戦後復興と大原總一郎
国産合成繊維ビニロンにかけて兼田麗子 著
定価:5,940円(税込)-
在庫:
在庫があります -
発行:
2012年10月20日
-
判型:
A5版上製 -
ページ数:
278頁 -
ISBN:
978-4-7923-6102-0
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内容紹介
目 次
はしがき
第一章 大原總一郎とは…1
1 大原總一郎とは…1
2 大原總一郎の経歴・活動歴…3
(1) 父、大原孫三郎…3
(2) 経歴…4
3 大原總一郎の特徴…6
(1) 正義・公正・人権…7
(2) 人間・社会あっての経済、生活者重視の視点…9
(3) 環境・地域重視…10
(4) 進取・独立・独創の精神に基づいた実行力…12
4 渋沢栄一、大原孫三郎の流れを継ぐ仁義勇知行兼備の人…14
第二章 大原孫三郎と大原總一郎
―自然とイノベーション重視の姿勢…29
1 父、孫三郎と息子、總一郎…29
2 總一郎の自然尊重の姿勢
―孫三郎との共通点…31
3 孫三郎の自然重視の姿勢
―總一郎との共通点…33
(1) 自然を含めての人間・社会の調和を希求…33
(2) 孫三郎の自然観…35
4 孫三郎の独創・挑戦重視の姿勢
―總一郎との共通点…36
第三章 イノベーション重視の姿勢と合成繊維ビニロン…47
1 イノベーションとクリエーション重視の姿勢…47
2 イノベーションとリーダー…49
3 合成繊維、ビニロンの量産化…50
(1) 時代背景…50
(2) 合成繊維とは…52
(3) ビニロンとは…54
4 同業他社の動き…56
(1) ビニロン工業化に参入した企業…56
(2) ポリアミド系繊維と技術導入を選択した企業…57
(3) 従来の生産を中心にまずは利益計上を重視した企業…58
第四章 ビニロン量産化への挑戦…71
1 倉敷レイヨンのビニロン量産化までの困難…71
(1) 技術的困難…71
(2) 資金的困難…73
(3) 関係省庁の無理解…75
(4) 世界情勢の変化による困難…76
2 困難に立ち向かい続けた理由…77
(1) アメリカから真に自立するために…77
(2) 父、孫三郎の教訓…78
3 現在に生きるビニロン開発…79
第五章 ビニロンプラントの対中国輸出の経緯…87
1 中国へのビニロンプラント輸出の経緯
―一九五八?一九六三年…87
(1) 中国化学工業考察団の来日…87
(2) 日中関係の全面停止…88
(3) 状況変化―LT貿易とビニロンプラント輸出契約…88
(4) 政府の承認とプラント設置…90
2 反対意見…91
(1) 国内政治家・官僚・外国駐在大使…91
(2) 中華民国…92
(3) 米国…95
第六章 ビニロンプラントの対中国輸出への挑戦とリーダーシップ…107
1 道を拓いた術…107
(1) メッセージの発信…107
(2) 日米民間人会議…109
(3) 「第二次吉田書簡」…113
2 ビニロンプラント輸出決断の背景…115
(1) 戦争…115
(2) グローバルな経営視野…117
3 企業社会、企業者史学と企業人…119
(1) 企業人…119
(2) 企業者史学…120
(3) 企業社会…122
第七章 LT貿易と関係者のアジア・対外観…131
1 内向き日本…131
2 数値にみる近年の海外志向性…132
3 LT貿易の概略…134
4 LT貿易に関する日本政府の公式(外務省)見解…136
5 LT貿易関係者のアジア・対外観…138
(1) 松村謙三…138
(2) 髙碕達之助…139
6 總一郎のアジア観に影響を与えた人々…141
(1) 父、孫三郎…142
(2) 児島虎次郎…143
(3) 柳宗悦…145
(4) 清水安三…146
7 今後の社会につながるアジア観・対外観…147
第八章 大原總一郎と日本のオピニオンリーダーとなった人達の愛国心…159
1 民の力…159
2 愛国心・公共精神・伝統と法律…160
3 愛国心とは…162
(1) 愛国心とナショナリズム…162
(2) 危惧される愛国心の要素―日本の例…163
