刑事政策
川出敏裕/金 光旭 著
定価:3,850円(税込)-
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発行:
2012年05月01日
-
判型:
A5版並製 -
ページ数:
484頁 -
ISBN:
978-4-7923-1946-5
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内容紹介
目 次
はしがき
序説 刑事政策の意義と課題
刑事政策の意義 1
刑事政策の対象 1
1.犯罪防止のための活動 1
2.公的機関による犯罪対策 3
3.その他の領域 3
刑事政策の課題 4
第1編 犯罪の情勢
第1章 犯罪情勢の分析方法 7
第1節 犯罪統計と暗数 7
犯罪統計の意義と種類 7
認知件数の意義と限界 8
1.認知件数の意義 8
2.暗 数 8
3.暗数の調査 10
第2節 治安水準の指標 13
犯罪発生率 13
犯罪の質 14
1.刑法犯と特別法犯 14
2.一般刑法犯 14
3.一般刑法犯の内部における区分 15
体感治安 15
第2章 日本の犯罪情勢 18
第1節 戦後犯罪情勢の概観 18
第2節 犯罪情勢の現状 22
犯罪急増の実態 22
1.窃盗の増加 22
2.窃盗を除く一般刑法犯の増加 23
治安情勢についての評価 26
治安情勢悪化の要因 29
治安情勢の現状と課題 31
1.総合的治安対策の展開 31
2.犯罪の減少 31
3.諸外国との比較 32
4.今後の課題 32
第2編 犯罪原因論
第1章 初期の犯罪原因論 38
第1節 近代的犯罪原因論誕生の歴史的背景 38
第2節 初期の犯罪原因論における3つの学派 39
犯罪人類学派 39
犯罪社会学派 40
ドイツ学派 41
第2章 犯罪原因論の展開 43
第1節 犯罪人類学派の展開 43
犯罪生物学の流れ 43
1.体質生物学 43
2.遺伝生物学 44
犯罪精神医学の流れ 46
1.精神病質学 47
2.精神分析学 47
第2節 犯罪社会学の展開 48
文化伝達の理論 48
1.非行地域研究 48
2.分化的接触の理論 49
3.分化的同一化の理論 49
社会構造論 49
1.文化葛藤の理論 50
2.アノミー理論 50
3.非行副次文化理論 50
4.分化的機会構造論 51
5.統合的原因論の特色と限界 52
第3節 多元的原因論 53
第3章 犯罪学の転換 55
第1節 ラベリング理論登場の背景 55
第2節 ラベリング理論の内容 56
犯罪の概念 56
ラベリングの過程 56
ラベリングの効果 57
第3節 ラベリング理論の評価 57
第4章 犯罪学の新しい動向 59
第1節 コントロール理論 59
第2節 合理的選択理論 60
合理的選択理論登場の背景
60
理論の内容 61
刑事政策への影響 61
合理的選択理論の意義 62
第3節 犯罪原因論の課題 63
第3編 犯罪対策
第1章 刑罰と保安処分 65
第1節 総 説 65
刑罰の種類 65
刑罰の正当化根拠 66
第2節 死 刑 67
死刑制度の現状 67
1.対象犯罪 67
2.死刑判決の言渡数 67
3.死刑の執行 67
死刑の合憲性 69
1.判例の動向 69
2.その他の憲法問題 70
死刑選択の基準 71
1.永山事件判決 71
2.死刑選択の際の判断要素 72
死刑制度の是非 76
1.死刑存廃論 76
2.国際的な動向 79
3.わが国の現状と今後の課題 80
第3節 自由刑 81
種 類 81
自由刑をめぐる諸問題 82
1.自由刑の単一化 82
2.短期自由刑 84
3.不定期刑 86
第4節 財産刑 89
総 説 89
罰金・科料 89
1.罰金刑の刑事政策上の意義と問題点 89
2.科刑の現状 90
3.罰金額 90
4.科刑の手続 92
5.罰金・科料の徴収 93
6.罰金刑の改革 94
没収・追徴 96
1.内 容 96
2.没収の対象 97
3.没収の法的性質 98
4.没収・追徴に関する近年の動き 99
5.その他の不法収益の剥奪制度 103
第5節 資格制限 105
第6節 保安処分 105
意義と種類 105
