基本労働法Ⅲ
三井正信 著
定価:3,630円(税込)-
在庫:
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発行:
2014年10月01日
-
判型:
A5判上製 -
ページ数:
412頁 -
ISBN:
978-4-7923-3327-0
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内容紹介
目 次
はしがき
凡例
1 第4篇 労使関係法
第1章 序論―労使関係法の基本的特徴―…3
第1節 わが国労使関係法の基本構造および特徴…3
Ⅰ 労使関係法の意義と規律対象…3
1 集団的労働関係と労使関係法 3
4-1-1 お父さん,組合作りませんか
4-1-2 ブラック企業と労働組合
2 労使関係法の憲法的基礎 7
4-1-3 概略的な労使関係法発展史
労働基本権の基本趣旨をめぐる補論・1
労働基本権の基本趣旨をめぐる補論・2
3 労使関係法の基本構造 12
4-1-4 わが国における労働組合法案の展開をめぐる略史
4 労使関係法をめぐる現代的問題・課題―その1 14
従業員代表制と労働基本権
5 労使関係法をめぐる現代的問題・課題―その2 16
6 労使関係法を学ぶ意義と留意点 18
4-1-5 労使関係法の古さと新しさ
労使関係法における個人と集団
Ⅱ 労働基本権の基本内容…23
1 労働基本権保障の内容 23
2 労働基本権の基本的性格―憲法28条の直接適用説と間接適用説の
対立― 25
Ⅲ 労働基本権の制限…26
1 概 説 26
2 公務員に対する労働組合法の適用の有無 27
3 労働基本権に対する制限の概要 27
4 労働基本権に対する制限の合憲性をめぐる議論 28
全逓東京中郵事件
都教組事件
全農林警職法事件
4-1-6 自律的労使関係制度
公務員と労働基本権
第2章 労働組合と法…39
第1節 序 論…39
Ⅰ 労働組合の機能…39
Ⅱ 労働組合の組織形態・種類…40
1 組合員の範囲による種類 40
4-2-1 企業別組合と事業場組合
2 構成員が個人か団体かによる区別 41
第2節 労働組合の要件…42
Ⅰ 概 説…42
1 自由設立主義 42
2 憲法上の労働組合と労働組合法上の労働組合 43
労働組合の法的性格:私的任意団体か(準)公的団体か
Ⅱ 憲法上の労働組合の要件…46
1 概 説 46
2 主体性の要件 47
3 自主性の要件 47
4 目的の要件 48
5 団体性の要件 49
Ⅲ 労働組合法上の労働組合の要件…49
1 概 説 49
2 労働組合法2条但書1号・2号をめぐる問題 50
4-2-2 管理職組合の法的地位
3 労働組合法5条をめぐる問題(労働組合の資格審査) 53
4-2-3 民主性の要件
4 3種類の労働組合とその法的保護 56
5 労働組合と法人格 57
Ⅳ 労働組合法上の労働者概念…58
1 労働者概念の相対性 58
2 労働組合法上の労働者概念の判断基準 59
CBC管弦楽団事件
3 近年の裁判例をめぐる動き 62
4 最高裁判決による問題解決 63
労働組合法上の労働者概念に関する補論
最高裁の労働者性の判断要素に関する私見
第3節 団結自治と組合規約…69
Ⅰ 団結自治(組合自治)の原則…69
Ⅱ 組合民主主義の原則…69
1 組合民主主義 69
2 組合民主主義の法的根拠 70
3 組合民主主義の具体的内容 70
組合民主主義論再考
Ⅲ 組合規約と規約自治の原則…72
名古屋ダイハツ労組事件
第4節 労働組合への加入・労働組合からの脱退…73
Ⅰ 労働組合への加入…73
4-4-4 女性労働組合をめぐる法的問題
Ⅱ 労働組合からの脱退…75
東芝労働組合小向支部・東芝事件
日本鋼管鶴見造船所事件
第5節 ユニオン・ショップ協定をめぐる諸問題…77
Ⅰ 概説:組織強制とユニオン・ショップ協定…77
1 組織強制 77
2 ユニオン・ショップ協定の意義と特徴 77
4-4-5 ユニオン・ショップにおける「ショップ」の意味
Ⅱ ユニオン・ショップ協定の有効性・法的根拠,効力の及ぶ
範囲…79
1 有効性・法的根拠 79
2 ユニオン・ショップ協定の有効性を前提とした場合の法的問題点 80
3 ユニオン・ショップ協定締結組合の要件 81
4 ユニオン・ショップ協定の効力 81
三井倉庫港運事件
Ⅲ ユニオン・ショップ協定に基づく解雇の効力…83
1 ユニオン・ショップ解雇の効力 83
2 除名が無効の場合のユニオン・ショップ解雇の効力 84
日本食塩製造事件
Ⅳ ユニオン・ショップ協定の有効性をめぐる新たな議論…86
1 ユニオン・ショップ協定無効(違法)説の登場と新たな有効説の
展開 86
2 今後の方向性 87
第6節 組合員の権利義務…88
Ⅰ 総 説…88
Ⅱ 主たる権利義務の内容…89
組合役員選挙をめぐる法的諸問題
Ⅲ 組合費納入義務をめぐる法律問題…90
