刑法概説各論〔第2版〕
須之内克彦 著
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発行:
2014年04月01日
-
判型:
A5判上製 -
ページ数:
474頁 -
ISBN:
978-4-7923-5109-0
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内容紹介
目 次
第2版はしがき
主要文献略語
序 論 1
1 刑法総論と刑法各論 1
2 各論の対象 2
3 各犯罪の分類 2
第1編 個人的法益に対する罪 5
第1章 生命・身体に対する罪 7
第1節 人の意義 7
1 総 説 8
2 人の始期 8
3 胎児性致死傷 8
(1)胎児に対する加害 8 (2)処罰の是非 9
4 人の終期─脳死─ 10
(1)死の認定 10 (2)臓器移植との関係 10 (3)法制化 11
5 安楽死・尊厳死 11
(1)安楽死 11 (2)尊厳死 12
第2節 殺人の罪 13
1 総 説 13
2 殺人罪 14
3 殺人予備罪 15
(1)予備行為 15 (2)予備の中止 16
4 自殺関与罪・同意殺人罪 16
(1)性 格 16 (2)自殺と自殺関与 16(3)本罪と殺人罪の区別 17
第3節 傷害の罪 19
1 総 説 20
2 傷害罪 20
(1)「傷害」の意義 20 (2)傷害の故意 21 (3)同意傷害 22
3 傷害致死罪 23
4 傷害現場助勢罪 24
5 同時傷害の特例 24
(1)性 格 25 (2)適用範囲 25
6 暴行罪 26
(1)暴行の概念 26 (2)暴行の範囲 27
7 旧・危険運転致死傷罪 27
(1)性 格 28 (2)行 為 28 (3)故 意 29(4)他罪との関係 30
8 凶器準備集合罪・同結集罪 30
(1)性 格 31 (2)凶器準備集合罪 32 (3)凶器準備結集罪 32
第4節 過失傷害の罪 33
1 総 説 33
2 過失傷害罪 34
3 過失致死罪 34
4 業務上過失致死傷罪 34
(1)性 格 34 (2)業務の意義 35 (3)加重の根拠 36
5 重過失致死傷罪 36
6 旧・自動車運転過失致死傷罪 37
第5節 堕胎の罪 38
1 総 説 38
(1)保護法益 38 (2)人工妊娠中絶との異同 39(3)処罰範囲の是非論 39
2 自己堕胎罪 40
3 同意堕胎罪・同致死傷罪 40
4 業務上堕胎罪・同致死傷罪 41
5 不同意堕胎罪・同致死傷罪 41
第6節 遺棄の罪 42
1 総 説 42
2 単純遺棄罪 43
3 保護責任者遺棄罪 44
4 遺棄致死傷罪 45
第2章 自由に対する罪 46
第1節 脅迫の罪 46
1 総 説 46
2 脅迫罪 47
3 強要罪 48
第2節 逮捕および監禁の罪 49
1 総 説 49
2 逮捕・監禁罪 50
(1)行 為 50 (2)客 体 51
3 逮捕・監禁致死傷罪 51
第3節 略取、誘拐および人身売買の罪 52
1 総 説 52
2 未成年者拐取罪 53
3 営利目的等拐取罪 54
4 身代金目的拐取・身代金要求罪 55
(1)性 格 55 (2)身代金拐取罪 56 (3)身代金要求罪 56
5 所在国外移送目的拐取罪 56
6 人身売買罪 57
7 被拐取者等所在国外移送罪 58
8 被拐取者等収受罪 58
9 解放減軽 59
10 身代金拐取予備罪 59
11 親告罪 60
第4節 性的自由に対する罪 61
1 総 説 61
2 強制わいせつ罪 62
3 強姦罪 63
4 準強制わいせつ罪・準強姦罪 64
5 集団強姦罪 65
6 親告罪 65
7 強制わいせつ・強姦致死傷罪 66
8 淫行勧誘罪 67
第5節 住居を侵す罪 68
1 総 説 68
2 住居侵入罪 71
(1)客 体 71 (2)侵入行為 73 (3)罪数・他罪との関係 75
3 不退去罪 76
(1)退去要求 76 (2)行 為 76
第3章 名誉・秘密に対する罪 78
第1節 名誉に対する罪 78
1 総 説 79
2 名誉毀損罪 80
(1)客 体 80 (2)行 為 81 (3)死者の名誉毀損 82
3 事実の証明 82
(1)要 件 82 (2)性 格 83 (3)真実性の誤信 84
4 侮辱罪 86
5 親告罪 86
第2節 秘密を侵す罪 87
1 総 説 87
2 信書開封罪 88
(1)通信の秘密 89 (2)客 体 89 (3)行 為 90(4)親告罪 90
3 秘密漏示罪 91