刑罰と保安処分の関係 106
保安処分をめぐるわが国の歴史 107
1.現行法下における保安処分 107
2.改正刑法草案における保安処分 108
3.刑事局案 111
4.心神喪失者等医療観察法の成立 112
第2章 犯罪化と非犯罪化 113
第1節 犯罪化と重罰化 113
第2節 非犯罪化 115
非犯罪化の概念と根拠 115
問題とされる犯罪類型 116
1.被害者のない犯罪 116
2.その他の犯罪類型 120
第3章 犯罪者の処遇 123
第1節 総 説 123
わが国の犯罪者処遇の概要
123
ディバージョン 124
第2節 司法的処遇 128
警 察 128
1.警察による捜査と事件処理 128
2.微罪処分 130
検 察 132
1.検察段階での事件処理 132
2.起訴猶予 132
裁 判 139
1.量 刑 139
2.刑の執行猶予 146
3.宣告猶予 151
第3節 施設内処遇 153
総 説 153
1.施設内処遇の意義と施設の種類 153
2.刑事収容施設法の成立 154
3.行刑の基本原則 156
受刑者の矯正処遇 157
1.受刑者処遇の目的 157
2.処遇の基本原則 162
3.受刑者処遇の流れ 165
4.矯正処遇の基本制度 165
5.開放的処遇 174
6.矯正処遇の種類と内容 177
受刑者の法的地位 188
1.総 説 188
2.個別的権利とその制限 191
施設内の規律及び秩序の維持
202
1.意義と限界 202
2.規律及び秩序を維持するための措置 203
不服申立制度 211
1.監獄法下の不服申立制度 212
2.現行法上の不服申立制度 213
行刑運営の透明性の確保 218
1.総 説 218
2.刑事施設視察委員会 218
行刑への民間の関与 220
1.民間関与の形態 220
2.PFI刑務所 221
第4節 社会内処遇 223
総 説 223
1.社会内処遇の意義と種類 223
2.社会内処遇の刑事政策的意義 224
3.社会内処遇の歴史的展開 225
4.社会内処遇の機関 229
5.処遇の担い手 230
仮釈放 232
1.仮釈放の種類 232
2.仮釈放の目的と法的性格 232
3.仮釈放の要件 233
4.仮釈放の手続 235
5.仮釈放の期間 238
6.社会内処遇と施設内処遇の連携 238
7.仮釈放の運用の実情 239
8.仮釈放の取消し 242
9.仮釈放の問題点と今後の課題 244
保護観察 248
1.保護観察の種類と法的性質 248
2.保護観察の期間 248
3.保護観察の目的と実施方法 249
4.遵守事項 251
5.保護観察対象者の現状 253
6.保護観察の実施機関 253
7.保護観察処遇の多様化 254
8.良好措置と不良措置 260
9.保護観察の今後の課題 261
更生緊急保護 264
1.制度の意義と内容 264
2.更生保護施設 265
新たな社会内処遇 266
1.社会奉仕命令 266
2.電子監視 270
第4編 犯罪の予防
第1章 犯罪予防政策の展開 275
第2章 犯罪予防の理論と手法
278
第1節 犯罪予防の理論 278
第2節 環境設計を通じた犯罪予防 279
第3節 コミュニティ・ポリシング 280
第4節 犯罪発生前の行為の規制
282
第5節 犯罪予防政策の課題 283
第5編 犯罪被害者の保護と支援
第1章 犯罪被害者対策の展開
287
第1節 犯罪被害者の意義 287
第2節 諸外国における展開 287
第3節 わが国における展開 288
第2章 犯罪被害者の保護と救済
291
第1節 刑事手続における犯罪被害者の法的地位 291
刑事手続における被害者の保護 291
1.被害者への報復の防止 291
2.第二次被害の防止 292
被害者への情報提供 297
1.刑事司法機関からの情報提供 297
2.刑事記録の閲覧・謄写 298
3.裁判の傍聴 299
4.少年事件における情報提供 299
刑事手続への関与 300
1.捜査段階における関与 300
2.公訴提起段階における関与 300
3.公判段階における関与 302
4.刑の執行段階における関与 305
5.少年事件 305
