刑法総論講義 第3版

刑法総論講義 第3版

川端 博 著
定価:4,840円(税込)
  • 在庫:
    在庫があります
  • 発行:
    2013年04月01日
  • 判型:
    A5版上製
  • ページ数:
    798頁
  • ISBN:
    978-4-7923-1970-0
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内容紹介

目  次
はしがき
凡例・参考文献
第1編 刑法の基礎
第1章 刑法および刑法学…1
第1節 刑法の意義…1
第2節 刑法の機能と規範構造…1
第3節 刑法学…4
1 刑法学の意義(4)  2 法解釈学としての刑法学の任務(5)
第2章 刑法および刑法理論の歴史的発展…7
第1節 刑法の歴史…7
1 西洋における刑法の歴史(7)
2 中国における刑法の歴史(15)
3 わが国における刑法の歴史(16)
第2節 刑法理論の歴史…25
1 古代の刑法理論(25)  2 中世の刑法理論(27)
3 近代刑法理論の生成と発展(28)  4 現代の刑法理論(36)
第3節 現代の刑法理論における基本観念…37
1 犯罪論における基本観念(37)
2 刑罰論における基本観念(40)
第3章 刑法の基本原則…43
第1節 罪刑法定主義…43
1 意義と沿革(43)  2 罪刑法定主義の派生的原則(47)
第2節 謙抑主義…57
1 意 義(57)  2 帰 結(58)
第3節 責任主義…58
1 意 義(58)  2 責任主義の貫徹(60)
第4章 刑法の法源および解釈…65
第1節 刑法の法源…65
1 原則(65)  2 委任命令(65)  3 慣習・条理(66)
4 判例(66)
第2節 刑法の解釈…67
1 条文・刑法規範・解釈(67)  2 解釈の種類(67)
3 目的論的解釈(67)
第5章 刑法の適用範囲(刑法の効力)…69
第1節 時間的適用範囲(時に関する効力)…69
1 刑法不【遡】及の原則(69)  2 犯罪後の法律による刑の変更(70)
3 限時法(71)
第2節 場所的適用範囲(土地に関する効力)…74
1 意義と立法主義(74)  2 わが刑法の立場(75)
3 刑法の場所的適用範囲と裁判権(77)
4 外国判決の効力(77)
第3節 人的適用範囲(人に関する効力)…78

第2編 犯 罪 論
第1章 犯罪の意義と種類…81
第1節 犯罪の意義…81
1 犯罪の意義(81)  2 犯罪の本質(83)
第2節 犯罪の種類…85
1 犯罪の分類(85)  2 自然犯・刑事犯と法定犯・行政犯(85)
3 政治犯と普通犯(86)  4 親告罪と非親告罪(87)
5 重罪,軽罪および違警罪(88)
第3節 犯罪論の体系…88
1 犯罪論体系の意義(88)  2 犯罪論の体系(90)
第4節 一般的行為概念の意義と機能…96
1 一般的行為概念の意義(96)
2 行為論の実定法上の解釈問題(98)
3 一般的行為概念の機能とその検討(99)
第2章 構成要件該当性…103
第1節 構成要件の概念…103
1 構成要件の理論の沿革(103)  2 構成要件の機能(106)
3 構成要件の種類(107)
4 構成要件の要素と各種の犯罪類型(109)
第2節 犯罪の主体…118
1 犯罪の主体の意義(118)  2 行為の主体の範囲(121)
3 法人の犯罪能力(124)
第3節 行 為…130
1 意 義(130)  2 行為論の種類(131)
3 諸説の検討と本書の立場―構成要件的有意行為論(136)
4 判例において行為性が否定された事例(139)  5 実行行為(140)
第4節 因果関係…142
1 意 義(142)  2 条件関係(144)
3 条件説と相当因果関係説(149)
4 因果関係が問題となる犯罪類型(169)
第5節 構成要件的故意…175
1 意 義(175)
2 故意の犯罪論体系上の地位に関する学説の状況(175)
3 責任要素としての故意(責任故意)の肯否(181)
