民法要義シリーズ3
担保物権法 〔第3版〕
田山輝明 著
定価:2,970円(税込)-
在庫:
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発行:
2013年10月01日
-
判型:
A5判上製 -
ページ数:
252頁 -
ISBN:
978-4-7923-2644-9
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内容紹介
目 次
はしがき
参考文献・判例略語
第1章 序 論………1
第1節 担保物権の現代的意義………1
□1 基本的意義 (債権の担保)………1
□2 担保物権の機能………1
第2節 担保物権の種類・法源と類型………3
□1 担保物権の種類………3
1 民法の定める担保物権 (3) 2 特別法上の担保物権 (4)
3 慣習上の担保物権 (4)
□2 担保物権の類型………5
1 典型担保 (5) 2 非典型担保 (5)
第3節 担保物権の効力と一般的性質………7
□1 留置的効力と優先弁済的効力………7
1 留置的効力 (7) 2 優先弁済的効力 (7)
3 収益的効力 (7)
□2 付従性と随伴性………7
1 付従性 (7) 2 随伴性 (8)
□3 不可分性………8
□4 物上代位性………8
第2章 留 置 権………11
第1節 留置権の意義と法的性質………11
□1 留置権の意義………11
□2 留置権の機能と契約類型………11
1 交換型契約 (与える債務) と留置権 (11)
2 請負型契約 (なす債務) と留置権 (11)
3 契約に媒介されない法律関係と留置権 (12)
4 商人間の継続的契約関係と留置権 (商事留置権) (12)
□3 留置権の法的性質………12
1 留置権の物権的性質 (12) 2 留置権と不可分性 (13)
3 数個の留置物と不可分性 (15)
□4 留置権と同時履行の抗弁権………16
1 性質上の共通点 (16) 2 性質上の相違点 (16)
3 留置権と抗弁権との関係 (18)
第2節 留置権の成立要件………20
□1 他人の物の占有………20
1 通説 (20) 2 反対有力説 (20)
□2 債権と物との牽連性………20
1 立法主義 (20) 2 物と債権との牽連性に関する学説 (21)
3 その物自体から生じた債権 (22)
4 法律関係または生活関係から生じた債権 (23)
□3 債権が弁済期にあること………24
□4 留置権の客体………24
1 物の留置 (24) 2 登記の留置 (25)
□5 不法行為による占有開始でないこと………25
1 詐疑・強迫による占有の取得 (25)
2 適法な占有が無権原占有に転換した場合 (25)
□6 対抗要件………26
第3節 留置権の効力………28
□1 留置的効力………28
1 使用収益権能の有無 (28) 2 第三者に対する留置的効力 (29)
□2 果実収取権………29
□3 留置物の管理と使用………30
1 留置権者の義務 (30) 2 必要費・有益費の償還請求権 (30)
□4 競売権………30
□5 留置権の行使と被担保債権の消滅時効………30
第4節 留置権の消滅………32
□1 留置権者の占有喪失………32
1 占有喪失の意義 (32) 2 302条の意義 (32)
□2 留置権の放棄と消滅の不可分性………33
1 留置権の放棄 (33)
2 留置権の消滅に関する新判例の検討 (33)
□3 相当の担保を提供した消滅請求………34
□4 留置権者の義務違反………34
□5 債務者の破産………34
□6 被担保債権の消滅………34
第3章 先取特権………37
第1節 先取特権の意義と法的性質………37
□1 先取特権の意義………37
1 内容 (37) 2 債権者平等の原則と先取特権の存在理由 (37)
□2 先取特権の法的性質と物上代位………37
1 法的性質 (37) 2 物上代位 (38)
第2節 先取特権の種類………41
□1 一般の先取特権………41
□2 動産の先取特権………41
1 意義と制度的基礎 (41) 2 目的物の範囲 (42)
□3 不動産の先取特権………43
□4 特別法上の先取特権………43
1 租税等の債権 (43) 2 特殊な立木地代の先取特権 (43)
3 借地借家法等の先取特権 (43)
4 農業経営貸付資金の先取特権 (43)
5 建物区分所有法の先取特権 (44)
第3節 先取特権の順位………45
□1 先取特権相互間………45
1 一般先取特権相互の順序 (45)
2 一般先取特権と特別の先取特権との間 (45)
3 動産の特別先取特権相互の間 (45)
4 不動産の先取特権相互の間 (46)