(1)主 体 91 (2)客 体 91 (3)行 為 92 (4)親告罪 93
第4章 信用および業務に対する罪 94
第1節 信用に対する罪 94
1 総 説 94
2 信用毀損罪 95
第2節 業務に対する罪 96
1 総 説 96
2 業務妨害罪 97
(1)業務の意義 97 (2)公務との関係 97 (3)行 為 98(4)結果=「妨害」の意義 99
3 電子計算機損壊等業務妨害罪 100
(1)性 格 100 (2)客 体 100 (3)行 為 101
第5章 財産に対する罪 102
第1節 財産罪総論 102
1 総 説 103
2 財産罪の分類 104
(1)行為態様による分類 104 (2)客体等による分類 105
3 財産罪の客体 106
(1)財物の性質とその具体例 106 (2)財産上の利益 109
4 財産罪の保護法益 109
(1)本権説と占有(所持)説 109 (2)判例の動向 110(3)学説の対応 111
5 不法領得の意思 113
(1)意 義 113 (2)意味内容 114 (3)使用窃盗の不可罰性 115(4)毀棄・隠匿罪との区別 116
第2節 窃盗の罪 118
1 総 説 119
2 窃盗罪 120
(1)客 体 120 (2)占有の意義 120 (3)占有の存否 121(4)占有の帰属 124 (5)行 為 125
3 不動産侵奪罪 127
(1)立法の経緯 127 (2)客 体 127 (3)侵奪行為 128
4 親族間の犯罪に関する特例(親族相盗例) 128
(1)特例の趣旨 129 (2)親族の意義 130(3)親族関係の範囲と錯誤 130 (4)1項と2項の関係 131
第3節 強盗の罪 132
1 総 説 134
2 強盗罪 134
(1)財物強盗罪 134 (2)利益強盗罪 138
3 事後強盗罪 140
(1)趣 旨 140 (2)主 体 141 (3)行 為 141(4)未遂・既遂 142 (5)共 犯 143
4 昏酔強盗罪 144
5 強盗致死傷罪 145
(1)趣 旨 145 (2)傷害の程度 145 (3)行為と結果の関係 146(4)強盗致死と強盗殺人 147 (5)未 遂 148
6 強盗強姦罪・同致死罪 148
7 強盗予備罪 150
第4節 詐欺の罪 151
1 総 説 153
(1)意 義 153 (2)保護法益 153
2 詐欺罪 154
(1)客 体 155 (2)欺罔行為 155 (3)処分行為 157(4)詐欺罪の諸態様 160 (5)財産的損害 166(6)不法原因給付と詐欺罪 168 (7)1項と2項の関係、罪数 170
3 電子計算機使用詐欺罪 172
(1)本条の趣旨 172 (2)行 為 173 (3)未遂・既遂、罪数 174
4 準詐欺罪 176
第5節 恐喝の罪 176
1 総 説 177
2 恐喝罪 178
(1)客 体 178 (2)恐 喝 179 (3)処分行為 180(4)権利行使と恐喝罪 182 (5)罪数関係 185
第6節 横領の罪 186
1 総 説 187
(1)類 型 187 (2)保護法益 188 (3)親族相盗例の準用 189
2 単純横領罪 190
(1)主 体 190 (2)客 体 190 (3)行 為 199(4)未遂・既遂、罪数関係 201
3 業務上横領罪 203
(1)主 体 203 (2)業務の意義 203 (3)共犯関係 204
4 占有離脱物横領罪(遺失物等横領罪) 205
第7節 背任の罪 207
1 総 説 208
(1)性 格 208 (2)背任の意義 209
2 背任罪 210
(1)主 体 211 (2)行 為 214 (3)主観的要件としての目的 215(4)財産上の損害 216 (5)共 犯 219 (6)他罪との関係 220
第8節 盗品等に関する罪 225
1 総 説 226
(1)規定の意義 226 (2)罪 質 226
2 盗品等関与罪 228
(1)主 体 228 (2)客 体 228 (3)行 為 231(4)故 意 233 (5)罪数、他罪との関係 233
3 親族等の間の犯罪に関する特例 235
第9節 毀棄および隠匿の罪 236
1 総 説 237
2 公用文書毀棄罪 238
(1)客 体 238 (2)行 為 240
3 私用文書毀棄罪 240
4 建造物損壊罪・同致死傷罪 241
(1)客 体 241 (2)行 為 242
5 器物損壊罪 243
6 境界損壊罪 244
7 信書隠匿罪 245
第2編 社会的法益に対する罪 247