国労広島地本事件
労働組合の政治決議の効力
国労広島地本事件
国労広島地本事件
国労広島地本事件
第7節 統制処分をめぐる法律問題…95
Ⅰ 概 説…95
4-4-6 統制処分と懲戒処分
Ⅱ 統制処分の法的根拠・限界…96
1 統制処分の法的根拠をめぐる基本的な理論対立 96
三井美唄労組事件
2 統制処分の法的根拠をめぐる新たな流れ 98
3 統制処分の限界 99
山梨貸切自動車事件
組合員再登録手続と組合員資格の喪失
三井美唄労組事件
中里鉱業所事件
名古屋・東京管理職ユニオン(統制処分)事件
第8節 労働組合の機関…104
Ⅰ 総 説…104
Ⅱ 各種の機関…105
第9節 労働組合の財産関係…106
品川白煉瓦事件
第10節 労働組合の組織変動…108
Ⅰ 解 散…108
Ⅱ 分 裂…109
名古屋ダイハツ労組事件
Ⅲ 合併(合同)…111
Ⅳ 組織変更と上部団体加盟・脱退…111
Ⅴ 単位組合からの支部組合員の集団的脱退と引きさらい効果…112
第3章 組合活動の法的保護と便宜供与…113
第1節 組合活動の法的保護…113
Ⅰ 概 説…113
1 問題の所在 113
2 正当な組合活動に対する保護 113
エイアイジー・スター生命事件
Ⅱ 勤務時間(労働時間)の中の組合活動の正当性…117
1 組合活動の時間 117
2 リボン闘争をめぐって 117
灘郵便局事件
国労青函地本事件
目黒電報電話局事件
大成観光(ホテル・オークラ)事件
就業時間中の組合活動のための職場離脱の正当性
Ⅲ 使用者の施設を利用した組合活動の正当性…122
1 問題の所在と議論状況 122
国鉄札幌運転区事件
2 使用者の許諾を得ないビラ貼りとビラ配布 125
明治乳業事件
倉田学園事件
第2節 労働組合に対する便宜供与…127
Ⅰ 概 説…127
Ⅱ 各 説…128
1 組合事務所 128
日本計算器事件
日産自動車事件
2 組合掲示板 132
3 チェック・オフ 133
エッソ事件
済生会中央病院事件
4 在籍専従・組合休暇 136
第4章 団体交渉と法…138
第1節 総 説…138
Ⅰ 団体交渉の意義と機能…138
1 団体交渉の意義 138
2 団体交渉の機能 139
Ⅱ 団体交渉の法的取扱い…141
1 正当な団体交渉に対する保護 141
2 労働組合法上の団体交渉に関する規定 142
Ⅲ 団体交渉の諸形態…143
第2節 団体交渉の当事者…144
Ⅰ 総 説…144
Ⅱ 労働者側の当事者…144
1 基本的な考え方 144
2 上部団体 144
3 単位組合 145
旭ダイヤモンド工業事件
4 支部・分会 146
5 職場組織 147
6 争議団 147
Ⅲ 使用者側の当事者…147
1 概 説 147
2 使用者 148
国・中労委(オンセンド)事件
兵庫県・兵庫県労委(住友ゴム工業)事件
3 使用者団体 150
第3節 団体交渉の担当者…151
Ⅰ 総 説…151
Ⅱ 労働者側の担当者…151
1 概 説 151
2 労働組合の代表者 151
3 労働組合の委任を受けた者 152
4 第三者委任禁止条項(約款)の効力 153
5 交渉権限 154
Ⅲ 使用者側の担当者…154
都城郵便局事件
第4節 団体交渉の対象事項…155
Ⅰ 総 説…155
Ⅱ 義務的団交事項…156
1 概 説 156
2 個別的労働関係に関する事項 157
根岸病院事件
3 集団的労働関係に関する事項 158
Ⅲ 経営権事項・管理運営事項…159
国・中労委(モリタほか)事件
第5節 団体交渉の手続・態様…160
Ⅰ 団体交渉の態様…160
Ⅱ 団体交渉の手続等…161
1 当事者・担当者・交渉事項の明確化 161
2 団体交渉の日時・回数 161
3 団体交渉の場所 162
4 団体交渉の人数 162
第6節 使用者の誠実交渉義務…163
Ⅰ 概 説…163
葦原運輸機工事件
文祥堂事件
第四銀行事件
平和義務と誠実交渉義務
Ⅱ 誠実交渉義務の内容…167
第7節 団交拒否の法的救済…168
Ⅰ 概 説…168
Ⅱ 労働委員会による救済…168
Ⅲ 損害賠償請求…169
Ⅳ 団交応諾仮処分の可否…169
福井放送事件
新聞之新聞社事件
国鉄事件
船井電機事件
第8節 補論:労使協議制…173
Ⅰ 労使協議制の意義と特色…173
1 意義・特色 173
2 類 型 174
3 法的性格・根拠 174
Ⅱ 未組織職場と労使協議制…174
第5章 労働協約…176
第1節 総 説…176
Ⅰ 労働協約の意義…176
Ⅱ 労働協約の定義と当事者…176
4-5-1 労働協約と労使協定
Ⅲ 労働協約の機能…179
1 労働条件規整機能 179
2 労使関係安定化機能 180
3 労使関係秩序化機能 181
4 共同決定機能 181
5 労働協約の拡張的機能 181
個別的労働条件と集団的労働条件
Ⅳ わが国の労働協約の特徴…182
