入門シリーズ
入門 債権総論
高橋眞 著
定価:3,520円(税込)-
在庫:
在庫があります -
発行:
2013年04月20日
-
判型:
A5並 -
ページ数:
404頁 -
ISBN:
978-4-7923-2642-5
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内容紹介
目 次
*細目次については後掲
*第1章 債権総則の位置と債権の概念 1
*第2章 債権の目的㈰総説・特定物債権と種類債権 11
*第3章 債権の目的㈪金銭債権・利息債権・選択債権 25
*第4章 債権の効力・強制履行 40
*第5章 債務不履行㈰債務不履行の基本類型 52
*第6章 債務不履行㈪信義則に基づく義務・受領遅滞 84
*第7章 債務不履行㈫債務不履行の効果—損害賠償 104
*第8章 債権侵害に対する保護 141
*第9章 債権者代位権 153
*第10章 詐害行為取消権㈰—要件 173
*第11章 詐害行為取消権㈪—行使方法と効果 202
*第12章 多数当事者の債権関係—総説・分割債権関係・不可分債権関係 219
*第13章 連帯債務 230
*第14章 保証債務 247
*第15章 債権の消滅—各種の債権消滅原因 270
*第16章 弁済—弁済の提供と受領、関連事務の処理 283
*第17章 弁済者代位 306
*第18章 相 殺 320
*第19章 債権譲渡・債務引受 341
細 目 次
はしがき i
凡例 xiii
第1章 債権総則の位置と債権の概念 1
債権総則の位置—民法典の中で 2
1 債権:将来の実現に向けられた権利 2
2 債権の存在と内容の決定 2
3 債権総則:債権の実現 3
4 物権法・親族法・相続法と債権 5
債権の概念と効力—「行為」と「結果」 6
1 債権の概念 6
2 債権の効力 8
3 給付行為と給付結果:債権・債務の構造 8
第2章 債権の目的㈰総説・特定物債権と種類債権 11
債権の目的とは 12
1 債権の「目的」と「目的物」 12
2 給付の内容 13
特定物と不特定物(種類物)の区別 14
特定物債権 16
1 善管注意による保存義務 16
2 現状引渡しの原則 17
種類債権 18
1 種類債権と制限種類債権 18
2 目的物の品質 19
3 種類債権の特定 19
4 特定の効果 21
判例を見る—漁業用タール事件 21
1 事件の概要 21
2 原判決の判断と最高裁の判断 22
3 通常の種類債権か制限種類債権か 22
4 差戻審の判断 23
5 このケースが示すもの 24
第3章 債権の目的㈪金銭債権・利息債権・選択債権 25
金銭債権 26
1 意 義 26
2 金銭債権の原則—名目主義 26
3 金銭債権に関する民法規定 27
利息債権 29
1 意 義 29
2 利率と重利に関する民法規定 31
3 高利の規制 32
選択債権 36
1 意 義 36
2 選択による特定 37
第4章 債権の効力・強制履行40
債権の効力—総説 41
債権の強制実現 41
債権の対内的効力と不完全債務 47
債務と責任—概念の歴史的背景について 50
第5章 債務不履行㈰債務不履行の基本類型 52
総 説 52
1 債務不履行による損害賠償責任 52
2 債務不履行の類型 53
履行遅滞 55
1 意義および効果の特徴 55
2 要 件 56
3 履行期について 56
4 履行期前の履行拒絶 58
履行不能 59
1 意義および効果の特徴 59
2 履行不能と帰責事由 61
不完全履行、並びに給付に伴うその他の債務不履行 63
1 意 義 63
2 狭義の不完全履行──給付目的の不完全 65
3 付随義務違反 70
4 保護義務違反 71
債務者の責めに帰すべき事由
71
1 意 義 71
2 帰責事由の存在と証明 73
3 債務者に帰責事由がない場合とは? 75
4 履行補助者の過失 78
第6章 債務不履行㈪信義則に基づく義務・受領遅滞84
総 説 85
信義則に基づく義務㈰ — 安全配慮義務 85
