郷土とアジアの政治文化・国際関係
アジアのアイデンティティを考える山崎功 著
定価:2,200円(税込)-
在庫:
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発行:
2013年10月20日
-
判型:
A5判並製 -
ページ数:
174頁 -
ISBN:
978-4-7923-3316-4
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内容紹介
目 次
はしがき i
はじめに 東南アジア史学と「地域学」の「自律性」をめぐって viii
第1部 現代日本とアジア主義の過去・現在………1
第1章 佐賀とアジア主義………3
1-1 佐賀・旧肥前佐賀藩の育んだ思想・人脈………4
1-2 佐賀人脈の北進関与………5
1-3 佐賀アジア主義人脈における山口五郎太と日清戦争………7
1-4 東邦協会と副島種臣をめぐる佐賀アジア主義人脈………10
第2章 副島八十六とアジア………13
2-1「立志伝中の人」副島八十六………13
2-2 明治の豪傑・南洋探検家………14
2-3 東邦協会の刷新………16
2-4 日印協会と大隈重信………17
2-5 第一次世界大戦の「天祐」と大隈「対英協調外交」………20
2-6 副島の「一等国南洋経営論」………23
2-7 普選運動と「大日本主義」「豪傑」副島のもうひとつの顔………26
2-8 日印通商条約破棄をめぐる副島のインド観………30
2-9 インド・アジアの現在と日本のアジア主義………35
第3章 日本=南方関係史………38
3-1 「交易の時代」における沖縄・九州と東南アジア………38
3-2 近代日本・九州と「南洋」進出の「先駆」………42
3-3 「南洋雄飛」から「国策」への時代転換………48
3-4 南洋群島獲得と大正期「南洋ブーム」………52
第4章 田中丸善蔵(玉屋創業二代)と南洋群島進出………54
4-1 日邦丸ヤルート来航………54
4-2 田中丸代理人 金津熊夫のエボン方面視察………57
4-3 南洋企業合同の示唆と分れる田中丸評価………58
4-4 田中丸社長就任と南洋貿易の飛躍的拡大………61
4-5 大戦終結後の南洋貿易会社と田中丸善蔵………63
第5章 大衆メディアにみる昭和期南進と南洋・南島イメージ………67
5-1 「植民地経営テキスト」としての冒険ダン吉と「南洋」イメージの形成………67
5-2 「山田長政」「マレーの虎 ハリマオ」の「神話」化………70
5-3 「南進」の帰結………73
5-4 戦後日本における「山田長政」と「ハリマオ」復活の意味………76
第6章 戦後日本の琉球(沖縄)イメージから日本(ヤマト)と南方(東南アジア)の関係を考える――日本は南の島になにを投影してきたのか――………79
6-1 「ゴジラ対メカゴジラ」と沖縄海洋博………80
6-2 「琉球古神道」と熊野信仰――ナミとはなにものか………81
6-3 日本版オリエンタリズムとヤマトの眼差し………84
第2部 アジアの政治社会を考える
第7章 東ティモール革命の光と影………93
7-1 東ティモール革命とはなんだったのか………93
7-2 東ティモール建国の歴史と現状………95
7-3 ナショナリズムをめぐるふたりの鬼っ子――アルフレド・レイナド少佐とエウリコ・グテレス………97
第8章 東南アジアの社会原理・政治原理と日本………103
8-1 分裂する東南アジアを支配するキーワード――シンガポールの4Cとフィリピンの3G………103
8-2 「父権的温情主義」の伝統とヨーロッパ諸国の東南アジア植民地支配………106
8-3 東南アジアに共通する温情主義的社会原理を考える………108
8-4 「停滞的」農村社会の「発見」と「二重社会」の理論化………112
8-5 アジア「農村社会」はいかに生まれ、「近代」と向き合ったか………116
第9章 近代における東南アジア的な「民族」と「国家」の創成………120
9-1 東南アジアの王権と国家………120
9-2 アジアにおける「近代」と伝統の意味――日本との比較、そしてアジアの今後の展望にかえて………126
第10章 モール化・中間層・格差とプレマン文化………128
10-1 ジャワで進むモール化と「擬似中間層」の台頭………128
10-2 インドネシア格差社会におけるプレマン文化………133
10-3 ジョクジャカルタの“温泉まんじゅう”Bakpia製造業の現況………140
第11章 東南アジアのアイデンティティとナショナリズム………145
