公権力を監視する

公権力を監視する

国民のための刑事政策原論
米山哲夫 著
定価:2,640円(税込)
  • 在庫:
    在庫があります
  • 発行:
    2013年03月29日
  • 判型:
    46版上製
  • ページ数:
    286頁
  • ISBN:
    978-4-7923-1975-5
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内容紹介

目  次

はしがき
第一章 刑事政策の意義  1
一 公権力の成り立ち  1
二 刑事「政策」の成り立ち  5
三 刑事政策とはどのような活動か  9
四 刑事政策・犯罪対策・犯罪対処活動の違い  14
(1)少年非行対策  15
(2)自由刑の基本方針  20
第二章 刑事政策の方法  27
一 現代刑事政策の方針(指導理念)  27
(1)科学主義とは何か  28
(2)人道主義とは何か  33
(3)法律主義とは何か  37
(4)国際主義とは何か  40
二 刑事政策の評価基準  45
三 刑事政策「学」とは何か  48
第三章 刑事政策の主体  51
一 公権力の存在根拠と正当根拠  51
二 主体を「公権力」とする理由  55
(1)理念的理由  55
(2)現実的理由  58
三 公権力の活動の特徴  64
(1)刑法は非常識?  65
(2)刑事司法は非常識?  68
第四章 刑事政策の対象  77
一 刑事政策における「犯罪」の概念  77
(1)小川太郎の見解  77
ⅰ 法律過程における犯罪概念  77
ⅱ 臨床過程における犯罪概念  79
ⅲ 理論過程における犯罪概念  81
(2)小川説の検討  84
(3)N=Rの問題点  95
ⅰ 犯罪化と非犯罪化  95
ⅱ 非刑罰化  101
二 刑事政策における「犯罪者」の意義  103
(1)犯罪者とは  103
(2)情報統合体としての「人」  106
(3)幼児教育の重要性  110
第五章 刑罰と保安処分  115
一 刑事政策における「刑罰」総論  115
(1)刑罰とは何か  115
(2)刑罰の目的と理念  117
ⅰ 絶対的応報刑論  117
ⅱ 目的刑主義  118
ⅲ 相対的応報刑論  119
(3)刑罰の機能  121
二 死刑  125
(1)死刑総論  125
(2)現在の死刑制度  126
ⅰ 死刑犯罪  126
ⅱ 死刑の適用制限  127
ⅲ 死刑執行の手続および方法  128
(3)死刑存廃論  130
ⅰ 存廃論の現状  130
ⅱ 存廃の是非  131
三 自由刑  146
(1)歴史的意義  146
(2)自由刑の発展  148
ⅰ なぜ自由刑中心の時代になったか  148
ⅱ 自由刑の近代的形成  151
(3)現行制度  156
ⅰ 自由刑の種類と仮釈放  156
(4)自由刑の諸問題  157
ⅰ 単一刑論  157
ⅱ 短期自由刑の弊害  161
ⅲ 不定期刑  165
四 名誉刑  170
(1)名誉の剥奪  170
ⅰ 名誉刑の沿革等  170
ⅱ 資格制限の分類法  172
ⅲ 資格制限の刑事政策的意義  175
ⅳ 資格制限の問題点  177
ⅴ 資格制限廃止論に根拠はあるか  179
(2)名誉の回復  181
ⅰ 前科とは何か  181
ⅱ 前科抹消の意義  183
ⅲ 資格制限からの解放(復権)の方法  184
五 財産刑  187
(1)財産刑の意義と沿革  187
(2)現在の財産刑  189
ⅰ 財産刑の種類  189
ⅱ 金銭刑の執行方法  191
(3)金銭刑の長所  193
(4)金銭刑の短所  194
(5)短所を補完する方法  196
六 保安処分  200
(1)保安処分の意義  200
(2)保安処分の種類  203
(3)保安処分の特徴  206
ⅰ 広義の犯罪があったこと  206
ⅱ 裁判所による付科  207
ⅲ 一応の期限  208
ⅳ 限定責任能力者について、刑の先執行の原則  208
第六章 刑事司法制度  211
一 刑事手続の本流  211
二 猶予制度  216
(1)猶予制度の意義と構造  216
(2)各猶予制度の検討  217
ⅰ 微罪処分  217
ⅱ 起訴猶予  219
ⅲ 刑の執行猶予  226
ⅳ 宣告猶予  233
ⅴ 仮釈放  233
三 裁判員制度242
(1)裁判員制度の始まり  242
(2)刑事裁判の在り方  245
(3)現在の刑事裁判の問題点  248
(4)裁判員制度は刑事裁判を改革できるか  252
ⅰ 冤罪について  252
ⅱ 裁判の迅速化について  253
ⅲ 市民感覚の反映について  255
(5)裁判員制度の是非  263

あとがき