犯罪による財産的損害の回復
305
1.制度の形態 305
2.刑事和解 306
3.被害回復給付金制度 307
4.損害賠償命令 308
第2節 刑事手続外における被害者の保護と救済 310
犯罪被害者補償制度 310
公的機関による支援 311
1.警察による支援 311
2.検察庁における支援 313
3.その他の機関による支援 313
民間団体による支援 314
第3章 修復的司法 316
第1節 修復的司法の意義 316
第2節 わが国における展開 317
第3節 評価と今後の展望 318
第6編 各種犯罪とその対策
第1章 少年非行 321
第1節 少年非行の動向 321
戦後の少年非行の流れ 321
少年非行の現状 323
第2節 少年法の基本理念 327
第3節 少年事件に係る手続 329
手続の対象 329
保護事件に関する手続 330
1.非行少年の発見過程 330
2.事件の受理と調査 333
3.審判の開始と不開始 334
4.審判手続 335
5.終局決定 339
6.上 訴 341
7.保護処分の取消し 342
刑事事件の手続 342
1.公判手続の特則 342
2.少年に対する処分 343
第4節 非行少年の処遇 345
保護観察 345
児童福祉施設における処遇
346
1.施設の目的 346
2.児童自立支援施設における処遇 346
少年院における処遇 347
1.少年院の種類 347
2.少年院における処遇 347
少年に対する刑罰の執行 351
第5節 少年法改正の歴史 352
1.現行法制定後の改正論議 352
2.平成12年改正 353
3.平成19年改正 356
4.平成20年改正 357
第6節 その他の対策 358
少年警察活動 358
非行防止のための多機関連携
359
第2章 暴力団犯罪 361
第1節 暴力団と暴力団犯罪 361
暴力団勢力の推移 361
暴力団犯罪の状況 362
暴力団犯罪の特徴 362
1.第1期(1945年〜1960年) 363
2.第2期(1960年〜1985年) 363
3.第3期(1985年以降) 364
第2節 暴力団対策 365
暴力団対策法の制定 365
1.法制定の目的と趣旨 365
2.暴力的要求行為等の禁止 366
3.対立抗争時の事務所の使用制限 369
4.組織への加入の強要、脱退の妨害の禁止等 369
5.暴力追放運動推進センター 370
6.法運用の実情 370
7.最近の動き 370
組織的犯罪対策三法 371
1.組織的犯罪処罰法 371
2.通信傍受法 373
3.刑事訴訟法の一部を改正する法律 374
総合的対策 375
1.従来の対策 375
2.暴力団排除活動をめぐる近年の動向 375
3.今後の課題 378
第3章 薬物犯罪 380
第1節 薬物犯罪の現状 380
薬物犯罪の類型 380
薬物犯罪の動向 381
第2節 薬物犯罪への対策 384
対策の現状 384
今後の方向性 388
1.刑事司法制度の枠内での改善策 388
2.処遇理念の転換─処罰から治療へ390
第4章 精神障害者の犯罪 392
第1節 精神障害者の犯罪と処遇制度の概要 392
第2節 精神保健福祉法上の措置入院制度 393
制度の概要 393
措置入院制度の問題点 395
第3節 医療観察法の成立 395
立法の経緯と法律の性格 395
手続の概要 396
1.対象者 396
2.検察官による申立て 396
3.裁判所における審判手続 397
4.裁判所の決定 398
5.抗 告 400
入院による医療 400
1.医療の実施 400
2.生活環境の調整 401
3.退院又は入院継続の審判 401
地域社会における処遇 402
1.通院による医療 402
2.精神保健観察 402
3.援 助 403
4.処遇の実施計画と社会復帰調整官 403
他の手続との関係 403
1.刑事手続・少年保護手続との関係 403
2.精神保健福祉法との関係 403
運用の実情 404
今後の課題 405
1.理論上の課題 405
2.実際上の課題 407
第4節 精神障害者に対する矯正保護 408
矯正処遇 408
更生保護 409