5 同一順位の先取特権が競合するとき (46)
□2 先取特権と他の担保物権との関係………46
1 先取特権と留置権との関係 (46)
2 動産先取特権と動産質権との関係 (46)
3 動産先取特権と動産譲渡担保権との関係 (46)
4 先取特権と権利質との関係 (47)
5 不動産先取特権と不動産質権との関係 (47)
6 不動産先取特権と抵当権との関係 (48)
第4節 先取特権の効力………49
□1 先取特権の一般的効力………49
1 優先弁済権 (49) 2 物上代位性 (49)
3 第三取得者との関係 (先取特権の追及効) (49)
□2 一般先取特権の特別な効力………50
1 不動産の場合 (50) 2 優先弁済を受ける方法 (51)
□3 動産先取特権の特別な効力………51
□4 不動産先取特権の特別な効力………51
1 不動産の先取特権の立法趣旨 (52) 2 登記の時期 (53)
3 登記の理由 (53) 4 登記の効力 (54)
5 先取特権の対象と特約 (54)
6 「その効力を保存する」の意義 (54)
□5 先取特権の不成立と不当利得………56
1 不当利得の成否 (56) 2 第三者による制度の濫用 (57)
第5節 先取特権の消滅………58
第4章 質 権………59
第1節 意義と法律的性質………59
□1 意 義………59
□2 質権の法律的性質………59
1 約定担保物権 (59) 2 占有移転の意味 (60)
3 優先弁済権 (60) 4 担保物権としての通有性 (60)
第2節 動産質権………62
□1 動産質権の設定………62
1 質権設定の当事者と権限 (62) 2 成立要件 (62)
3 存続要件 (63)
□2 動産質権の効力………63
1 被担保債権の範囲 (63) 2 効力の及ぶ目的物の範囲 (63)
3 留置的効力 (64) 4 優先弁済的効力 (65)
5 流質契約の禁止 (65) 6 動産質権の順位 (66)
□3 転 質………66
1 責任転質 (66) 2 責任転質の理論構成 (66)
3 責任転質の要件 (67) 4 責任転質の効果 (67)
5 承諾転質 (69) 6 動産質権者の義務 (69)
□4 動産質権の消滅………69
第3節 不動産質権………71
□1 不動産質権の設定………71
1 設定 (71) 2 目的物とその対抗要件 (71)
3 被担保債権 (71) 4 存続期間 (71)
□2 不動産質権の効力………72
1 被担保債権の範囲と目的物の範囲 (72)
2 目的物の使用収益権 (72)
3 不動産質権の優先弁済的効力 (72)
4 不動産質権者のその他の権利義務 (73)
□3 不動産質権の消滅………73
第4節 権 利 質………74
□1 意義と法的性質………74
□2 債権質………74
1 債権質の設定 (74) 2 債権質の効力 (76)
3 債権質の消滅 (78)
□3 その他の権利………78
1 株式上の質権 (78) 2 不動産物権上の質権(78)
3 知的所有権上の質権 (78)
第5章 抵 当 権………81
第1節 序 説………81
□1 抵当権の意義………81
□2 抵当権制度の特質………81
1 公示の原則 (81) 2 特定の原則 (82)
3 順位確定の原則 (82) 4 独立の原則の不採用 (83)
5 流通の原則 (83)
□3 抵当権の法律的性質………83
1 交換価値支配権 (83) 2 非占有権原 (83)
3 優先弁済権 (83) 4 約定担保物権 (84)
5 担保物権としての通有性 (84)
第2節 抵当権の設定………85
□1 抵当権設定契約………85
1 契約の当事者 (85) 2 諾成・無方式の従たる物権契約 (85)
3 設定者の処分権原 (85)
□2 抵当権の対抗要件………86
1 登記の意義 (86) 2 抵当権の実行と登記 (86)
3 抵当権の登記の流用 (86) 4 未登記抵当権の効力 (87)
□3 抵当権の対象………88
1 一筆の土地の一部 (88)
2 所有権・共有持分権の割合的一部 (88)
3 共有持分と合有持分 (88) 4 建築中の建物 (88)
第3節 抵当権の効力の及ぶ範囲………89
□1 被担保債権………89
□2 被担保債権の範囲………89
□3 抵当権の目的物の範囲………90
1 付加物 (90) 2 従物 (90) 3 従たる権利 (91)
4 果実 (92) 5 分離物 (93)
□4 建物の合体と旧建物に対する抵当権の存続………94
1 関連概念の整理 (94)
2 滅失建物上の抵当権の存続と対抗要件 (95)
3 法律改正 (96)
□5 物上代位………98
