刑法における結果帰属の理論
曽根威彦 著
定価:7,150円(税込)-
在庫:
在庫があります -
発行:
2012年08月20日
-
判型:
A5版上製 -
ページ数:
334頁 -
ISBN:
978-4-7923-1956-4
書籍購入は弊社「早稲田正門店インターネット書店」サイトでの購入となります。
内容紹介
目 次
はしがき
論文初出一覧
第一章 序 論──因果関係論の展開と客観的帰属論の台頭………1
一 はじめに(1) 二 因果関係論の対立(第一期)(2)
三 相当因果関係説の新たな展開(第二期)(6)
四 判例の展開と客観的帰属論の台頭(第三期)(12)
第二章 相当因果関係論………19
第一節 相当因果関係と最高裁判例………19
一 三つの最高裁決定(19) 二 相当因果関係の構造(22) 三 最高裁決定の検討(24)
第二節 相当因果関係の構造と判断方法………30
一 はじめに(30) 二 相当因果関係の機能と構造(31) 三 判断基底の設定(37)
四 相当性判断の方法(42) 五 おわりに(50)
第三節 相当因果関係論の検討――相当因果関係説の立場から………55
一 相当因果関係とは何か(55) 二 相当性判断の具体的方法(59)
三 相当因果関係認定上の問題点(63)
第四節 不法行為法における相当因果関係論の帰趨――刑法学の立場から………69
一 はじめに(69) 二 相当因果関係論とその問題点(71)
三 相当因果関係論に批判的な見解(77) 四 相当因果関係論の再評価(90) 五 おわりに(100)
第五節 判例評釈………108
一 不作為の因果関係(最決平元・一二・一五)(108)
二 過失犯における因果関係(東京地八王子支判平元・一二・二一)(111)
三 第三者の行為の介在と因果関係の成否(最決平二・一一・二〇)(114)
四 他人の行為の介入と因果関係(最決平四・一二・一七)(117)
五 被害者の逃走中の事故死と因果関係(最決平一五・七・一六)(123)
第三章 客観的帰属論………131
第一節 客観的帰属論の体系論的考察――ロクシンの見解を中心として………131
一 はじめに(131) 二 実行行為論(133) 三 因果関係論(138)
四 違法論(141) 五 過失犯論(147) 六 おわりに(152)
第二節 客観的帰属論の規範論的考察………157
一 序 言(157) 二 ルドルフィーの見解(158) 三 ヴォルターの見解(162)
四 フリッシュの見解(166) 五 ロクシンの見解(171)
六 山中敬一の見解(174) 七 結 語(179)
第三節 客観的帰属論の類型論的考察――山中敬一の危険実現連関論を中心として………185
一 はじめに―危険実現連関類型化の理論的基礎(185) 二 直接的危険への介入類型(187)
三 間接的危険への介入類型(191) 四 状況的危険への介入類型(195)
五 規範的・自己答責的行動介入類型(198) 六 おわりに(202)
第四節 客観的帰属論の方法論的考察………206
一 はじめに―目的合理的刑法体系と客観的帰属論(206) 二 客観的帰属論と故意・過失(209)
三 規範主義と客観的帰属論(215) 四 おわりに(223)
第五節 客観的帰属論と過失犯………229
一 はじめに(229) 二 客観的帰属論における過失犯論(230) 三 危険創出連関と過失犯(236)
四 危険実現連関と過失犯(240) 五 おわりに(246)
第六節 わが国の客観的帰属論………250
一 はじめに(250) 二 帰責論の規範的把握(その一)(253)
三 帰責論の規範的把握(その二)(260) 四 帰責論の事実的把握(265) 五 おわりに(269)
第四章 刑法における因果的帰属と規範的帰属………275
第一節 遡及禁止論と結果帰属………275
一 はじめに(275) 二 遡及禁止の基本原理(277) 三 第三者の行為の介入と遡及禁止(280)
四 行為者自身の行為の介入と遡及禁止(288) 五 遡及禁止と因果関係―結びに代えて(294)
第二節 目的論的犯罪理論と結果帰属………299