1 意 義 85
2 どのような場面で問題になるか 86
3 義務の内容 87
4 義務の性質 89
5 義務の構造と債務不履行構成の意義 91
信義則に基づく義務㈪ — 契約交渉当事者の注意義務 93
1 意 義 93
2 典型的事例 94
3 分 析 95
受領遅滞 97
1 意義と問題点 97
2 給付が受領されない場合:法的効果と関連規定 98
3 学説の対立と効果の整理 100
4 受領遅滞による解除と損害賠償 102
第7章 債務不履行㈫債務不履行の効果—損害賠償 104
総 説 105
1 債務不履行の効果—損害賠償 105
2 損害賠償請求権の発生 106
3 損害賠償の方法—金銭賠償の原則 108
損害の意義と種類—損害を総体的に見る 109
1 損害の概念 109
2 差額説と具体的損害説 111
3 損害概念を議論する意味 112
4 損害の種類 113
損害賠償の範囲—損害を個別的に見る 117
1 損害賠償額算定の手順 117
2 416条の解釈:通常損害・特別損害と予見可能性 119
損害賠償額の算定—時価の変動と債権者の行動 122
1 賠償額の算定—損害項目か金銭評価か 122
2 金銭評価の方法—基準時その他の要素 123
損害賠償額の調整 129
1 損益相殺 130
2 過失相殺 131
3 金銭債務の特則 133
4 賠償額の予定 135
損害賠償による代位(賠償者代位) 137
1 意 義 137
2 要件・効果 138
関連問題:代償請求権 139
第8章 債権侵害に対する保護
141
総 説 142
損害賠償請求 142
1 債権侵害による不法行為の特徴 142
2 第三者に対する弁済が有効とされたために債権が消滅した場合 144
3 債権の目的である給付を侵害した場合 145
4 債務者の一般財産を減少させた場合 148
妨害排除請求 149
1 不動産賃借権に対する妨害の排除 149
2 判例の展開 150
3 賃借権の「物権化」「物権的効力」 151
第9章 債権者代位権 153
総 説 154
1 責任財産保全の目的 154
2 債権者代位権の要件と機能上の問題点 154
被保全債権 156
1 被保全債権の存在と種類 156
2 被保全債権の履行期 157
代位行使の対象となる権利
158
1 原 則 158
2 例 外 159
保全の必要性と債務者の権利不行使 162
1 保全の必要性 162
2 債務者の権利不行使 163
債権者代位権の行使とその効果 164
1 債権者代位権の行使 164
2 債権者代位権行使の効果 166
転 用 168
1 登記請求権の保全 169
2 不動産賃借権の保全 169
3 金銭債権の保全—無資力を要件としない事例 171
第10章 詐害行為取消権㈰—要件 173
総 説 174
1 意 義 174
2 取消権の概略と考慮するべき要素 174
3 要件論の捉え方㈰—相関関係説を受けて 176
4 要件論の捉え方㈪—否認権との比較 178
債権者側の要件—被保全債権の存在 180
1 被保全債権の発生時期 180
2 被保全債権の種類 182
債務者側の要件—「債権者を害することを知って」法律行為をしたこと 184
1 総 説 184
2 債権者を害する法律行為(客観的要件) 184
3 債権者を害することを知ってしたこと(主観的要件) 189
4 類型的検討㈰—財産の処分 190
5 類型的検討㈪—弁済・代物弁済 192
6 類型的検討㈫—担保の供与 197
受益者・転得者側の要件—受益者・転得者の悪意 199
1 意 義 199
2 善意者から転得した者の主観的要件 199
第11章 詐害行為取消権㈪—行使方法と効果 202
総 説 203
1 「取消し」と「取戻し」 203
2 詐害行為取消権の法的性質 204
行使方法 206
1 裁判上の行使 206
2 請求の内容と相手方 206
3 詐害行為取消権の消滅 207
効 果 208
1 効果論の問題点—425条との関係 208
