第3節 日本の占領と「権利の言説」  311