刑事手続における審判対象
辻本典央 著
定価:5,720円(税込)-
在庫:
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発行:
2015年03月18日
-
判型:
A5判上製 -
ページ数:
260頁 -
ISBN:
978-4-7923-5151-9
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内容紹介
目 次
はしがき (i)
文献凡例 (ix)
既出論文 (x)
序 章
Ⅰ.本書の課題 1
Ⅱ.本書の構成 1
第1編 訴 因 論
第1章 訴因の意義・機能
Ⅰ.訴因の意義 5
1 訴因の本質 (5)
2 「訴因」と「公訴事実」の関係 (6)
3 本書の立場 (7)
Ⅱ.訴因の機能 7
第2章 訴因の特定性
Ⅰ.訴因の特定性に関する判例 9
1 白山丸事件(昭和37年大法廷判決) (9)
2 吉田町覚せい剤使用事件(昭和56年決定) (12)
3 前原遺体白骨化事件(平成14年決定) (17)
4 阿倍野区麻薬特例法違反事件(平成17年決定) (19)
Ⅱ.有罪判決における「罪となるべき事実」 22
Ⅲ.学理の状況 25
第3章 請求原因事実としての「罪となるべき事実」
Ⅰ.民事訴訟における要件事実論 28
1 総 説 (28)
2 要件事実論の意義 (29)
3 要件事実の特定性・具体性 (31)
Ⅱ.要件事実論に基づく「罪となるべき事実」の分析 32
1 刑事訴訟における要件事実論 (32)
2 請求原因事実としての「罪となるべき事実」 (33)
3 「罪となるべき事実」の特定性 (34)
4 「罪となるべき事実」の明示性 (34)
5 小 括 (35)
Ⅲ.具体例の検討 36
1 単純一罪 (36)
2 包括一罪 (38)
3 傷害致死罪 (40)
第4章 訴因の特定性に対する外在的制約
Ⅰ.問題の所在 44
Ⅱ.刑事手続における被害者保護 45
1 総 説 (45)
2 2007年改正 (46)
3 被害者匿名化の新たな動向 (48)
Ⅲ.検 討 48
1 起訴状における被害者匿名化 (48)
2 訴因の明示・特定性との関係 (49)
3 被告人の防御保障との関係 (50)
4 小 括 (51)
第2編 公訴事実の同一性論
第5章 ドイツにおける所為概念に関する議論
Ⅰ.所為概念の意義 57
1 刑事手続における所為の機能 (57)
2 所為に関する諸原則 (58)
Ⅱ.所為の実質的内容 65
1 所為の単一性 (66)
2 所為の同一性 (87)
Ⅲ.学理の展開 94
1 所為の統一性 (94)
2 実体法との関係 (97)
3 所為の具体的決定基準 (100)
Ⅳ.小 括 114
第6章 公訴事実の単一性
Ⅰ.問題の所在 116
Ⅱ.公訴事実の同一性について 117
1 概念の機能・意義 (117)
2 概念の内容 (118)
Ⅲ.公訴事実の単一性について 118
1 日本の議論 (118)
2 ドイツの議論 (120)
3 検 討 (123)
Ⅳ.小 括 125
第7章 狭義の同一性
Ⅰ.判 例 126
1 基本的事実の同一性 (126)
2 個別事例ごとの分析 (127)
Ⅱ.学 理 131
1 帰属のアプローチ(事実的基礎説) (131)
2 比較のアプローチ(機能概念説) (135)
3 被告人の防御の観点 (138)
4 鈴木説 (139)
Ⅲ.検 討 146
1 検討の構造 (146)
2 比較のアプローチについて (146)
3 帰属のアプローチについて (149)
4 小 括 (150)
第3編 審判対象論
第8章 訴因変更の必要性について
Ⅰ.問題の所在 154
Ⅱ.従来の議論 155
1 訴因の本質論 (155)
2 被告人の防御 (157)
3 審判対象の画定 (159)
Ⅲ.現在の議論状況 160
1 青森保険金目的放火・口封じ殺人事件(平成13年決定) (160)
2 学理上の評価 (162)
3 長崎自殺目的放火事件(平成24年決定) (163)
Ⅳ.検 討 165
1 識別説と事実記載説との関係 (165)
2 具体例の検討 (166)
第9章 形式裁判と訴因の関係
Ⅰ.問題の所在 172
Ⅱ.八王子常習特殊窃盗事件(平成15年判決) 172
1 事件の概要 (172)
2 判 旨 (173)
Ⅲ.常習特殊窃盗罪 175
1 常習特殊窃盗罪の性質 (175)
2 同種先例と問題点の整理 (177)
Ⅳ.検 討 179
1 一事不再理効の客観的範囲 (179)
2 前訴確定判決の拘束力 (181)
3 訴因の拘束力 (182)
第10章 罪数論と手続法との交錯
Ⅰ.かすがい現象の問題点 186
1 かすがい現象の意義 (186)
2 かすがい現象の問題点 (188)
Ⅱ.かすがい現象への対応 189
1 実体法的アプローチ (189)
2 訴訟法的アプローチ (195)
Ⅲ.検 討 198
第11章 刑事手続における審判対象
Ⅰ.狭義の審判対象 203
1 訴因対象説の意義 (203)
2 訴因外事実の考慮 (204)
Ⅱ.広義の審判対象 207
1 公訴事実の同一性の意義 (207)
2 一事不再理効との関係 (208)
第12章 事例研究
Ⅰ.訴因変更手続と公訴時効停止効(久留米制限超過利息受領事件) 209
1 事件の概要 (209)
2 研 究 (211)