第5章 高齢者による犯罪 411
第1節 高齢者による犯罪の現状
411
高齢者による犯罪の増加 411
高齢者による犯罪の特色 411
第2節 高齢犯罪者に対する処遇
415
起訴段階 415
裁判における科刑状況 415
高齢受刑者の施設内処遇 416
仮釈放と社会内処遇 418
第3節 高齢者犯罪対策の課題 419
第6章 ファミリー・バイオレンス 422
第1節 ファミリー・バイオレンスの現状 422
第2節 虐待防止三法 423
児童虐待防止法 424
1.児童虐待の定義 424
2.児童虐待の発見 424
3.被虐待児の保護 425
4.虐待を行った親に対する指導 426
5.関係機関等の連携協力 427
6.法運用の実情 427
DV防止法 428
1.DVの定義 428
2.配偶者暴力相談支援センターの設置 428
3.保護命令制度の創設 428
4.法運用の実情 429
高齢者虐待防止法 430
第3節 刑事司法における対応 431
捜査段階と公判段階 431
矯正保護 433
1.施設内処遇 433
2.社会内処遇 434
第4節 今後の課題 434
第7章 交通犯罪 437
第1節 交通犯罪の意義と特色 437
第2節 悪質・重大な交通犯罪への対応 437
刑法典上の犯罪 437
道路交通法上の犯罪 439
厳罰化の効果 440
行政処分の強化 441
第3節 交通犯罪の特色に応じた対応 442
道路交通法違反への対応 442
1.総 説 442
2.刑事手続の簡略化 443
3.交通反則通告制度 445
4.違法駐車取締り関係事務の民間委託 446
自動車運転過失致死傷罪への対応 447
交通犯罪の非犯罪化論 448
第4節 交通犯罪者の処遇 449
第5節 交通犯罪への対応 450
第8章 犯罪の国際化 453
第1節 犯罪の国際化の意味 453
第2節 犯罪の主体の国際化 453
外国人による犯罪 453
1.現 状 453
2.来日外国人による犯罪への対策 455
日本人による外国での犯罪
456
第3節 犯罪の国際化への対応 457
国際刑事司法共助 457
1.意 義 457
2.逃亡犯罪人引渡し 457
3.証拠の収集と提供 459
4.その他の司法共助 461
国際条約 463
国際刑事裁判所の設立 465
事項索引 467
判例索引 472
はしがき
序説 刑事政策の意義と課題
刑事政策の意義 1
刑事政策の対象 1
1.犯罪防止のための活動 1
2.公的機関による犯罪対策 3
3.その他の領域 3
刑事政策の課題 4
第1編 犯罪の情勢
第1章 犯罪情勢の分析方法 7
第1節 犯罪統計と暗数 7
犯罪統計の意義と種類 7
認知件数の意義と限界 8
1.認知件数の意義 8
2.暗 数 8
3.暗数の調査 10
第2節 治安水準の指標 13
犯罪発生率 13
犯罪の質 14
1.刑法犯と特別法犯 14
2.一般刑法犯 14
3.一般刑法犯の内部における区分 15
体感治安 15
第2章 日本の犯罪情勢 18
第1節 戦後犯罪情勢の概観 18
第2節 犯罪情勢の現状 22
犯罪急増の実態 22
1.窃盗の増加 22
2.窃盗を除く一般刑法犯の増加 23
治安情勢についての評価 26
治安情勢悪化の要因 29
治安情勢の現状と課題 31
1.総合的治安対策の展開 31
2.犯罪の減少 31
3.諸外国との比較 32
4.今後の課題 32
第2編 犯罪原因論
第1章 初期の犯罪原因論 38
第1節 近代的犯罪原因論誕生の歴史的背景 38
第2節 初期の犯罪原因論における3つの学派 39
犯罪人類学派 39
犯罪社会学派 40
ドイツ学派 41
第2章 犯罪原因論の展開 43
第1節 犯罪人類学派の展開 43
犯罪生物学の流れ 43
1.体質生物学 43
2.遺伝生物学 44
犯罪精神医学の流れ 46
1.精神病質学 47
2.精神分析学 47
第2節 犯罪社会学の展開 48
文化伝達の理論 48
1.非行地域研究 48
2.分化的接触の理論 49
3.分化的同一化の理論 49
社会構造論 49
1.文化葛藤の理論 50
2.アノミー理論 50
3.非行副次文化理論 50
4.分化的機会構造論 51