第1章 公共の安全に対する罪 249
第1節 騒乱の罪 249
1 総 説 250
2 騒乱罪 250
(1)主 体 251 (2)行 為 252 (3)主観的要件 252(4)罪 数 253
3 多衆不解散罪 253
第2節 放火および失火の罪 254
1 総 説 255
(1)罪 質 255 (2)行 為 256 (3)「焼損」の意義 257(4)不燃性建造物の焼損 258 (5)罪 数 259
2 現住建造物等放火罪 260
3 非現住建造物等放火罪 261
(1)客 体 261 (2)公共の危険の認識 262 (3)特 則 262
4 放火予備罪 263
5 建造物等以外放火罪 263
6 延焼罪 264
7 消火妨害罪 265
8 失火罪 265
9 業務上失火罪、重失火罪 266
10 激発物破裂罪、ガス漏出・同致死傷罪 267
第3節 出水および水利に関する罪 268
1 総 説 268
2 現住建造物等浸害罪 268
3 非現住建造物等浸害罪 269
4 水防妨害罪 269
5 過失建造物等浸害罪 269
6 出水危険罪 269
7 水利妨害罪 270
第4節 往来を妨害する罪 270
1 総 説 271
2 往来妨害罪・同致死傷罪 271
3 往来危険罪 272
4 汽車転覆等罪・同致死罪 273
(1)車船転覆 273 (2)結果的加重犯 274
5 往来危険による汽車転覆等罪 275
6 過失往来危険罪 276
第5節 公衆の健康に対する罪 276
1 総 説 276
2 浄水汚染罪・同致死傷罪 277
3 水道汚染罪・同致死傷罪 277
4 浄水毒物等混入罪・同致死傷罪 278
5 水道毒物等混入罪・同致死罪 278
6 水道損壊および閉塞罪 278
第2章 公共の信用に対する罪 280
第1節 通貨偽造の罪 280
1 総説・保護法益 280
2 通貨偽造罪・同行使罪 281
(1)客 体 281 (2)行 為 281 (3)罪 数 282
3 外国通貨偽造罪、同行使罪 282
4 偽造通貨等収得罪 283
5 収得後知情行使罪 283
6 通貨偽造等準備罪 284
第2節 文書偽造の罪 285
1 総 説 286
(1)保護法益 286 (2)文 書 287 (3)電磁的記録 289(4)偽 造 291 (5)変 造 292(6)虚偽文書の作成(無形偽造) 292 (7)行使目的および行使 293(8)未 遂 294
2 詔書等偽造罪 294
3 公文書偽造罪 294
(1)客 体 295 (2)行 為 295 (3)補助公務員 296
4 虚偽公文書作成罪 297
(1)主 体 297 (2)間接正犯の成否 297 (3)行 為 298
5 公正証書原本等不実記載罪 298
(1)客 体 298 (2)行 為 299 (3)他罪との関係 299
6 偽造公文書行使罪 300
7 私文書偽造罪 301
(1)客 体 301 (2)行 為 302
8 虚偽診断書等作成罪 305
9 偽造私文書行使罪 305
10 電磁的記録不正作出罪 306
(1)私電磁的記録不正作出罪 306 (2)公電磁的記録不正作出罪 307
11 不正電磁的記録供用罪 308
第3節 有価証券偽造の罪 309
1 総 説 309
2 有価証券偽造罪 310
(1)客 体 310 (2)行 為 310
3 有価証券虚偽記入罪 311
4 偽造有価証券行使等罪 311
第4節 支払用カード電磁的記録に関する罪 312
1 総 説 312
2 支払用カード電磁的記録不正作出・供用・譲り渡し等の罪 313
(1)客 体 313 (2)行 為 314
3 不正電磁的記録カード所持罪 315
4 支払用カード電磁的記録不正作出準備罪 316
第5節 印章偽造の罪 317
1 総 説 317
(1)性 格 317 (2)印章、署名、記号 317 (3)偽造、不正使用 318
2 御璽等偽造罪、偽造御璽等不正使用罪 319
3 公印偽造罪、偽造公印不正使用罪 319
4 公記号偽造罪、偽造公記号不正使用罪 319
5 私印偽造罪、偽造私印不正使用罪 320
第6節 不正指令電磁的記録に関する罪320
1 総 説 321
2 不正指令電磁的記録作成等の罪 321
3 不正指令電磁的記録取得等の罪 323
第3章 風俗に対する罪 324
第1節 総 説 324
第2節 わいせつおよび重婚の罪 325
1 わいせつ概念と判断方法 326
2 公然わいせつ罪 327
3 わいせつ物頒布等の罪 327
