明治監獄法成立史の研究
姫嶋瑞穂 著
定価:7,150円(税込)-
在庫:
在庫があります -
発行:
2011年11月20日
-
判型:
A5版並製 -
ページ数:
324頁 -
ISBN:
978-4-7923-1918-2
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内容紹介
目 次
第一章 序 論 1
第二章 行刑理念の近代化への歩みと西洋監獄制度導入への布石 10
一 人足寄場と近代的刑事政策の黎明 10
二 伝統的法思想の動揺と西洋監獄思想の流入 11
三 明治維新直後の法制改革と刑事政策 15
(一) 「仮刑律」と刑政の基本方針 15
(二) 「新律綱領」の制定と徒刑の普及 17
第三章 明治五年「監獄則」の制定と西欧法の影響 24
一 明治政府による海外視察 24
(一) 岩倉使節団の欧米視察 24
(二) 小原重哉による獄制改革 25
(三) イギリスの日本獄制改革要求と香港・シンガポール監獄視察 26
二 明治五年「監獄則」の制定 29
(一) 「監獄則」構想と西欧法の影響 29
(二) 明治五年「監獄則」と囚人改善処遇理念の展開 35
(三) 明治五年「監獄則」廃止をめぐる動き 39
第四章 ベリーによる監獄改良論の展開と明治五年「監獄則」批判 48
一 監獄視察の経緯と反響 48
二 「獄舎報告書」における監獄改良論の展開 51
三 「獄舎報告書」からみた明治五年「監獄則」の限界 53
第五章 実務的監獄官吏による監獄主義論の展開と明治一四年「改正監獄則」の制定 64
一 囚人の増加と監獄の機能不全による監獄法制整備の必要性 64
二 欧米の警察・監獄視察 66
三 『泰西監獄問答録』の編纂 67
四 監獄運営をめぐる監獄主義論の展開 69
五 明治一四年「改正監獄則」の制定 74
(一) 「監獄則」改正の目的と小原重哉の監獄理念 74
(二) 「監獄則」改正による管理基準の設定 76
第六章 明治一四年「改正監獄則」下における監獄行政の展開と明治二二年「監獄則」の制定 92
一 監獄事務諮詢会の開催・審議(明治一七年) 92
(一) 明治一四年「改正監獄則」施行後の状況と監獄事務諮詢会開催の背景 92
(二) 監獄事務諮詢会における審議 94
(三) 監獄事務諮詢会閉会後の動向 100
二 内務省による監獄行政の方針転換と明治二二年「監獄則」制定への準備 102
(一) 内務省の方針転換 102
(二) 元老院における「監獄則」改正案審議 104
三 明治二二年「監獄則」の要点 108
第七章 ドイツ監獄学の導入とクルト・フォン・ゼーバッハによる獄制指導 131
一 ゼーバッハ招聘の経緯 131
二 ゼーバッハによる監獄巡閲と明治二二年「監獄則」運用の実態 133
(一) 第一回巡閲 134
(二) 第二回巡閲 138
(三) 第三回巡閲 141
(四) 第四回巡閲 142
三 監獄官練習所の開設 145
(一) 監獄官吏養成の必要性の認識 145
(二) 監獄官練習所の開講準備 146
(三) 監獄官練習所における講義 149
四 ゼーバッハの指導にみるドイツ監獄法の影響と実務改良の具体化 154
(一) ゼーバッハ講義にみるドイツ監獄法の理念 154
(二) ゼーバッハの獄制指標 161
(三) 監獄事務の整備 165
第八章 外国人処遇対策と明治二二年「監獄則」の改正 177
一 不平等条約改正と監獄 177
二 国際監獄会議との連携 178
(一) 第四回国際監獄会議(ペテルブルク国際監獄会議)の反省 178
(二) パリ国際監獄会議への参加 180
三 イギリスの日本監獄参観と収監外国人処遇改善要求 196
(一) 横濱商業会議所(Yokohama General Chamber of Commerce)所員による監獄視察 196
(二) 英国公使の要求 200
四 全国典獄会議における外国人処遇規定の整備 202
五 明治二二年「監獄則」の部分改正と外国人処遇標準の内訓 209
第九章 監獄行政の再編と明治四一年「監獄法」の制定 225
一 監獄費国庫負担問題の審議経過 225
(一) 清浦奎吾の意見書 225
(二) 第二回(明治二四年)・第三回(明治二五年)帝国議会審議 226
(三) 第一三回(明治三一年)帝国議会審議 230
(四) 第一四回(明治三二年)帝国議会審議 231
二 監獄局移管問題 233
(一) 理論の対立 233
(二) 第一四回帝国議会(明治三二年)貴族院特別委員会での審理 237
三 明治四一年「監獄法」制定の背景 241
(一) 「刑ノ執行猶予及免除ニ関スル法律案」審議 241
(二) 現行(明治四一年)刑法の制定 247