1 物上代位の対象 (98) 2 物上代位の要件 (99)
□6 保険金請求権上の質権と抵当権の物上代位………101
1 抵当権の物上代位の必要性 (101)
2 抵当権の物上代位と保険金請求権上の質権の優劣 (102)
3 学説の対立 (105)
□7 抵当権と物上代位の範囲………107
1 抵当目的物の売買代金への物上代位 (107)
2 抵当権に対する侵害と物上代位との関係 (108)
第4節 抵当権の優先弁済的効力………109
□1 抵当権者と一般債権者との関係………109
□2 抵当権と他の担保物権との順位関係………109
1 他の抵当権との関係 (109)
2 抵当権と抵当権以外の担保権との関係 (109)
□3 抵当権の実行手続………110
1 実体法的要件 (110) 2 手続法的要件 (110)
3 実行手続 (111)
4 不動産の収益に対する抵当権の効力(収益執行制度) (111)
第5節 抵当権の侵害………112
□1 意 義………112
□2 妨害排除請求………112
1 抵当権設定者の権原と「侵害」 (112)
2 抵当目的物に対する侵害と具体的救済方法 (113)
3 抵当目的物上の有害登記 (115)
4 他の債権者による抵当目的物への執行 (115)
□3 抵当権侵害による損害賠償請求………116
1 損害の賠償と算定時 (116) 2 物上代位との関連 (117)
□4 増担保請求と期限の利益喪失………118
1 増担保の請求 (118) 2 期限の利益の喪失 (119)
第6節 抵当権と用益権………120
□1 賃貸借に対する抵当権の効力(短期賃貸借制度の廃止等)………120
1 引渡拒絶期間 (120) 2 合意による対抗力の付与 (121)
□2 法定地上権………121
1 法定地上権の法的構造 (121)
2 抵当権の設定と考慮すべき利益 (122)
3 抵当権の実行との関連で考慮すべき諸利益 (123)
4 制度趣旨のまとめ (124) 5 法定地上権の要件 (125)
6 土地・建物が共有の場合 (133)
7 土地建物の共同抵当と法定地上権 (137)
8 法定地上権の効果 (138)
第7節 抵当目的物の第三取得者の地位………139
□1 第三取得者の意義とその地位………139
□2 代価弁済………139
□3 抵当権消滅請求………140
1 意義 (140) 2 抵当権消滅請求権者 (140)
3 消滅請求の方法 (141) 4 抵当権者の承諾擬制 (141)
5 抵当権消滅請求の効果 (142)
第8節 抵当権の処分………143
□1 意 義………143
□2 転抵当………143
1 意義 (143) 2 転抵当権の要件として問題になる事項 (144)
3 転抵当権の対抗要件 (144) 4 転抵当の効果 (145)
5 転抵当権の消滅 (145)
□3 抵当権の順位の譲渡・放棄………146
1 抵当権の順位の譲渡 (146) 2 抵当権の順位の放棄 (147)
□4 抵当権の譲渡・放棄………148
1 抵当権の譲渡 (148) 2 抵当権の相対的放棄 (149)
□5 抵当権の順位の変更………150
1 意義 (150) 2 要件 (150) 3 効果 (150)
第9節 抵当権の消滅………151
□1 抵当権の時効消滅………151
1 債務者および設定者との関係 (151)
2 目的物の第三取得者との関係 (151)
3 後順位抵当権者との関係 (152)
□2 目的物の取得時効による抵当権の消滅………152
1 債務者および設定者による時効取得 (152)
2 第三者が目的物を時効取得した場合 (152)
□3 抵当権の目的である地上権・永小作権の放棄による消滅………153
第10節 共同抵当………154
□1 意 義………154
1 典型的事例 (154) 2 公平な配当と民法の規定 (154)
□2 共同抵当権の実行と同時配当………155
□3 共同抵当権の実行と異時配当………155
1 甲土地の抵当権のみを実行した場合 (155)
2 乙土地のみの抵当権を実行した場合 (156)
□4 共同抵当権における代位に対する期待の保護………156
1 放棄による抵当権の消滅 (157)
2 混同による抵当権の消滅 (例外) (157)
3 共同抵当権における代位の公示方法と効果 (157)
□5 共同抵当権と物上保証人・第三取得者との関係………158
1 物上保証人との関係 (158) 2 第三取得者との関係 (159)
第11節 根 抵 当………160
□1 意 義………160
□2 設 定………160
□3 対抗要件………161
□4 根抵当権の内容………161
1 被担保債権の範囲 (161) 2 極度額 (163)