(1)総 説 328 (2)客 体 328 (3)行 為 329 (4)故 意 331
4 重婚罪 331
第3節 賭博および富くじに関する罪 332
1 単純賭博罪 332
2 常習賭博罪 333
3 賭博場開帳・博徒結合罪 334
4 富くじ罪 334
第4節 礼拝所および墳墓に関する罪 335
1 礼拝所不敬罪、説教等妨害罪 336
2 墳墓発掘罪 336
3 死体損壊等罪 337
4 墳墓発掘死体損壊等の罪 337
5 変死者密葬罪 338
第3編 国家的法益に対する罪 339
第1章 国家の存立に対する罪 341
第1節 内乱に関する罪 341
1 総 説 341
2 内乱罪 342
3 内乱予備・陰謀罪 343
4 内乱等幇助罪 344
第2節 外患に関する罪 344
1 総 説 345
2 外患誘致罪 345
3 外患援助罪 345
第2章 国交に関する罪 347
第1節 総 説 347
第2節 国交に関する罪 348
1 外国国章損壊罪 348
2 私戦予備・陰謀罪 349
3 中立命令違反罪 350
第3章 国家の作用に対する罪 351
第1節 総 説 351
1 意義・類型 351
2 要保護性、人権保障との関係 352
第2節 公務の執行を妨害する罪 352
1 総 説 354
(1)法益・類型 354 (2)公務員の概念 355
2 公務執行妨害罪 356
(1)主体、客体 356 (2)職務の執行 356 (3)職務の適法性 358(4)暴行・脅迫 361 (5)故意─適法性の錯誤 362(6)未遂・罪数 363
3 職務強要罪 363
(1)意 義 364 (2)行 為 364(3)処分の適法性の要否とその強要 364 (4)罪 数 365
4 封印等破棄罪 365
(1)客 体 366 (2)行 為 367 (3)封印等の有効性に関する錯誤 367 (4)他罪との関係 368(5)法定刑 368
5 強制執行妨害目的財産損壊等の罪 368
(1)総 説 369 (2)主 体 369 (3)目 的 370 (4)行 為 370
6 強制執行行為妨害罪 371
7 強制執行関係売却妨害罪 372
(1)総 説 373 (2)客 体 373 (3)行 為 373
8 加重封印等破棄罪 374
9 公契約関係競売等妨害罪 375
10 談合罪 376
(1)総 説 376 (2)行 為 376 (3)目 的 377
第3節 逃走の罪 378
1 総 説 378
2 単純逃走罪 379
(1)主 体 379 (2)行 為 380 (3)逃走罪と共犯 380
3 加重逃走罪 381
(1)主 体 381 (2)行 為 381
4 被拘禁者奪取罪 382
(1)客 体 383 (2)行 為 383
5 逃走援助罪 384
(1)総 説 384 (2)行 為 384 (3)被拘禁者奪取罪との関係 385
6 看守者等による逃走援助罪 385
(1)主 体 385 (2)行 為 386
第4節 犯人蔵匿および証拠隠滅の罪 386
1 総 説 387
2 犯人蔵匿罪 388
(1)客 体 388 (2)行 為 389 (3)故 意 390(4)共 犯 391
3 証拠隠滅罪 391
(1)客 体 391 (2)行 為 392
4 親族による犯罪に関する特例 394
(1)趣 旨 394 (2)要 件 394 (3)共犯関係 395
5 証人等威迫罪 397
(1)総 説 397 (2)客 体 397 (3)行 為 398
第5節 偽証の罪 399
1 総 説 399
2 偽証罪 400
(1)主 体 400 (2)行 為 401 (3)故 意 402(4)共犯関係 402 (5)自白による刑の任意的減免 403
3 虚偽鑑定等の罪 403
第6節 虚偽告訴の罪 404
1 総 説 404
2 虚偽告訴罪 405
(1)行 為 405 (2)主観的要件 406
第7節 職権濫用の罪(汚職の罪・1) 407
1 総 説 408
2 公務員職権濫用罪 408
(1)総 説 409 (2)行 為 409 (3)結 果 410
3 特別公務員職権濫用罪 410
4 特別公務員暴行陵虐罪 411
5 特別公務員職権濫用等致死傷罪 411
第8節 賄賂の罪(汚職の罪・2) 412
1 総 説 413
(1)性 格 413 (2)成立範囲 414 (3)職務関連性 414(4)賄賂の目的物 417
2 単純収賄罪 418
(1)主 体 419 (2)行 為 419 (3)故 意 419(4)他罪との関係 419
3 受託収賄罪 420
