理論刑法学の探究 ⑤

理論刑法学の探究 ⑤

編集委員 川端 博/浅田和茂/山口 厚/井田 良 
定価:3,850円(税込)
  • 在庫:
    在庫があります
  • 発行:
    2012年05月20日
  • 判型:
    A5版上製
  • ページ数:
    274頁
  • ISBN:
    978-4-7923-1941-0
カートに入れる

書籍購入は弊社「早稲田正門店インターネット書店」サイトでの購入となります。

内容紹介

目次
 
はしがき
 
[論文] ―――――――――――――――――――――――――――――――――――
いわゆる過失競合事案における過失認定の在り方について…………………古川伸彦(1)
 Ⅰ はじめに 1
 Ⅱ 直列型の過失競合 4
 Ⅲ 並列型の過失競合 12
 Ⅳ 中間的小括 23
 Ⅴ 過失帰責を限界づける新視角 24
 Ⅵ 結びに代えて 31
 
過失犯論における実行行為性・予見可能性の問題
――日航機ニアミス事件を素材にして――……………………………………曲田 統(33)
 Ⅰ はじめに 33
 Ⅱ 過失犯論の様相 34
 Ⅲ 新過失論の再評価 38
 Ⅳ 過失の実行行為性・予見可能性・因果関係 43
 Ⅴ おわりに 65
 
大規模医療事故と過失犯論………………………………………………………甲斐克則(67)
 Ⅰ 序 67
 Ⅱ 薬害と過失犯論 68
 Ⅲ 医療事故における「過失の競合」と「管理・監督過失」 92
 Ⅳ 結語 107
 
親族間における保障人的義務の現代的意義…………………………………岩間康夫(109)
 Ⅰ はじめに 109
 Ⅱ 親密度の比較的低い親族間の保障人的義務に関するドイツ判例 112
 Ⅲ 兄弟間の保障人的義務をめぐるドイツの議論状況 118
 Ⅳ キール・ラント裁判所2003年6月2日判決 138
 Ⅴ 検討 144
 
保障人的地位について………………………………………………………平山幹子(153)
 Ⅰ 問題の所在 153
 Ⅱ 保障人的地位の発生根拠をめぐる議論 158
 Ⅲ 他人の犯罪の不阻止と不作為による共犯 171
 Ⅳ 保障人的地位の根拠――排他的支配概念の再構成―― 188
  
不真正不作為犯の制約根拠としての真正不作為犯……………………小名木明宏(203)
 Ⅰ はじめに 203
 Ⅱ 不救助罪の構成要件 212
 Ⅲ 真正不作為犯と不真正不作為犯の関係 216
 Ⅳ おわりに 218
 
[書評] ―――――――――――――――――――――――――――――――――――
承諾論における各論と総論の対話
――佐藤陽子著『被害者の承諾―各論的考察による再構成―』
(成文堂、2011年)を読んで――……………………………………………須之内克彦(219)
 
[外国論文紹介] ――――――――――――――――――――――――――――――――
Michel DANTI-JUAN教授の「緊急避難(Etat de necessite)」……井上宜裕(245)
 
[創刊の辞]
[既刊案内]