2 取消し—取り消しうる範囲 211
3 取戻し—返還及び価格賠償 213
受益者・転得者と債務者との関係 218
第12章 多数当事者の債権関係—総説・分割債権関係・不可分債権関係 219
はじめに—多数当事者の債権関係とは? 220
1 分割債権関係 220
2 不可分債権関係 220
3 連帯債務 222
分割債権関係 223
1 分割債権関係の原則 223
2 分割債務原則の是非 223
3 427条が「総則」であること 224
不可分債権関係 225
1 不可分債権・不可分債務 225
2 不可分な給付に対する反対給付は? 225
3 不可分債権の効力 227
4 不可分債務の効力 228
第13章 連帯債務 230
連帯債務の意義 231
1 連帯債務の例 231
2 破産手続と連帯債務 232
3 連帯債務の 2 つの面—債権者に対する関係・連帯債務者間の関係 233
連帯債務の成立 233
連帯債務の性質 235
1 連帯債務者の1人について生じた事由の影響 235
2 履行の請求 235
3 更 改 236
4 相 殺 236
5 免 除 237
6 混 同 240
7 時効の完成 240
連帯債務者相互間の求償関係
241
1 負担部分と求償権 241
2 通知の必要 241
3 連帯債務者中に無資力者がいる場合 243
不真正連帯債務 244
1 不真正連帯債務とは 244
2 不真正連帯債務の効力 245
第14章 保証債務 247
保証債務の意義と成立 248
1 保証債務の意義 248
2 保証契約と保証委託契約 249
3 保証人の資格 250
保証債務の性質と範囲 251
1 内容の同一性と附従性・補充性 251
2 保証の範囲 252
主たる債務と保証債務の関係
252
1 附従性の効果 252
2 主たる債務者について生じた事由 254
3 保証人について生じた事由 255
債権者と保証人との関係 255
1 補充性に基づく抗弁権 255
2 連帯保証 256
3 共同保証 258
保証人の求償権 260
1 求償権の基礎 260
2 委託を受けた保証人の求償権 261
3 委託を受けない保証人の求償権 263
4 求償関係と通知 264
継続的保証 265
1 継続的保証とは 265
2 根保証 266
3 身元保証 268
4 賃借人の債務の保証 269
第15章 債権の消滅—各種の債権消滅原因 270
債権の消滅原因 271
1 民法に規定された消滅原因 271
2 その他の原因による債権の消滅 272
3 説明の順序 272
供 託 273
1 意義と性質 273
2 供託原因 274
3 供託の目的物 275
4 供託の手続と効果・供託物の取戻し 276
代物弁済 277
1 意義と性質 277
2 要件と効果 278
更改・免除・混同 279
1 更 改 279
2 免 除 280
3 混 同 281
第16章 弁済—弁済の提供と受領、関連事務の処理 283
弁済の意義と諸規定の概観
284
1 弁済の意義と構造 284
2 弁済の提供と受領:諸規定の概観 285
弁済者の側の問題 286
1 本来の弁済者 286
2 第三者弁済とその制限 286
3 弁済として引き渡した物の取戻し 287
弁済受領者の側の問題 289
1 弁済受領権者 289
2 受領権限のない者への弁済 290
3 債権の準占有者への弁済 291
4 受取証書の持参人への弁済 295
弁済の方法と事務の処理 297
1 弁済の場所と時期 297
2 弁済事務の処理 298
3 弁済の充当 299
弁済の提供 302
1 意義と効果 302
2 現実の提供 303
3 口頭の提供 304
4 口頭の提供も要しない場合 304
5 問題の展開—双務契約と弁済の提供 304
第17章 弁済者代位 306
意義と構造 307
1 弁済者代位の意義 307
2 弁済者代位の構造 308
要件と効果 310
1 要 件 310
2 効 果 310
