保険論 [第3版]
大谷孝一 編著 江澤雅彦/李洪茂/土田武史/中出哲 著
定価:3,080円(税込)-
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発行:
2012年03月30日
-
判型:
A5判上製 -
ページ数:
395頁 -
ISBN:
978-4-7923-4240-1
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内容紹介
「第3版」はしがき
はしがき
第1部 総論
第1章 現代社会における保険の役割3
Ⅰ 私たちの生活と保険3
1 保険:身近にあって身近でない? 3
2 保険の特徴 4
(1)保険は目に見えない
(2)保険は将来の偶然な出来事についての給付の制度である
3 保険の生成と社会経済の発展 6
4 私たちの生活と保険 7
Ⅱ 個人生活における保険の役割
9
1 生活の安定 9
2 精神的な安心 10
3 信用の補完 10
4 資産の形成 11
5 損害サービス、その他各種の付随サービスの提供 11
Ⅲ 企業活動にとっての保険の役割11
1 企業活動の安定 11
2 危険への準備の経費化 12
3 事業拡大へのサポート 13
4 信用の補完、円滑な取引の補完 13
5 販売の促進 14
6 企業の福祉厚生の向上 14
Ⅳ 社会における保険の役割14
1 社会経済制度としての保険の役割 14
2 保険の種類によって認められる役割 15
(1)被害者の救済
(2)所得の再分配
3 保険制度の弊害 16
Ⅴ 保険会社等の役割と責任17
1 保険制度の担い手としての役割 17
2 金融機関としての役割 17
3 事故防止、防災等に向けた役割 18
Ⅵ 今後の課題18
第2章 保険の意義と仕組み21
Ⅰ 保険の定義21
Ⅱ 保険の定義の構成要素21
1 特定の偶然事故の存在 22
(1)偶然事故の関連用語
(2)危険処理の諸策
2 経済上の不安定の除去・軽減 24
3 多数の個別経済主体の結合 24
4 合理的計算にもとづく拠出 25
5 計画的な共通準備財産の形成 26
6 経済制度 27
Ⅲ 保険の類似制度27
1 貯蓄と保険 27
2 賭博と保険 29
3 保証と保険 29
4 自家保険と保険 30
5 共済と保険 31
(1)実質上保険と見なしうる共済
(2)無認可共済の規制導入
第3章 リスクと保険36
Ⅰ リスクの定義36
1 純粋リスクと投機的リスク 37
2 静態的リスクと動態的リスク 37
3 人的リスク、物的リスク、責任リスク 37
Ⅱ リスクマネジメント37
1 リスクマネジメントの概念 37
2 リスクマネジメントの手段 41
(1)リスクコントロール
(2)リスクファイナンス
Ⅲ リスクと保険制度45
第4章 保険の分類48
Ⅰ 便宜的分類48
1 保険法における分類 48
2 保険業法における分類 49
(1)生命保険業免許
(2)損害保険業免許
3 海上保険と陸上保険 52
Ⅱ 理論的分類52
1 個別保険料式保険、平均保険料式保険
52
(1)保険料の個別化とその限界
(2)平均保険料における扶養性
2 私保険、公保険 54
3 任意保険、強制保険 54
4 公営保険、民営保険 55
(1)公営保険
(2)民営保険
5 営利保険、非営利保険 57
6 財産保険、稼得保険、費用保険 57
7 人保険、財産保険(物保険) 58
8 企業保険、家計保険 58
9 単数事故保険、複数事故保険 58
10 現金給付保険、現物給付保険 59
11 元受保険、再保険 59
(1)任意再保険と義務的再保険
(2)金額再保険と損害再保険
第5章 保険契約63
Ⅰ 保険契約の意義63
Ⅱ 保険契約の性質65
1 諾成契約性・不要式契約性 65
2 双務契約性・有償契約性 65
3 付合契約性 66
4 射倖契約性 67
5 善意契約性 67