4 事前収賄罪 420
5 第三者供賄罪 421
6 加重収賄罪 422
7 事後収賄罪 422
8 あっせん収賄罪 423
9 贈賄罪 424
10 没収、追徴 425
事項索引 427
判例索引 435
第2版はしがき
主要文献略語
序 論 1
1 刑法総論と刑法各論 1
2 各論の対象 2
3 各犯罪の分類 2
第1編 個人的法益に対する罪 5
第1章 生命・身体に対する罪 7
第1節 人の意義 7
1 総 説 8
2 人の始期 8
3 胎児性致死傷 8
(1)胎児に対する加害 8 (2)処罰の是非 9
4 人の終期─脳死─ 10
(1)死の認定 10 (2)臓器移植との関係 10 (3)法制化 11
5 安楽死・尊厳死 11
(1)安楽死 11 (2)尊厳死 12
第2節 殺人の罪 13
1 総 説 13
2 殺人罪 14
3 殺人予備罪 15
(1)予備行為 15 (2)予備の中止 16
4 自殺関与罪・同意殺人罪 16
(1)性 格 16 (2)自殺と自殺関与 16(3)本罪と殺人罪の区別 17
第3節 傷害の罪 19
1 総 説 20
2 傷害罪 20
(1)「傷害」の意義 20 (2)傷害の故意 21 (3)同意傷害 22
3 傷害致死罪 23
4 傷害現場助勢罪 24
5 同時傷害の特例 24
(1)性 格 25 (2)適用範囲 25
6 暴行罪 26
(1)暴行の概念 26 (2)暴行の範囲 27
7 旧・危険運転致死傷罪 27
(1)性 格 28 (2)行 為 28 (3)故 意 29(4)他罪との関係 30
8 凶器準備集合罪・同結集罪 30
(1)性 格 31 (2)凶器準備集合罪 32 (3)凶器準備結集罪 32
第4節 過失傷害の罪 33
1 総 説 33
2 過失傷害罪 34
3 過失致死罪 34
4 業務上過失致死傷罪 34
(1)性 格 34 (2)業務の意義 35 (3)加重の根拠 36
5 重過失致死傷罪 36
6 旧・自動車運転過失致死傷罪 37
第5節 堕胎の罪 38
1 総 説 38
(1)保護法益 38 (2)人工妊娠中絶との異同 39(3)処罰範囲の是非論 39
2 自己堕胎罪 40
3 同意堕胎罪・同致死傷罪 40
4 業務上堕胎罪・同致死傷罪 41
5 不同意堕胎罪・同致死傷罪 41
第6節 遺棄の罪 42
1 総 説 42
2 単純遺棄罪 43
3 保護責任者遺棄罪 44
4 遺棄致死傷罪 45
第2章 自由に対する罪 46
第1節 脅迫の罪 46
1 総 説 46
2 脅迫罪 47
3 強要罪 48
第2節 逮捕および監禁の罪 49
1 総 説 49
2 逮捕・監禁罪 50
(1)行 為 50 (2)客 体 51
3 逮捕・監禁致死傷罪 51
第3節 略取、誘拐および人身売買の罪 52
1 総 説 52
2 未成年者拐取罪 53
3 営利目的等拐取罪 54
4 身代金目的拐取・身代金要求罪 55
(1)性 格 55 (2)身代金拐取罪 56 (3)身代金要求罪 56
5 所在国外移送目的拐取罪 56
6 人身売買罪 57
7 被拐取者等所在国外移送罪 58
8 被拐取者等収受罪 58
9 解放減軽 59
10 身代金拐取予備罪 59
11 親告罪 60
第4節 性的自由に対する罪 61
1 総 説 61
2 強制わいせつ罪 62
3 強姦罪 63
4 準強制わいせつ罪・準強姦罪 64
5 集団強姦罪 65
6 親告罪 65
7 強制わいせつ・強姦致死傷罪 66
8 淫行勧誘罪 67
第5節 住居を侵す罪 68
1 総 説 68
2 住居侵入罪 71
(1)客 体 71 (2)侵入行為 73 (3)罪数・他罪との関係 75
3 不退去罪 76
(1)退去要求 76 (2)行 為 76
第3章 名誉・秘密に対する罪 78
第1節 名誉に対する罪 78
1 総 説 79
2 名誉毀損罪 80
(1)客 体 80 (2)行 為 81 (3)死者の名誉毀損 82
3 事実の証明 82
(1)要 件 82 (2)性 格 83 (3)真実性の誤信 84
4 侮辱罪 86
5 親告罪 86
第2節 秘密を侵す罪 87
1 総 説 87
2 信書開封罪 88
(1)通信の秘密 89 (2)客 体 89 (3)行 為 90(4)親告罪 90
3 秘密漏示罪 91
(1)主 体 91 (2)客 体 91 (3)行 為 92 (4)親告罪 93
第4章 信用および業務に対する罪 94
第1節 信用に対する罪 94
1 総 説 94
2 信用毀損罪 95
第2節 業務に対する罪 96