1 企業別組合と労働協約 182
2 規制力の範囲 182
3 労働協約の内容 182
第2節 労働協約の成立要件・有効期間…183
Ⅰ 労働協約の成立要件…183
都南自動車教習所事件
エフ・エフ・シー事件
秋保温泉タクシー(一時金支払請求)事件
Ⅱ 労働協約の有効期間…186
1 概 説 186
2 有効期間を付す場合 187
3 期間の定めのない労働協約の解約および労働協約の終了に関する
その他の論点に関する若干の補論 187
ソニー事件
東京地労委(日本アイ・ビー・エム)事件
黒川乳業事件
第3節 労働協約の効力…191
Ⅰ 労働協約の法的性質…191
1 労働協約の効力の法的根拠 191
2 規範的効力と債務的効力 193
Ⅱ 規範的効力(労働組合法16条)…193
1 規範的効力の内容 193
4-5-2 外部規律説と化体説についての具体的比喩を用いた説明
労働協約と法令・就業規則の効力関係
2 規範的部分 196
Ⅲ 債務的効力…198
1 債務的効力の性質 198
2 債務的部分 199
3 平和義務 200
期間の定めのない労働協約と(相対的)平和義務
4 実行義務 203
第4節 協約自治の限界…204
Ⅰ 概 説…204
Ⅱ 有利原則…204
Ⅲ (狭義の)協約自治の限界…206
1 一般的な考え 206
日本シェーリング事件
2 規範的効力が及ばない領域 207
東海カーボン九州若松工場事件
松崎建設事件
Ⅳ 労働協約による労働条件の不利益変更の可否…209
1 目的による限界 209
日本トラック事件
朝日火災海上保険事件
中央建設国民健康保険組合事件
2 手続的要件 212
中根製作所事件
神姫バス事件
鞆鉄道事件
中央建設国民健康保険組合事件
第5節 労働協約の一般的拘束力…215
Ⅰ 概 説…215
Ⅱ 事業場単位の一般的拘束力…216
1 立法趣旨 216
2 拡張適用の要件 217
3 少数組合の組合員への拡張的用の可否 220
ネスレ日本事件
4 不利益変更の場合の非組合員への適用 221
東京商工リサーチ事件
朝日火災海上保険事件
Ⅲ 地域単位の一般的拘束力…224
第6節 労働協約終了後の労使関係のルール・労働条件…225
Ⅰ 問題の所在…225
4-5-3 会社分割と労働協約
Ⅱ 債務的部分…226
Ⅲ 規範的部分…226
労働協約の就業規則への化体
第6章 争議行為…229
第1節 総 説…229
Ⅰ 争議行為の法的取扱い…229
1 争議行為と法 229
2 争議権の保障とその正当な行使 230
3 争議行為の調整 231
Ⅱ 争議をめぐる諸関係…231
1 争議をめぐる諸関係 231
2 争議中の個別的労働関係 232
Ⅲ 争議権の意義…232
Ⅳ 争議行為の概念…233
4-6-1 ただいまストライキ中!
第2節 争議行為の正当性…236
Ⅰ 一般的基準…236
山田鋼業事件
Ⅱ 主体の正当性…237
Ⅲ 目的の正当性…238
1 概 説 238
2 政治スト 238
3 同情スト 240
産業別組合の統一支援スト
4 経営干渉目的でなされる争議行為・過大要求を掲げての争議行為・
加害目的の争議行為 241
和光純薬工業事件
5 抗議スト 242
明治乳業事件
Ⅳ 手段・態様の正当性…242
1 総 説 242
新潟精神病院事件
2 ストライキ(同盟罷業) 243
不就労を目的とする指名ストの正当性
3 怠業(サボタージュ,スローダウン) 244
南労会事件
4-6-2 サボタージュの種類
上部遮断スト・納金スト
関西配電湊川事件
ユニバーサルタクシー事件
ユニバーサルタクシー事件
4-6-3 順法闘争
4 ピケッティング 248
朝日新聞社事件
御国ハイヤー事件
三友炭鉱事件
国労久留米駅事件
5 職場占拠 252
車両確保戦術
6 ボイコット 254
福井新聞社事件
岩田屋事件
7 生産管理 255
山田鋼業事件
Ⅴ 手続の正当性…256
1 団体交渉を経ない争議行為 256
2 団体交渉を尽くさない争議行為 256
3 予告なしの争議行為 257
4 組合規約違反の争議行為 257
5 平和義務・平和条項・争議条項違反の争議行為 257
弘南バス事件
弘南バス事件・最判についての補論
第3節 法律による争議行為の制限…259
Ⅰ 総 説…259
Ⅱ 各 説…260
1 安全保持施設の停廃禁止(労働関係調整法36条) 260
新潟精神病院事件
2 公益事業における争議行為予告義務(労働関係調整法37条) 261
3 緊急調整制度による争議行為の制限(労働関係調整法38条) 261
4-6-4 緊急調整
4 調停案の解釈・履行について争いがある場合の争議行為の制限
(労働関係調整法26条) 262
5 スト規制法による争議行為の制限 263
6 船員法30条による争議行為の制限 263
第4節 正当でない争議行為の責任…264
Ⅰ 序…264