Ⅲ 保険契約を規律する法律68
1 保険法 68
2 商法 69
3 特別法 69
4 商慣習法および民法 70
5 保険約款 70
Ⅳ 保険契約の当事者と関係者71
1 保険契約当事者 71
2 被保険者 73
3 保険代理商 73
4 保険募集人 74
Ⅴ 被保険利益75
1 被保険利益の意義 75
2 被保険利益の本質 77
3 保険価額と保険金額 78
4 保険者の責任 80
(1)比例てん補の原則—全部保険・一部保険・超過保険
(2)分損計算方式
(3)重複保険
Ⅵ 代位84
1 残存物代位 84
2 請求権代位 85
Ⅶ 生命保険契約における被保険者の同意86
第6章 保険料89
Ⅰ 保険の仕組み89
1 大数の法則 89
2 収支相等の原則 90
3 給付・反対給付均等の原則 90
Ⅱ 損害保険の保険料91
1 保険料の構成 91
2 純保険料率 92
3 経営指標 93
Ⅲ 生命保険の保険料95
1 生命表 95
2 生命保険料の「3要素」 97
(1)予定死亡率
(2)予定利率
(3)予定事業費率
3 自然保険料と平準保険料 98
4 経営指標 99
Ⅳ 危険選択と逆選択101
1 危険選択 101
2 逆選択とモラルハザード 102
第7章 保険規制105
Ⅰ 保険を規制する必要性(規制の理由)105
1 保険制度の特徴と規制の必要性 105
(1)規制を必要とさせる保険制度の特徴
(2)保険商品の複雑性
2 保険業法の目的 109
Ⅱ 保険規制の歴史110
Ⅲ 保険規制の内容112
1 法的な枠組み 112
2 保険業法が規制する対象 113
3 規制・監督の枠組み(行政機関) 114
4 保険業に関する規制の内容 115
(1)保険業の開始
(2)保険会社の業務範囲
(3)商品開発、約款、料率等
(4)保険募集できる者の制限
(5)募集上の禁止行為
(6)保険金等の支払い
(7)経理・資産運用
(8)事業の透明性確保
(9)監督
5 少額短期保険業に関する規制 122
(1)少額短期保険業への参入
(2)商品
(3)事業範囲
(4)経理
(5)募集
(6)金融庁の監督・検査
Ⅳ 今後の課題124
第8章 保険の販売チャネル127
Ⅰ 保険販売チャネルの機能127
1 保険販売チャネルの役割 127
2 保険販売チャネルの中核業務 128
Ⅱ 保険の各種販売チャネル128
1 営業職員 128
(1)現在までの経緯
(2)営業職員としての要件および資格
(3)生命保険の販売体制
2 損害保険代理店 133
(1)3つの損害保険販売チャネル
(2)損害保険代理店制度の変遷
(3)損害保険代理店分類の3つの基準
3 保険仲立人 138
(1)定義
(2)登録
(3)誠実義務
(4)生・損保募集人等との兼営禁止
(5)損害賠償方式の相違
4 銀行窓販 141
(1)銀行窓販商品の拡大
(2)銀行窓販の現状
(3)「圧力販売」の防止措置
第9章 保険会社によるディスクロージャー制度145
Ⅰ ディスクロージャー制度の概要145
1 2つの情報提供制度 145
(1)保険契約締結前の情報提供
(2)保険契約締結後の情報提供
2 ディスクロージャー制度の必要性
146
(1)規制緩和
(2)保険会社の経営破綻
3 保険業法改正による展開 147
(1)1996年改正
(2)1998年改正
Ⅱ 『開示資料』における各種経営指標148
1 生命保険会社の場合 148
(1)契約業績の指標
(2)収益性の指標
(3)健全性の指標—ソルベンシー・マージン比率—
2 損害保険会社の場合 152
(1)正味収入保険料
(2)正味支払保険金
(3)損害率
Ⅲ 保険会社会計の特徴153
1 損益計算書関連事項 153
(1)経常損益
(2)特別損益
(3)社員(契約者)配当
2 賃借対照表関連事項 157
(1)資産の部
(2)負債の部
(3)資本の部
