刑法
川端 博 著
定価:3,850円(税込)-
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発行:
2014年03月01日
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判型:
A5判上製 -
ページ数:
428頁 -
ISBN:
978-4-7923-5102-1
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内容紹介
目 次
はしがき
凡例
参考文献
第1章 刑法とは何か…1
1 刑法とは何か…1
(1) 刑法の意義(1) (2) 刑法学(3) (3) 刑法の解釈(3)
2 刑法の種類…5
(1) 種類(5) (2) 法源(5)
3 刑法典の歴史…6
(1) 近代に至るまでの刑法の歴史(6)
(2) 近・現代における刑法の立法(7)
4 刑罰の種類と内容…12
(1) 刑罰の意義(12) (2) 刑罰権(12) (3) 刑罰の種類(13)
第2章 刑法の基本原則…15
1 罪刑法定主義の意義…15
(1) 意義(15) (2) 罪刑法定主義の思想的背景(16)
(3) 罪刑法定主義の派生的原則(18)
第3章 刑法の機能と適用範囲…31
1 刑法の機能…31
(1) 意義(31) (2) 規制的機能(31) (3) 秩序維持機能(32)
(4) 自由保障機能(35)
2 刑法の適用範囲(刑法の効力)…36
(1) 時間的適用範囲(時に関する効力)(36)
(2) 場所的適用範囲(土地に関する効力)(38)
(3) 人的適用範囲(人に関する効力)(42)
第4章 犯罪論の体系…45
1 犯罪論とは何か…45
(1) 意義(45) (2) 統一性の原理(45) (3) 包括性の原理(46)
2 犯罪論の概要…47
(1) 学説の分類(47) (2) 諸説の検討(50)
(3) 通説・判例による犯罪の定義(52) (4) 犯罪論と刑法理論(54)
第5章 構成要件該当性…59
1 構成要件の理論…59
(1) 構成要件論の沿革(59) (2) 現在の構成要件論の輪郭(59)
(3) 構成要件の種類(60)
2 犯罪の主体…61
(1) 自然人(61) (2) 法人(62)
3 行為論…64
(1) 序(64) (2) 身体的動作説(64) (3) 有意行為論(64)
(4) 目的的行為論(65) (5) 社会的行為論(65) (6) 人格的行為説(65)
(7) 構成要件的有意行為論(66)
4 因果関係…66
(1) 因果関係論の意義(66) (2) 学説(67) (3) 択一的競合(69)
(4) 相当性の判断(70) (6) 客観的帰属の理論(客観的帰属論)(71)
5 構成要件的故意…72
(1) 意義(72) (2) 故意の犯罪論体系上の位置づけ(73)
(3) 故意の対象(73) (4) 故意の種類(74)
(5) 錯誤による故意阻却(75)
6 構成要件的過失…75
(1) 新旧過失犯論争(75) (2) 新過失犯論(76) (3) 信頼の原則(77)
(4) 業務上過失と刑の加重(77)
7 不作為犯論…78
(1) 意義(78) (2) 作為との同価値性(78)
(3) 作為義務の位置づけ(79) (4) 作為義務の発生根拠(80)
第6章 違法性…81
1 違法性の基本概念…81
(1) 主観的違法性説と客観的違法性説(81)
(2) 人的不法論と物的不法論(82)
(3) 人的不法論・物的不法論と刑法の倫理化との関係(83)
(4) 違法性における事後判断と事前判断(84)
(5) 可罰的違法性の理論(84) (6) 主観的違法要素(85)
2 正当化事由(違法性阻却事由)の意義…88
(1) 意義(88) (2) 正当化事由の統一的原理(89)
(3) 違法性阻却事由の種類(89) (4) 正当防衛(94)
(5) 緊急避難の法的性格(98) (6) 正当化事情の錯誤(99)
第7章 有責性(責任)…105
1 責任論における基本観念…105
(1) 責任の意義(105) (2) 責任の判断(106)
(3) 自由意思と責任(106) (4) 責任阻却事由(109)