Ⅱ 損害賠償責任における個人責任・団体責任の問題…265
1 組合員の個人責任 265
2 団体責任の法的構成 267
Ⅲ 懲戒処分の可否…268
1 懲戒処分による個人責任の追及 268
2 幹部責任 268
第5節 使用者の争議対抗行為…269
Ⅰ 概 説…269
Ⅱ ロックアウト…269
1 概 説 269
2 ロックアウトの意義と定義 269
3 ロックアウトの法的構成 270
丸島水門事件
4 ロックアウトの要件 272
5 ロックアウトの成立要件と法的効果 273
不完全履行の労務受領拒否とロックアウト
Ⅲ 争議中の使用者の操業の自由とスキャッブ禁止協定…274
山陽電気軌道事件
第6節 争議行為と賃金…276
Ⅰ ストライキ参加者の賃金…276
1 基本給(基本的賃金)と賃金カット 276
2 各種手当と賃金カット 277
明治生命事件
三菱重工長崎造船所事件
賞与・一時金からのカットをめぐる問題
争議不参加者への臨時勤務に対する褒賞金支払いと不当労働行為
Ⅱ 部分スト・一部ストと争議不参加労働者の賃金・休業手当…279
1 概 説 279
2 賃金請求の可否 280
ノース・ウエスト航空事件
3 休業手当請求の可否 281
ノース・ウエスト航空事件
明星電気事件
Ⅲ 怠業と賃金…284
関西電力事件
Ⅳ 出張・外勤拒否闘争,新幹線減速闘争と賃金…285
水道機工事件
JR東海新幹線減速闘争事件
第7節 争議行為と第三者の損害…286
Ⅰ 労働組合と第三者…286
Ⅱ 使用者と第三者…286
第8節 争議行為の調整…287
Ⅰ 概 説…287
Ⅱ 各 説…288
1 斡 旋 288
2 調 停 288
3 仲 裁 289
4 緊急調整 289
4-6-5 仲裁の思い出
第7章 不当労働行為…290
第1節 総 説…290
Ⅰ 不当労働行為救済制度の意義…290
Ⅱ 不当労働行為救済制度の目的…291
第二鳩タクシー事件
不当労働行為禁止規定の目的・補論
Ⅲ 不当労働行為救済制度の機能―理念と現実とのギャップ―…293
第2節 不当労働行為の主体…294
Ⅰ 序…294
Ⅱ 使用者の意味・範囲…294
1 考え方の対立 294
2 判例・労委命令・学説の流れ 294
済生会中央病院事件
3 行為主体としての使用者と帰責主体としての使用者 295
朝日放送事件
中労委(大阪証券取引所)事件
4 使用者概念の空間的拡張と時間的拡張 299
Ⅲ 不当労働行為意思…301
1 不当労働行為意思の必要性をめぐる議論 301
2 動機の競合(理由の競合)と第三者による不利益取扱いの強要 303
山恵木材事件
第3節 不当労働行為の種類と要件…305
Ⅰ 不当労働行為の種類…305
4-7-1 黄犬契約
4-7-2 経費援助
4-7-3 労働組合法7条4号(報復的不利益取扱い)について
大阪地労委(日本貨物鉄道)事件
Ⅱ 不利益取扱いの要件…307
1 概 説 307
2 原因となる事実(労働者の行為) 307
3 不当労働行為意思 309
4 不利益取扱い 309
JR北海道・日本貨物鉄道(国労北海道)事件
偽装解散による解雇と不利益取扱いの不当
労働行為
JR北海道・日本貨物鉄道(国労北海道)事件
労働組合法7条1号但書の意義
Ⅲ 団交拒否の要件…312
「雇用する労働者の代表者」
Ⅳ 支配介入の要件…313
1 概 説 313
2 使用者の言論と支配介入 314
新宿郵便局事件
3 組合活動と支配介入 316
オリエンタルモーター事件
JR東日本事件
Ⅴ 複数組合併存下の不当労働行為…318
1 組合間の大量査定差別 318
紅屋商事事件
2 団交を操作しての組合間差別 324
日産自動車事件
済生会中央病院事件
日本チバガイギー事件
日本メール・オーダー事件
日産自動車事件
高知県観光事件
第4節 救済手続…331
Ⅰ 概説―労働委員会の特色―…331
4-7-4 船員労働委員会
4-7-5 労働委員会と個別労働紛争
Ⅱ 不当労働行為救済手続…333
1 救済手続の流れと関連する諸問題 333
労働委員会の委員の任命
京都地労委(京都市交通局)事件
旭ダイヤモンド工業事件
紅屋商事事件
2 救済命令の内容 342
第二鳩タクシー事件
ネスレ日本(霞ヶ浦工場)事件
寿建築研究所事件
第二鳩タクシー事件
亮正会高津中央病院事件
栃木化成事件
延岡郵便局事件
延岡郵便局事件
3 労働委員会命令に関する取消訴訟(行政訴訟) 354
ネスレ日本・日高乳業(第2)事件
ネスレ日本事件
広島県・広島県労委(熊谷海事工業)事件
明輝製作所事件
吉野石膏事件
Ⅲ 不当労働行為の司法救済…361
1 概 説 361
2 労働組合法7条の私法上の効力 361
医療法人新光会事件
サンデン交通事件
第8章 労働組合の将来と労働者の利益代表システム
―労使関係法の今後の方向性―…363
Ⅰ 労働組合をめぐる社会経済的変化と労使関係法…363
Ⅱ 組合における個人と集団…365
