続・安全配慮義務の研究
髙橋眞 著
定価:5,500円(税込)-
在庫:
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発行:
2013年07月01日
-
判型:
A5版上製 -
ページ数:
272頁 -
ISBN:
978-4-7923-2643-2
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内容紹介
目 次
はしがき
Ⅰ 安全配慮義務論の現状と電通事件……………1
1 民法改正と安全配慮義務……………1
一 はじめに……………1
二 判例法に基づいて規定を設けることの意義……………4
三 日本の安全配慮義務法理―判例法の到達点……………8
四 むすび―判例法の到達点と立法のあり方……………17
2 電通過労自殺事件……………24
1 長時間の残業による労働者の過労自殺と使用者責任
2 賠償額の決定にあたって右労働者の性格等を斟酌することの可否
最高裁平成一二年三月二四日第二小法廷判決(平成一〇年(オ)二一七号・二一八号、損害賠償請求事件)民集五四巻三号一一五五頁
3 システム・エンジニア自殺事件……………44
入社六ヶ月後のシステム・エンジニアの自殺について使用者の安全配慮義務違反を否定した事例
東京高裁平成二〇年七月一日判決(平成一八年(ネ)五六〇六号、損害賠償請求控訴事件)判例時報二〇四八号一六頁
Ⅱ 組織運営(マネジメント)上の義務としての安全配慮義務……………55
1 学校事故と安全配慮義務―安全配慮義務の構造に関する準備的考察―……………55
一 はじめに……………55
二 最高裁平成一八年三月一三日判決の内容……………56
三 平成一八年判決に対する学説の評価と問題の所在……………60
四 使用者(学校)の安全配慮義務と被用者(教員)の注意義務―その区別と両者の関連……………67
五 安全配慮義務の構造論の課題……………72
六 むすびにかえて……………80
〔付録〕 木曽駒ヶ岳遭難事件……………83
学校行事による登山での死亡事故と学校の責任
最高裁平成二年三月二三日第二小法廷判決(平成元年(オ)第一一九九号損害賠償請求事件)判例時報一三四五号七三頁
2 安全配慮義務の概念と証明責任の問題……………92
一 問題の設定―昭和五〇年判決の示す安全配慮義務の概念……………92
二 最判昭和五六年二月一六日の内容と意義……………94
三 昭和五六年判決をめぐって……………99
四 昭和五六年判決以後の裁判例について……………114
五 安全な労働条件という「結果の実現」―安全配慮義務の人的側面……………123
六 むすび……………127
Ⅲ 債務不履行責任と不法行為責任……………131
1 安全配慮義務違反に基づく損害賠償請求権の消滅時効の起算点……………131
①東京高裁昭和五八年二月二四日判決(昭和五四年(ネ)三〇七六号、損害賠償請求控訴事件)判例時報一〇七三号七九頁
②東京高裁昭和五八年四月二七日判決(昭和五七年(ネ)九八九号、損害賠償請求控訴事件)判例時報一〇七八号八一頁
2 孫請会社の依頼による派遣従業員の受傷と元請会社の責任……………146
福岡地裁小倉支部平成一〇年三月二六日判決(平成七年(ワ)第一三二三号・損害賠償請求事件)判例タイムズ一〇一三号二一八頁
3 安全配慮義務の性質論について……………156
一 はじめに……………156
二 安全配慮義務の性質論―契約上の義務か、不法行為法上の義務か……………158
三 安全配慮義務と不法行為法規範―「特別の法律関係」における義務の性質……………183
四 むすび……………195
Ⅳ 塵肺事件と安全配慮義務……………207
1 常磐炭坑磐城砿業所塵肺訴訟……………207
じん肺防止に関する安全配慮義務違反と慰藉料請求ならびに消滅時効の援用
福島地裁いわき支部平成二年二月二八日判決(昭和六〇年(ワ)一六二号他・損害賠償請求事件)判例時報一三四四号五三頁
2 長崎塵肺訴訟……………218
1 雇用者の安全配慮義務違反によりじん肺にかかったことを理由とする損害賠償請求権の消滅時効の起算点
2 慰謝料額の認定に違法があるとされた事例
最高裁平成六年二月二二日第三小法廷判決(平成元年(オ)一六六七号、損害賠償並びに民訴法一九八条二項による返還及び損害賠償請求事件)民集四八巻二号四四一頁
3 筑豊塵肺訴訟……………240
1 通商産業大臣においてじん肺発生防止のための規制権限を行使しなかったことが国賠法一条一項の適用上違法となるとされた事例(①判決)
2 加害行為終了後、相当期間の経過後に損害が発生する場合における民法七二四条後段所定の除斥期間の起算点(①判決)
3 雇用者の安全配慮義務違反によりじん肺にかかり、死亡したことを理由とする損害賠償請求権の消滅時効の起算点(②判決)
4 じん肺法所定の管理区分に相当する病状に基づく損害と死亡に基づく損害との関係(②判決)
①最高裁平成一六年四月二七日第三小法廷判決(平成一三年(受)一七六〇号、損害賠償、民訴法二六〇条二項による仮執行の原状回復請求事件)民集五八巻四号一〇三二頁
