裁判員裁判時代の刑事裁判

裁判員裁判時代の刑事裁判

安廣文夫 編著
定価:6,050円(税込)
  • 在庫:
    在庫があります
  • 発行:
    2015年05月21日
  • 判型:
    A5判上製
  • ページ数:
    534頁
  • ISBN:
    978-4-7923-5154-0
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内容紹介

目  次
はしがき ……………………………………………………………………… ⅰ
目  次 ……………………………………………………………………… ⅲ
凡  例 ………………………………………………………………………… xiv

第1部 手続法・裁判員裁判運用上の諸問題
刑事裁判の歴史と展望あれこれ—自分の歩みと重ねつつ— ……安廣 文夫
  Ⅰ はじめに 3/Ⅱ 旧刑訴法の制定に至るまでの西欧法の継受 
  5/Ⅲ 旧旧刑訴法及び旧刑訴法下における審理状況 6/Ⅳ 
  現行刑訴法の制定過程及び初期の運用状況 7/Ⅴ メーデー
  事件・東大事件・連続企業爆破事件等の集団的公安事件9/Ⅵ 
  精密司法といわれる我が国の刑事裁判実務の実情等 14/Ⅶ 平成
  の司法制度改革—裁判員制度・公判前整理手続等の導入—  
  21/Ⅷ 今後の課題・展望 22
裁判員裁判の現状と課題—施行5年の総括— ………………… 椎橋 隆幸
  Ⅰ はじめに 27/Ⅱ 裁判員裁判の現状 28/Ⅲ 裁判所の対応 
  30/Ⅳ 法務省の取組み 40/Ⅴ 裁判員法の改正案 44
裁判員裁判における公判前整理手続の運用 …………………… 朝山 芳史
  Ⅰ はじめに 55/Ⅱ 公判前整理手続の概観 56/Ⅲ 公判前整 
  理手続の合理的な進行 60/Ⅳ 争点整理・証拠整理の在り方 
  66/Ⅴ 結語 72
裁判員裁判における証人尋問・被告人質問の在り方 ………… 三好 幹夫
  Ⅰ はじめに 73/Ⅱ 証人尋問等の活性化のために必要なものは
  何か 74/Ⅲ 何のための証人尋問か 76/Ⅳ 何のための被
  告人質問か 79/Ⅴ 証人尋問のルールについて 84/ Ⅵ 結び
  にかえて 87
裁判員裁判の公判審理段階での証拠調べ請求と証拠能力の判断…地引  広
  Ⅰ はじめに 89/Ⅱ 公判前整理手続及び手続終了後の立証制限 
  90/Ⅲ 「やむを得ない事由」 93/Ⅳ 証拠の種類による制限 97
  Ⅴ 終わりに 103
裁判員裁判と責任能力 ………………………………………………山口 雅髙
  Ⅰ はじめに 105/Ⅱ 可知論と不可知論 106/Ⅲ 精神障害と人
  格障害 107/Ⅳ 裁判例の検討 109/Ⅴ 裁判例の分析 115/Ⅵ 
  結論 119
裁判員裁判と客観的併合 ……………………………………………平塚 浩司
  Ⅰ 弁論の併合 123/Ⅱ 客観的併合と裁判員裁判 124/Ⅲ 区分
  審理制度 127/ Ⅳ 手続の選択 130/Ⅴ 関連する問題 137
  Ⅵ まとめ 139
共犯事件の裁判員裁判
 —主観的併合の在り方と共犯者の刑の均衡について—      
 …………………………………………………………………………山田 敏彦
  Ⅰ はじめに 143/Ⅱ 裁判員裁判と主観的併合の在り方 144/Ⅲ 
  裁判員裁判と共犯者間の刑の均衡 150/Ⅳ おわりに 157
裁判員裁判における被害者をめぐる諸問題 ………………………西川 篤志
  Ⅰ はじめに 159/Ⅱ 裁判員等選任手続における問題について 160
  Ⅲ 証拠調べ上の問題について 164/Ⅳ 被害者参加における問題
  について 167/Ⅴ 終わりに 174
評議と評決の在り方 …………………………………………………大谷 吉史
  Ⅰ はじめに 175/Ⅱ 評議の準則 176/Ⅲ 評決の在り方 181
供述証拠の証明力の評価の在り方 …………………………………小森田恵樹
  Ⅰ はじめに 189/Ⅱ 供述証拠の証拠能力 190/Ⅲ 供述証拠の
  証明力 191/Ⅳ 供述証拠の信用性 192/Ⅴ 最後に 211
同種前科・類似事実による立証 ……………………………………野口 佳子
  Ⅰ はじめに 213/Ⅱ 同種前科・類似事実による立証の概括 214
  Ⅲ 平成24 年 判決 216/Ⅳ 平成25 年決定 217/Ⅴ 同種前科
  ・類似事実が犯人性の証拠として許容される基準 220/Ⅵ 基準の 
  具体的適用 222/Ⅶ 情状立証について 227/Ⅷ 
  おわりに 228
裁判員裁判と量刑 ……………………………………………………前田 雅英
  Ⅰ 裁判員裁判の量刑の現状 231/Ⅱ 最近の最高裁死刑関連判例 
  233/Ⅲ 平成25年に裁判員裁判の死刑を覆した高裁判例 234