四 明治四一年「監獄法」の制定 249
(一) 帝国議会での審議 249
(二) 明治四一年「監獄法」の特徴 253
第十章 結 論 287
あとがき
関連年表
索 引
第一章 序 論 1
第二章 行刑理念の近代化への歩みと西洋監獄制度導入への布石 10
一 人足寄場と近代的刑事政策の黎明 10
二 伝統的法思想の動揺と西洋監獄思想の流入 11
三 明治維新直後の法制改革と刑事政策 15
(一) 「仮刑律」と刑政の基本方針 15
(二) 「新律綱領」の制定と徒刑の普及 17
第三章 明治五年「監獄則」の制定と西欧法の影響 24
一 明治政府による海外視察 24
(一) 岩倉使節団の欧米視察 24
(二) 小原重哉による獄制改革 25
(三) イギリスの日本獄制改革要求と香港・シンガポール監獄視察 26
二 明治五年「監獄則」の制定 29
(一) 「監獄則」構想と西欧法の影響 29
(二) 明治五年「監獄則」と囚人改善処遇理念の展開 35
(三) 明治五年「監獄則」廃止をめぐる動き 39
第四章 ベリーによる監獄改良論の展開と明治五年「監獄則」批判 48
一 監獄視察の経緯と反響 48
二 「獄舎報告書」における監獄改良論の展開 51
三 「獄舎報告書」からみた明治五年「監獄則」の限界 53
第五章 実務的監獄官吏による監獄主義論の展開と明治一四年「改正監獄則」の制定 64
一 囚人の増加と監獄の機能不全による監獄法制整備の必要性 64
二 欧米の警察・監獄視察 66
三 『泰西監獄問答録』の編纂 67
四 監獄運営をめぐる監獄主義論の展開 69
五 明治一四年「改正監獄則」の制定 74
(一) 「監獄則」改正の目的と小原重哉の監獄理念 74
(二) 「監獄則」改正による管理基準の設定 76
第六章 明治一四年「改正監獄則」下における監獄行政の展開と明治二二年「監獄則」の制定 92
一 監獄事務諮詢会の開催・審議(明治一七年) 92
(一) 明治一四年「改正監獄則」施行後の状況と監獄事務諮詢会開催の背景 92
(二) 監獄事務諮詢会における審議 94
(三) 監獄事務諮詢会閉会後の動向 100
二 内務省による監獄行政の方針転換と明治二二年「監獄則」制定への準備 102
(一) 内務省の方針転換 102
(二) 元老院における「監獄則」改正案審議 104
三 明治二二年「監獄則」の要点 108
第七章 ドイツ監獄学の導入とクルト・フォン・ゼーバッハによる獄制指導 131
一 ゼーバッハ招聘の経緯 131
二 ゼーバッハによる監獄巡閲と明治二二年「監獄則」運用の実態 133
(一) 第一回巡閲 134
(二) 第二回巡閲 138
(三) 第三回巡閲 141
(四) 第四回巡閲 142
三 監獄官練習所の開設 145
(一) 監獄官吏養成の必要性の認識 145
(二) 監獄官練習所の開講準備 146
(三) 監獄官練習所における講義 149
四 ゼーバッハの指導にみるドイツ監獄法の影響と実務改良の具体化 154
(一) ゼーバッハ講義にみるドイツ監獄法の理念 154
(二) ゼーバッハの獄制指標 161
(三) 監獄事務の整備 165
第八章 外国人処遇対策と明治二二年「監獄則」の改正 177
一 不平等条約改正と監獄 177
二 国際監獄会議との連携 178
(一) 第四回国際監獄会議(ペテルブルク国際監獄会議)の反省 178
(二) パリ国際監獄会議への参加 180
三 イギリスの日本監獄参観と収監外国人処遇改善要求 196
(一) 横濱商業会議所(Yokohama General Chamber of Commerce)所員による監獄視察 196
(二) 英国公使の要求 200
四 全国典獄会議における外国人処遇規定の整備 202
五 明治二二年「監獄則」の部分改正と外国人処遇標準の内訓 209
第九章 監獄行政の再編と明治四一年「監獄法」の制定 225
一 監獄費国庫負担問題の審議経過 225
(一) 清浦奎吾の意見書 225
(二) 第二回(明治二四年)・第三回(明治二五年)帝国議会審議 226
(三) 第一三回(明治三一年)帝国議会審議 230
(四) 第一四回(明治三二年)帝国議会審議 231
二 監獄局移管問題 233
(一) 理論の対立 233
(二) 第一四回帝国議会(明治三二年)貴族院特別委員会での審理 237
三 明治四一年「監獄法」制定の背景 241
(一) 「刑ノ執行猶予及免除ニ関スル法律案」審議 241
(二) 現行(明治四一年)刑法の制定 247
四 明治四一年「監獄法」の制定 249
(一) 帝国議会での審議 249
(二) 明治四一年「監獄法」の特徴 253
第十章 結 論 287
あとがき
関連年表
索 引