Ⅳ ディスクロージャー制度における今後の課題159
1 エンベディッド・バリューの開示 159
(1)開示の背景
(2)エンベディッド・バリューの要素
(3)残された問題
2 時価会計の今後の動向 161
(1)時価会計導入の背景
(2)責任準備金への時価会計導入の取り組み
第10章 金融商品としての保険163
Ⅰ 保険の金融商品性163
1 金融機関としての生命保険会社 163
2 金融商品の2つの特性 164
(1)金融商品の利殖性
(2)金融商品のリスク負担性
Ⅱ 金融商品に関する法規制167
1 立法の背景 167
2 消費者契約法 168
(1)同法の目的
(2)消費者利益擁護の方策
(3)事業者および消費者の情報提供の努力義務
3 金融商品販売法 170
(1)同法の目的
(2)金融商品販売業者等の説明事項
(3)金融商品販売業者等の損害賠償責任
(4)勧誘の適正の確保
4 金融商品取引法 173
(1)適用範囲
(2)金融商品取引業
(3)行為規制
(4)金融商品販売法の改正
(5)事例による検討
第11章 保険会社の破たん処理と保険契約者保護180
Ⅰ 早期是正措置180
1 ソルベンシー・マージン比率 180
2 早期是正措置 181
Ⅱ 保険契約者保護機構182
1 役割 182
(1)「救済保険会社」が現れる場合
(2)「救済保険会社」が現れなかった場合
2 生命保険契約者保護機構 184
3 損害保険契約者保護機構 187
Ⅲ 破たん処理190
1 破たん処理の手続き 190
2 債務超過額の処理 192
Ⅳ 今後の課題194
第12章 海上保険199
Ⅰ 海上保険の役割199
Ⅱ 海上保険の特徴200
Ⅲ 海上保険の歴史204
1 冒険貸借 204
2 仮装保険契約 206
3 真正保険契約 208
4 ロイズ 208
5 近年におけるロイズ 212
6 日本 214
Ⅳ 海上保険の種類216
Ⅴ 被保険利益218
1 被保険利益と保険の目的物 218
2 船舶保険 220
3 貨物海上保険 221
Ⅵ 海上危険221
1 海上危険の意味 221
2 わが国商法における担保危険と免責危険 222
3 船舶保険における担保危険と免責危険
222
4 内航貨物海上保険における担保危険と免責危険 223
5 外航貨物海上保険における担保危険と免責危険 223
Ⅶ 保険期間225
1 保険期間の意味 225
2 船舶保険の保険期間 226
3 貨物保険の保険期間 227
Ⅷ 海上損害229
1 損害の種類および意義 229
(1)船舶保険における損害
(2)外航貨物海上保険における損害
Ⅸ 損害てん補の範囲に関する特約233
1 船舶保険の特約 233
2 内航貨物海上保険の特約 234
3 外航貨物海上保険の特約 235
第13章 火災保険237
Ⅰ 火災保険の役割237
1 経済生活の安定 237
2 安心、信用 238
3 損害の防止軽減 238
Ⅱ 火災保険の歴史238
1 イギリスにおける火災保険 239
2 ドイツにおける火災保険 239
3 わが国における火災保険 240
(1)火災保険の始まりとその後の発展(戦前まで)
(2)戦後の火災保険の発展
(3)火災保険をめぐる今日の状況
Ⅲ 火災保険を理解するうえでのポイント243
1 火災保険とは何か 243
2 利用者と保険種類 244
3 保険金支払いの対象 244
4 補償の対象となる主な事故 246
5 建物等の財産の評価方法 246
(1)比例てん補方式
(2)価額協定方式
6 保険約款の構成 248
7 保険料の算定 249
8 失火責任と保険の必要性 250
Ⅳ 火災保険の種類251
1 家計分野の火災保険の種類 251
2 企業向けの火災保険の種類 254
Ⅴ 今後の課題257
Ⅵ 地震保険258
1 地震保険 258
2 地震保険の内容 260
3 地震保険の料率 262
4 保険金の支払い 264