一部代位 312
1 権利行使の範囲—502条 1 項の文言と債権者優先説 312
2 代位者は単独で権利を行使できるか 313
3 契約の解除 313
代位資格者相互の関係 313
1 代位資格者の競合 313
2 代位資格者相互の関係 314
3 二重資格者の問題 317
代位資格者に対する債権者の義務 318
第18章 相 殺 320
相殺の意義と機能 321
1 相殺の意義 321
2 相殺の機能 322
相殺の要件と方法 323
1 相殺適状 323
2 相殺の意思表示 325
3 時効消滅債権による相殺 327
相殺の禁止と制限 328
1 当事者の意思表示による禁止 328
2 不法行為による損害賠償債権 328
3 差押禁止債権 329
4 支払差止債権 329
債権譲渡・差押えと相殺の期待 330
1 相殺の期待とは 330
2 差押えと法定相殺 331
3 差押えと相殺予約 335
4 債権譲渡と相殺 337
相殺の効果 339
1 債権の・及的消滅 339
2 履行地の異なる債務の相殺 339
3 相殺の充当 339
第19章 債権譲渡・債務引受 341
総 説 342
1 債権譲渡の意義 342
2 債権譲渡の必要性 342
債権の譲渡可能性 345
1 譲渡の自由とその制限 345
2 債権の性質による譲渡制限 345
3 法律規定による譲渡制限 346
4 意思表示による譲渡制限 347
指名債権の譲渡と対抗 351
1 指名債権譲渡の成立要件 351
2 対抗要件—債務者に対する対抗と第三者に対する対抗 351
3 債務者との関係——通知と承諾 353
4 通知・承諾の効力 355
5 第三者との関係—確定日付ある証書による通知・承諾 362
将来債権の譲渡 365
証券的債権の譲渡 370
1 債権と証券の結びつき 370
2 指図債権譲渡の対抗要件 371
3 債務者の地位㈰—債権者でない者への弁済 372
4 債務者の地位㈪—抗弁の制限 373
債務引受・契約上の地位の移転 374
1 債務引受の意義 374
2 免責的債務引受 375
3 併存的債務引受 377
4 契約上の地位の移転 378
事項索引 380
判例索引 385
*細目次については後掲
*第1章 債権総則の位置と債権の概念 1
*第2章 債権の目的㈰総説・特定物債権と種類債権 11
*第3章 債権の目的㈪金銭債権・利息債権・選択債権 25
*第4章 債権の効力・強制履行 40
*第5章 債務不履行㈰債務不履行の基本類型 52
*第6章 債務不履行㈪信義則に基づく義務・受領遅滞 84
*第7章 債務不履行㈫債務不履行の効果—損害賠償 104
*第8章 債権侵害に対する保護 141
*第9章 債権者代位権 153
*第10章 詐害行為取消権㈰—要件 173
*第11章 詐害行為取消権㈪—行使方法と効果 202
*第12章 多数当事者の債権関係—総説・分割債権関係・不可分債権関係 219
*第13章 連帯債務 230
*第14章 保証債務 247
*第15章 債権の消滅—各種の債権消滅原因 270
*第16章 弁済—弁済の提供と受領、関連事務の処理 283
*第17章 弁済者代位 306
*第18章 相 殺 320
*第19章 債権譲渡・債務引受 341
細 目 次
はしがき i
凡例 xiii
第1章 債権総則の位置と債権の概念 1
債権総則の位置—民法典の中で 2
1 債権:将来の実現に向けられた権利 2
2 債権の存在と内容の決定 2
3 債権総則:債権の実現 3
4 物権法・親族法・相続法と債権 5
債権の概念と効力—「行為」と「結果」 6
1 債権の概念 6
2 債権の効力 8
3 給付行為と給付結果:債権・債務の構造 8
第2章 債権の目的㈰総説・特定物債権と種類債権 11
債権の目的とは 12
1 債権の「目的」と「目的物」 12
2 給付の内容 13
特定物と不特定物(種類物)の区別 14
特定物債権 16
1 善管注意による保存義務 16
2 現状引渡しの原則 17