4 明治・大正期に思想・言論界をリードした人々の愛国心…164
(1) プロテスタント・キリスト者、海老名弾正の愛国心…164
ⅰ 「戦時」の愛国心―犠牲も厭わないもの…165
ⅱ 「平時」の愛国心―「外国」に並び立つよう、正直に基づいた信頼を勝ち取るように心がけること…166
ⅲ 「平時」の愛国心―日本民族を発展させること…166
ⅳ 住み慣れた土地に固執しないもの…167
(2) 実業家、武藤山治の愛国心…167
(3) 松下幸之助の愛国心…169
5 大原總一郎の愛国心…171
(1) 国への忠誠心とその結果に対する責任から成るもの…171
(2) 自然を愛し、尊重するもの…173
(3) 文化・伝統を重んじるもの…174
(4) 愛郷心を基盤に持つもの…175
(5) 人類としての視点にたった共感や人間の尊厳重視に開かれたもの…176
6 今ふたたび愛国心を考える…177
第九章 大原總一郎のリーダーシップと日本フェビアン研究所…187
1 愛国心の発露としての日本フェビアン研究所…187
2 フェビアン協会と日本フェビアン研究所…188
(1) 英国フェビアン協会とは…189
(2) 日本フェビアン研究所の設立経緯…190
3 研究所の主メンバー…193
(1) 有沢広巳…193
(2) 稲葉秀三…194
(3) 木村健康…195
(4) 都留重人…196
4 戦後経済再建のリードを試みた人々…198
第一〇章 今、なぜ大原總一郎研究なのか?…205
1 極端に偏しない大原總一郎…205
2 社会科学における大原總一郎研究…207
(1) 歴史学、社会思想史学、経済史学、経営史学…207
(2) 共生経済地球社会学…207
(3) 公共哲学…209
(4) リーダーシップ学・技術経営学(Management of Technology=MOT)…210
3 現在と戦後…211
4 歴史から始めて、これからを進む…212
5 理想、ヴィジョンを求めての論議…214
6 社会と関わっていく…216
(1) いと小さき者でも一人ひとりが社会と関わっていく…216
(2) 一人ひとりの使命感…218
(3) ノブレス・オブリージュとリーダー…219
7 時代を越えて…221
参考文献…225
あとがき…251
人名索引…(1)
はしがき
第一章 大原總一郎とは…1
1 大原總一郎とは…1
2 大原總一郎の経歴・活動歴…3
(1) 父、大原孫三郎…3
(2) 経歴…4
3 大原總一郎の特徴…6
(1) 正義・公正・人権…7
(2) 人間・社会あっての経済、生活者重視の視点…9
(3) 環境・地域重視…10
(4) 進取・独立・独創の精神に基づいた実行力…12
4 渋沢栄一、大原孫三郎の流れを継ぐ仁義勇知行兼備の人…14
第二章 大原孫三郎と大原總一郎
―自然とイノベーション重視の姿勢…29
1 父、孫三郎と息子、總一郎…29
2 總一郎の自然尊重の姿勢
―孫三郎との共通点…31
3 孫三郎の自然重視の姿勢
―總一郎との共通点…33
(1) 自然を含めての人間・社会の調和を希求…33
(2) 孫三郎の自然観…35
4 孫三郎の独創・挑戦重視の姿勢
―總一郎との共通点…36
第三章 イノベーション重視の姿勢と合成繊維ビニロン…47
1 イノベーションとクリエーション重視の姿勢…47
2 イノベーションとリーダー…49
3 合成繊維、ビニロンの量産化…50
(1) 時代背景…50
(2) 合成繊維とは…52
(3) ビニロンとは…54
4 同業他社の動き…56
(1) ビニロン工業化に参入した企業…56
(2) ポリアミド系繊維と技術導入を選択した企業…57
(3) 従来の生産を中心にまずは利益計上を重視した企業…58
第四章 ビニロン量産化への挑戦…71
1 倉敷レイヨンのビニロン量産化までの困難…71
(1) 技術的困難…71
(2) 資金的困難…73
(3) 関係省庁の無理解…75
(4) 世界情勢の変化による困難…76
2 困難に立ち向かい続けた理由…77
(1) アメリカから真に自立するために…77
(2) 父、孫三郎の教訓…78
3 現在に生きるビニロン開発…79