3 確定期日 (163)
□5 根抵当権の内容の変更………164
1 被担保債権の範囲の変更 (164) 2 債権者の変更 (164)
3 債務者の変更 (164) 4 極度額の変更 (164)
5 確定期日の変更 (164)
□6 根抵当権の処分………165
1 転根抵当権 (165) 2 根抵当権の全部譲渡 (165)
3 根抵当権の分割譲渡 (165) 4 根抵当権の一部譲渡 (166)
□7 根抵当権の承継………166
1 根抵当権の包括承継 (166) 2 根抵当権の特定承継 (168)
□8 根抵当権の被担保債権(元本)の確定………168
1 確定の意義 (168) 2 確定事由 (169) 3 確定時期 (169)
4 確定の効果・登記 (170)
□9 共同根抵当・累積根抵当および共有根抵当………170
1 それぞれの意義 (170) 2 共同根抵当 (171)
3 累積根抵当 (171)
4 数人の根抵当権者による共有根抵当 (171)
第12節 特別法上の抵当権………172
□1 概 説………172
1 企業財産と抵当権 (172) 2 その他の財産と抵当権 (172)
□2 工場抵当制度………172
□3 財団抵当制度………173
1 財団抵当の種類 (173) 2 財団抵当の類型 (173)
□4 企業担保………174
□5 動産抵当制度………174
□6 立木抵当制度………174
□7 抵当証券制度………175
1 抵当証券の意義 (175) 2 現行法の抵当証券制度 (175)
第6章 非典型担保………177
第1節 序 説………177
1 非典型担保の意義 (177) 2 非典型担保の2つのタイプ (177)
第2節 仮登記担保………179
□1 意 義………179
1 法律による定義と存在意義 (179)
2 仮登記担保の法的性質 (179)
□2 設 定………180
1 仮登記担保契約の典型 (180)
2 仮登記担保契約の性質と内容 (180)
□3 仮登記担保の対抗要件………181
□4 仮登記担保の効力の及ぶ範囲………182
1 被担保債権の範囲 (182) 2 目的物の範囲 (182)
□5 仮登記担保権の私的実行………182
1 仮登記担保権の実行の通知 (182)
2 仮登記担保権の清算方法 (183)
3 仮登記担保権と後順位担保権者との関係 (184)
□6 競売手続による優先弁済の実現………185
1 競売手続と仮登記担保権 (185) 2 仮登記担保権の届出 (186)
□7 仮登記担保権と用益権………186
1 法定借地権 (186) 2 395条の類推適用の可否 (186)
□8 仮登記担保権と受戻権………187
□9 破産・会社更生と仮登記担保権………187
□10 仮登記担保権の消滅………187
第3節 譲渡担保………189
□1 意 義………189
□2 譲渡担保概念とその広がり………189
1 伝統的譲渡担保の概念 (189) 2 目的による区別 (190)
3 権利の対象との関連 (190)
□3 譲渡担保の理論構成………191
1 所有権的構成 (191) 2 担保権的構成 (192)
3 譲渡担保に関する理論構成の意義 (193)
□4 譲渡担保の設定………195
1 設定契約と被担保債権 (195) 2 目的物 (195)
3 譲渡担保の対抗要件 (195)
□5 譲渡担保の対内的効力………196
1 効力の及ぶ範囲 (196)
2 譲渡担保の設定当事者間の関係 (197)
□6 譲渡担保権の対外的効力………198
1 譲渡担保当事者による目的物の処分 (198)
2 譲渡担保権者と設定者側の第三者 (198)
3 譲渡担保設定者と目的物上の第三者 (200)
□7 譲渡担保権の実行………201
1 実行方法 (201) 2 目的物の確定的取得 (201)
3 清算義務 (201)
□8 譲渡担保と受戻権………203
1 受戻の意義 (203) 2 受戻権 (204)
□9 譲渡担保権の消滅………205
□10 集合財産の譲渡担保………205
1 意義 (205) 2 流動集合動産の譲渡担保 (205)
□11 債権等の譲渡担保………207
1 債権譲渡担保の意義 (207) 2 債権譲渡担保の設定 (208)
3 債権譲渡担保の効力 (209) 4 集合金銭債権の譲渡担保 (209)
第4節 所有権留保………211
□1 意 義………211
1 概念 (211) 2 所有権留保の理論構成 (211)
□2 所有権留保の設定………211
1 契約(特約) (211) 2 対抗要件 (212)
□3 所有権留保の効力………212
1 所有権留保当事者間の関係 (212)