(5) 道義的責任論,社会的責任論と法的責任論(110)
(6) 行為責任論,性格責任論,性格論的責任論および人格責任論(111)
(7) 心理的責任論と規範的責任論(113)
2 責任能力…114
(1) 責任能力の内容(114) (2) 責任能力の位置づけ(117)
(3) 責任能力の存在時期(118) (4) 原因において自由な行為(119)
3 違法性の認識と違法性の錯誤…122
(1) 意義(122) (2) 学説・判例(122) (3) 故意と過失の限界(124)
4 期待可能性…127
(1) 意義(127) (2) 判例の立場(127)
(3) 期待可能性の理論の実践的役割(128)
(4) 期待可能性の体系上の位置づけ(128)
(5) 期待可能性の有無の判断の基準(129)
(6) 期待可能性の錯誤(131)
第8章 未遂犯…133
1 未遂犯の意義…133
(1) 実行の着手(133) (2) 実行の着手に関する学説の状況(134)
(3) 判例の立場(138) (4) 特殊な犯罪類型における実行の着手時期(139)
2 中止未遂(中止犯)…141
(1) 中止未遂(中止犯)の法的性格と成立要件(141)
3 不能犯…149
(1) 意義(149) (2) 不能犯に関する学説(150)
第9章 共犯…153
1 共犯の基本概念…153
(1) 共犯の意義と種類(153) (2) 正犯と共犯の区別(153)
(3) 犯罪共同説と行為共同説(156) (4) 共犯の従属性(157)
(5) 従属性の程度(159)
2 共犯の処罰根拠…160
(1) 責任共犯説(161) (2) 違法共犯説(161)
3 共犯の特殊類型…161
(1) 必要的共犯(161) (2) 共謀共同正犯(163)
(3) 承継的共同正犯(166) (4) 共同正犯関係からの離脱(167)
4 幇助犯の因果関係…170
(1) 問題の所在(170) (2) 幇助犯の因果関係(170)
5 身分犯と共犯…171
(1) 刑法65条の解釈(171) (2) 加減的身分と共犯の具体例(174)
(3) 消極的身分犯と共犯(174)
(4) 刑罰阻却的身分(一身的刑罰阻却事由)と共犯(175)
第10章 罪数論および刑罰論…177
1 罪数論…177
(1) 罪数論の意義(177) (2) 一罪と数罪の種類(178)
(3) 単純一罪(178) (4) 包括一罪(包括的一罪)(180)
(5) 科刑上一罪(180) (6) 併合罪(182) (7) 単純数罪(183)
(8) 罪数決定の基準(183)
(9) 観念的競合における行為の1個性(184)
(10) 牽連犯における「手段と結果」の関係(187)
(11) 科刑上一罪における「かすがい現象」(189)
2 刑罰論…192
(1) 刑罰論における基本観念(192)
(2) 刑罰権発生のための条件―処罰条件(198)
(3) 刑の適用(198) (4) 加減例(199) (5) 刑の執行(199)
(6) 刑の執行猶予(200) (7) 刑罰の消滅(201) (8) 保安処分(202)
第11章 個人的法益に対する罪(1)―生命・身体に対する罪
…203
(1) 意義(203) (2) 対象(203) (3) 刑法各論の体系(204)
1 個人的法益に対する罪…206
2 生命に対する罪…206
(1) 総説(206) (2) 殺人の罪(208)
3 身体に対する罪…215
(1) 傷害の罪(215) (2) 傷害罪(215) (3) 傷害致死罪(217)
(4) 傷害現場助勢罪(217) (5) 同時傷害の特例(218)
(6) 暴行罪(219) (7) 危険運転致死傷罪(208条の2)(220)
(8) 凶器準備集合罪・同結集罪(208条の3)(222)
(9) 過失傷害の罪(226) (10) 堕胎の罪(230) (11) 遺棄の罪(232)
第12章 個人的法益に対する罪(2)―自由・名誉に対する罪
…237
1 自由に対する罪…237
(1) 意義(237) (2) 脅迫の罪(237) (3) 逮捕および監禁の罪(239)
(4) 略取および誘拐の罪(241) (5) 性的自由を害する罪(250)