②最高裁平成一六年四月二七日第三小法廷判決(平成一三年(受)一七五九号、損害賠償、民訴法二六〇条二項による仮執行の原状回復請求事件)判例時報一八六〇号一五二頁
はしがき
Ⅰ 安全配慮義務論の現状と電通事件……………1
1 民法改正と安全配慮義務……………1
一 はじめに……………1
二 判例法に基づいて規定を設けることの意義……………4
三 日本の安全配慮義務法理―判例法の到達点……………8
四 むすび―判例法の到達点と立法のあり方……………17
2 電通過労自殺事件……………24
1 長時間の残業による労働者の過労自殺と使用者責任
2 賠償額の決定にあたって右労働者の性格等を斟酌することの可否
最高裁平成一二年三月二四日第二小法廷判決(平成一〇年(オ)二一七号・二一八号、損害賠償請求事件)民集五四巻三号一一五五頁
3 システム・エンジニア自殺事件……………44
入社六ヶ月後のシステム・エンジニアの自殺について使用者の安全配慮義務違反を否定した事例
東京高裁平成二〇年七月一日判決(平成一八年(ネ)五六〇六号、損害賠償請求控訴事件)判例時報二〇四八号一六頁
Ⅱ 組織運営(マネジメント)上の義務としての安全配慮義務……………55
1 学校事故と安全配慮義務―安全配慮義務の構造に関する準備的考察―……………55
一 はじめに……………55
二 最高裁平成一八年三月一三日判決の内容……………56
三 平成一八年判決に対する学説の評価と問題の所在……………60
四 使用者(学校)の安全配慮義務と被用者(教員)の注意義務―その区別と両者の関連……………67
五 安全配慮義務の構造論の課題……………72
六 むすびにかえて……………80
〔付録〕 木曽駒ヶ岳遭難事件……………83
学校行事による登山での死亡事故と学校の責任
最高裁平成二年三月二三日第二小法廷判決(平成元年(オ)第一一九九号損害賠償請求事件)判例時報一三四五号七三頁
2 安全配慮義務の概念と証明責任の問題……………92
一 問題の設定―昭和五〇年判決の示す安全配慮義務の概念……………92
二 最判昭和五六年二月一六日の内容と意義……………94
三 昭和五六年判決をめぐって……………99
四 昭和五六年判決以後の裁判例について……………114
五 安全な労働条件という「結果の実現」―安全配慮義務の人的側面……………123
六 むすび……………127
Ⅲ 債務不履行責任と不法行為責任……………131
1 安全配慮義務違反に基づく損害賠償請求権の消滅時効の起算点……………131
①東京高裁昭和五八年二月二四日判決(昭和五四年(ネ)三〇七六号、損害賠償請求控訴事件)判例時報一〇七三号七九頁
②東京高裁昭和五八年四月二七日判決(昭和五七年(ネ)九八九号、損害賠償請求控訴事件)判例時報一〇七八号八一頁
2 孫請会社の依頼による派遣従業員の受傷と元請会社の責任……………146
福岡地裁小倉支部平成一〇年三月二六日判決(平成七年(ワ)第一三二三号・損害賠償請求事件)判例タイムズ一〇一三号二一八頁
3 安全配慮義務の性質論について……………156
一 はじめに……………156
二 安全配慮義務の性質論―契約上の義務か、不法行為法上の義務か……………158
三 安全配慮義務と不法行為法規範―「特別の法律関係」における義務の性質……………183
四 むすび……………195
Ⅳ 塵肺事件と安全配慮義務……………207
1 常磐炭坑磐城砿業所塵肺訴訟……………207
じん肺防止に関する安全配慮義務違反と慰藉料請求ならびに消滅時効の援用
福島地裁いわき支部平成二年二月二八日判決(昭和六〇年(ワ)一六二号他・損害賠償請求事件)判例時報一三四四号五三頁
2 長崎塵肺訴訟……………218
1 雇用者の安全配慮義務違反によりじん肺にかかったことを理由とする損害賠償請求権の消滅時効の起算点
2 慰謝料額の認定に違法があるとされた事例
最高裁平成六年二月二二日第三小法廷判決(平成元年(オ)一六六七号、損害賠償並びに民訴法一九八条二項による返還及び損害賠償請求事件)民集四八巻二号四四一頁
3 筑豊塵肺訴訟……………240
1 通商産業大臣においてじん肺発生防止のための規制権限を行使しなかったことが国賠法一条一項の適用上違法となるとされた事例(①判決)
2 加害行為終了後、相当期間の経過後に損害が発生する場合における民法七二四条後段所定の除斥期間の起算点(①判決)
3 雇用者の安全配慮義務違反によりじん肺にかかり、死亡したことを理由とする損害賠償請求権の消滅時効の起算点(②判決)
4 じん肺法所定の管理区分に相当する病状に基づく損害と死亡に基づく損害との関係(②判決)
①最高裁平成一六年四月二七日第三小法廷判決(平成一三年(受)一七六〇号、損害賠償、民訴法二六〇条二項による仮執行の原状回復請求事件)民集五八巻四号一〇三二頁
②最高裁平成一六年四月二七日第三小法廷判決(平成一三年(受)一七五九号、損害賠償、民訴法二六〇条二項による仮執行の原状回復請求事件)判例時報一八六〇号一五二頁