Ⅲ 労働組合の新たな組織のあり方と従業員代表制問題…366
1 労働組合の新たな組織のあり方の方向性 366
2 職場における労働組合の役割と従業員代表制問題 367
事項索引 369
判例索引 376
はしがき
凡例
1 第4篇 労使関係法
第1章 序論―労使関係法の基本的特徴―…3
第1節 わが国労使関係法の基本構造および特徴…3
Ⅰ 労使関係法の意義と規律対象…3
1 集団的労働関係と労使関係法 3
4-1-1 お父さん,組合作りませんか
4-1-2 ブラック企業と労働組合
2 労使関係法の憲法的基礎 7
4-1-3 概略的な労使関係法発展史
労働基本権の基本趣旨をめぐる補論・1
労働基本権の基本趣旨をめぐる補論・2
3 労使関係法の基本構造 12
4-1-4 わが国における労働組合法案の展開をめぐる略史
4 労使関係法をめぐる現代的問題・課題―その1 14
従業員代表制と労働基本権
5 労使関係法をめぐる現代的問題・課題―その2 16
6 労使関係法を学ぶ意義と留意点 18
4-1-5 労使関係法の古さと新しさ
労使関係法における個人と集団
Ⅱ 労働基本権の基本内容…23
1 労働基本権保障の内容 23
2 労働基本権の基本的性格―憲法28条の直接適用説と間接適用説の
対立― 25
Ⅲ 労働基本権の制限…26
1 概 説 26
2 公務員に対する労働組合法の適用の有無 27
3 労働基本権に対する制限の概要 27
4 労働基本権に対する制限の合憲性をめぐる議論 28
全逓東京中郵事件
都教組事件
全農林警職法事件
4-1-6 自律的労使関係制度
公務員と労働基本権
第2章 労働組合と法…39
第1節 序 論…39
Ⅰ 労働組合の機能…39
Ⅱ 労働組合の組織形態・種類…40
1 組合員の範囲による種類 40
4-2-1 企業別組合と事業場組合
2 構成員が個人か団体かによる区別 41
第2節 労働組合の要件…42
Ⅰ 概 説…42
1 自由設立主義 42
2 憲法上の労働組合と労働組合法上の労働組合 43
労働組合の法的性格:私的任意団体か(準)公的団体か
Ⅱ 憲法上の労働組合の要件…46
1 概 説 46
2 主体性の要件 47
3 自主性の要件 47
4 目的の要件 48
5 団体性の要件 49
Ⅲ 労働組合法上の労働組合の要件…49
1 概 説 49
2 労働組合法2条但書1号・2号をめぐる問題 50
4-2-2 管理職組合の法的地位
3 労働組合法5条をめぐる問題(労働組合の資格審査) 53
4-2-3 民主性の要件
4 3種類の労働組合とその法的保護 56
5 労働組合と法人格 57
Ⅳ 労働組合法上の労働者概念…58
1 労働者概念の相対性 58
2 労働組合法上の労働者概念の判断基準 59
CBC管弦楽団事件
3 近年の裁判例をめぐる動き 62
4 最高裁判決による問題解決 63
労働組合法上の労働者概念に関する補論
最高裁の労働者性の判断要素に関する私見
第3節 団結自治と組合規約…69
Ⅰ 団結自治(組合自治)の原則…69
Ⅱ 組合民主主義の原則…69
1 組合民主主義 69
2 組合民主主義の法的根拠 70
3 組合民主主義の具体的内容 70
組合民主主義論再考
Ⅲ 組合規約と規約自治の原則…72
名古屋ダイハツ労組事件
第4節 労働組合への加入・労働組合からの脱退…73
Ⅰ 労働組合への加入…73
4-4-4 女性労働組合をめぐる法的問題
Ⅱ 労働組合からの脱退…75
東芝労働組合小向支部・東芝事件
日本鋼管鶴見造船所事件
第5節 ユニオン・ショップ協定をめぐる諸問題…77
Ⅰ 概説:組織強制とユニオン・ショップ協定…77
1 組織強制 77
2 ユニオン・ショップ協定の意義と特徴 77
4-4-5 ユニオン・ショップにおける「ショップ」の意味
Ⅱ ユニオン・ショップ協定の有効性・法的根拠,効力の及ぶ
範囲…79
1 有効性・法的根拠 79
2 ユニオン・ショップ協定の有効性を前提とした場合の法的問題点 80
3 ユニオン・ショップ協定締結組合の要件 81
4 ユニオン・ショップ協定の効力 81
三井倉庫港運事件
Ⅲ ユニオン・ショップ協定に基づく解雇の効力…83
1 ユニオン・ショップ解雇の効力 83
2 除名が無効の場合のユニオン・ショップ解雇の効力 84
日本食塩製造事件
Ⅳ ユニオン・ショップ協定の有効性をめぐる新たな議論…86
1 ユニオン・ショップ協定無効(違法)説の登場と新たな有効説の
展開 86
2 今後の方向性 87
第6節 組合員の権利義務…88
Ⅰ 総 説…88
Ⅱ 主たる権利義務の内容…89
組合役員選挙をめぐる法的諸問題
Ⅲ 組合費納入義務をめぐる法律問題…90
国労広島地本事件
労働組合の政治決議の効力
国労広島地本事件
国労広島地本事件
国労広島地本事件
第7節 統制処分をめぐる法律問題…95
Ⅰ 概 説…95
4-4-6 統制処分と懲戒処分