2 所有権留保売主と買主側の第三者との関係 (213)
3 買主と所有権留保売主側の第三者との関係 (214)
□4 所有権留保の実行………214
1 実行 (214) 2 清算 (214) 3 失権約款 (215)
事項索引
判例索引
条文・法令索引
はしがき
参考文献・判例略語
第1章 序 論………1
第1節 担保物権の現代的意義………1
□1 基本的意義 (債権の担保)………1
□2 担保物権の機能………1
第2節 担保物権の種類・法源と類型………3
□1 担保物権の種類………3
1 民法の定める担保物権 (3) 2 特別法上の担保物権 (4)
3 慣習上の担保物権 (4)
□2 担保物権の類型………5
1 典型担保 (5) 2 非典型担保 (5)
第3節 担保物権の効力と一般的性質………7
□1 留置的効力と優先弁済的効力………7
1 留置的効力 (7) 2 優先弁済的効力 (7)
3 収益的効力 (7)
□2 付従性と随伴性………7
1 付従性 (7) 2 随伴性 (8)
□3 不可分性………8
□4 物上代位性………8
第2章 留 置 権………11
第1節 留置権の意義と法的性質………11
□1 留置権の意義………11
□2 留置権の機能と契約類型………11
1 交換型契約 (与える債務) と留置権 (11)
2 請負型契約 (なす債務) と留置権 (11)
3 契約に媒介されない法律関係と留置権 (12)
4 商人間の継続的契約関係と留置権 (商事留置権) (12)
□3 留置権の法的性質………12
1 留置権の物権的性質 (12) 2 留置権と不可分性 (13)
3 数個の留置物と不可分性 (15)
□4 留置権と同時履行の抗弁権………16
1 性質上の共通点 (16) 2 性質上の相違点 (16)
3 留置権と抗弁権との関係 (18)
第2節 留置権の成立要件………20
□1 他人の物の占有………20
1 通説 (20) 2 反対有力説 (20)
□2 債権と物との牽連性………20
1 立法主義 (20) 2 物と債権との牽連性に関する学説 (21)
3 その物自体から生じた債権 (22)
4 法律関係または生活関係から生じた債権 (23)
□3 債権が弁済期にあること………24
□4 留置権の客体………24
1 物の留置 (24) 2 登記の留置 (25)
□5 不法行為による占有開始でないこと………25
1 詐疑・強迫による占有の取得 (25)
2 適法な占有が無権原占有に転換した場合 (25)
□6 対抗要件………26
第3節 留置権の効力………28
□1 留置的効力………28
1 使用収益権能の有無 (28) 2 第三者に対する留置的効力 (29)
□2 果実収取権………29
□3 留置物の管理と使用………30
1 留置権者の義務 (30) 2 必要費・有益費の償還請求権 (30)
□4 競売権………30
□5 留置権の行使と被担保債権の消滅時効………30
第4節 留置権の消滅………32
□1 留置権者の占有喪失………32
1 占有喪失の意義 (32) 2 302条の意義 (32)
□2 留置権の放棄と消滅の不可分性………33
1 留置権の放棄 (33)
2 留置権の消滅に関する新判例の検討 (33)
□3 相当の担保を提供した消滅請求………34
□4 留置権者の義務違反………34
□5 債務者の破産………34
□6 被担保債権の消滅………34
第3章 先取特権………37
第1節 先取特権の意義と法的性質………37
□1 先取特権の意義………37
1 内容 (37) 2 債権者平等の原則と先取特権の存在理由 (37)
□2 先取特権の法的性質と物上代位………37
1 法的性質 (37) 2 物上代位 (38)
第2節 先取特権の種類………41
□1 一般の先取特権………41
□2 動産の先取特権………41
1 意義と制度的基礎 (41) 2 目的物の範囲 (42)
□3 不動産の先取特権………43
□4 特別法上の先取特権………43
1 租税等の債権 (43) 2 特殊な立木地代の先取特権 (43)
3 借地借家法等の先取特権 (43)
4 農業経営貸付資金の先取特権 (43)
5 建物区分所有法の先取特権 (44)
第3節 先取特権の順位………45
□1 先取特権相互間………45
1 一般先取特権相互の順序 (45)
2 一般先取特権と特別の先取特権との間 (45)
3 動産の特別先取特権相互の間 (45)
4 不動産の先取特権相互の間 (46)
5 同一順位の先取特権が競合するとき (46)
□2 先取特権と他の担保物権との関係………46
1 先取特権と留置権との関係 (46)
2 動産先取特権と動産質権との関係 (46)
3 動産先取特権と動産譲渡担保権との関係 (46)