種類債権 18
1 種類債権と制限種類債権 18
2 目的物の品質 19
3 種類債権の特定 19
4 特定の効果 21
判例を見る—漁業用タール事件 21
1 事件の概要 21
2 原判決の判断と最高裁の判断 22
3 通常の種類債権か制限種類債権か 22
4 差戻審の判断 23
5 このケースが示すもの 24
第3章 債権の目的㈪金銭債権・利息債権・選択債権 25
金銭債権 26
1 意 義 26
2 金銭債権の原則—名目主義 26
3 金銭債権に関する民法規定 27
利息債権 29
1 意 義 29
2 利率と重利に関する民法規定 31
3 高利の規制 32
選択債権 36
1 意 義 36
2 選択による特定 37
第4章 債権の効力・強制履行40
債権の効力—総説 41
債権の強制実現 41
債権の対内的効力と不完全債務 47
債務と責任—概念の歴史的背景について 50
第5章 債務不履行㈰債務不履行の基本類型 52
総 説 52
1 債務不履行による損害賠償責任 52
2 債務不履行の類型 53
履行遅滞 55
1 意義および効果の特徴 55
2 要 件 56
3 履行期について 56
4 履行期前の履行拒絶 58
履行不能 59
1 意義および効果の特徴 59
2 履行不能と帰責事由 61
不完全履行、並びに給付に伴うその他の債務不履行 63
1 意 義 63
2 狭義の不完全履行──給付目的の不完全 65
3 付随義務違反 70
4 保護義務違反 71
債務者の責めに帰すべき事由
71
1 意 義 71
2 帰責事由の存在と証明 73
3 債務者に帰責事由がない場合とは? 75
4 履行補助者の過失 78
第6章 債務不履行㈪信義則に基づく義務・受領遅滞84
総 説 85
信義則に基づく義務㈰ — 安全配慮義務 85
1 意 義 85
2 どのような場面で問題になるか 86
3 義務の内容 87
4 義務の性質 89
5 義務の構造と債務不履行構成の意義 91
信義則に基づく義務㈪ — 契約交渉当事者の注意義務 93
1 意 義 93
2 典型的事例 94
3 分 析 95
受領遅滞 97
1 意義と問題点 97
2 給付が受領されない場合:法的効果と関連規定 98
3 学説の対立と効果の整理 100
4 受領遅滞による解除と損害賠償 102
第7章 債務不履行㈫債務不履行の効果—損害賠償 104
総 説 105
1 債務不履行の効果—損害賠償 105
2 損害賠償請求権の発生 106
3 損害賠償の方法—金銭賠償の原則 108
損害の意義と種類—損害を総体的に見る 109
1 損害の概念 109
2 差額説と具体的損害説 111
3 損害概念を議論する意味 112
4 損害の種類 113
損害賠償の範囲—損害を個別的に見る 117
1 損害賠償額算定の手順 117
2 416条の解釈:通常損害・特別損害と予見可能性 119
損害賠償額の算定—時価の変動と債権者の行動 122
1 賠償額の算定—損害項目か金銭評価か 122
2 金銭評価の方法—基準時その他の要素 123
損害賠償額の調整 129
1 損益相殺 130
2 過失相殺 131
3 金銭債務の特則 133
4 賠償額の予定 135
損害賠償による代位(賠償者代位) 137
1 意 義 137
2 要件・効果 138
関連問題:代償請求権 139
第8章 債権侵害に対する保護
141
総 説 142
損害賠償請求 142
1 債権侵害による不法行為の特徴 142
2 第三者に対する弁済が有効とされたために債権が消滅した場合 144
3 債権の目的である給付を侵害した場合 145
4 債務者の一般財産を減少させた場合 148
妨害排除請求 149
1 不動産賃借権に対する妨害の排除 149
2 判例の展開 150
3 賃借権の「物権化」「物権的効力」 151
第9章 債権者代位権 153
総 説 154
1 責任財産保全の目的 154
2 債権者代位権の要件と機能上の問題点 154
被保全債権 156