5 地震保険料控除制度 265
6 地震保険の問題点 266
第14章 自動車保険269
Ⅰ 自動車保険の小史269
Ⅱ 自動車損害賠償責任保険(強制保険)272
1 加入の強制・解約の制限 272
2 担保危険および免責事由 273
3 保険金額 274
4 運営 275
(1)ノーロス・ノープロフィットの原則
(2)共同プール事務
(3)保険金請求と保険金の支払
(4)指定紛争処理機関
5 自動車損害賠償保障事業 280
Ⅲ 従来の自動車保険281
1 担保種目 281
(1)対人賠償責任保険
(2)自損事故保険
(3)対物賠償責任保険
(4)搭乗者傷害保険
(5)無保険車傷害保険
(6)車両保険
2 自動車保険商品の種類 287
(1)一般自動車保険
(2)自動車総合保険
(3)自家用自動車総合保険
(4)自動車運転者損害賠償責任保険(ドライバー保険)
Ⅳ 近年の動向290
1 リスク細分型自動車保険 290
2 人身傷害補償保険 291
第15章 新種保険295
Ⅰ 概略295
Ⅱ 傷害保険296
1 小史 297
2 補償内容 298
Ⅲ 医療保険300
1 給付金 301
2 担保範囲の限定 304
Ⅳ 所得補償保険307
Ⅴ 保証・信用保険310
1 保証証券、保証保険 310
(1)概略
(2)保証保険
2 信用保険 313
(1)概略
(2)種類
Ⅵ 製造物責任保険316
1 賠償責任保険の概略 316
2 製造物責任法 317
3 製造物責任保険 319
(1)国内PL保険
(2)海外PL保険
第16章 生命保険324
Ⅰ 生命保険の役割324
1 家計の観点からの役割 324
(1)死亡保障
(2)老後保障
(3)医療保障
2 企業の観点からの役割 326
(1)キーマン保険
(2)団体定期保険
3 国民経済の観点からの役割 327
(1)資産運用原則
(2)運用状態
Ⅱ 生命保険の歴史329
1 海上保険から生命保険へ 329
2 近代的生命保険の成立 329
(1)エクイタブル以前
(2)エクイタブルの成立
(3)簡易保険の開始
3 わが国における生命保険の生成・確立期 331
(1)「明治生命」以前
(2)「明治生命」以後
(3)保険業法の制定と相互会社
Ⅲ 生命保険の種類と内容334
1 保険事故による分類 334
2 主要商品の変遷 335
(1)終身保険から普通養老保険へ
(2)保障の大型化と定期付養老保険
(3)終身保険への再帰
(4)近年の動向
3 個人年金保険の動向 339
(1)人口の高齢化について
(2)「銀行窓販」について
Ⅳ 生命保険の現状と今後の課題 341
1 2005年度決算について 341
(1)年換算保険料と契約高
(2)基礎利益とその内訳
(3)株式含み益と内部留保
(4)契約者への配当
2 経営破綻前の予定利率引き下げ 346
(1)予定利率引き下げのプロセス
(2)残された課題
3 経営上の問題—大手生保による最近の「不当不払問題」— 349
第17章 社会保険352
Ⅰ 社会保険の役割352
1 社会保険の特徴 352
(1)保険の技術的原則と社会保険
(2)社会保険の要件
2 社会保険の機能 354
(1)生活リスクと社会保険の対応
(2)社会保障としての社会保険
(3)社会保険の所得再分配機能
(4)日本の所得再分配と社会保険
Ⅱ 社会保険の歴史360
1 社会保険の生成と展開 360
(1)ビスマルクの社会保険立法
(2)イギリスの国民保険法
(3)ベヴァリッジの社会保障計画
2 日本の社会保険の生成と展開 363
(1)健康保険法の成立
(2)戦時体制下の社会保険立法
(3)失業保険と労災保険の成立
(4)国民皆保険皆年金体制の確立
(5)福祉元年の改革と経済基調の変化
(6)1980年代の社会保険制度改革
Ⅲ 社会保険の種類と内容369
1 社会保険の種類 369
2 社会保険の内容 369
