熊本大学法学会叢書 13
ヨハネス・メスナーの自然法思想
山田 秀 著
定価:5,830円(税込)-
在庫:
在庫があります -
発行:
2014年03月20日
-
判型:
A5判上製 -
ページ数:
378頁 -
ISBN:
978-4-7923-0559-8
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内容紹介
目 次
まえがき
初出一覧
序 章 ヨハネス・メスナーの生涯と著作…1
はじめに…1
第一節 ギムナジウム時代まで…2
第二節 大学時代…4
第三節 学界デビューからイギリス亡命前夜まで…7
第四節 亡命生活と二大主著の成立…9
第五節 自然法の現実在と作用様態…16
第六節 一九六〇年以降と司祭としての活動、その人柄…25
第七節 メスナー身近の人々とメスナー帰天後…32
第八節 メスナー自然法思想の先見性、普遍性、豊饒性…37
第一章 メスナー自然法思想の思想的境位…67
第一節 前提となる人間理解…68
第二節 カトリック自然法論としてのメスナー自然法思想…70
第一項 カトリック自然法論の人間観・社会観…70
第二項 メスナー自然法思想における理性と信仰(哲学と神学)…77
小括…84
第三節 伝統的自然法論と近代的自然法論―自然法論の二類型―…85
第一項 三島淑臣教授による二つの自然法論…89
第二項 水波朗博士による本性適合的理性と天使的デカルト的理性の区別論…90
第四節 NaturrechtとNaturgesetz―動態的現実的法理解に向けて―…93
第一項 はじめに…93
第二項 ヴィレイの見解…93
第三項 カウフマンの法存在論におけるレヒトとゲゼッツ…96
第四項 シュメルツおよびフェアドロスの見解…99
第五項 ジャン・ダバンの法観念…104
第六項 メスナーの見解と本節の小括…107
第二章 メスナー自然法思想の方法の問題―倫理学の課題と方法―…127
第一節 学問としての倫理学の課題…128
第一項 学問の概念…128
第二項 倫理学の課題…132
第二節 倫理学における経験的・帰納的方法と演繹的方法…135
第一項 帰納的方法と演繹的方法…135
第二項 経験的・帰納的方法を倫理学の出発点にすえる根拠…137
第三節 倫理学領域における経験科学の意義と限界…140
第四節 倫理学領域での実験的方法の意義…144
第三章 倫理的事実の析出…157
第一節 経験事実としての倫理的意識…157
第一項 内的経験と外的経験…157
第二項 直接的経験と歴史的経験…161
第二節 良心の構造と機能…164
第一項 倫理的意識事実としての良心…164
第二項 良心の古典的定義―聖トマスの良心論―…168
第三項 良心の構造と機能―メスナーの良心論―…171
第一 良心の洞察…171
第二 情緒倫理学と良心…176
第三 良心の法則…178
第四 良心の判断…180
第五 良心の概念…185
第六 良心の推進力…187
第七 良心の呵責…188
第八 義務…190
第三節 現代経験科学における良心…192
第一項 前節のまとめと本節の課題…192
第二項 社会科学における「良心」とその批判…193
第三項 経験主義法哲学における「良心」とその批判…198
第四章 倫理的真理と倫理学の認識論…213
第一節 倫理的真理…213
第一項 倫理の存在根拠―善と倫理(的善)の相互関係…214
第二項 倫理の本質…218
第三項 倫理の規準と実存的目的…222
第二節 倫理学の認識論への接近…229
第一項 倫理的真理と倫理的認識―存在と当為の問題(一)―…230
第二項 倫理的認識の源泉…235
第三節 倫理的認識の真理性…236
第一項 新カント派と価値情緒説の見解…236
第一 G・ラートブルッフの価値相対主義…236
第二 碧海教授の価値情緒説…237
第三 碧海教授の「不完全問題」―「仮象問題」の克服の試み―…239
第四 不完全問題と良心論との対話…241
第二項 倫理的判断の真理性―存在と当為の問題(二)―…243
第三項 倫理的認識の原理―「直接に明白な」真理の問題―…247
第四項 先天的総合判断―黄金律を素材として―…251
第一 自然法原理としての黄金律…251
第二 黄金律の認識過程とその性質…252
第三 自然法原理の認識における錯覚の問題…254
第四節 倫理的認識の確実性…257
第一項 確実性についての一般的認識…257
第二項 前項からの帰結…258
第三項 倫理的認識の確実性における態度と意志の重要性、および本節の小括…259
終 章 伝統的自然法論の精華―ヨハネス・メスナー晩年の著作を中心に―…271
第一節 はじめに…271
第二節 ヨハネス・メスナー著作集第六巻の構成…273
第三節 自然法の存在と認識…275
第一項 法の存立状態としての自然法…275
第二項 学問としての自然法…279
第四節 伝統的自然法論の学問的性格…281
第一項 自然的倫理学と神学的倫理学…281
第二項 自然的倫理学と社会神学…283
第五節 人権の基礎づけ…287
第一項 近代人権論への展開…287
第二項 基本価値、人権の認識への通路…289
第六節 人間の尊厳…291
第一項 キリスト教の伝統…291
第二項 メスナーによる考察…293
第七節 自然法の発展並びに力動性…297
第一項 動態的自然法論の提唱へ…297