Ⅱ 統制処分の法的根拠・限界…96
1 統制処分の法的根拠をめぐる基本的な理論対立 96
三井美唄労組事件
2 統制処分の法的根拠をめぐる新たな流れ 98
3 統制処分の限界 99
山梨貸切自動車事件
組合員再登録手続と組合員資格の喪失
三井美唄労組事件
中里鉱業所事件
名古屋・東京管理職ユニオン(統制処分)事件
第8節 労働組合の機関…104
Ⅰ 総 説…104
Ⅱ 各種の機関…105
第9節 労働組合の財産関係…106
品川白煉瓦事件
第10節 労働組合の組織変動…108
Ⅰ 解 散…108
Ⅱ 分 裂…109
名古屋ダイハツ労組事件
Ⅲ 合併(合同)…111
Ⅳ 組織変更と上部団体加盟・脱退…111
Ⅴ 単位組合からの支部組合員の集団的脱退と引きさらい効果…112
第3章 組合活動の法的保護と便宜供与…113
第1節 組合活動の法的保護…113
Ⅰ 概 説…113
1 問題の所在 113
2 正当な組合活動に対する保護 113
エイアイジー・スター生命事件
Ⅱ 勤務時間(労働時間)の中の組合活動の正当性…117
1 組合活動の時間 117
2 リボン闘争をめぐって 117
灘郵便局事件
国労青函地本事件
目黒電報電話局事件
大成観光(ホテル・オークラ)事件
就業時間中の組合活動のための職場離脱の正当性
Ⅲ 使用者の施設を利用した組合活動の正当性…122
1 問題の所在と議論状況 122
国鉄札幌運転区事件
2 使用者の許諾を得ないビラ貼りとビラ配布 125
明治乳業事件
倉田学園事件
第2節 労働組合に対する便宜供与…127
Ⅰ 概 説…127
Ⅱ 各 説…128
1 組合事務所 128
日本計算器事件
日産自動車事件
2 組合掲示板 132
3 チェック・オフ 133
エッソ事件
済生会中央病院事件
4 在籍専従・組合休暇 136
第4章 団体交渉と法…138
第1節 総 説…138
Ⅰ 団体交渉の意義と機能…138
1 団体交渉の意義 138
2 団体交渉の機能 139
Ⅱ 団体交渉の法的取扱い…141
1 正当な団体交渉に対する保護 141
2 労働組合法上の団体交渉に関する規定 142
Ⅲ 団体交渉の諸形態…143
第2節 団体交渉の当事者…144
Ⅰ 総 説…144
Ⅱ 労働者側の当事者…144
1 基本的な考え方 144
2 上部団体 144
3 単位組合 145
旭ダイヤモンド工業事件
4 支部・分会 146
5 職場組織 147
6 争議団 147
Ⅲ 使用者側の当事者…147
1 概 説 147
2 使用者 148
国・中労委(オンセンド)事件
兵庫県・兵庫県労委(住友ゴム工業)事件
3 使用者団体 150
第3節 団体交渉の担当者…151
Ⅰ 総 説…151
Ⅱ 労働者側の担当者…151
1 概 説 151
2 労働組合の代表者 151
3 労働組合の委任を受けた者 152
4 第三者委任禁止条項(約款)の効力 153
5 交渉権限 154
Ⅲ 使用者側の担当者…154
都城郵便局事件
第4節 団体交渉の対象事項…155
Ⅰ 総 説…155
Ⅱ 義務的団交事項…156
1 概 説 156
2 個別的労働関係に関する事項 157
根岸病院事件
3 集団的労働関係に関する事項 158
Ⅲ 経営権事項・管理運営事項…159
国・中労委(モリタほか)事件
第5節 団体交渉の手続・態様…160
Ⅰ 団体交渉の態様…160
Ⅱ 団体交渉の手続等…161
1 当事者・担当者・交渉事項の明確化 161
2 団体交渉の日時・回数 161
3 団体交渉の場所 162
4 団体交渉の人数 162
第6節 使用者の誠実交渉義務…163
Ⅰ 概 説…163
葦原運輸機工事件
文祥堂事件
第四銀行事件
平和義務と誠実交渉義務
Ⅱ 誠実交渉義務の内容…167
第7節 団交拒否の法的救済…168
Ⅰ 概 説…168
Ⅱ 労働委員会による救済…168
Ⅲ 損害賠償請求…169
Ⅳ 団交応諾仮処分の可否…169
福井放送事件
新聞之新聞社事件
国鉄事件
船井電機事件
第8節 補論:労使協議制…173
Ⅰ 労使協議制の意義と特色…173
1 意義・特色 173
2 類 型 174
3 法的性格・根拠 174
Ⅱ 未組織職場と労使協議制…174
第5章 労働協約…176
第1節 総 説…176
Ⅰ 労働協約の意義…176
Ⅱ 労働協約の定義と当事者…176
4-5-1 労働協約と労使協定
Ⅲ 労働協約の機能…179
1 労働条件規整機能 179
2 労使関係安定化機能 180
3 労使関係秩序化機能 181
4 共同決定機能 181
5 労働協約の拡張的機能 181
個別的労働条件と集団的労働条件
Ⅳ わが国の労働協約の特徴…182
1 企業別組合と労働協約 182
2 規制力の範囲 182
3 労働協約の内容 182
第2節 労働協約の成立要件・有効期間…183
Ⅰ 労働協約の成立要件…183
都南自動車教習所事件
エフ・エフ・シー事件