1 被保全債権の存在と種類 156
2 被保全債権の履行期 157
代位行使の対象となる権利
158
1 原 則 158
2 例 外 159
保全の必要性と債務者の権利不行使 162
1 保全の必要性 162
2 債務者の権利不行使 163
債権者代位権の行使とその効果 164
1 債権者代位権の行使 164
2 債権者代位権行使の効果 166
転 用 168
1 登記請求権の保全 169
2 不動産賃借権の保全 169
3 金銭債権の保全—無資力を要件としない事例 171
第10章 詐害行為取消権㈰—要件 173
総 説 174
1 意 義 174
2 取消権の概略と考慮するべき要素 174
3 要件論の捉え方㈰—相関関係説を受けて 176
4 要件論の捉え方㈪—否認権との比較 178
債権者側の要件—被保全債権の存在 180
1 被保全債権の発生時期 180
2 被保全債権の種類 182
債務者側の要件—「債権者を害することを知って」法律行為をしたこと 184
1 総 説 184
2 債権者を害する法律行為(客観的要件) 184
3 債権者を害することを知ってしたこと(主観的要件) 189
4 類型的検討㈰—財産の処分 190
5 類型的検討㈪—弁済・代物弁済 192
6 類型的検討㈫—担保の供与 197
受益者・転得者側の要件—受益者・転得者の悪意 199
1 意 義 199
2 善意者から転得した者の主観的要件 199
第11章 詐害行為取消権㈪—行使方法と効果 202
総 説 203
1 「取消し」と「取戻し」 203
2 詐害行為取消権の法的性質 204
行使方法 206
1 裁判上の行使 206
2 請求の内容と相手方 206
3 詐害行為取消権の消滅 207
効 果 208
1 効果論の問題点—425条との関係 208
2 取消し—取り消しうる範囲 211
3 取戻し—返還及び価格賠償 213
受益者・転得者と債務者との関係 218
第12章 多数当事者の債権関係—総説・分割債権関係・不可分債権関係 219
はじめに—多数当事者の債権関係とは? 220
1 分割債権関係 220
2 不可分債権関係 220
3 連帯債務 222
分割債権関係 223
1 分割債権関係の原則 223
2 分割債務原則の是非 223
3 427条が「総則」であること 224
不可分債権関係 225
1 不可分債権・不可分債務 225
2 不可分な給付に対する反対給付は? 225
3 不可分債権の効力 227
4 不可分債務の効力 228
第13章 連帯債務 230
連帯債務の意義 231
1 連帯債務の例 231
2 破産手続と連帯債務 232
3 連帯債務の 2 つの面—債権者に対する関係・連帯債務者間の関係 233
連帯債務の成立 233
連帯債務の性質 235
1 連帯債務者の1人について生じた事由の影響 235
2 履行の請求 235
3 更 改 236
4 相 殺 236
5 免 除 237
6 混 同 240
7 時効の完成 240
連帯債務者相互間の求償関係
241
1 負担部分と求償権 241
2 通知の必要 241
3 連帯債務者中に無資力者がいる場合 243
不真正連帯債務 244
1 不真正連帯債務とは 244
2 不真正連帯債務の効力 245
第14章 保証債務 247
保証債務の意義と成立 248
1 保証債務の意義 248
2 保証契約と保証委託契約 249
3 保証人の資格 250
保証債務の性質と範囲 251
1 内容の同一性と附従性・補充性 251
2 保証の範囲 252
主たる債務と保証債務の関係
252
1 附従性の効果 252
2 主たる債務者について生じた事由 254
3 保証人について生じた事由 255
債権者と保証人との関係 255
1 補充性に基づく抗弁権 255
2 連帯保証 256
3 共同保証 258
保証人の求償権 260
1 求償権の基礎 260
2 委託を受けた保証人の求償権 261
3 委託を受けない保証人の求償権 263