4 故意の「実体」と「概念」としての故意(182)
5 故意の類別機能(184)  6 故意の要件(185)
7 未必の故意(未必的故意)と過失との区別(189)
8 構成要件的故意の種類(197)
9 錯誤による構成要件的故意の阻却(199)
第6節 構成要件的過失…200
1 意 義(200)  2 要 件(211)  3 過失の種類(227)
4 過失の競合(229)
第7節 不作為犯…232
1 不真正不作為犯の処罰と罪刑法定主義(232)
2 不真正不作為犯の成立要件(235)
3 作為義務の犯罪論体系上の位置(236)
4 作為義務の発生根拠(238)
5 作為義務の錯誤(240)  6 不作為犯と共犯(242)
第8節 構成要件的事実の錯誤…245
1 錯誤論の意義(245)  2 構成要件的事実の錯誤の種類(246)
3 具体的事実の錯誤(247)  4 抽象的事実の錯誤(262)
5 構成要件的事実の錯誤と違法性の錯誤との区別(276)
第9節 構成要件該当性の態様…288
第3章 違 法 性…290
第1節 違法性の基本概念…290
1 主観的違法性説と客観的違法性説(290)
2 形式的違法性と実質的違法性(294)
3 行為無価値論・人的不法論と結果無価値論・物的不法論(298)
4 二元的人的不法論(301)
5 違法性における事後判断と事前判断(302)
第2節 正当化事由(違法性阻却事由)の意義と種類…303
1 正当化事由(違法性阻却事由)の意義(303)
2 違法性阻却事由の種類(309)
3 超法規的違法性阻却事由(310)  4 可罰的違法性の理論(314)
第3節 一般的正当行為…319
1 総 説(319)  2 法令行為(320)  3 正当業務行為(321)
4 労働争議行為(322)  5 被害者の承諾と推定的承諾(324)
6 治療行為(330)  7 安楽死・尊厳死(332)
第4節 緊急行為…342
1 総 説(342)  2 正当防衛(348)  3 緊急避難(377)
4 自救行為(389)  5 義務の衝突(391)
第5節 正当化事情の錯誤…393
1 意 義(393)  2 正当化事情の錯誤の問題の実質的基礎(394)
3 事実の錯誤説(397)  4 違法性の錯誤説(400)
5 故意不法の阻却をみとめる説(401)  6 本書の立場(403)
第4章 責  任(有責性)…405
第1節 責任の概念…405
1 責任の意義(405)  2 責任の実質(406)  3 責任の要素(416)
4 責任の判断(417)  5 責任阻却事由(417)
第2節 責任能力―責任の前提…419
1 責任能力の意義(419)
2 責任無能力者および限定責任能力者(422)
3 原因において自由な行為(428)
第3節 違法性の認識(意識)とその可能性…443
1 意 義(443)  2 違法性の認識の取り扱いに関する学説(444)
3 判 例(452)  4 違法性の錯誤(法律の錯誤)(453)
第4節 期待可能性…455
1 期待可能性の理論の意義と機能(455)
2 体系上の位置づけ(458)
3 期待不可能性を理由とする責任阻却事由の規定の例(464)
4 判断の標準(464)  5 期待可能性の錯誤(468)
第5章 未遂犯・不能犯…470
第1節 未遂犯…470
1 犯罪の段階(470)  2 未遂犯の処罰根拠(471)
3 未遂犯の要件(473)  4 未遂犯の肯否が問題となる犯罪類型(487)
5 処 分(490)
第2節 中止犯(中止未遂)…491
1 意 義(491)  2 中止犯の法的性格(492)
3 中止犯の成立要件(497)  4 予備の中止(502)
5 共同正犯の中止犯(503)  6 処 分(504)
第3節 不能犯…505
1 不能犯の意義(505)  2 不能犯学説(506)  3 判 例(511)
4 具体的事例の検討(512)  5 事実の欠缺(構成要件欠缺の理論)(517)
第6章 共  犯…520