11-1 インドネシアとシンガポールにおける「戦争の記憶」………145
11-2 シンガポールの新たなアイデンティティとしての「中華」………148
11-3 民族の偉大さ、権威の正当性を示すものとは――インドネシアの場合………151
はしがき i
はじめに 東南アジア史学と「地域学」の「自律性」をめぐって viii
第1部 現代日本とアジア主義の過去・現在………1
第1章 佐賀とアジア主義………3
1-1 佐賀・旧肥前佐賀藩の育んだ思想・人脈………4
1-2 佐賀人脈の北進関与………5
1-3 佐賀アジア主義人脈における山口五郎太と日清戦争………7
1-4 東邦協会と副島種臣をめぐる佐賀アジア主義人脈………10
第2章 副島八十六とアジア………13
2-1「立志伝中の人」副島八十六………13
2-2 明治の豪傑・南洋探検家………14
2-3 東邦協会の刷新………16
2-4 日印協会と大隈重信………17
2-5 第一次世界大戦の「天祐」と大隈「対英協調外交」………20
2-6 副島の「一等国南洋経営論」………23
2-7 普選運動と「大日本主義」「豪傑」副島のもうひとつの顔………26
2-8 日印通商条約破棄をめぐる副島のインド観………30
2-9 インド・アジアの現在と日本のアジア主義………35
第3章 日本=南方関係史………38
3-1 「交易の時代」における沖縄・九州と東南アジア………38
3-2 近代日本・九州と「南洋」進出の「先駆」………42
3-3 「南洋雄飛」から「国策」への時代転換………48
3-4 南洋群島獲得と大正期「南洋ブーム」………52
第4章 田中丸善蔵(玉屋創業二代)と南洋群島進出………54
4-1 日邦丸ヤルート来航………54
4-2 田中丸代理人 金津熊夫のエボン方面視察………57
4-3 南洋企業合同の示唆と分れる田中丸評価………58
4-4 田中丸社長就任と南洋貿易の飛躍的拡大………61
4-5 大戦終結後の南洋貿易会社と田中丸善蔵………63
第5章 大衆メディアにみる昭和期南進と南洋・南島イメージ………67
5-1 「植民地経営テキスト」としての冒険ダン吉と「南洋」イメージの形成………67
5-2 「山田長政」「マレーの虎 ハリマオ」の「神話」化………70
5-3 「南進」の帰結………73
5-4 戦後日本における「山田長政」と「ハリマオ」復活の意味………76
第6章 戦後日本の琉球(沖縄)イメージから日本(ヤマト)と南方(東南アジア)の関係を考える――日本は南の島になにを投影してきたのか――………79
6-1 「ゴジラ対メカゴジラ」と沖縄海洋博………80
6-2 「琉球古神道」と熊野信仰――ナミとはなにものか………81
6-3 日本版オリエンタリズムとヤマトの眼差し………84
第2部 アジアの政治社会を考える
第7章 東ティモール革命の光と影………93
7-1 東ティモール革命とはなんだったのか………93
7-2 東ティモール建国の歴史と現状………95
7-3 ナショナリズムをめぐるふたりの鬼っ子――アルフレド・レイナド少佐とエウリコ・グテレス………97
第8章 東南アジアの社会原理・政治原理と日本………103
8-1 分裂する東南アジアを支配するキーワード――シンガポールの4Cとフィリピンの3G………103
8-2 「父権的温情主義」の伝統とヨーロッパ諸国の東南アジア植民地支配………106
8-3 東南アジアに共通する温情主義的社会原理を考える………108
8-4 「停滞的」農村社会の「発見」と「二重社会」の理論化………112
8-5 アジア「農村社会」はいかに生まれ、「近代」と向き合ったか………116
第9章 近代における東南アジア的な「民族」と「国家」の創成………120
9-1 東南アジアの王権と国家………120
9-2 アジアにおける「近代」と伝統の意味――日本との比較、そしてアジアの今後の展望にかえて………126
第10章 モール化・中間層・格差とプレマン文化………128
10-1 ジャワで進むモール化と「擬似中間層」の台頭………128
10-2 インドネシア格差社会におけるプレマン文化………133
10-3 ジョクジャカルタの“温泉まんじゅう”Bakpia製造業の現況………140
第11章 東南アジアのアイデンティティとナショナリズム………145
11-1 インドネシアとシンガポールにおける「戦争の記憶」………145
11-2 シンガポールの新たなアイデンティティとしての「中華」………148
11-3 民族の偉大さ、権威の正当性を示すものとは――インドネシアの場合………151