ある刑法学者の旅路

ある刑法学者の旅路

森下忠 著
定価:3,520円(税込)
  • 在庫:
    在庫があります
  • 発行:
    2014年03月10日
  • 判型:
    46判上製
  • ページ数:
    314頁
  • ISBN:
    978-4-7923-7098-5
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内容紹介

     目 次


第一部  愚直一筋1

 第一章 生いたち、小学校の恩師3
1 傘寿を迎えて(3)  2 生家(4)  3 母の死(5)  4 村の小学校(7) 5 杖朝(9)  6 鳥取の傘踊り(9)  7 鳥取城の城攻め(11)  
8 ふるさと 鳥取県(12)  9 神戸の小学校(15)  10 中壷先生の温情(18)
11 入学試験 (20)

 第二章 商業学校、高商、入隊23
1 第一神港商業(23)  2 校訓「世界は我が活動場なり」(25)
3 授業の思い出(27)  4 級友 陳舜臣君(29)  5 麒麟の志(34)
6 しのび寄る戦争の足音(37)  7 応募作文で全国二位(39)
8 神戸高商に入学(41)  9 太平洋戦争 勃発(41)  10 参禅会(42)
11 くり上げ卒業(43)  12 卒業、就職(45)  13 入隊通知(46)
14 船舶幹部候補生隊(47)  15 復員(49)  16 生きて帰った者の負い目(51)

 第三章 京大入学、志願囚53
1 京都大学に入学(53)  2 佐々木惣一先生(56)  3 法律相談部(58)
4 刑法学に興味(59)  5 志願囚になる(61)  6 独居房から雑居房へ(65)
7 京都の警察留置場(69)  8 京都拘置所(71)
9 奈良少年刑務所での貴重な体験(72)  10 『若き志願囚』を刊行(74)

 第四章 大学院、岡山大学76
1 大学院に進む(76)  2 緊急避難のテーマ(77)  3 師の説を批判(79)
4 カトリックの洗礼を受ける(81)  5 岡山大学助手となる(85)
6 助教授に昇格(90)  7 結婚(92)  8 フランス留学(92)
9 国際刑法会議に出席(95)  10 パリ大学法学部(98)  
11 国立比較法研究所(99)  12 フランスで学んだこと(101)
13 ヨーロッパの矯正施設の参観(102)  14 思い出の人(107)
 第五章 大学紛争の嵐114
1 日大、東大、京大の紛争(114)  2 岡山大学紛争の発端(116)
3 機動隊の導入、警官の殉職(119)  4 新入生への呼びかけ文(121)
5 封鎖解除後の自主警備(123)  6 学生の焼身自殺(125)
7 マル青同による学内殺人(127)  8 岡山での刑法学会大会(129)
9 岡大における団藤教授の講演(132)  10 心に残る体験(133)

 第六章 広島大学教授のころ136
1 広島大学に移る(136)  2 社会人入試制度を導入(137)  3 社会人学生(137)
4 原爆投下と広島刑務所(139)  5 『若き志願囚』の刊行(140)
6 大阪刑務所を再訪(141)  7 志願囚体験を語る座談会(142)
8 矯正職員のやさしく輝く眼(144)  9 広島拘置所で刑場を参観(145)
10 静岡監獄の出所者吾助の話(146)

 第七章 駿河台大学148
1 駿河台大学に移る(148)  2 学生の答案(149)  
3 「仮卒業」という温情卒業(151)  4 駿台帝国(153)
5 建学の精神は、「愛情教育」(154)  6 思い出に残る学生(154)
7 わが道をゆく(156)


第二部 愚直、わが道をゆく159

 第一章 カラカス会議での衝撃161
1 社会的周縁性と司法(161)  2 社会的周縁性とは(162)
3 ポーランドの教授の発言(163)  4 朝日新聞記者の裏切り(166)
5 〝眼に見えない日本の人種〟(169)

 第二章 ヨーロッパの拷問部屋174
1 ローテンブルグ(Rotenburg)(174)  2 ニュールンベルク(N(175)
3 フランスのギロチン(177)  4 世襲の死刑執行人(178)
5 グラダーラの城の拷問部屋(181)  6 ローマ刑事学博物館(182)
 第三章 中南米の旅185
1 第一一回国際社会防衛会議(185)  2 りっぱな国、ニッポン(188)
3 ペルー訪問(190)  4 マチュピチュ観光(191)  5 リマの拷問博物館(192)

 第四章 刑具の話、刑場の真実194
1 モン・サン・ミッシェル(194)  2 踏み車(195)  3 罪石(ざいせき)(196)
4 刑場の真実(197)  5 死刑執行に立ち会った大学教授(201)

 第五章 北朝鮮による拉致事件204
1 北朝鮮は、拉致を認めた(204)  2 拉致の法的意義と形態(206)
3 犯罪人引渡しの障害(207)  4 国際刑事裁判所による裁判(208)
5 拉致問題の解決に向けて(211)

 第六章 矯正処遇の前進のために213
1 矯正保護審議会(213)  2 「産休要員」費目の確得(214)
3 五大行刑施設の改築(216)  4 矯正協会創立一〇〇周年記念式典(219)

第三部 学究の道223

1 古稀祝賀論文集を贈られる(225)  2 三つの開拓分野(226)
3 緊急避難の研究(228)  4 緊急避難の比較法的考察(231)  5 刑罰論(237)
6 刑事政策(239)  6 比較刑法(242)  7 国際刑法(244)
8 国際刑法研究シリーズの刊行(246)  9 島国日本からの脱出を!(252)
第四部 戦前と戦後の京大事件255
 第一章 戦前の京大事件257
 第二章 滝川の京大復帰と独裁的人事264
1 滝川教授の復帰(264)  2 佐伯・大西両教授の追放(265)
3 竹田覚書にいう「特別の地位」 (266)
 第三章 嵐の京都大学269
1 京大天皇事件(269)  2 荒神橋事件と無期限スト(270)

 第四章 総長暴行事件272
1 事件の発生(272)  2 二学生にかかる裁判(273)

 第五章 第二の京大事件(未遂)276
1 特別弁護人の問題(276)  2 教育者でなかった滝川(278)
3 未遂にとどまった第二の京大事件(280)  4 滝川幸辰の座右の銘(282)

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