5.統合的原因論の特色と限界 52
第3節 多元的原因論 53
第3章 犯罪学の転換 55
第1節 ラベリング理論登場の背景 55
第2節 ラベリング理論の内容 56
犯罪の概念 56
ラベリングの過程 56
ラベリングの効果 57
第3節 ラベリング理論の評価 57
第4章 犯罪学の新しい動向 59
第1節 コントロール理論 59
第2節 合理的選択理論 60
合理的選択理論登場の背景
60
理論の内容 61
刑事政策への影響 61
合理的選択理論の意義 62
第3節 犯罪原因論の課題 63
第3編 犯罪対策
第1章 刑罰と保安処分 65
第1節 総 説 65
刑罰の種類 65
刑罰の正当化根拠 66
第2節 死 刑 67
死刑制度の現状 67
1.対象犯罪 67
2.死刑判決の言渡数 67
3.死刑の執行 67
死刑の合憲性 69
1.判例の動向 69
2.その他の憲法問題 70
死刑選択の基準 71
1.永山事件判決 71
2.死刑選択の際の判断要素 72
死刑制度の是非 76
1.死刑存廃論 76
2.国際的な動向 79
3.わが国の現状と今後の課題 80
第3節 自由刑 81
種 類 81
自由刑をめぐる諸問題 82
1.自由刑の単一化 82
2.短期自由刑 84
3.不定期刑 86
第4節 財産刑 89
総 説 89
罰金・科料 89
1.罰金刑の刑事政策上の意義と問題点 89
2.科刑の現状 90
3.罰金額 90
4.科刑の手続 92
5.罰金・科料の徴収 93
6.罰金刑の改革 94
没収・追徴 96
1.内 容 96
2.没収の対象 97
3.没収の法的性質 98
4.没収・追徴に関する近年の動き 99
5.その他の不法収益の剥奪制度 103
第5節 資格制限 105
第6節 保安処分 105
意義と種類 105
刑罰と保安処分の関係 106
保安処分をめぐるわが国の歴史 107
1.現行法下における保安処分 107
2.改正刑法草案における保安処分 108
3.刑事局案 111
4.心神喪失者等医療観察法の成立 112
第2章 犯罪化と非犯罪化 113
第1節 犯罪化と重罰化 113
第2節 非犯罪化 115
非犯罪化の概念と根拠 115
問題とされる犯罪類型 116
1.被害者のない犯罪 116
2.その他の犯罪類型 120
第3章 犯罪者の処遇 123
第1節 総 説 123
わが国の犯罪者処遇の概要
123
ディバージョン 124
第2節 司法的処遇 128
警 察 128
1.警察による捜査と事件処理 128
2.微罪処分 130
検 察 132
1.検察段階での事件処理 132
2.起訴猶予 132
裁 判 139
1.量 刑 139
2.刑の執行猶予 146
3.宣告猶予 151
第3節 施設内処遇 153
総 説 153
1.施設内処遇の意義と施設の種類 153
2.刑事収容施設法の成立 154
3.行刑の基本原則 156
受刑者の矯正処遇 157
1.受刑者処遇の目的 157
2.処遇の基本原則 162
3.受刑者処遇の流れ 165
4.矯正処遇の基本制度 165
5.開放的処遇 174
6.矯正処遇の種類と内容 177
受刑者の法的地位 188
1.総 説 188
2.個別的権利とその制限 191
施設内の規律及び秩序の維持
202
1.意義と限界 202
2.規律及び秩序を維持するための措置 203
不服申立制度 211
1.監獄法下の不服申立制度 212
2.現行法上の不服申立制度 213
行刑運営の透明性の確保 218
1.総 説 218
2.刑事施設視察委員会 218
行刑への民間の関与 220
1.民間関与の形態 220
2.PFI刑務所 221
第4節 社会内処遇 223
総 説 223
1.社会内処遇の意義と種類 223
2.社会内処遇の刑事政策的意義 224
3.社会内処遇の歴史的展開 225
4.社会内処遇の機関 229
5.処遇の担い手 230
仮釈放 232
1.仮釈放の種類 232
2.仮釈放の目的と法的性格 232
3.仮釈放の要件 233
4.仮釈放の手続 235
5.仮釈放の期間 238
6.社会内処遇と施設内処遇の連携 238