4 先取特権と権利質との関係 (47)
5 不動産先取特権と不動産質権との関係 (47)
6 不動産先取特権と抵当権との関係 (48)
第4節 先取特権の効力………49
□1 先取特権の一般的効力………49
1 優先弁済権 (49) 2 物上代位性 (49)
3 第三取得者との関係 (先取特権の追及効) (49)
□2 一般先取特権の特別な効力………50
1 不動産の場合 (50) 2 優先弁済を受ける方法 (51)
□3 動産先取特権の特別な効力………51
□4 不動産先取特権の特別な効力………51
1 不動産の先取特権の立法趣旨 (52) 2 登記の時期 (53)
3 登記の理由 (53) 4 登記の効力 (54)
5 先取特権の対象と特約 (54)
6 「その効力を保存する」の意義 (54)
□5 先取特権の不成立と不当利得………56
1 不当利得の成否 (56) 2 第三者による制度の濫用 (57)
第5節 先取特権の消滅………58
第4章 質 権………59
第1節 意義と法律的性質………59
□1 意 義………59
□2 質権の法律的性質………59
1 約定担保物権 (59) 2 占有移転の意味 (60)
3 優先弁済権 (60) 4 担保物権としての通有性 (60)
第2節 動産質権………62
□1 動産質権の設定………62
1 質権設定の当事者と権限 (62) 2 成立要件 (62)
3 存続要件 (63)
□2 動産質権の効力………63
1 被担保債権の範囲 (63) 2 効力の及ぶ目的物の範囲 (63)
3 留置的効力 (64) 4 優先弁済的効力 (65)
5 流質契約の禁止 (65) 6 動産質権の順位 (66)
□3 転 質………66
1 責任転質 (66) 2 責任転質の理論構成 (66)
3 責任転質の要件 (67) 4 責任転質の効果 (67)
5 承諾転質 (69) 6 動産質権者の義務 (69)
□4 動産質権の消滅………69
第3節 不動産質権………71
□1 不動産質権の設定………71
1 設定 (71) 2 目的物とその対抗要件 (71)
3 被担保債権 (71) 4 存続期間 (71)
□2 不動産質権の効力………72
1 被担保債権の範囲と目的物の範囲 (72)
2 目的物の使用収益権 (72)
3 不動産質権の優先弁済的効力 (72)
4 不動産質権者のその他の権利義務 (73)
□3 不動産質権の消滅………73
第4節 権 利 質………74
□1 意義と法的性質………74
□2 債権質………74
1 債権質の設定 (74) 2 債権質の効力 (76)
3 債権質の消滅 (78)
□3 その他の権利………78
1 株式上の質権 (78) 2 不動産物権上の質権(78)
3 知的所有権上の質権 (78)
第5章 抵 当 権………81
第1節 序 説………81
□1 抵当権の意義………81
□2 抵当権制度の特質………81
1 公示の原則 (81) 2 特定の原則 (82)
3 順位確定の原則 (82) 4 独立の原則の不採用 (83)
5 流通の原則 (83)
□3 抵当権の法律的性質………83
1 交換価値支配権 (83) 2 非占有権原 (83)
3 優先弁済権 (83) 4 約定担保物権 (84)
5 担保物権としての通有性 (84)
第2節 抵当権の設定………85
□1 抵当権設定契約………85
1 契約の当事者 (85) 2 諾成・無方式の従たる物権契約 (85)
3 設定者の処分権原 (85)
□2 抵当権の対抗要件………86
1 登記の意義 (86) 2 抵当権の実行と登記 (86)
3 抵当権の登記の流用 (86) 4 未登記抵当権の効力 (87)
□3 抵当権の対象………88
1 一筆の土地の一部 (88)
2 所有権・共有持分権の割合的一部 (88)
3 共有持分と合有持分 (88) 4 建築中の建物 (88)
第3節 抵当権の効力の及ぶ範囲………89
□1 被担保債権………89
□2 被担保債権の範囲………89
□3 抵当権の目的物の範囲………90
1 付加物 (90) 2 従物 (90) 3 従たる権利 (91)
4 果実 (92) 5 分離物 (93)
□4 建物の合体と旧建物に対する抵当権の存続………94
1 関連概念の整理 (94)
2 滅失建物上の抵当権の存続と対抗要件 (95)
3 法律改正 (96)
□5 物上代位………98
1 物上代位の対象 (98) 2 物上代位の要件 (99)
□6 保険金請求権上の質権と抵当権の物上代位………101
1 抵当権の物上代位の必要性 (101)
2 抵当権の物上代位と保険金請求権上の質権の優劣 (102)
3 学説の対立 (105)