(1)医療保険
(2)年金保険
(3)介護保険
(4)雇用保険
(5)労働者災害補償保険(労災保険)
Ⅳ 今後の課題386
1 制度間財政調整の限界と社会保険改革
386
2 福祉国家における連帯と社会保険 388
事項索引392
執筆者紹介396
はしがき
第1部 総論
第1章 現代社会における保険の役割3
Ⅰ 私たちの生活と保険3
1 保険:身近にあって身近でない? 3
2 保険の特徴 4
(1)保険は目に見えない
(2)保険は将来の偶然な出来事についての給付の制度である
3 保険の生成と社会経済の発展 6
4 私たちの生活と保険 7
Ⅱ 個人生活における保険の役割
9
1 生活の安定 9
2 精神的な安心 10
3 信用の補完 10
4 資産の形成 11
5 損害サービス、その他各種の付随サービスの提供 11
Ⅲ 企業活動にとっての保険の役割11
1 企業活動の安定 11
2 危険への準備の経費化 12
3 事業拡大へのサポート 13
4 信用の補完、円滑な取引の補完 13
5 販売の促進 14
6 企業の福祉厚生の向上 14
Ⅳ 社会における保険の役割14
1 社会経済制度としての保険の役割 14
2 保険の種類によって認められる役割 15
(1)被害者の救済
(2)所得の再分配
3 保険制度の弊害 16
Ⅴ 保険会社等の役割と責任17
1 保険制度の担い手としての役割 17
2 金融機関としての役割 17
3 事故防止、防災等に向けた役割 18
Ⅵ 今後の課題18
第2章 保険の意義と仕組み21
Ⅰ 保険の定義21
Ⅱ 保険の定義の構成要素21
1 特定の偶然事故の存在 22
(1)偶然事故の関連用語
(2)危険処理の諸策
2 経済上の不安定の除去・軽減 24
3 多数の個別経済主体の結合 24
4 合理的計算にもとづく拠出 25
5 計画的な共通準備財産の形成 26
6 経済制度 27
Ⅲ 保険の類似制度27
1 貯蓄と保険 27
2 賭博と保険 29
3 保証と保険 29
4 自家保険と保険 30
5 共済と保険 31
(1)実質上保険と見なしうる共済
(2)無認可共済の規制導入
第3章 リスクと保険36
Ⅰ リスクの定義36
1 純粋リスクと投機的リスク 37
2 静態的リスクと動態的リスク 37
3 人的リスク、物的リスク、責任リスク 37
Ⅱ リスクマネジメント37
1 リスクマネジメントの概念 37
2 リスクマネジメントの手段 41
(1)リスクコントロール
(2)リスクファイナンス
Ⅲ リスクと保険制度45
第4章 保険の分類48
Ⅰ 便宜的分類48
1 保険法における分類 48
2 保険業法における分類 49
(1)生命保険業免許
(2)損害保険業免許
3 海上保険と陸上保険 52
Ⅱ 理論的分類52
1 個別保険料式保険、平均保険料式保険
52
(1)保険料の個別化とその限界
(2)平均保険料における扶養性
2 私保険、公保険 54
3 任意保険、強制保険 54
4 公営保険、民営保険 55
(1)公営保険
(2)民営保険
5 営利保険、非営利保険 57
6 財産保険、稼得保険、費用保険 57
7 人保険、財産保険(物保険) 58
8 企業保険、家計保険 58
9 単数事故保険、複数事故保険 58
10 現金給付保険、現物給付保険 59
11 元受保険、再保険 59
(1)任意再保険と義務的再保険
(2)金額再保険と損害再保険
第5章 保険契約63
Ⅰ 保険契約の意義63
Ⅱ 保険契約の性質65
1 諾成契約性・不要式契約性 65
2 双務契約性・有償契約性 65
3 付合契約性 66
4 射倖契約性 67
5 善意契約性 67
Ⅲ 保険契約を規律する法律68
1 保険法 68
2 商法 69
3 特別法 69
4 商慣習法および民法 70
5 保険約款 70
Ⅳ 保険契約の当事者と関係者71
1 保険契約当事者 71
2 被保険者 73
3 保険代理商 73