第二項 法領域における発展と根底でこれを支える基本洞察…300
第三項 反自然法論の吟味…303
結 論―要約とメスナー自身の晩年の発言―…305
参考文献…325
附録 主要著作案内…339
あとがき…351
欧文目次
まえがき
初出一覧
序 章 ヨハネス・メスナーの生涯と著作…1
はじめに…1
第一節 ギムナジウム時代まで…2
第二節 大学時代…4
第三節 学界デビューからイギリス亡命前夜まで…7
第四節 亡命生活と二大主著の成立…9
第五節 自然法の現実在と作用様態…16
第六節 一九六〇年以降と司祭としての活動、その人柄…25
第七節 メスナー身近の人々とメスナー帰天後…32
第八節 メスナー自然法思想の先見性、普遍性、豊饒性…37
第一章 メスナー自然法思想の思想的境位…67
第一節 前提となる人間理解…68
第二節 カトリック自然法論としてのメスナー自然法思想…70
第一項 カトリック自然法論の人間観・社会観…70
第二項 メスナー自然法思想における理性と信仰(哲学と神学)…77
小括…84
第三節 伝統的自然法論と近代的自然法論―自然法論の二類型―…85
第一項 三島淑臣教授による二つの自然法論…89
第二項 水波朗博士による本性適合的理性と天使的デカルト的理性の区別論…90
第四節 NaturrechtとNaturgesetz―動態的現実的法理解に向けて―…93
第一項 はじめに…93
第二項 ヴィレイの見解…93
第三項 カウフマンの法存在論におけるレヒトとゲゼッツ…96
第四項 シュメルツおよびフェアドロスの見解…99
第五項 ジャン・ダバンの法観念…104
第六項 メスナーの見解と本節の小括…107
第二章 メスナー自然法思想の方法の問題―倫理学の課題と方法―…127
第一節 学問としての倫理学の課題…128
第一項 学問の概念…128
第二項 倫理学の課題…132
第二節 倫理学における経験的・帰納的方法と演繹的方法…135
第一項 帰納的方法と演繹的方法…135
第二項 経験的・帰納的方法を倫理学の出発点にすえる根拠…137
第三節 倫理学領域における経験科学の意義と限界…140
第四節 倫理学領域での実験的方法の意義…144
第三章 倫理的事実の析出…157
第一節 経験事実としての倫理的意識…157
第一項 内的経験と外的経験…157
第二項 直接的経験と歴史的経験…161
第二節 良心の構造と機能…164
第一項 倫理的意識事実としての良心…164
第二項 良心の古典的定義―聖トマスの良心論―…168
第三項 良心の構造と機能―メスナーの良心論―…171
第一 良心の洞察…171
第二 情緒倫理学と良心…176
第三 良心の法則…178
第四 良心の判断…180
第五 良心の概念…185
第六 良心の推進力…187
第七 良心の呵責…188
第八 義務…190
第三節 現代経験科学における良心…192
第一項 前節のまとめと本節の課題…192
第二項 社会科学における「良心」とその批判…193
第三項 経験主義法哲学における「良心」とその批判…198
第四章 倫理的真理と倫理学の認識論…213
第一節 倫理的真理…213
第一項 倫理の存在根拠―善と倫理(的善)の相互関係…214
第二項 倫理の本質…218
第三項 倫理の規準と実存的目的…222
第二節 倫理学の認識論への接近…229
第一項 倫理的真理と倫理的認識―存在と当為の問題(一)―…230
第二項 倫理的認識の源泉…235
第三節 倫理的認識の真理性…236
第一項 新カント派と価値情緒説の見解…236
第一 G・ラートブルッフの価値相対主義…236
第二 碧海教授の価値情緒説…237
第三 碧海教授の「不完全問題」―「仮象問題」の克服の試み―…239
第四 不完全問題と良心論との対話…241
第二項 倫理的判断の真理性―存在と当為の問題(二)―…243
第三項 倫理的認識の原理―「直接に明白な」真理の問題―…247
第四項 先天的総合判断―黄金律を素材として―…251
第一 自然法原理としての黄金律…251
第二 黄金律の認識過程とその性質…252
第三 自然法原理の認識における錯覚の問題…254
第四節 倫理的認識の確実性…257
第一項 確実性についての一般的認識…257
第二項 前項からの帰結…258
第三項 倫理的認識の確実性における態度と意志の重要性、および本節の小括…259
終 章 伝統的自然法論の精華―ヨハネス・メスナー晩年の著作を中心に―…271
第一節 はじめに…271
第二節 ヨハネス・メスナー著作集第六巻の構成…273
第三節 自然法の存在と認識…275
第一項 法の存立状態としての自然法…275
第二項 学問としての自然法…279
第四節 伝統的自然法論の学問的性格…281
第一項 自然的倫理学と神学的倫理学…281
第二項 自然的倫理学と社会神学…283
第五節 人権の基礎づけ…287
第一項 近代人権論への展開…287
第二項 基本価値、人権の認識への通路…289
第六節 人間の尊厳…291
第一項 キリスト教の伝統…291
第二項 メスナーによる考察…293
第七節 自然法の発展並びに力動性…297
第一項 動態的自然法論の提唱へ…297
第二項 法領域における発展と根底でこれを支える基本洞察…300
第三項 反自然法論の吟味…303
結 論―要約とメスナー自身の晩年の発言―…305
参考文献…325
附録 主要著作案内…339
あとがき…351
欧文目次