一 はじめに(299) 二 目的合理的刑法体系と客観的帰属論(300)
三 一般予防目的と相当因果関係論(307) 四 結果の帰属と一般予防―結びに代えて(314)
はしがき
論文初出一覧
第一章 序 論──因果関係論の展開と客観的帰属論の台頭………1
一 はじめに(1) 二 因果関係論の対立(第一期)(2)
三 相当因果関係説の新たな展開(第二期)(6)
四 判例の展開と客観的帰属論の台頭(第三期)(12)
第二章 相当因果関係論………19
第一節 相当因果関係と最高裁判例………19
一 三つの最高裁決定(19) 二 相当因果関係の構造(22) 三 最高裁決定の検討(24)
第二節 相当因果関係の構造と判断方法………30
一 はじめに(30) 二 相当因果関係の機能と構造(31) 三 判断基底の設定(37)
四 相当性判断の方法(42) 五 おわりに(50)
第三節 相当因果関係論の検討――相当因果関係説の立場から………55
一 相当因果関係とは何か(55) 二 相当性判断の具体的方法(59)
三 相当因果関係認定上の問題点(63)
第四節 不法行為法における相当因果関係論の帰趨――刑法学の立場から………69
一 はじめに(69) 二 相当因果関係論とその問題点(71)
三 相当因果関係論に批判的な見解(77) 四 相当因果関係論の再評価(90) 五 おわりに(100)
第五節 判例評釈………108
一 不作為の因果関係(最決平元・一二・一五)(108)
二 過失犯における因果関係(東京地八王子支判平元・一二・二一)(111)
三 第三者の行為の介在と因果関係の成否(最決平二・一一・二〇)(114)
四 他人の行為の介入と因果関係(最決平四・一二・一七)(117)
五 被害者の逃走中の事故死と因果関係(最決平一五・七・一六)(123)
第三章 客観的帰属論………131
第一節 客観的帰属論の体系論的考察――ロクシンの見解を中心として………131
一 はじめに(131) 二 実行行為論(133) 三 因果関係論(138)
四 違法論(141) 五 過失犯論(147) 六 おわりに(152)
第二節 客観的帰属論の規範論的考察………157
一 序 言(157) 二 ルドルフィーの見解(158) 三 ヴォルターの見解(162)
四 フリッシュの見解(166) 五 ロクシンの見解(171)
六 山中敬一の見解(174) 七 結 語(179)
第三節 客観的帰属論の類型論的考察――山中敬一の危険実現連関論を中心として………185
一 はじめに―危険実現連関類型化の理論的基礎(185) 二 直接的危険への介入類型(187)
三 間接的危険への介入類型(191) 四 状況的危険への介入類型(195)
五 規範的・自己答責的行動介入類型(198) 六 おわりに(202)
第四節 客観的帰属論の方法論的考察………206
一 はじめに―目的合理的刑法体系と客観的帰属論(206) 二 客観的帰属論と故意・過失(209)
三 規範主義と客観的帰属論(215) 四 おわりに(223)
第五節 客観的帰属論と過失犯………229
一 はじめに(229) 二 客観的帰属論における過失犯論(230) 三 危険創出連関と過失犯(236)
四 危険実現連関と過失犯(240) 五 おわりに(246)
第六節 わが国の客観的帰属論………250
一 はじめに(250) 二 帰責論の規範的把握(その一)(253)
三 帰責論の規範的把握(その二)(260) 四 帰責論の事実的把握(265) 五 おわりに(269)
第四章 刑法における因果的帰属と規範的帰属………275
第一節 遡及禁止論と結果帰属………275
一 はじめに(275) 二 遡及禁止の基本原理(277) 三 第三者の行為の介入と遡及禁止(280)
四 行為者自身の行為の介入と遡及禁止(288) 五 遡及禁止と因果関係―結びに代えて(294)
第二節 目的論的犯罪理論と結果帰属………299
一 はじめに(299) 二 目的合理的刑法体系と客観的帰属論(300)
三 一般予防目的と相当因果関係論(307) 四 結果の帰属と一般予防―結びに代えて(314)