「石橋湛山記念 早稲田ジャーナリズム大賞」記念講座2015
「今を伝える」ということ
八巻和彦 編著
定価:1,650円(税込)-
在庫:
在庫があります -
発行:
2015年12月10日
-
判型:
A5判並製 -
ページ数:
278頁 -
ISBN:
978-4-7923-3339-3
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内容紹介
目 次
はしがき
第1部 組織・権力と対峙する
-- 事件報道編 --
1 自衛隊の不正を暴いた現役自衛官を取材して
--護衛艦たちかぜ いじめ自殺裁判--
ドキュメンタリーディレクター 大島千佳……3
Ⅰ はじめに……3
Ⅱ 自衛隊でいじめ,自殺… 取材は驚きと怒りの連続……6
Ⅲ 自衛隊の隠ぺいを内部告発した3佐 --初めて感じた報道する義務……11
Ⅳ おわりに --本気で仕事をするということ……16
コラム 主観? 客観? 報道に求めるもの……18
2 ヒット薬の闇を追って
--バルサルタン(ディオバン)臨床試験疑惑の取材から--
毎日新聞科学環境部記者 八田浩輔……19
Ⅰ はじめに --降圧剤疑惑の構図……19
Ⅱ 取材が記事になるまで……21
Ⅲ 不正の構図……25
Ⅳ 浮かび上がったさらなる問題……27
Ⅴ 報道によって生じた社会変化と残された課題……31
Ⅵ 調査報道のあり方……32
コラム 今なお続く余波……34
3 警察と暴力団,癒着の闇に迫る
--記者がドキュメンタリーをつくるということ--
名古屋テレビ放送記者 小島佑樹……35
Ⅰ はじめに --警察と暴力団の�x着を追う……35
Ⅱ “疑惑”が“ドキュメンタリー”になるまで……39
Ⅲ 疑惑を報道したことの意義……44
Ⅳ ドキュメンタリーをつくるために必要なこと……46
Ⅴ おわりに……48
コラム 講義を終えて……50
第2部 弱者に寄り添う
-- ルポルタージュ編 --
4 子どもの貧困,相対的貧困を掘り起こし
「包摂」への道を探る
下野新聞社編集局社会部デスク 山﨑一洋……53
Ⅰ はじめに --「排除」から「包摂」へ……53
Ⅱ 「社会的排除」の中から掘り起こす……54
Ⅲ 「包摂」への道を探る……59
Ⅳ ルポという手法……65
Ⅴ おわりに --地方紙として何ができるのか……66
コラム 「平和」の中にひそむ「戦争」……68
5 不都合な史実・満州移民を語り継ぐ
信越放送情報センター制作部ディレクター 手塚孝典……69
Ⅰ “見えないもの”への眼差し……69
Ⅱ 人間存在からの問いかけ……74
Ⅲ 加害と被害……79
Ⅳ 記憶の闘い……82
コラム 多様性からの抵抗……84
6 フォトジャーナリストの仕事
--フリーランスとして見てきた世界の現場から--
フォトジャーナリスト 林 典子……85
Ⅰ はじめに --フォトジャーナリストを志すきっかけ……85
Ⅱ 取材対象との関わり --パキスタン・アシッドアタックを取材して……89
Ⅲ 写真で伝える --キルギス・アラ・カチューを取材して……92
Ⅳ ジャーナリストの存在意義
--イラク・ヤジディ教徒難民キャンプを取材して……97
コラム なぜ,そこに行くのか?……100
7 イラク日本人人質事件の報道と,
10年後にその映画をつくるということ
有限会社ホームルームディレクター 伊藤めぐみ……101
Ⅰ はじめに --ドキュメンタリー映画製作の経緯……101
Ⅱ なぜ10年後に映画をつくったのか……107
Ⅲ 取材対象者と向き合う……109
Ⅳ まとめ……113
コラム 映画の場所のその後……116
8 ノンフィクションを書くために学んできたこと
ノンフィクション作家 与�s原 恵……117
Ⅰ はじめに……117
Ⅱ ノンフィクションを書くために学んできたこと……118
Ⅲ 足元にあったテーマ……125
Ⅳ 受賞作『首里城への坂道』が生まれるまで……127
Ⅴ おわりに……132
コラム 20代に旅を……132
第3部 調査し,報道し,記録する
-- 震災・原発事故報道編 --
9 調査報道はなぜ必要なのか
--原発事故と向き合った二つのドキュメンタリーから考える--
NHK編成局コンテンツ開発センター・チーフプロデューサー 日置一太……135
Ⅰ はじめに --「報道が社会を変える」とは……135
Ⅱ ジャーナリズムは原発事故をどう伝えたか……136
Ⅲ 調査報道の方法論……140
Ⅳ おわりに --ジャーナリズムの役割とは何か……146
コラム ドキュメンタリーの一番よいシーンはどこ?……150
10 感覚を分有,共有するための表現について
--リアス・アーク美術館「東日本大震災の
記録と津波の災害史」常設展示での試み--
リアス・アーク美術館学芸員 山内宏泰……151
Ⅰ はじめに --活動の目的と紹介……151
Ⅱ 東日本大震災の発生から,記録・調査,常設展示へ……153
Ⅲ 常設展示「東日本大震災の記録と津波の災害史」について……155
Ⅳ 「被災者×取材者×取材対象者=私」という経験から……160
Ⅴ まとめ……165
コラム 身体感覚と想像力……166
11 原子力災害をどう伝えるか
--被災地・福島の取材現場から--
福島民報社報道部副部長 紺野正人……167
Ⅰ はじめに --福島の現状……167
Ⅱ 原発事故報道の難しさ……170
Ⅲ 福島民報の報道姿勢……176
Ⅳ おわりに --次世代の報道の担い手に向けて……181
コラム 命の重さ……182
第4部 ジャーナリズムの使命と未来
-- ジャーナリズム・総論 --
12 「王様は裸だ」と君は指摘する(できる)だろうか?