秋保温泉タクシー(一時金支払請求)事件
Ⅱ 労働協約の有効期間…186
1 概 説 186
2 有効期間を付す場合 187
3 期間の定めのない労働協約の解約および労働協約の終了に関する
その他の論点に関する若干の補論 187
ソニー事件
東京地労委(日本アイ・ビー・エム)事件
黒川乳業事件
第3節 労働協約の効力…191
Ⅰ 労働協約の法的性質…191
1 労働協約の効力の法的根拠 191
2 規範的効力と債務的効力 193
Ⅱ 規範的効力(労働組合法16条)…193
1 規範的効力の内容 193
4-5-2 外部規律説と化体説についての具体的比喩を用いた説明
労働協約と法令・就業規則の効力関係
2 規範的部分 196
Ⅲ 債務的効力…198
1 債務的効力の性質 198
2 債務的部分 199
3 平和義務 200
期間の定めのない労働協約と(相対的)平和義務
4 実行義務 203
第4節 協約自治の限界…204
Ⅰ 概 説…204
Ⅱ 有利原則…204
Ⅲ (狭義の)協約自治の限界…206
1 一般的な考え 206
日本シェーリング事件
2 規範的効力が及ばない領域 207
東海カーボン九州若松工場事件
松崎建設事件
Ⅳ 労働協約による労働条件の不利益変更の可否…209
1 目的による限界 209
日本トラック事件
朝日火災海上保険事件
中央建設国民健康保険組合事件
2 手続的要件 212
中根製作所事件
神姫バス事件
鞆鉄道事件
中央建設国民健康保険組合事件
第5節 労働協約の一般的拘束力…215
Ⅰ 概 説…215
Ⅱ 事業場単位の一般的拘束力…216
1 立法趣旨 216
2 拡張適用の要件 217
3 少数組合の組合員への拡張的用の可否 220
ネスレ日本事件
4 不利益変更の場合の非組合員への適用 221
東京商工リサーチ事件
朝日火災海上保険事件
Ⅲ 地域単位の一般的拘束力…224
第6節 労働協約終了後の労使関係のルール・労働条件…225
Ⅰ 問題の所在…225
4-5-3 会社分割と労働協約
Ⅱ 債務的部分…226
Ⅲ 規範的部分…226
労働協約の就業規則への化体
第6章 争議行為…229
第1節 総 説…229
Ⅰ 争議行為の法的取扱い…229
1 争議行為と法 229
2 争議権の保障とその正当な行使 230
3 争議行為の調整 231
Ⅱ 争議をめぐる諸関係…231
1 争議をめぐる諸関係 231
2 争議中の個別的労働関係 232
Ⅲ 争議権の意義…232
Ⅳ 争議行為の概念…233
4-6-1 ただいまストライキ中!
第2節 争議行為の正当性…236
Ⅰ 一般的基準…236
山田鋼業事件
Ⅱ 主体の正当性…237
Ⅲ 目的の正当性…238
1 概 説 238
2 政治スト 238
3 同情スト 240
産業別組合の統一支援スト
4 経営干渉目的でなされる争議行為・過大要求を掲げての争議行為・
加害目的の争議行為 241
和光純薬工業事件
5 抗議スト 242
明治乳業事件
Ⅳ 手段・態様の正当性…242
1 総 説 242
新潟精神病院事件
2 ストライキ(同盟罷業) 243
不就労を目的とする指名ストの正当性
3 怠業(サボタージュ,スローダウン) 244
南労会事件
4-6-2 サボタージュの種類
上部遮断スト・納金スト
関西配電湊川事件
ユニバーサルタクシー事件
ユニバーサルタクシー事件
4-6-3 順法闘争
4 ピケッティング 248
朝日新聞社事件
御国ハイヤー事件
三友炭鉱事件
国労久留米駅事件
5 職場占拠 252
車両確保戦術
6 ボイコット 254
福井新聞社事件
岩田屋事件
7 生産管理 255
山田鋼業事件
Ⅴ 手続の正当性…256
1 団体交渉を経ない争議行為 256
2 団体交渉を尽くさない争議行為 256
3 予告なしの争議行為 257
4 組合規約違反の争議行為 257
5 平和義務・平和条項・争議条項違反の争議行為 257
弘南バス事件
弘南バス事件・最判についての補論
第3節 法律による争議行為の制限…259
Ⅰ 総 説…259
Ⅱ 各 説…260
1 安全保持施設の停廃禁止(労働関係調整法36条) 260
新潟精神病院事件
2 公益事業における争議行為予告義務(労働関係調整法37条) 261
3 緊急調整制度による争議行為の制限(労働関係調整法38条) 261
4-6-4 緊急調整
4 調停案の解釈・履行について争いがある場合の争議行為の制限
(労働関係調整法26条) 262
5 スト規制法による争議行為の制限 263
6 船員法30条による争議行為の制限 263
第4節 正当でない争議行為の責任…264
Ⅰ 序…264
Ⅱ 損害賠償責任における個人責任・団体責任の問題…265
1 組合員の個人責任 265
2 団体責任の法的構成 267
Ⅲ 懲戒処分の可否…268
1 懲戒処分による個人責任の追及 268
2 幹部責任 268
第5節 使用者の争議対抗行為…269