7.仮釈放の運用の実情 239
8.仮釈放の取消し 242
9.仮釈放の問題点と今後の課題 244
保護観察 248
1.保護観察の種類と法的性質 248
2.保護観察の期間 248
3.保護観察の目的と実施方法 249
4.遵守事項 251
5.保護観察対象者の現状 253
6.保護観察の実施機関 253
7.保護観察処遇の多様化 254
8.良好措置と不良措置 260
9.保護観察の今後の課題 261
更生緊急保護 264
1.制度の意義と内容 264
2.更生保護施設 265
新たな社会内処遇 266
1.社会奉仕命令 266
2.電子監視 270
第4編 犯罪の予防
第1章 犯罪予防政策の展開 275
第2章 犯罪予防の理論と手法
278
第1節 犯罪予防の理論 278
第2節 環境設計を通じた犯罪予防 279
第3節 コミュニティ・ポリシング 280
第4節 犯罪発生前の行為の規制
282
第5節 犯罪予防政策の課題 283
第5編 犯罪被害者の保護と支援
第1章 犯罪被害者対策の展開
287
第1節 犯罪被害者の意義 287
第2節 諸外国における展開 287
第3節 わが国における展開 288
第2章 犯罪被害者の保護と救済
291
第1節 刑事手続における犯罪被害者の法的地位 291
刑事手続における被害者の保護 291
1.被害者への報復の防止 291
2.第二次被害の防止 292
被害者への情報提供 297
1.刑事司法機関からの情報提供 297
2.刑事記録の閲覧・謄写 298
3.裁判の傍聴 299
4.少年事件における情報提供 299
刑事手続への関与 300
1.捜査段階における関与 300
2.公訴提起段階における関与 300
3.公判段階における関与 302
4.刑の執行段階における関与 305
5.少年事件 305
犯罪による財産的損害の回復
305
1.制度の形態 305
2.刑事和解 306
3.被害回復給付金制度 307
4.損害賠償命令 308
第2節 刑事手続外における被害者の保護と救済 310
犯罪被害者補償制度 310
公的機関による支援 311
1.警察による支援 311
2.検察庁における支援 313
3.その他の機関による支援 313
民間団体による支援 314
第3章 修復的司法 316
第1節 修復的司法の意義 316
第2節 わが国における展開 317
第3節 評価と今後の展望 318
第6編 各種犯罪とその対策
第1章 少年非行 321
第1節 少年非行の動向 321
戦後の少年非行の流れ 321
少年非行の現状 323
第2節 少年法の基本理念 327
第3節 少年事件に係る手続 329
手続の対象 329
保護事件に関する手続 330
1.非行少年の発見過程 330
2.事件の受理と調査 333
3.審判の開始と不開始 334
4.審判手続 335
5.終局決定 339
6.上 訴 341
7.保護処分の取消し 342
刑事事件の手続 342
1.公判手続の特則 342
2.少年に対する処分 343
第4節 非行少年の処遇 345
保護観察 345
児童福祉施設における処遇
346
1.施設の目的 346
2.児童自立支援施設における処遇 346
少年院における処遇 347
1.少年院の種類 347
2.少年院における処遇 347
少年に対する刑罰の執行 351
第5節 少年法改正の歴史 352
1.現行法制定後の改正論議 352
2.平成12年改正 353
3.平成19年改正 356
4.平成20年改正 357
第6節 その他の対策 358
少年警察活動 358
非行防止のための多機関連携
359
第2章 暴力団犯罪 361
第1節 暴力団と暴力団犯罪 361
暴力団勢力の推移 361
暴力団犯罪の状況 362
暴力団犯罪の特徴 362
1.第1期(1945年〜1960年) 363
2.第2期(1960年〜1985年) 363
3.第3期(1985年以降) 364
第2節 暴力団対策 365
暴力団対策法の制定 365
1.法制定の目的と趣旨 365
2.暴力的要求行為等の禁止 366
3.対立抗争時の事務所の使用制限 369