第五章 ビニロンプラントの対中国輸出の経緯…87
1 中国へのビニロンプラント輸出の経緯
―一九五八?一九六三年…87
(1) 中国化学工業考察団の来日…87
(2) 日中関係の全面停止…88
(3) 状況変化―LT貿易とビニロンプラント輸出契約…88
(4) 政府の承認とプラント設置…90
2 反対意見…91
(1) 国内政治家・官僚・外国駐在大使…91
(2) 中華民国…92
(3) 米国…95
第六章 ビニロンプラントの対中国輸出への挑戦とリーダーシップ…107
1 道を拓いた術…107
(1) メッセージの発信…107
(2) 日米民間人会議…109
(3) 「第二次吉田書簡」…113
2 ビニロンプラント輸出決断の背景…115
(1) 戦争…115
(2) グローバルな経営視野…117
3 企業社会、企業者史学と企業人…119
(1) 企業人…119
(2) 企業者史学…120
(3) 企業社会…122
第七章 LT貿易と関係者のアジア・対外観…131
1 内向き日本…131
2 数値にみる近年の海外志向性…132
3 LT貿易の概略…134
4 LT貿易に関する日本政府の公式(外務省)見解…136
5 LT貿易関係者のアジア・対外観…138
(1) 松村謙三…138
(2) 髙碕達之助…139
6 總一郎のアジア観に影響を与えた人々…141
(1) 父、孫三郎…142
(2) 児島虎次郎…143
(3) 柳宗悦…145
(4) 清水安三…146
7 今後の社会につながるアジア観・対外観…147
第八章 大原總一郎と日本のオピニオンリーダーとなった人達の愛国心…159
1 民の力…159
2 愛国心・公共精神・伝統と法律…160
3 愛国心とは…162
(1) 愛国心とナショナリズム…162
(2) 危惧される愛国心の要素―日本の例…163
4 明治・大正期に思想・言論界をリードした人々の愛国心…164
(1) プロテスタント・キリスト者、海老名弾正の愛国心…164
ⅰ 「戦時」の愛国心―犠牲も厭わないもの…165
ⅱ 「平時」の愛国心―「外国」に並び立つよう、正直に基づいた信頼を勝ち取るように心がけること…166
ⅲ 「平時」の愛国心―日本民族を発展させること…166
ⅳ 住み慣れた土地に固執しないもの…167
(2) 実業家、武藤山治の愛国心…167
(3) 松下幸之助の愛国心…169
5 大原總一郎の愛国心…171
(1) 国への忠誠心とその結果に対する責任から成るもの…171
(2) 自然を愛し、尊重するもの…173
(3) 文化・伝統を重んじるもの…174
(4) 愛郷心を基盤に持つもの…175
(5) 人類としての視点にたった共感や人間の尊厳重視に開かれたもの…176
6 今ふたたび愛国心を考える…177
第九章 大原總一郎のリーダーシップと日本フェビアン研究所…187
1 愛国心の発露としての日本フェビアン研究所…187
2 フェビアン協会と日本フェビアン研究所…188
(1) 英国フェビアン協会とは…189
(2) 日本フェビアン研究所の設立経緯…190
3 研究所の主メンバー…193
(1) 有沢広巳…193
(2) 稲葉秀三…194
(3) 木村健康…195
(4) 都留重人…196
4 戦後経済再建のリードを試みた人々…198
第一〇章 今、なぜ大原總一郎研究なのか?…205
1 極端に偏しない大原總一郎…205
2 社会科学における大原總一郎研究…207
(1) 歴史学、社会思想史学、経済史学、経営史学…207
(2) 共生経済地球社会学…207
(3) 公共哲学…209
(4) リーダーシップ学・技術経営学(Management of Technology=MOT)…210
3 現在と戦後…211
4 歴史から始めて、これからを進む…212
5 理想、ヴィジョンを求めての論議…214
6 社会と関わっていく…216
(1) いと小さき者でも一人ひとりが社会と関わっていく…216
(2) 一人ひとりの使命感…218
(3) ノブレス・オブリージュとリーダー…219
7 時代を越えて…221
参考文献…225
あとがき…251
人名索引…(1)