第1節 共犯の基本概念…520
1 共犯の意義と種類(520)  2 共犯の本質(523)
3 正犯と共犯の区別(530)
第2節 共同正犯…555
1 意 義(555)  2 成立要件(557)
3 共同正犯の成否に関する諸問題(560)  4 処 分(584)
第3節 教唆犯…584
1 教唆の意義(584)  2 成立要件(584)
3 教唆犯の成否が問題となるばあい(588)
4 教唆犯の諸類型(593)  5 処 分(595)
第4節 従  犯(幇助犯)…595
1 従犯(幇助犯)の意義(595)  2 成立要件(596)
3 従犯の成否が問題となるばあい(599)
4 共同正犯・教唆犯と従犯との区別(603)
5 従犯の諸類型(605)  6 処 分(606)
第5節 共犯に関する諸問題…607
1 身分犯と共犯(607)  2 共犯と錯誤(617)
3 共犯の未遂(626)  4 共犯関係からの離脱(629)
5 共犯の競合(634)
第7章 罪  数…635
第1節 罪数論総説…635
1 罪数論の意義(635)  2 罪数決定の標準(636)
第2節 本来的一罪…638
1 本来的一罪の意義(638)  2 単純一罪(638)  
3 包括一罪(包括的一罪)(642)
第3節 科刑上一罪…650
1 科刑上一罪の意義(650)  2 観念的競合(651)
3 牽連犯(660)  4 科刑上一罪をめぐる諸問題(663)
第4節 併合罪…672
1 併合罪の意義(672)  2 要 件(674)  3 処断の方法(675)
4 単純数罪(678)
第3編 刑罰論
第1章 刑罰の概念…681
第1節 刑罰および刑罰権…681
1 刑罰の本質(681)  2 刑罰権(681)
第2節 刑罰の種類…683
1 刑罰の分類(683)  2 死 刑(684)  3 懲役,禁錮,拘留(690)
4 罰金,科料(692)  5 没 収(693)  6 追 徴(698)
第2章 刑の適用…700
第1節 法定刑および刑の加重・減軽…700
1 法定刑の意義および刑の軽重(700)  2 刑の加重・減軽(701)
3 累 犯(703)  4 自 首(708)  5 酌量減軽(709)
6 加減例(710)
第2節 刑の量定,言渡しおよび免除…712
1 刑の量定(量刑)(712)  2 刑の言渡し(713)  3 刑の免除(715)
第3章 刑の執行…717
第1節 各種の刑の執行…717
1 意 義(717)  2 死刑の執行(718)  3 自由刑の執行(719)
4 財産刑の執行(722)
第2節 刑の執行猶予…722
1 意 義(722)  2 刑の執行猶予の言渡し(723)
3 刑の執行猶予の取消し(725)  4 刑の執行猶予の効果(727)
第3節 仮釈放…728
1 仮釈放の意義(728)  2 仮釈放(728)  3 仮出場(730)
第4章 刑罰の消滅…732
第1節 意 義…732
1 刑罰の消滅の意義(732)  2 刑罰消滅事由の種類(732)
第2節 犯人の死亡・法人たる犯人の消滅…733
1 意義と効果(733)  2 法人の役員の処罰(733)
第3節 恩 赦…733
1 意義(733)  2 種類(734)  3 手続き(735)  4 効力(736)
第4節 時 効…736
1 意義(736)  2 刑の時効(737)
第5節 刑の消滅―法律上の復権…738
1 意義(738)  2 内容(738)
第5章 保安処分…740
第1節 保安処分の意義と種類…740
1 保安処分の意義(740)  2 種 類(741)
3 刑罰と保安処分との関係(742)
第2節 現行法上の保安処分…744
1 補導処分(744)  2 保護観察(745)  3 更生緊急保護(745)
4 少年に対する保護処分(746)
5 精神障害者に対する措置(749)
6 麻薬中毒者に対する入院措置(749)
7 暴力主義的破壊活動をおこなった団体の規制処分(749)
事項人名索引
判例索引