1 総 説 96
2 業務妨害罪 97
(1)業務の意義 97 (2)公務との関係 97 (3)行 為 98(4)結果=「妨害」の意義 99
3 電子計算機損壊等業務妨害罪 100
(1)性 格 100 (2)客 体 100 (3)行 為 101
第5章 財産に対する罪 102
第1節 財産罪総論 102
1 総 説 103
2 財産罪の分類 104
(1)行為態様による分類 104 (2)客体等による分類 105
3 財産罪の客体 106
(1)財物の性質とその具体例 106 (2)財産上の利益 109
4 財産罪の保護法益 109
(1)本権説と占有(所持)説 109 (2)判例の動向 110(3)学説の対応 111
5 不法領得の意思 113
(1)意 義 113 (2)意味内容 114 (3)使用窃盗の不可罰性 115(4)毀棄・隠匿罪との区別 116
第2節 窃盗の罪 118
1 総 説 119
2 窃盗罪 120
(1)客 体 120 (2)占有の意義 120 (3)占有の存否 121(4)占有の帰属 124 (5)行 為 125
3 不動産侵奪罪 127
(1)立法の経緯 127 (2)客 体 127 (3)侵奪行為 128
4 親族間の犯罪に関する特例(親族相盗例) 128
(1)特例の趣旨 129 (2)親族の意義 130(3)親族関係の範囲と錯誤 130 (4)1項と2項の関係 131
第3節 強盗の罪 132
1 総 説 134
2 強盗罪 134
(1)財物強盗罪 134 (2)利益強盗罪 138
3 事後強盗罪 140
(1)趣 旨 140 (2)主 体 141 (3)行 為 141(4)未遂・既遂 142 (5)共 犯 143
4 昏酔強盗罪 144
5 強盗致死傷罪 145
(1)趣 旨 145 (2)傷害の程度 145 (3)行為と結果の関係 146(4)強盗致死と強盗殺人 147 (5)未 遂 148
6 強盗強姦罪・同致死罪 148
7 強盗予備罪 150
第4節 詐欺の罪 151
1 総 説 153
(1)意 義 153 (2)保護法益 153
2 詐欺罪 154
(1)客 体 155 (2)欺罔行為 155 (3)処分行為 157(4)詐欺罪の諸態様 160 (5)財産的損害 166(6)不法原因給付と詐欺罪 168 (7)1項と2項の関係、罪数 170
3 電子計算機使用詐欺罪 172
(1)本条の趣旨 172 (2)行 為 173 (3)未遂・既遂、罪数 174
4 準詐欺罪 176
第5節 恐喝の罪 176
1 総 説 177
2 恐喝罪 178
(1)客 体 178 (2)恐 喝 179 (3)処分行為 180(4)権利行使と恐喝罪 182 (5)罪数関係 185
第6節 横領の罪 186
1 総 説 187
(1)類 型 187 (2)保護法益 188 (3)親族相盗例の準用 189
2 単純横領罪 190
(1)主 体 190 (2)客 体 190 (3)行 為 199(4)未遂・既遂、罪数関係 201
3 業務上横領罪 203
(1)主 体 203 (2)業務の意義 203 (3)共犯関係 204
4 占有離脱物横領罪(遺失物等横領罪) 205
第7節 背任の罪 207
1 総 説 208
(1)性 格 208 (2)背任の意義 209
2 背任罪 210
(1)主 体 211 (2)行 為 214 (3)主観的要件としての目的 215(4)財産上の損害 216 (5)共 犯 219 (6)他罪との関係 220
第8節 盗品等に関する罪 225
1 総 説 226
(1)規定の意義 226 (2)罪 質 226
2 盗品等関与罪 228
(1)主 体 228 (2)客 体 228 (3)行 為 231(4)故 意 233 (5)罪数、他罪との関係 233
3 親族等の間の犯罪に関する特例 235
第9節 毀棄および隠匿の罪 236
1 総 説 237
2 公用文書毀棄罪 238
(1)客 体 238 (2)行 為 240
3 私用文書毀棄罪 240
4 建造物損壊罪・同致死傷罪 241
(1)客 体 241 (2)行 為 242
5 器物損壊罪 243
6 境界損壊罪 244
7 信書隠匿罪 245
第2編 社会的法益に対する罪 247
第1章 公共の安全に対する罪 249
第1節 騒乱の罪 249
1 総 説 250
2 騒乱罪 250
(1)主 体 251 (2)行 為 252 (3)主観的要件 252(4)罪 数 253
3 多衆不解散罪 253