4 保険募集人 74
Ⅴ 被保険利益75
1 被保険利益の意義 75
2 被保険利益の本質 77
3 保険価額と保険金額 78
4 保険者の責任 80
(1)比例てん補の原則—全部保険・一部保険・超過保険
(2)分損計算方式
(3)重複保険
Ⅵ 代位84
1 残存物代位 84
2 請求権代位 85
Ⅶ 生命保険契約における被保険者の同意86
第6章 保険料89
Ⅰ 保険の仕組み89
1 大数の法則 89
2 収支相等の原則 90
3 給付・反対給付均等の原則 90
Ⅱ 損害保険の保険料91
1 保険料の構成 91
2 純保険料率 92
3 経営指標 93
Ⅲ 生命保険の保険料95
1 生命表 95
2 生命保険料の「3要素」 97
(1)予定死亡率
(2)予定利率
(3)予定事業費率
3 自然保険料と平準保険料 98
4 経営指標 99
Ⅳ 危険選択と逆選択101
1 危険選択 101
2 逆選択とモラルハザード 102
第7章 保険規制105
Ⅰ 保険を規制する必要性(規制の理由)105
1 保険制度の特徴と規制の必要性 105
(1)規制を必要とさせる保険制度の特徴
(2)保険商品の複雑性
2 保険業法の目的 109
Ⅱ 保険規制の歴史110
Ⅲ 保険規制の内容112
1 法的な枠組み 112
2 保険業法が規制する対象 113
3 規制・監督の枠組み(行政機関) 114
4 保険業に関する規制の内容 115
(1)保険業の開始
(2)保険会社の業務範囲
(3)商品開発、約款、料率等
(4)保険募集できる者の制限
(5)募集上の禁止行為
(6)保険金等の支払い
(7)経理・資産運用
(8)事業の透明性確保
(9)監督
5 少額短期保険業に関する規制 122
(1)少額短期保険業への参入
(2)商品
(3)事業範囲
(4)経理
(5)募集
(6)金融庁の監督・検査
Ⅳ 今後の課題124
第8章 保険の販売チャネル127
Ⅰ 保険販売チャネルの機能127
1 保険販売チャネルの役割 127
2 保険販売チャネルの中核業務 128
Ⅱ 保険の各種販売チャネル128
1 営業職員 128
(1)現在までの経緯
(2)営業職員としての要件および資格
(3)生命保険の販売体制
2 損害保険代理店 133
(1)3つの損害保険販売チャネル
(2)損害保険代理店制度の変遷
(3)損害保険代理店分類の3つの基準
3 保険仲立人 138
(1)定義
(2)登録
(3)誠実義務
(4)生・損保募集人等との兼営禁止
(5)損害賠償方式の相違
4 銀行窓販 141
(1)銀行窓販商品の拡大
(2)銀行窓販の現状
(3)「圧力販売」の防止措置
第9章 保険会社によるディスクロージャー制度145
Ⅰ ディスクロージャー制度の概要145
1 2つの情報提供制度 145
(1)保険契約締結前の情報提供
(2)保険契約締結後の情報提供
2 ディスクロージャー制度の必要性
146
(1)規制緩和
(2)保険会社の経営破綻
3 保険業法改正による展開 147
(1)1996年改正
(2)1998年改正
Ⅱ 『開示資料』における各種経営指標148
1 生命保険会社の場合 148
(1)契約業績の指標
(2)収益性の指標
(3)健全性の指標—ソルベンシー・マージン比率—
2 損害保険会社の場合 152
(1)正味収入保険料
(2)正味支払保険金
(3)損害率
Ⅲ 保険会社会計の特徴153
1 損益計算書関連事項 153
(1)経常損益
(2)特別損益
(3)社員(契約者)配当
2 賃借対照表関連事項 157
(1)資産の部
(2)負債の部
(3)資本の部
Ⅳ ディスクロージャー制度における今後の課題159
1 エンベディッド・バリューの開示 159
(1)開示の背景
(2)エンベディッド・バリューの要素
(3)残された問題
2 時価会計の今後の動向 161
(1)時価会計導入の背景
(2)責任準備金への時価会計導入の取り組み