4 求償関係と通知 264
継続的保証 265
1 継続的保証とは 265
2 根保証 266
3 身元保証 268
4 賃借人の債務の保証 269
第15章 債権の消滅—各種の債権消滅原因 270
債権の消滅原因 271
1 民法に規定された消滅原因 271
2 その他の原因による債権の消滅 272
3 説明の順序 272
供 託 273
1 意義と性質 273
2 供託原因 274
3 供託の目的物 275
4 供託の手続と効果・供託物の取戻し 276
代物弁済 277
1 意義と性質 277
2 要件と効果 278
更改・免除・混同 279
1 更 改 279
2 免 除 280
3 混 同 281
第16章 弁済—弁済の提供と受領、関連事務の処理 283
弁済の意義と諸規定の概観
284
1 弁済の意義と構造 284
2 弁済の提供と受領:諸規定の概観 285
弁済者の側の問題 286
1 本来の弁済者 286
2 第三者弁済とその制限 286
3 弁済として引き渡した物の取戻し 287
弁済受領者の側の問題 289
1 弁済受領権者 289
2 受領権限のない者への弁済 290
3 債権の準占有者への弁済 291
4 受取証書の持参人への弁済 295
弁済の方法と事務の処理 297
1 弁済の場所と時期 297
2 弁済事務の処理 298
3 弁済の充当 299
弁済の提供 302
1 意義と効果 302
2 現実の提供 303
3 口頭の提供 304
4 口頭の提供も要しない場合 304
5 問題の展開—双務契約と弁済の提供 304
第17章 弁済者代位 306
意義と構造 307
1 弁済者代位の意義 307
2 弁済者代位の構造 308
要件と効果 310
1 要 件 310
2 効 果 310
一部代位 312
1 権利行使の範囲—502条 1 項の文言と債権者優先説 312
2 代位者は単独で権利を行使できるか 313
3 契約の解除 313
代位資格者相互の関係 313
1 代位資格者の競合 313
2 代位資格者相互の関係 314
3 二重資格者の問題 317
代位資格者に対する債権者の義務 318
第18章 相 殺 320
相殺の意義と機能 321
1 相殺の意義 321
2 相殺の機能 322
相殺の要件と方法 323
1 相殺適状 323
2 相殺の意思表示 325
3 時効消滅債権による相殺 327
相殺の禁止と制限 328
1 当事者の意思表示による禁止 328
2 不法行為による損害賠償債権 328
3 差押禁止債権 329
4 支払差止債権 329
債権譲渡・差押えと相殺の期待 330
1 相殺の期待とは 330
2 差押えと法定相殺 331
3 差押えと相殺予約 335
4 債権譲渡と相殺 337
相殺の効果 339
1 債権の・及的消滅 339
2 履行地の異なる債務の相殺 339
3 相殺の充当 339
第19章 債権譲渡・債務引受 341
総 説 342
1 債権譲渡の意義 342
2 債権譲渡の必要性 342
債権の譲渡可能性 345
1 譲渡の自由とその制限 345
2 債権の性質による譲渡制限 345
3 法律規定による譲渡制限 346
4 意思表示による譲渡制限 347
指名債権の譲渡と対抗 351
1 指名債権譲渡の成立要件 351
2 対抗要件—債務者に対する対抗と第三者に対する対抗 351
3 債務者との関係——通知と承諾 353
4 通知・承諾の効力 355
5 第三者との関係—確定日付ある証書による通知・承諾 362
将来債権の譲渡 365
証券的債権の譲渡 370
1 債権と証券の結びつき 370
2 指図債権譲渡の対抗要件 371
3 債務者の地位㈰—債権者でない者への弁済 372
4 債務者の地位㈪—抗弁の制限 373
債務引受・契約上の地位の移転 374
1 債務引受の意義 374
2 免責的債務引受 375
3 併存的債務引受 377
4 契約上の地位の移転 378
事項索引 380
判例索引 385