Ⅱ.一事不再理効の成否(宇部店舗放火事件) 225
1 事件の概要 (225)
2 研 究 (228)
Ⅲ.訴因の明示・特定性、不適正訴因の補正(大津石油会社過重労働事件) 235
1 事件の概要 (235)
2 研 究 (239)
はしがき (i)
文献凡例 (ix)
既出論文 (x)
序 章
Ⅰ.本書の課題 1
Ⅱ.本書の構成 1
第1編 訴 因 論
第1章 訴因の意義・機能
Ⅰ.訴因の意義 5
1 訴因の本質 (5)
2 「訴因」と「公訴事実」の関係 (6)
3 本書の立場 (7)
Ⅱ.訴因の機能 7
第2章 訴因の特定性
Ⅰ.訴因の特定性に関する判例 9
1 白山丸事件(昭和37年大法廷判決) (9)
2 吉田町覚せい剤使用事件(昭和56年決定) (12)
3 前原遺体白骨化事件(平成14年決定) (17)
4 阿倍野区麻薬特例法違反事件(平成17年決定) (19)
Ⅱ.有罪判決における「罪となるべき事実」 22
Ⅲ.学理の状況 25
第3章 請求原因事実としての「罪となるべき事実」
Ⅰ.民事訴訟における要件事実論 28
1 総 説 (28)
2 要件事実論の意義 (29)
3 要件事実の特定性・具体性 (31)
Ⅱ.要件事実論に基づく「罪となるべき事実」の分析 32
1 刑事訴訟における要件事実論 (32)
2 請求原因事実としての「罪となるべき事実」 (33)
3 「罪となるべき事実」の特定性 (34)
4 「罪となるべき事実」の明示性 (34)
5 小 括 (35)
Ⅲ.具体例の検討 36
1 単純一罪 (36)
2 包括一罪 (38)
3 傷害致死罪 (40)
第4章 訴因の特定性に対する外在的制約
Ⅰ.問題の所在 44
Ⅱ.刑事手続における被害者保護 45
1 総 説 (45)
2 2007年改正 (46)
3 被害者匿名化の新たな動向 (48)
Ⅲ.検 討 48
1 起訴状における被害者匿名化 (48)
2 訴因の明示・特定性との関係 (49)
3 被告人の防御保障との関係 (50)
4 小 括 (51)
第2編 公訴事実の同一性論
第5章 ドイツにおける所為概念に関する議論
Ⅰ.所為概念の意義 57
1 刑事手続における所為の機能 (57)
2 所為に関する諸原則 (58)
Ⅱ.所為の実質的内容 65
1 所為の単一性 (66)
2 所為の同一性 (87)
Ⅲ.学理の展開 94
1 所為の統一性 (94)
2 実体法との関係 (97)
3 所為の具体的決定基準 (100)
Ⅳ.小 括 114
第6章 公訴事実の単一性
Ⅰ.問題の所在 116
Ⅱ.公訴事実の同一性について 117
1 概念の機能・意義 (117)
2 概念の内容 (118)
Ⅲ.公訴事実の単一性について 118
1 日本の議論 (118)
2 ドイツの議論 (120)
3 検 討 (123)
Ⅳ.小 括 125
第7章 狭義の同一性
Ⅰ.判 例 126
1 基本的事実の同一性 (126)
2 個別事例ごとの分析 (127)
Ⅱ.学 理 131
1 帰属のアプローチ(事実的基礎説) (131)
2 比較のアプローチ(機能概念説) (135)
3 被告人の防御の観点 (138)
4 鈴木説 (139)
Ⅲ.検 討 146
1 検討の構造 (146)
2 比較のアプローチについて (146)
3 帰属のアプローチについて (149)
4 小 括 (150)
第3編 審判対象論
第8章 訴因変更の必要性について
Ⅰ.問題の所在 154
Ⅱ.従来の議論 155
1 訴因の本質論 (155)
2 被告人の防御 (157)
3 審判対象の画定 (159)
Ⅲ.現在の議論状況 160
1 青森保険金目的放火・口封じ殺人事件(平成13年決定) (160)
2 学理上の評価 (162)
3 長崎自殺目的放火事件(平成24年決定) (163)
Ⅳ.検 討 165
1 識別説と事実記載説との関係 (165)
2 具体例の検討 (166)
第9章 形式裁判と訴因の関係
Ⅰ.問題の所在 172
Ⅱ.八王子常習特殊窃盗事件(平成15年判決) 172
1 事件の概要 (172)
2 判 旨 (173)
Ⅲ.常習特殊窃盗罪 175
1 常習特殊窃盗罪の性質 (175)
2 同種先例と問題点の整理 (177)
Ⅳ.検 討 179
1 一事不再理効の客観的範囲 (179)
2 前訴確定判決の拘束力 (181)
3 訴因の拘束力 (182)
第10章 罪数論と手続法との交錯
Ⅰ.かすがい現象の問題点 186
1 かすがい現象の意義 (186)
2 かすがい現象の問題点 (188)
Ⅱ.かすがい現象への対応 189
1 実体法的アプローチ (189)
2 訴訟法的アプローチ (195)
Ⅲ.検 討 198
第11章 刑事手続における審判対象
Ⅰ.狭義の審判対象 203
1 訴因対象説の意義 (203)
2 訴因外事実の考慮 (204)
Ⅱ.広義の審判対象 207
1 公訴事実の同一性の意義 (207)
2 一事不再理効との関係 (208)
第12章 事例研究
Ⅰ.訴因変更手続と公訴時効停止効(久留米制限超過利息受領事件) 209
1 事件の概要 (209)
2 研 究 (211)
Ⅱ.一事不再理効の成否(宇部店舗放火事件) 225
1 事件の概要 (225)
2 研 究 (228)
Ⅲ.訴因の明示・特定性、不適正訴因の補正(大津石油会社過重労働事件) 235
1 事件の概要 (235)
2 研 究 (239)