Ⅰ 概 説…269
Ⅱ ロックアウト…269
1 概 説 269
2 ロックアウトの意義と定義 269
3 ロックアウトの法的構成 270
丸島水門事件
4 ロックアウトの要件 272
5 ロックアウトの成立要件と法的効果 273
不完全履行の労務受領拒否とロックアウト
Ⅲ 争議中の使用者の操業の自由とスキャッブ禁止協定…274
山陽電気軌道事件
第6節 争議行為と賃金…276
Ⅰ ストライキ参加者の賃金…276
1 基本給(基本的賃金)と賃金カット 276
2 各種手当と賃金カット 277
明治生命事件
三菱重工長崎造船所事件
賞与・一時金からのカットをめぐる問題
争議不参加者への臨時勤務に対する褒賞金支払いと不当労働行為
Ⅱ 部分スト・一部ストと争議不参加労働者の賃金・休業手当…279
1 概 説 279
2 賃金請求の可否 280
ノース・ウエスト航空事件
3 休業手当請求の可否 281
ノース・ウエスト航空事件
明星電気事件
Ⅲ 怠業と賃金…284
関西電力事件
Ⅳ 出張・外勤拒否闘争,新幹線減速闘争と賃金…285
水道機工事件
JR東海新幹線減速闘争事件
第7節 争議行為と第三者の損害…286
Ⅰ 労働組合と第三者…286
Ⅱ 使用者と第三者…286
第8節 争議行為の調整…287
Ⅰ 概 説…287
Ⅱ 各 説…288
1 斡 旋 288
2 調 停 288
3 仲 裁 289
4 緊急調整 289
4-6-5 仲裁の思い出
第7章 不当労働行為…290
第1節 総 説…290
Ⅰ 不当労働行為救済制度の意義…290
Ⅱ 不当労働行為救済制度の目的…291
第二鳩タクシー事件
不当労働行為禁止規定の目的・補論
Ⅲ 不当労働行為救済制度の機能―理念と現実とのギャップ―…293
第2節 不当労働行為の主体…294
Ⅰ 序…294
Ⅱ 使用者の意味・範囲…294
1 考え方の対立 294
2 判例・労委命令・学説の流れ 294
済生会中央病院事件
3 行為主体としての使用者と帰責主体としての使用者 295
朝日放送事件
中労委(大阪証券取引所)事件
4 使用者概念の空間的拡張と時間的拡張 299
Ⅲ 不当労働行為意思…301
1 不当労働行為意思の必要性をめぐる議論 301
2 動機の競合(理由の競合)と第三者による不利益取扱いの強要 303
山恵木材事件
第3節 不当労働行為の種類と要件…305
Ⅰ 不当労働行為の種類…305
4-7-1 黄犬契約
4-7-2 経費援助
4-7-3 労働組合法7条4号(報復的不利益取扱い)について
大阪地労委(日本貨物鉄道)事件
Ⅱ 不利益取扱いの要件…307
1 概 説 307
2 原因となる事実(労働者の行為) 307
3 不当労働行為意思 309
4 不利益取扱い 309
JR北海道・日本貨物鉄道(国労北海道)事件
偽装解散による解雇と不利益取扱いの不当
労働行為
JR北海道・日本貨物鉄道(国労北海道)事件
労働組合法7条1号但書の意義
Ⅲ 団交拒否の要件…312
「雇用する労働者の代表者」
Ⅳ 支配介入の要件…313
1 概 説 313
2 使用者の言論と支配介入 314
新宿郵便局事件
3 組合活動と支配介入 316
オリエンタルモーター事件
JR東日本事件
Ⅴ 複数組合併存下の不当労働行為…318
1 組合間の大量査定差別 318
紅屋商事事件
2 団交を操作しての組合間差別 324
日産自動車事件
済生会中央病院事件
日本チバガイギー事件
日本メール・オーダー事件
日産自動車事件
高知県観光事件
第4節 救済手続…331
Ⅰ 概説―労働委員会の特色―…331
4-7-4 船員労働委員会
4-7-5 労働委員会と個別労働紛争
Ⅱ 不当労働行為救済手続…333
1 救済手続の流れと関連する諸問題 333
労働委員会の委員の任命
京都地労委(京都市交通局)事件
旭ダイヤモンド工業事件
紅屋商事事件
2 救済命令の内容 342
第二鳩タクシー事件
ネスレ日本(霞ヶ浦工場)事件
寿建築研究所事件
第二鳩タクシー事件
亮正会高津中央病院事件
栃木化成事件
延岡郵便局事件
延岡郵便局事件
3 労働委員会命令に関する取消訴訟(行政訴訟) 354
ネスレ日本・日高乳業(第2)事件
ネスレ日本事件
広島県・広島県労委(熊谷海事工業)事件
明輝製作所事件
吉野石膏事件
Ⅲ 不当労働行為の司法救済…361
1 概 説 361
2 労働組合法7条の私法上の効力 361
医療法人新光会事件
サンデン交通事件
第8章 労働組合の将来と労働者の利益代表システム
―労使関係法の今後の方向性―…363
Ⅰ 労働組合をめぐる社会経済的変化と労使関係法…363
Ⅱ 組合における個人と集団…365
Ⅲ 労働組合の新たな組織のあり方と従業員代表制問題…366
1 労働組合の新たな組織のあり方の方向性 366
2 職場における労働組合の役割と従業員代表制問題 367
事項索引 369
判例索引 376