第2節 放火および失火の罪 254
1 総 説 255
(1)罪 質 255 (2)行 為 256 (3)「焼損」の意義 257(4)不燃性建造物の焼損 258 (5)罪 数 259
2 現住建造物等放火罪 260
3 非現住建造物等放火罪 261
(1)客 体 261 (2)公共の危険の認識 262 (3)特 則 262
4 放火予備罪 263
5 建造物等以外放火罪 263
6 延焼罪 264
7 消火妨害罪 265
8 失火罪 265
9 業務上失火罪、重失火罪 266
10 激発物破裂罪、ガス漏出・同致死傷罪 267
第3節 出水および水利に関する罪 268
1 総 説 268
2 現住建造物等浸害罪 268
3 非現住建造物等浸害罪 269
4 水防妨害罪 269
5 過失建造物等浸害罪 269
6 出水危険罪 269
7 水利妨害罪 270
第4節 往来を妨害する罪 270
1 総 説 271
2 往来妨害罪・同致死傷罪 271
3 往来危険罪 272
4 汽車転覆等罪・同致死罪 273
(1)車船転覆 273 (2)結果的加重犯 274
5 往来危険による汽車転覆等罪 275
6 過失往来危険罪 276
第5節 公衆の健康に対する罪 276
1 総 説 276
2 浄水汚染罪・同致死傷罪 277
3 水道汚染罪・同致死傷罪 277
4 浄水毒物等混入罪・同致死傷罪 278
5 水道毒物等混入罪・同致死罪 278
6 水道損壊および閉塞罪 278
第2章 公共の信用に対する罪 280
第1節 通貨偽造の罪 280
1 総説・保護法益 280
2 通貨偽造罪・同行使罪 281
(1)客 体 281 (2)行 為 281 (3)罪 数 282
3 外国通貨偽造罪、同行使罪 282
4 偽造通貨等収得罪 283
5 収得後知情行使罪 283
6 通貨偽造等準備罪 284
第2節 文書偽造の罪 285
1 総 説 286
(1)保護法益 286 (2)文 書 287 (3)電磁的記録 289(4)偽 造 291 (5)変 造 292(6)虚偽文書の作成(無形偽造) 292 (7)行使目的および行使 293(8)未 遂 294
2 詔書等偽造罪 294
3 公文書偽造罪 294
(1)客 体 295 (2)行 為 295 (3)補助公務員 296
4 虚偽公文書作成罪 297
(1)主 体 297 (2)間接正犯の成否 297 (3)行 為 298
5 公正証書原本等不実記載罪 298
(1)客 体 298 (2)行 為 299 (3)他罪との関係 299
6 偽造公文書行使罪 300
7 私文書偽造罪 301
(1)客 体 301 (2)行 為 302
8 虚偽診断書等作成罪 305
9 偽造私文書行使罪 305
10 電磁的記録不正作出罪 306
(1)私電磁的記録不正作出罪 306 (2)公電磁的記録不正作出罪 307
11 不正電磁的記録供用罪 308
第3節 有価証券偽造の罪 309
1 総 説 309
2 有価証券偽造罪 310
(1)客 体 310 (2)行 為 310
3 有価証券虚偽記入罪 311
4 偽造有価証券行使等罪 311
第4節 支払用カード電磁的記録に関する罪 312
1 総 説 312
2 支払用カード電磁的記録不正作出・供用・譲り渡し等の罪 313
(1)客 体 313 (2)行 為 314
3 不正電磁的記録カード所持罪 315
4 支払用カード電磁的記録不正作出準備罪 316
第5節 印章偽造の罪 317
1 総 説 317
(1)性 格 317 (2)印章、署名、記号 317 (3)偽造、不正使用 318
2 御璽等偽造罪、偽造御璽等不正使用罪 319
3 公印偽造罪、偽造公印不正使用罪 319
4 公記号偽造罪、偽造公記号不正使用罪 319
5 私印偽造罪、偽造私印不正使用罪 320
第6節 不正指令電磁的記録に関する罪320
1 総 説 321
2 不正指令電磁的記録作成等の罪 321
3 不正指令電磁的記録取得等の罪 323
第3章 風俗に対する罪 324
第1節 総 説 324
第2節 わいせつおよび重婚の罪 325
1 わいせつ概念と判断方法 326
2 公然わいせつ罪 327
3 わいせつ物頒布等の罪 327
(1)総 説 328 (2)客 体 328 (3)行 為 329 (4)故 意 331
4 重婚罪 331
第3節 賭博および富くじに関する罪 332
1 単純賭博罪 332
2 常習賭博罪 333
3 賭博場開帳・博徒結合罪 334
