医事刑法研究 第5巻
医療事故と刑法
甲斐克則 著
定価:3,080円(税込)-
在庫:
在庫があります -
発行:
2012年12月25日
-
判型:
A5版上製 -
ページ数:
312頁 -
ISBN:
978-4-7923-1965-6
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内容紹介
目 次
はしがき
序 章 医療事故の法的処理とリスクマネジメント
―刑法・医事法の視点から―…1
1 序―「医療事故」と「医療過誤」の意義と区別―…1
2 医療過誤の法的処理システムの現状…1
3 医療過誤と注意義務…6
4 近年の刑事医療過誤判例の動向…9
5 医療事故の法的処理とリスクマネジメント…16
6 結 語―医事審判制度の確立の提言―…19
第1章 医療過誤刑事判例における注意義務の変遷…21
1 序…21
2 医療過誤の類型と医療過誤刑事判例の時期区分…22
3 第1期―包括的注意義務の展開―…23
4 第2期―個別事情考慮の傾向―…27
5 第3期
―分業意識の高揚とチーム医療における「信頼の原則」の定着―…32
6 第4期―注意義務の多様化の時代の幕開けか?―…37
7 結 語…39
第2章 医療事故と刑事法をめぐる現状と課題…42
1 序…42
2 医療専門職者の「過失の競合」論の新たな動向…43
3 医療専門職者の直近過失の動向…55
4 結 語―医療事故と刑事法の対応の課題―…63
第3章 刑事医療過誤と注意義務論…67
1 序…67
2 刑事医療過誤と民事医療過誤の注意義務の理論的比較検討…68
3 近年の刑事医療過誤判例にみる注意義務論の分析…72
4 結 語―今後の課題―…76
第4章 異型輸血過誤…79
1 事実の概要…79
2 判 旨…80
3 解 説…81
第5章 看護職による薬剤の取違えと医療事故…85
1 序…85
2 看護職の単純なミスが原因となって患者が死亡したケース
―都立広尾病院事件―…86
3 複雑な因果連鎖を経て看護職による薬剤取違えが原因となって
患者が死亡したケース―3%ヌペルカイン事件―…90
第6章 チーム医療と医療事故…97
1 序…97
2 チーム医療における事故発生のメカニズム…97
3 横浜市立大学附属病院「患者取違え」事件判決…99
4 チーム医療と刑事過失…107
第7章 医療事故と過失の競合
―横浜市大患者取違え事件最高裁決定を契機として―…112
1 序―問題の所在―…112
2 横浜市大患者取違え事件最高裁決定の論理とその問題性…114
3 過失競合論再考…117
4 結 語…120
第8章 医療と過失責任の限界
―福島県立大野病院事件判決の分析と新たな解決モデル―
…122
1 序―問題の所在―…122
2 医療事故と医師の逮捕をめぐる問題点…123
3 大野病院事件判決の分析…124
4 医療事故と過失の競合
―「過失犯からの離脱」理論の提唱―…128
5 結 語―医療と過失責任―…131
第9章 薬害と医師の刑事責任
―薬害エイズ事件帝京大ルート第1審無罪判決に寄せて―…133
1 序…133
2 実行行為者としてのA医師の地位および職務権限と実行行為内容
…134
3 結果回避可能性および結果回避義務と比較衡量論の問題性…136
4 予見可能性判断の問題性…145
5 結 語…149
第10章 薬害と製薬会社幹部の刑事責任
―薬害エイズ事件ミドリ十字ルート判決に寄せて―…154
1 序…154
2 薬害エイズ事件ミドリ十字ルートの概要…155
3 判決の論理とその分析…157
4 薬害と製薬会社幹部の刑事責任…161
5 結 語…165
第11章 薬害における公務員の不作為と刑事責任
―薬害エイズ事件厚生省ルート最高裁決定―…169
1 事実の概要…169
2 決定要旨…172
3 評 釈…174
第12章 大規模医療事故と過失犯論…182
1 序…182
2 薬害と過失犯論…183
3 医療事故における「過失の競合」と「管理・監督過失」…205
4 結 語…218
第13章 刑事医療過誤と過失の競合および管理・監督過失…224
1 序―問題の所在―…224
2 病院の診療体制に関する管理・監督過失…226
3 病院の安全保持体制に関する管理・監督過失…242
第14章 ニュージーランドにおける医療事故と被害者の救済
…254
1 序―問題の所在―…254
2 ニュージーランドにおける医療事故処理システムの歴史的変遷…256
3 ニュージーランドにおける医療事故処理システムの現状と意義…259
4 結 語―日本への示唆と医療事故被害者救済の課題―…266
終 章 医療事故の届出義務・医事審判制度・被害者補償…271
1 序…271
2 日本における死因究明制度概観…272
