目　　次

はしがき

序　説　リーダー再生のへ期待………１
１　リーダーの定義（１）
２　リーダーシップの危機（６）
３　民主主義とリーダーの存在意義（12）
４　個別分野のリーダー論の展開と一般理論の出現（15）
５　リーダーの一般理論の特徴（21）
６　リーダーシップの行使される単位ないし母体（25）
７　公共財と民間財の最適供給（28）
８　本書の構成（30）

第一部　リーダーの原像

第一章　生きとし生けるリーダー………37
１　アイデンティティの共通の基盤とカリスマ（37）
２　いわゆるフォロワーについて（43）
３　人間ならではのリーダー（48）
４　公私の矛盾とその合一（54）
５　リーダー退潮の法則（57）
６　目指す目的は幸福の追求（59）
７　浩然の気を養う（64）

第二章　リーダーの舞台………67
１　リーダーの母体と内外の舞台（67）
２　意志決定の参照規準と手続き（71）
３　国民国家と国際社会の現実（75）
４　「体制価値」に敏感な国内的圧力（82）
５　国民リーダーの国際リーダーとしての矛盾と宿命（88）

第三章　リーダーの条件………92
１　束としての資質（92）
２　率先垂範（100）
３　ビジョンと構想力（105）
４　リーダーは好き語り部である（111）

第四章　リーダーの覚悟………121
１　交渉の心得（121）
２　発想の転換とパラダイム・シフト（128）
３　徳と共鳴作用（133）
４　リーダーシップ危機の克服（140）

第二部　古典の中のリーダー像

第五章　古代古典の中のリーダー像………149
１　神話の世界のリーダーたち（149）
ヘシオドスによるギリシアの神々／中国の神々と説話上の人物／
ヘロドトス／ツキディデス／雄弁家ペリクレス
２　人間リーダーたちの登場（160）
ソフィイストによるリーダーの発見／周王朝のリーダー／インドの精神的リーダー
３　リーダーの「理念型」化（167）
プラトン／アリストテレス／孔子／老子
４　リーダーの資質としての徳性（191）

第六章　中近世古典の中のリーダー像………197
１　古代から中近世へ（197）
キケロ／マルクス・アウレリウス／アウグスティヌス／朱熹（朱子）／
トーマス・アクィナス
２　国家理性と国家主権（217）
ニコロ・マキアベリ／ジャン・ボーダン
３　社会契約説とリーダーの等閑視（225）
トーマス・ホッブズ／ジョン・ロック／ジャン・ジャック・ルソー
４　イギリス経験主義とドイツ観念論（243）
エドモンド・バーク／カント／ヘーゲル

第七章　近代古典の中のリーダー像………257
１　産業革命と蠢動するリーダーへの関心（257）
デビッド・ヒューム／アダム・スミス／トーマス・ペイン／
ジェレミー・ベンサム
２　リーダーの自由対万民の自由（273）
Ｊ・Ｓ・ミル／ハーバート・スペンサー／Ｔ・Ｈ・グリーン

第三部　大リーダーの世界

第八章　専制主義時代の大リーダーたち………289
１　アレクサンドロス大王（289）
２　秦始皇帝（314）
３　チンギス・カハン（336）

第九章　専制主義と民主主義の狭間の時代の大リーダーたち………360
１　カエサル（360）
２　ナポレオン（386）
３　ガンジー（409）

第一〇章　民主主義時代の大リーダーたち………435
１　リンカーン（435）
２　ルーズベルト（458）
３　サッチャー（484）
４　オバマ（509）

第一一章　大リーダーの面魂………535
１　大リーダーの天才と狂気（535）
２　華麗なる出自への自負（539）
３　尊敬する人物と役割モデル（544）
４　父無し子と教育権（546）
５　才能、容貌、性格、信念（557）
６　妻（夫）・子供・友人（569）
７　大リーダーへの階梯（582）

文献目録
事項人名索引