  Ⅳ 1人殺害の場合と死刑の適用 238/Ⅴ 二つの東京高裁判決 
  240/Ⅵ 裁判員裁判と量刑 243
裁判員裁判における判決書の在り方  ……………………………中里 智美
  Ⅰ はじめに 245/Ⅱ 「罪となるべき事実」及び「量刑の理由」に
  ついて 247/Ⅲ 「事実認定の補足説明」について 255/Ⅳ 
  おわりに 259
裁判員裁判事件における控訴審の審理の在り方  ………………小西 秀宣
  Ⅰ はじめに 261/Ⅱ 控訴制度の在り方 263/Ⅲ 裁判員制度の
  下での控訴審の在り方/269/Ⅳ 裁判員制度の下での控訴審の運用
   273/Ⅴ おわりに 282
控訴審における事実誤認の審査について—裁判員制度との関連で—  
……………………………………………………………………………中谷雄二郎
  Ⅰ はじめに 289/Ⅱ 従来の事実誤認の意義に関する考え方 290
  Ⅲ 最近の最高裁判例の動向 292/Ⅳ 最近の最高裁判例を踏まえて
  みた事実誤認の意義ないし審査の方法 311/Ⅴ 残された課題 315
控訴審が原判決を破棄した場合の問題点  ……………………… 金谷  暁
  Ⅰ 裁判員制度の導入と控訴審における原判決破棄の実情 323/Ⅱ 
  差戻しか自判か 326/Ⅲ 差戻し又は移送後の第1審の審理について
  330
少年事件の裁判員裁判  ………………………………………………髙麗 邦彦
  Ⅰ はじめに—在るべき裁判員裁判と少年事件— 341/Ⅱ 家庭
  裁判所における審理 342/Ⅲ 少年の裁判員裁判における争点
  整理及び評議について 343/Ⅳ 少年の裁判員裁判における審理
  (証拠調べ)について 348/Ⅴ 論告・求刑,弁論 352
裁判員裁判非対象件の審理の在り方 …………………………………松尾 昭一
  Ⅰ はじめに 355/Ⅱ 第1審の公判審理 356/Ⅲ 控訴審の在り
  方 373/Ⅳ 結び 378
第2部 実体法上の諸問題
因果関係
—被害者が死亡するという結果が発生した事例(傷害致死被告事件等)
で,被害者の健康状態が影響を及ぼした場合や,被害者自身の行為又は第三
者の行為が介在した場合における因果関係の有無— …………… 平木 正洋
  Ⅰ はじめに 381/Ⅱ 因果関係の判断方法—相当因果関係説
  (客観説と折衷説)—  383 /Ⅲ 相当因果関係説(客観説と折衷説)
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vii
目  次
  の問題点 384/Ⅳ 因果関係の判断方法—最高裁判例—387/Ⅴ 
  裁判員に対する説明の在り方 395
覚せい剤輸入罪の故意の認定について ………………………………安東  章
  Ⅰ はじめに 399/Ⅱ 覚せい剤輸入罪の故意の実体的要件 400
  Ⅲ 知情性の立証の特殊性 400/Ⅳ 知情性に関する間接事実の
  推認力 402
精神障害と責任能力について …………………………………………前澤久美子
  Ⅰ はじめに—刑事責任の本質と責任能力について— 417/Ⅱ 「精神
  の障害」 の概念について 418/Ⅲ 責任能力の判断方法について 
  421/Ⅳ パーソナリティ障害(人格障害)について 427/Ⅴ アス
  ペルガー障害等広汎生発達障害について  429
共謀共同正犯に関する覚書 ……………………………………………亀井源太郎
  Ⅰ はじめに 433/Ⅱ 共謀共同正犯の成立要件と主観的要素 434
  Ⅲ 共謀の概念 438/Ⅳ まとめにかえて 445
罪数論・競合論・明示機能・量刑規範 ………………………………只木  誠
  Ⅰ 罪数論・競合論 449/Ⅱ 二重評価・明示機能・量刑規範 456
  Ⅲ 競合論と量刑規範 464/Ⅳ おわりに 468
危険運転致死傷罪の要件解釈のあり方と立法の動向 ………………星 周一郎
  Ⅰ はじめに 469/Ⅱ 制御困難型の危険運転致死傷罪 470/Ⅲ 
  アルコール等の影響による「正常な運転が困難」の意義 471/Ⅳ
  「進行を制御することが困難な高速度」の意義 475/Ⅴ 要件解
  釈と現在の立法形式の限界 478/Ⅵ まとめに代えて—交通
  事犯に対する適正な刑事制裁規定のあり方— 482
強盗罪・強姦罪をめぐる諸問題—反抗抑圧について— ……………木村 光江
  Ⅰ 問題の所在 485/Ⅱ 強盗罪における暴行・脅迫について 488
  Ⅲ 強姦罪における暴行・脅迫について 492/Ⅳ まとめにかえ
  て 499
事項索引 …………………………………………………………………… 501
判例索引 …………………………………………………………………… 508
あとがき …………………………………………………………………… 516