近世刑罰制度論考
國學院大學法学会叢書2

近世刑罰制度論考

社会復帰をめざす自由刑
高塩 博 著
定価:6,050円(税込)
  • 在庫:
    在庫があります
  • 発行:
    2013年03月25日
  • 判型:
    A5版上製
  • ページ数:
    352頁
  • ISBN:
    978-4-7923-0539-0
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内容紹介

目  次
 口 絵
 はしがき

序 章
第一章 松本藩の「溜」制度について
  はじめに
一 「溜」に関する諸説
二 「溜」制度創設の通達
三 「溜」制度の内容
四 「溜」制度の性格
五 幕末頃から明治初年にかけての「溜入」
  む す び

第二章 丹後国田辺藩の「徒罪」について
  はじめに
一 「徒罪」制度の創設
二 徒人小屋の建設と運用の開始
三 「徒罪」の種類と刑期
四 徒人の処遇法(その一)
五 徒人の処遇法(その二)
六 盗犯に適用の「徒罪」と懲治等のための「徒罪」
七 「徒罪」の目的と幕府「人足寄場」
  む す び

第三章 丹後国田辺藩の博奕規定と「徒罪」
  はじめに
一 博奕と「徒罪」に関する史料
二 「徒罪」制度の創設と「徒罪」の種類
三 博奕規定の制定
四 博奕規定の根拠となった判例
五 賭鉄炮規定の根拠となった判例
六 博奕犯罪に適用する「徒罪」
七 博奕規定の改正
  む す び

第四章 津藩の「揚り者」という刑罰――徒刑思想波及の一事例――
  はじめに
一 髙兌時代の刑罰改革と津阪東陽
二 「揚り者」に関する史料
三 「揚り者」の創設年次
四 「揚り者」の内容
五 「揚り者」の性格
  む す び

第五章 庄内藩の「人足溜場」について
  はじめに
一 「人足溜場」に関する史料
二 「人足溜場」の内容
三 収容手続と釈放手続
四 人足溜場入の実例
五 「人足溜場」の趣旨と特長
六 「人足溜場」の系譜
  む す び

第六章 長岡藩の「寄場」について
  はじめに
一 「寄場」に関する史料(その一)
二 「寄場」に関する史料(その二)
三 「寄場」の内容(その一)
四 「寄場」の内容(その二)
五 「寄場」の性格
  むすびにかえて――「寄場」の特色――

第六章補遺 長岡藩「寄場」に関する史料紹介――「寄場米金一条手扣」――

附 和歌山藩の徒刑策草案
  はじめに
一 「国律」の刑罰体系
二 南葵文庫蔵「刑律譚」
三 田中良右衞門の徒刑案
四 幕府「人足寄場」および熊本藩「徒刑」の参照
  む す び
  史料翻刻「刑律譚」

 成稿一覧
 索 引…事項・人名