3 医療事故と医師法21条の届出義務の関係…275
4 医療事故の届出義務と医師法21条の改正案の呈示…285
5 結 語
―医事審判制度の構築と被害者補償制度の確立へ向けて―
…290
はしがき
序 章 医療事故の法的処理とリスクマネジメント
―刑法・医事法の視点から―…1
1 序―「医療事故」と「医療過誤」の意義と区別―…1
2 医療過誤の法的処理システムの現状…1
3 医療過誤と注意義務…6
4 近年の刑事医療過誤判例の動向…9
5 医療事故の法的処理とリスクマネジメント…16
6 結 語―医事審判制度の確立の提言―…19
第1章 医療過誤刑事判例における注意義務の変遷…21
1 序…21
2 医療過誤の類型と医療過誤刑事判例の時期区分…22
3 第1期―包括的注意義務の展開―…23
4 第2期―個別事情考慮の傾向―…27
5 第3期
―分業意識の高揚とチーム医療における「信頼の原則」の定着―…32
6 第4期―注意義務の多様化の時代の幕開けか?―…37
7 結 語…39
第2章 医療事故と刑事法をめぐる現状と課題…42
1 序…42
2 医療専門職者の「過失の競合」論の新たな動向…43
3 医療専門職者の直近過失の動向…55
4 結 語―医療事故と刑事法の対応の課題―…63
第3章 刑事医療過誤と注意義務論…67
1 序…67
2 刑事医療過誤と民事医療過誤の注意義務の理論的比較検討…68
3 近年の刑事医療過誤判例にみる注意義務論の分析…72
4 結 語―今後の課題―…76
第4章 異型輸血過誤…79
1 事実の概要…79
2 判 旨…80
3 解 説…81
第5章 看護職による薬剤の取違えと医療事故…85
1 序…85
2 看護職の単純なミスが原因となって患者が死亡したケース
―都立広尾病院事件―…86
3 複雑な因果連鎖を経て看護職による薬剤取違えが原因となって
患者が死亡したケース―3%ヌペルカイン事件―…90
第6章 チーム医療と医療事故…97
1 序…97
2 チーム医療における事故発生のメカニズム…97
3 横浜市立大学附属病院「患者取違え」事件判決…99
4 チーム医療と刑事過失…107
第7章 医療事故と過失の競合
―横浜市大患者取違え事件最高裁決定を契機として―…112
1 序―問題の所在―…112
2 横浜市大患者取違え事件最高裁決定の論理とその問題性…114
3 過失競合論再考…117
4 結 語…120
第8章 医療と過失責任の限界
―福島県立大野病院事件判決の分析と新たな解決モデル―
…122
1 序―問題の所在―…122
2 医療事故と医師の逮捕をめぐる問題点…123
3 大野病院事件判決の分析…124
4 医療事故と過失の競合
―「過失犯からの離脱」理論の提唱―…128
5 結 語―医療と過失責任―…131
第9章 薬害と医師の刑事責任
―薬害エイズ事件帝京大ルート第1審無罪判決に寄せて―…133
1 序…133
2 実行行為者としてのA医師の地位および職務権限と実行行為内容
…134
3 結果回避可能性および結果回避義務と比較衡量論の問題性…136
4 予見可能性判断の問題性…145
5 結 語…149
第10章 薬害と製薬会社幹部の刑事責任
―薬害エイズ事件ミドリ十字ルート判決に寄せて―…154
1 序…154
2 薬害エイズ事件ミドリ十字ルートの概要…155
3 判決の論理とその分析…157
4 薬害と製薬会社幹部の刑事責任…161
5 結 語…165
第11章 薬害における公務員の不作為と刑事責任
―薬害エイズ事件厚生省ルート最高裁決定―…169
1 事実の概要…169
2 決定要旨…172
3 評 釈…174
第12章 大規模医療事故と過失犯論…182
1 序…182
2 薬害と過失犯論…183
3 医療事故における「過失の競合」と「管理・監督過失」…205
4 結 語…218
第13章 刑事医療過誤と過失の競合および管理・監督過失…224
1 序―問題の所在―…224
2 病院の診療体制に関する管理・監督過失…226
3 病院の安全保持体制に関する管理・監督過失…242
第14章 ニュージーランドにおける医療事故と被害者の救済
…254
1 序―問題の所在―…254
2 ニュージーランドにおける医療事故処理システムの歴史的変遷…256
3 ニュージーランドにおける医療事故処理システムの現状と意義…259
4 結 語―日本への示唆と医療事故被害者救済の課題―…266
終 章 医療事故の届出義務・医事審判制度・被害者補償…271
1 序…271
2 日本における死因究明制度概観…272
3 医療事故と医師法21条の届出義務の関係…275
4 医療事故の届出義務と医師法21条の改正案の呈示…285
5 結 語
―医事審判制度の構築と被害者補償制度の確立へ向けて―
…290