第10章 金融商品としての保険163
Ⅰ 保険の金融商品性163
1 金融機関としての生命保険会社 163
2 金融商品の2つの特性 164
(1)金融商品の利殖性
(2)金融商品のリスク負担性
Ⅱ 金融商品に関する法規制167
1 立法の背景 167
2 消費者契約法 168
(1)同法の目的
(2)消費者利益擁護の方策
(3)事業者および消費者の情報提供の努力義務
3 金融商品販売法 170
(1)同法の目的
(2)金融商品販売業者等の説明事項
(3)金融商品販売業者等の損害賠償責任
(4)勧誘の適正の確保
4 金融商品取引法 173
(1)適用範囲
(2)金融商品取引業
(3)行為規制
(4)金融商品販売法の改正
(5)事例による検討
第11章 保険会社の破たん処理と保険契約者保護180
Ⅰ 早期是正措置180
1 ソルベンシー・マージン比率 180
2 早期是正措置 181
Ⅱ 保険契約者保護機構182
1 役割 182
(1)「救済保険会社」が現れる場合
(2)「救済保険会社」が現れなかった場合
2 生命保険契約者保護機構 184
3 損害保険契約者保護機構 187
Ⅲ 破たん処理190
1 破たん処理の手続き 190
2 債務超過額の処理 192
Ⅳ 今後の課題194
第12章 海上保険199
Ⅰ 海上保険の役割199
Ⅱ 海上保険の特徴200
Ⅲ 海上保険の歴史204
1 冒険貸借 204
2 仮装保険契約 206
3 真正保険契約 208
4 ロイズ 208
5 近年におけるロイズ 212
6 日本 214
Ⅳ 海上保険の種類216
Ⅴ 被保険利益218
1 被保険利益と保険の目的物 218
2 船舶保険 220
3 貨物海上保険 221
Ⅵ 海上危険221
1 海上危険の意味 221
2 わが国商法における担保危険と免責危険 222
3 船舶保険における担保危険と免責危険
222
4 内航貨物海上保険における担保危険と免責危険 223
5 外航貨物海上保険における担保危険と免責危険 223
Ⅶ 保険期間225
1 保険期間の意味 225
2 船舶保険の保険期間 226
3 貨物保険の保険期間 227
Ⅷ 海上損害229
1 損害の種類および意義 229
(1)船舶保険における損害
(2)外航貨物海上保険における損害
Ⅸ 損害てん補の範囲に関する特約233
1 船舶保険の特約 233
2 内航貨物海上保険の特約 234
3 外航貨物海上保険の特約 235
第13章 火災保険237
Ⅰ 火災保険の役割237
1 経済生活の安定 237
2 安心、信用 238
3 損害の防止軽減 238
Ⅱ 火災保険の歴史238
1 イギリスにおける火災保険 239
2 ドイツにおける火災保険 239
3 わが国における火災保険 240
(1)火災保険の始まりとその後の発展(戦前まで)
(2)戦後の火災保険の発展
(3)火災保険をめぐる今日の状況
Ⅲ 火災保険を理解するうえでのポイント243
1 火災保険とは何か 243
2 利用者と保険種類 244
3 保険金支払いの対象 244
4 補償の対象となる主な事故 246
5 建物等の財産の評価方法 246
(1)比例てん補方式
(2)価額協定方式
6 保険約款の構成 248
7 保険料の算定 249
8 失火責任と保険の必要性 250
Ⅳ 火災保険の種類251
1 家計分野の火災保険の種類 251
2 企業向けの火災保険の種類 254
Ⅴ 今後の課題257
Ⅵ 地震保険258
1 地震保険 258
2 地震保険の内容 260
3 地震保険の料率 262
4 保険金の支払い 264
5 地震保険料控除制度 265
6 地震保険の問題点 266
第14章 自動車保険269
Ⅰ 自動車保険の小史269
Ⅱ 自動車損害賠償責任保険(強制保険)272
1 加入の強制・解約の制限 272
2 担保危険および免責事由 273