□7 抵当権と物上代位の範囲………107
1 抵当目的物の売買代金への物上代位 (107)
2 抵当権に対する侵害と物上代位との関係 (108)
第4節 抵当権の優先弁済的効力………109
□1 抵当権者と一般債権者との関係………109
□2 抵当権と他の担保物権との順位関係………109
1 他の抵当権との関係 (109)
2 抵当権と抵当権以外の担保権との関係 (109)
□3 抵当権の実行手続………110
1 実体法的要件 (110) 2 手続法的要件 (110)
3 実行手続 (111)
4 不動産の収益に対する抵当権の効力(収益執行制度) (111)
第5節 抵当権の侵害………112
□1 意 義………112
□2 妨害排除請求………112
1 抵当権設定者の権原と「侵害」 (112)
2 抵当目的物に対する侵害と具体的救済方法 (113)
3 抵当目的物上の有害登記 (115)
4 他の債権者による抵当目的物への執行 (115)
□3 抵当権侵害による損害賠償請求………116
1 損害の賠償と算定時 (116) 2 物上代位との関連 (117)
□4 増担保請求と期限の利益喪失………118
1 増担保の請求 (118) 2 期限の利益の喪失 (119)
第6節 抵当権と用益権………120
□1 賃貸借に対する抵当権の効力(短期賃貸借制度の廃止等)………120
1 引渡拒絶期間 (120) 2 合意による対抗力の付与 (121)
□2 法定地上権………121
1 法定地上権の法的構造 (121)
2 抵当権の設定と考慮すべき利益 (122)
3 抵当権の実行との関連で考慮すべき諸利益 (123)
4 制度趣旨のまとめ (124) 5 法定地上権の要件 (125)
6 土地・建物が共有の場合 (133)
7 土地建物の共同抵当と法定地上権 (137)
8 法定地上権の効果 (138)
第7節 抵当目的物の第三取得者の地位………139
□1 第三取得者の意義とその地位………139
□2 代価弁済………139
□3 抵当権消滅請求………140
1 意義 (140) 2 抵当権消滅請求権者 (140)
3 消滅請求の方法 (141) 4 抵当権者の承諾擬制 (141)
5 抵当権消滅請求の効果 (142)
第8節 抵当権の処分………143
□1 意 義………143
□2 転抵当………143
1 意義 (143) 2 転抵当権の要件として問題になる事項 (144)
3 転抵当権の対抗要件 (144) 4 転抵当の効果 (145)
5 転抵当権の消滅 (145)
□3 抵当権の順位の譲渡・放棄………146
1 抵当権の順位の譲渡 (146) 2 抵当権の順位の放棄 (147)
□4 抵当権の譲渡・放棄………148
1 抵当権の譲渡 (148) 2 抵当権の相対的放棄 (149)
□5 抵当権の順位の変更………150
1 意義 (150) 2 要件 (150) 3 効果 (150)
第9節 抵当権の消滅………151
□1 抵当権の時効消滅………151
1 債務者および設定者との関係 (151)
2 目的物の第三取得者との関係 (151)
3 後順位抵当権者との関係 (152)
□2 目的物の取得時効による抵当権の消滅………152
1 債務者および設定者による時効取得 (152)
2 第三者が目的物を時効取得した場合 (152)
□3 抵当権の目的である地上権・永小作権の放棄による消滅………153
第10節 共同抵当………154
□1 意 義………154
1 典型的事例 (154) 2 公平な配当と民法の規定 (154)
□2 共同抵当権の実行と同時配当………155
□3 共同抵当権の実行と異時配当………155
1 甲土地の抵当権のみを実行した場合 (155)
2 乙土地のみの抵当権を実行した場合 (156)
□4 共同抵当権における代位に対する期待の保護………156
1 放棄による抵当権の消滅 (157)
2 混同による抵当権の消滅 (例外) (157)
3 共同抵当権における代位の公示方法と効果 (157)
□5 共同抵当権と物上保証人・第三取得者との関係………158
1 物上保証人との関係 (158) 2 第三取得者との関係 (159)
第11節 根 抵 当………160
□1 意 義………160
□2 設 定………160
□3 対抗要件………161
□4 根抵当権の内容………161
1 被担保債権の範囲 (161) 2 極度額 (163)
3 確定期日 (163)
□5 根抵当権の内容の変更………164
1 被担保債権の範囲の変更 (164) 2 債権者の変更 (164)
3 債務者の変更 (164) 4 極度額の変更 (164)
5 確定期日の変更 (164)