2 私生活の平穏に対する罪…254
(1) 住居を侵す罪(254) (2) 秘密を侵す罪(257)
3 名誉および信用に対する罪…258
(1) 名誉に対する罪(259) (2) 信用および業務に対する罪(263)
第13章 個人的法益に対する罪(3)―財産犯…269
1 財産犯総論…269
(1) 刑法における財産の保護(269) (2) 財産犯の分類(269)
(3) 「財物」概念(271) (4) 不法領得の意思(272)
(5) 権利行使と財産犯(273) (6) 不法原因給付と財産犯(274)
2 窃盗の罪…275
(1) 窃盗罪(275) (2) 不動産侵奪罪(279)
(3) 親族間の特例(親族相盗例)(280)
3 強盗の罪…281
(1) 意義(281) (2) 強盗罪(236条)(282) (3) 事後強盗罪(283)
(4) 昏酔強盗罪(284) (5) 強盗致死傷罪(強盗傷人・強盗殺人罪)(285)
(6) 強盗強姦罪・同致死罪(286) (7) 強盗予備罪(287)
4 詐欺および恐喝の罪…287
(1) 意義(287) (2) 詐欺罪の保護法益(287) (3) 1項詐欺罪(288)
(4) 2項詐欺罪(詐欺利得罪)(290) (5) 準詐欺罪(291)
(6) 不実電磁的記録作出利得罪(電子計算機使用詐欺罪)(292)
5 恐喝の罪…293
(1) 意義(293) (2) 狭義の恐喝罪(1項恐喝罪)(294)
(3) 恐喝利得罪(2項恐喝罪)(294)
6 横領の罪…295
(1) 意義(295) (2) 単純横領罪(委託物横領罪)(295)
(3) 業務上横領罪(298) (4) 遺失物横領罪(占有離脱物横領罪)(298)
7 背任の罪…299
(1) 背任罪の意義と本質(299) (2) 背任罪と横領罪との区別(299)
(3) 背任罪(300)
8 盗品等に関する罪…302
(1) 意義(302)
(2) 盗品等無償譲受け罪,盗品等運搬・盗品等保管・盗品等有償譲受け・盗品等有償処分あっせん罪(303)
(3) 親族間の犯罪についての特例(304)
9 毀棄および隠匿の罪…305
(1) 意義(305) (2) 公用文書等毀棄罪(305)
(3) 私用文書等毀棄罪(306)
(4) 建造物等損壊罪・建造物等損壊致死傷罪(307)
(5) 器物損壊罪(307) (6) 境界毀損罪(308) (7) 信書隠匿罪(309)
(8) 親告罪(310)
第14章 社会的法益に対する罪…311
1 公共の平穏に対する罪…311
(1) 騒乱の罪(311) (2) 放火および失火の罪(313)
(3) 出水および水利に関する罪(321) (4) 往来妨害の罪(323)
2 公共の信用に対する罪…325
(1) 通貨偽造の罪(326) (2) 文書偽造の罪(329)
(3) 有価証券偽造の罪(339) (4) 支払用カード電磁的記録に関する罪(340)
(5) 印章偽造の罪(343) (6) 不正指令電磁的記録に関する罪(346)
3 公衆衛生に対する罪…347
(1) あへん煙に関する罪(347) (2) 飲料水に関する罪(349)
4 風俗に対する罪…351
(1) 総説(351) (2) わいせつおよび重婚の罪(352)
(3) 賭博および富くじに関する罪(355)
(4) 礼拝所および墳墓に関する罪(358)
第15章 国家的法益に対する罪…361
1 総説…361
2 国家の存立に対する罪…361
(1) 総説(361) (2) 内乱に関する罪(362) (3) 外患に関する罪(364)
3 国家の作用に関する罪…365
(1) 総説(365) (2) 公務員および公務所の意義(365)
(3) 公務の執行を妨害する罪(366) (4) 逃走の罪(373)
(5) 犯人蔵匿および証拠隠滅の罪(376) (6) 偽証の罪(381)
(7) 虚偽告訴の罪(383) (8) 汚職の罪(385)
4 外国に対する罪…398
(1) 国交に関する罪(398) (2) 外国国章損壊等の罪(398)
(3) 私戦予備・陰謀罪(399) (4) 局外中立命令違反罪(400)
事項索引
判例索引