3 保険金額 274
4 運営 275
(1)ノーロス・ノープロフィットの原則
(2)共同プール事務
(3)保険金請求と保険金の支払
(4)指定紛争処理機関
5 自動車損害賠償保障事業 280
Ⅲ 従来の自動車保険281
1 担保種目 281
(1)対人賠償責任保険
(2)自損事故保険
(3)対物賠償責任保険
(4)搭乗者傷害保険
(5)無保険車傷害保険
(6)車両保険
2 自動車保険商品の種類 287
(1)一般自動車保険
(2)自動車総合保険
(3)自家用自動車総合保険
(4)自動車運転者損害賠償責任保険(ドライバー保険)
Ⅳ 近年の動向290
1 リスク細分型自動車保険 290
2 人身傷害補償保険 291
第15章 新種保険295
Ⅰ 概略295
Ⅱ 傷害保険296
1 小史 297
2 補償内容 298
Ⅲ 医療保険300
1 給付金 301
2 担保範囲の限定 304
Ⅳ 所得補償保険307
Ⅴ 保証・信用保険310
1 保証証券、保証保険 310
(1)概略
(2)保証保険
2 信用保険 313
(1)概略
(2)種類
Ⅵ 製造物責任保険316
1 賠償責任保険の概略 316
2 製造物責任法 317
3 製造物責任保険 319
(1)国内PL保険
(2)海外PL保険
第16章 生命保険324
Ⅰ 生命保険の役割324
1 家計の観点からの役割 324
(1)死亡保障
(2)老後保障
(3)医療保障
2 企業の観点からの役割 326
(1)キーマン保険
(2)団体定期保険
3 国民経済の観点からの役割 327
(1)資産運用原則
(2)運用状態
Ⅱ 生命保険の歴史329
1 海上保険から生命保険へ 329
2 近代的生命保険の成立 329
(1)エクイタブル以前
(2)エクイタブルの成立
(3)簡易保険の開始
3 わが国における生命保険の生成・確立期 331
(1)「明治生命」以前
(2)「明治生命」以後
(3)保険業法の制定と相互会社
Ⅲ 生命保険の種類と内容334
1 保険事故による分類 334
2 主要商品の変遷 335
(1)終身保険から普通養老保険へ
(2)保障の大型化と定期付養老保険
(3)終身保険への再帰
(4)近年の動向
3 個人年金保険の動向 339
(1)人口の高齢化について
(2)「銀行窓販」について
Ⅳ 生命保険の現状と今後の課題 341
1 2005年度決算について 341
(1)年換算保険料と契約高
(2)基礎利益とその内訳
(3)株式含み益と内部留保
(4)契約者への配当
2 経営破綻前の予定利率引き下げ 346
(1)予定利率引き下げのプロセス
(2)残された課題
3 経営上の問題—大手生保による最近の「不当不払問題」— 349
第17章 社会保険352
Ⅰ 社会保険の役割352
1 社会保険の特徴 352
(1)保険の技術的原則と社会保険
(2)社会保険の要件
2 社会保険の機能 354
(1)生活リスクと社会保険の対応
(2)社会保障としての社会保険
(3)社会保険の所得再分配機能
(4)日本の所得再分配と社会保険
Ⅱ 社会保険の歴史360
1 社会保険の生成と展開 360
(1)ビスマルクの社会保険立法
(2)イギリスの国民保険法
(3)ベヴァリッジの社会保障計画
2 日本の社会保険の生成と展開 363
(1)健康保険法の成立
(2)戦時体制下の社会保険立法
(3)失業保険と労災保険の成立
(4)国民皆保険皆年金体制の確立
(5)福祉元年の改革と経済基調の変化
(6)1980年代の社会保険制度改革
Ⅲ 社会保険の種類と内容369
1 社会保険の種類 369
2 社会保険の内容 369
(1)医療保険
(2)年金保険
(3)介護保険
(4)雇用保険
(5)労働者災害補償保険(労災保険)
Ⅳ 今後の課題386
1 制度間財政調整の限界と社会保険改革
386
2 福祉国家における連帯と社会保険 388
事項索引392
執筆者紹介396