医療者の刑事処罰
医事法シリーズ2

医療者の刑事処罰

米田泰邦 著
定価:7,700円(税込)
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  • 発行:
    2012年06月01日
  • 判型:
    A5版上製
  • ページ数:
    340頁
  • ISBN:
    978-4-7923-1951-9
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内容紹介

目   次
はしがき
第1章 医療と刑事裁判 70’
 ―医療過誤刑事事件を中心として― 1
第1節 民事裁判と刑事裁判 1
第2節 医師と刑事裁判 3
第3節 医療過誤刑事事件の問題点 5
第4節 刑事裁判所の態度の変遷 10
第5節 刑事過失の判断基準 14
第6節 医療過誤事件の量刑動向 21
第7節 残された問題 26
追記 補足と,1980前半まで 27
第2章 医事紛争と刑事裁判 84’ 35
第1節 医師と刑事裁判 35
第2節 医療事故と刑事裁判 40
第3節 刑事事件化の仕組み 42
第4節 刑事裁判手続で 49
第3章 医療者刑事問題の諸相 84’ 55
第1節 医療行為と犯罪 55
第2節 刑事過失と監督過失処罰 62
第3節 医療の裁量域と刑事過失 67
第4節 刑事問題の改善のために 72
追記 その後,1992まで 76
第4章 医療刑事問題の動向 93’ 81
第1節 医療民事事件の推移 81
第2節 医事法理論の動き 83
第3節 日本の医療裁判の推移 84
第4節 医事刑法問題 85
第5節 組織活動と緊急事態の刑事責任 87
第6節 医療刑事事件の推移 89
第7節 交通事故処罰の変化 90
追記 兵庫県医療信用マンスリー 92
第5章 世紀末の医療と裁判 93
第1節 右肩上がりの民事裁判 93
第2節 医療制度の変化 97
第3節 ROP裁判の教訓 100
第4節 損害賠償拡大 107
第6章 世紀末の医療の先端で 111
第1節 医療の限界と代替医療 111
第2節 MEモニタリング 114
第3節 IT社会の医療 117
第4節 医学研究とIT 119
第7章 リスク・マネジメント 123
第1節 出発点 123
第2節 補償・賠償処理 124
第3節 医療のマネジメント 127
第4節 他領域のマネジメント 130
第5節 事故状況の実態把握 134
第8章 刑事裁判の風土の変化 137
第1節 刑法全面改正作業 137
第2節 司法誤判の免責聖域 139
第3節 医師処罰の状況 141
第9章 世紀末の処罰緩和と暗転 145
第1節 業過処罰の流れと処罰緩和 145
第2節 犯罪化と重罰化の始まり 147
第10章 新世紀の医療と民事裁判 153
第1節 IT国家戦略と医療 153
第2節 右肩上がりの民事医療裁判 155
第3節 民事責任追及強化を支えたもの 159
第11章 新世紀の民事裁判 163
第1節 賠償拡大 163
第2節 説明義務の拡大 166
第12章 新世紀の医療刑事規制 175
第1節 刑事手続の変化 175
第2節 医療規制の変化 177
第3節 安楽死・尊厳死,パターナリズム 182
第4節 汚職行為 186
第5節 立証不正と刑事罰 188
第6節 広尾病院事件刑事裁判の影響 192
第13章 新世紀の医療業過処罰 195
第1節 過失処罰の強化・拡大 195
第2節 医療者の業過処罰 197
第3節 乳幼児急死と刑事罰 200
第4節 システム内メンバーの処罰 201
第5節 医療業過実刑処罰 211
第14章 新世紀の医学医療 213
第1節 医療の約束できるもの 213
第2節 診断の限界 217
第3節 MEモニターの限界 222
第4節 緊急救命措置 228
第15章 有害事象防止の限界 235
第1節 患者安全運動の到達点 235
第2節 安全運動の成果 244
第3節 医療の背景 246
第4節 安全運動の教訓 249
第16章 医療の裁判批判 253
第1節 英米の批判 253
第2節 日本の裁判批判 255
第17章 裁判を動かす医療 263
第1節 英国医療の自律 263
第2節 米国医療の戦い 265
第3節 日本の場合 267
第18章 医療業過裁判の転機 271
第1節 医業停止処分強化と緩和 271
第2節 医療業過無罪の続出など 273
第3節 重罰,強制捜査例など 275
第19章 最高裁の緩やかな動き 279
第1節 司法介入の限界 279
第2節 医事関係民事訴訟の動き 283
第20章 医事法学の動向 285
第1節 民事医事法学 285
第2節 刑事医事法学 288
第21章 欧米医事刑法の動き 293
第1節 ドイツ医事刑法の動き 293
第2節 英米医事刑法の動き 300
第22章 刑事処理基準 305
第1節 日本の医療の現状 305
第2節 各種事故の刑事抑制 307
第3節 有害事象の可罰的評価 312


事項索引 320