□6 根抵当権の処分………165
1 転根抵当権 (165) 2 根抵当権の全部譲渡 (165)
3 根抵当権の分割譲渡 (165) 4 根抵当権の一部譲渡 (166)
□7 根抵当権の承継………166
1 根抵当権の包括承継 (166) 2 根抵当権の特定承継 (168)
□8 根抵当権の被担保債権(元本)の確定………168
1 確定の意義 (168) 2 確定事由 (169) 3 確定時期 (169)
4 確定の効果・登記 (170)
□9 共同根抵当・累積根抵当および共有根抵当………170
1 それぞれの意義 (170) 2 共同根抵当 (171)
3 累積根抵当 (171)
4 数人の根抵当権者による共有根抵当 (171)
第12節 特別法上の抵当権………172
□1 概 説………172
1 企業財産と抵当権 (172) 2 その他の財産と抵当権 (172)
□2 工場抵当制度………172
□3 財団抵当制度………173
1 財団抵当の種類 (173) 2 財団抵当の類型 (173)
□4 企業担保………174
□5 動産抵当制度………174
□6 立木抵当制度………174
□7 抵当証券制度………175
1 抵当証券の意義 (175) 2 現行法の抵当証券制度 (175)
第6章 非典型担保………177
第1節 序 説………177
1 非典型担保の意義 (177) 2 非典型担保の2つのタイプ (177)
第2節 仮登記担保………179
□1 意 義………179
1 法律による定義と存在意義 (179)
2 仮登記担保の法的性質 (179)
□2 設 定………180
1 仮登記担保契約の典型 (180)
2 仮登記担保契約の性質と内容 (180)
□3 仮登記担保の対抗要件………181
□4 仮登記担保の効力の及ぶ範囲………182
1 被担保債権の範囲 (182) 2 目的物の範囲 (182)
□5 仮登記担保権の私的実行………182
1 仮登記担保権の実行の通知 (182)
2 仮登記担保権の清算方法 (183)
3 仮登記担保権と後順位担保権者との関係 (184)
□6 競売手続による優先弁済の実現………185
1 競売手続と仮登記担保権 (185) 2 仮登記担保権の届出 (186)
□7 仮登記担保権と用益権………186
1 法定借地権 (186) 2 395条の類推適用の可否 (186)
□8 仮登記担保権と受戻権………187
□9 破産・会社更生と仮登記担保権………187
□10 仮登記担保権の消滅………187
第3節 譲渡担保………189
□1 意 義………189
□2 譲渡担保概念とその広がり………189
1 伝統的譲渡担保の概念 (189) 2 目的による区別 (190)
3 権利の対象との関連 (190)
□3 譲渡担保の理論構成………191
1 所有権的構成 (191) 2 担保権的構成 (192)
3 譲渡担保に関する理論構成の意義 (193)
□4 譲渡担保の設定………195
1 設定契約と被担保債権 (195) 2 目的物 (195)
3 譲渡担保の対抗要件 (195)
□5 譲渡担保の対内的効力………196
1 効力の及ぶ範囲 (196)
2 譲渡担保の設定当事者間の関係 (197)
□6 譲渡担保権の対外的効力………198
1 譲渡担保当事者による目的物の処分 (198)
2 譲渡担保権者と設定者側の第三者 (198)
3 譲渡担保設定者と目的物上の第三者 (200)
□7 譲渡担保権の実行………201
1 実行方法 (201) 2 目的物の確定的取得 (201)
3 清算義務 (201)
□8 譲渡担保と受戻権………203
1 受戻の意義 (203) 2 受戻権 (204)
□9 譲渡担保権の消滅………205
□10 集合財産の譲渡担保………205
1 意義 (205) 2 流動集合動産の譲渡担保 (205)
□11 債権等の譲渡担保………207
1 債権譲渡担保の意義 (207) 2 債権譲渡担保の設定 (208)
3 債権譲渡担保の効力 (209) 4 集合金銭債権の譲渡担保 (209)
第4節 所有権留保………211
□1 意 義………211
1 概念 (211) 2 所有権留保の理論構成 (211)
□2 所有権留保の設定………211
1 契約(特約) (211) 2 対抗要件 (212)
□3 所有権留保の効力………212
1 所有権留保当事者間の関係 (212)
2 所有権留保売主と買主側の第三者との関係 (213)
3 買主と所有権留保売主側の第三者との関係 (214)
□4 所有権留保の実行………214
1 実行 (214) 2 清算 (214) 3 失権約款 (215)
事項索引
判例索引
条文・法令索引