4.組織への加入の強要、脱退の妨害の禁止等 369
5.暴力追放運動推進センター 370
6.法運用の実情 370
7.最近の動き 370
組織的犯罪対策三法 371
1.組織的犯罪処罰法 371
2.通信傍受法 373
3.刑事訴訟法の一部を改正する法律 374
総合的対策 375
1.従来の対策 375
2.暴力団排除活動をめぐる近年の動向 375
3.今後の課題 378
第3章 薬物犯罪 380
第1節 薬物犯罪の現状 380
薬物犯罪の類型 380
薬物犯罪の動向 381
第2節 薬物犯罪への対策 384
対策の現状 384
今後の方向性 388
1.刑事司法制度の枠内での改善策 388
2.処遇理念の転換─処罰から治療へ390
第4章 精神障害者の犯罪 392
第1節 精神障害者の犯罪と処遇制度の概要 392
第2節 精神保健福祉法上の措置入院制度 393
制度の概要 393
措置入院制度の問題点 395
第3節 医療観察法の成立 395
立法の経緯と法律の性格 395
手続の概要 396
1.対象者 396
2.検察官による申立て 396
3.裁判所における審判手続 397
4.裁判所の決定 398
5.抗 告 400
入院による医療 400
1.医療の実施 400
2.生活環境の調整 401
3.退院又は入院継続の審判 401
地域社会における処遇 402
1.通院による医療 402
2.精神保健観察 402
3.援 助 403
4.処遇の実施計画と社会復帰調整官 403
他の手続との関係 403
1.刑事手続・少年保護手続との関係 403
2.精神保健福祉法との関係 403
運用の実情 404
今後の課題 405
1.理論上の課題 405
2.実際上の課題 407
第4節 精神障害者に対する矯正保護 408
矯正処遇 408
更生保護 409
第5章 高齢者による犯罪 411
第1節 高齢者による犯罪の現状
411
高齢者による犯罪の増加 411
高齢者による犯罪の特色 411
第2節 高齢犯罪者に対する処遇
415
起訴段階 415
裁判における科刑状況 415
高齢受刑者の施設内処遇 416
仮釈放と社会内処遇 418
第3節 高齢者犯罪対策の課題 419
第6章 ファミリー・バイオレンス 422
第1節 ファミリー・バイオレンスの現状 422
第2節 虐待防止三法 423
児童虐待防止法 424
1.児童虐待の定義 424
2.児童虐待の発見 424
3.被虐待児の保護 425
4.虐待を行った親に対する指導 426
5.関係機関等の連携協力 427
6.法運用の実情 427
DV防止法 428
1.DVの定義 428
2.配偶者暴力相談支援センターの設置 428
3.保護命令制度の創設 428
4.法運用の実情 429
高齢者虐待防止法 430
第3節 刑事司法における対応 431
捜査段階と公判段階 431
矯正保護 433
1.施設内処遇 433
2.社会内処遇 434
第4節 今後の課題 434
第7章 交通犯罪 437
第1節 交通犯罪の意義と特色 437
第2節 悪質・重大な交通犯罪への対応 437
刑法典上の犯罪 437
道路交通法上の犯罪 439
厳罰化の効果 440
行政処分の強化 441
第3節 交通犯罪の特色に応じた対応 442
道路交通法違反への対応 442
1.総 説 442
2.刑事手続の簡略化 443
3.交通反則通告制度 445
4.違法駐車取締り関係事務の民間委託 446
自動車運転過失致死傷罪への対応 447
交通犯罪の非犯罪化論 448
第4節 交通犯罪者の処遇 449
第5節 交通犯罪への対応 450
第8章 犯罪の国際化 453
第1節 犯罪の国際化の意味 453
第2節 犯罪の主体の国際化 453
外国人による犯罪 453
1.現 状 453
2.来日外国人による犯罪への対策 455
日本人による外国での犯罪
456
第3節 犯罪の国際化への対応 457
国際刑事司法共助 457
1.意 義 457
2.逃亡犯罪人引渡し 457
3.証拠の収集と提供 459
4.その他の司法共助 461
国際条約 463
国際刑事裁判所の設立 465
事項索引 467
判例索引 472