4 富くじ罪 334
第4節 礼拝所および墳墓に関する罪 335
1 礼拝所不敬罪、説教等妨害罪 336
2 墳墓発掘罪 336
3 死体損壊等罪 337
4 墳墓発掘死体損壊等の罪 337
5 変死者密葬罪 338
第3編 国家的法益に対する罪 339
第1章 国家の存立に対する罪 341
第1節 内乱に関する罪 341
1 総 説 341
2 内乱罪 342
3 内乱予備・陰謀罪 343
4 内乱等幇助罪 344
第2節 外患に関する罪 344
1 総 説 345
2 外患誘致罪 345
3 外患援助罪 345
第2章 国交に関する罪 347
第1節 総 説 347
第2節 国交に関する罪 348
1 外国国章損壊罪 348
2 私戦予備・陰謀罪 349
3 中立命令違反罪 350
第3章 国家の作用に対する罪 351
第1節 総 説 351
1 意義・類型 351
2 要保護性、人権保障との関係 352
第2節 公務の執行を妨害する罪 352
1 総 説 354
(1)法益・類型 354 (2)公務員の概念 355
2 公務執行妨害罪 356
(1)主体、客体 356 (2)職務の執行 356 (3)職務の適法性 358(4)暴行・脅迫 361 (5)故意─適法性の錯誤 362(6)未遂・罪数 363
3 職務強要罪 363
(1)意 義 364 (2)行 為 364(3)処分の適法性の要否とその強要 364 (4)罪 数 365
4 封印等破棄罪 365
(1)客 体 366 (2)行 為 367 (3)封印等の有効性に関する錯誤 367 (4)他罪との関係 368(5)法定刑 368
5 強制執行妨害目的財産損壊等の罪 368
(1)総 説 369 (2)主 体 369 (3)目 的 370 (4)行 為 370
6 強制執行行為妨害罪 371
7 強制執行関係売却妨害罪 372
(1)総 説 373 (2)客 体 373 (3)行 為 373
8 加重封印等破棄罪 374
9 公契約関係競売等妨害罪 375
10 談合罪 376
(1)総 説 376 (2)行 為 376 (3)目 的 377
第3節 逃走の罪 378
1 総 説 378
2 単純逃走罪 379
(1)主 体 379 (2)行 為 380 (3)逃走罪と共犯 380
3 加重逃走罪 381
(1)主 体 381 (2)行 為 381
4 被拘禁者奪取罪 382
(1)客 体 383 (2)行 為 383
5 逃走援助罪 384
(1)総 説 384 (2)行 為 384 (3)被拘禁者奪取罪との関係 385
6 看守者等による逃走援助罪 385
(1)主 体 385 (2)行 為 386
第4節 犯人蔵匿および証拠隠滅の罪 386
1 総 説 387
2 犯人蔵匿罪 388
(1)客 体 388 (2)行 為 389 (3)故 意 390(4)共 犯 391
3 証拠隠滅罪 391
(1)客 体 391 (2)行 為 392
4 親族による犯罪に関する特例 394
(1)趣 旨 394 (2)要 件 394 (3)共犯関係 395
5 証人等威迫罪 397
(1)総 説 397 (2)客 体 397 (3)行 為 398
第5節 偽証の罪 399
1 総 説 399
2 偽証罪 400
(1)主 体 400 (2)行 為 401 (3)故 意 402(4)共犯関係 402 (5)自白による刑の任意的減免 403
3 虚偽鑑定等の罪 403
第6節 虚偽告訴の罪 404
1 総 説 404
2 虚偽告訴罪 405
(1)行 為 405 (2)主観的要件 406
第7節 職権濫用の罪(汚職の罪・1) 407
1 総 説 408
2 公務員職権濫用罪 408
(1)総 説 409 (2)行 為 409 (3)結 果 410
3 特別公務員職権濫用罪 410
4 特別公務員暴行陵虐罪 411
5 特別公務員職権濫用等致死傷罪 411
第8節 賄賂の罪(汚職の罪・2) 412
1 総 説 413
(1)性 格 413 (2)成立範囲 414 (3)職務関連性 414(4)賄賂の目的物 417
2 単純収賄罪 418
(1)主 体 419 (2)行 為 419 (3)故 意 419(4)他罪との関係 419
3 受託収賄罪 420
4 事前収賄罪 420
5 第三者供賄罪 421
6 加重収賄罪 422
7 事後収賄罪 422
8 あっせん収賄罪 423
9 贈賄罪 424
10 没収、追徴 425
事項索引 427
判例索引 435