--ネットメディア・市民ジャーナリズムの可能性,
あるいは耐えがたい認知的不協和について--
IWJ Independent Web Journal代表 岩上安身……185
Ⅰ はじめに --ジャーナリストの資質とは何か……185
Ⅱ 既存メディアの抱える問題点……186
Ⅲ ネットメディアの存在意義……194
Ⅳ 今ジャーナリズムに必要なこと……196
コラム 「認知的不協和」からラクになる方法
--「ジャーナリスト」であることをやめ,「黒を白と言える」
ニュースピークの使い手になること--……200
13 紙媒体,ネットメディアの現状と将来
--新聞記者,ネットメディアの編集者兼記者の経験を通じて--
ハフィントン・ポスト日本版編集企画統括ディレクター兼ニュースエディター 吉野太一郎……201
Ⅰ はじめに --激変するメディア環境の中で……201
Ⅱ 新聞記者としての取材体験……201
Ⅲ ハフィントン・ポストの現状と課題……205
Ⅳ ネットメディアの現状と紙媒体の将来……208
Ⅴ おわりに……214
コラム メディアとワーク・ライフ・バランス……216
14 15年目にして視えてきた
「石橋湛山記念 早稲田ジャーナリズム大賞」
--それぞれの〈ジャーナリズム〉--
「石橋湛山記念 早稲田ジャーナリズム大賞」前事務局長 小玉 武……217
Ⅰ はじめに --撮れなかった1枚の写真……217
Ⅱ ジャーナリズムの定義と現在……219
Ⅲ 「石橋湛山記念 早稲田ジャーナリズム大賞」創設の経緯と目的……222
Ⅳ 心に残る歴代受賞作……225
Ⅴ ジャーナリズムに隣接するもの……227
Ⅵ 私自身のジャーナリズム体験とジャーナリズム論……229
コラム “知的職業”の基本と鉄則……232
15 現今の日本におけるジャーナリズムの使命
早稲田大学商学学術院教授 八巻和彦……233
Ⅰ VERITAS NIHIL VERETUR NISI ABSCONDI……233
Ⅱ The Fourth Estateとしてのジャーナリズムの社会的存在意義……234
Ⅲ 日本における組織ジャーナリズムの肥大化とその危機……236
Ⅳ マスメディアという会社の危機は民主主義社会の危機でもある……242
Ⅴ ジャーナリストのあるべき姿……244
コラム 日本の新聞のガラパゴス化は困る……248
あとがき……249
「石橋湛山記念 早稲田ジャーナリズム大賞」受賞者……253
執筆者紹介……261
はしがき
第1部 組織・権力と対峙する
-- 事件報道編 --
1 自衛隊の不正を暴いた現役自衛官を取材して
--護衛艦たちかぜ いじめ自殺裁判--
ドキュメンタリーディレクター 大島千佳……3
Ⅰ はじめに……3
Ⅱ 自衛隊でいじめ,自殺… 取材は驚きと怒りの連続……6
Ⅲ 自衛隊の隠ぺいを内部告発した3佐 --初めて感じた報道する義務……11
Ⅳ おわりに --本気で仕事をするということ……16
コラム 主観? 客観? 報道に求めるもの……18
2 ヒット薬の闇を追って
--バルサルタン(ディオバン)臨床試験疑惑の取材から--
毎日新聞科学環境部記者 八田浩輔……19
Ⅰ はじめに --降圧剤疑惑の構図……19
Ⅱ 取材が記事になるまで……21
Ⅲ 不正の構図……25
Ⅳ 浮かび上がったさらなる問題……27
Ⅴ 報道によって生じた社会変化と残された課題……31
Ⅵ 調査報道のあり方……32
コラム 今なお続く余波……34
3 警察と暴力団,癒着の闇に迫る
--記者がドキュメンタリーをつくるということ--
名古屋テレビ放送記者 小島佑樹……35
Ⅰ はじめに --警察と暴力団の�x着を追う……35
Ⅱ “疑惑”が“ドキュメンタリー”になるまで……39
Ⅲ 疑惑を報道したことの意義……44
Ⅳ ドキュメンタリーをつくるために必要なこと……46
Ⅴ おわりに……48
コラム 講義を終えて……50
第2部 弱者に寄り添う
-- ルポルタージュ編 --
4 子どもの貧困,相対的貧困を掘り起こし
「包摂」への道を探る
下野新聞社編集局社会部デスク 山﨑一洋……53
Ⅰ はじめに --「排除」から「包摂」へ……53
Ⅱ 「社会的排除」の中から掘り起こす……54
Ⅲ 「包摂」への道を探る……59
Ⅳ ルポという手法……65
Ⅴ おわりに --地方紙として何ができるのか……66
コラム 「平和」の中にひそむ「戦争」……68
5 不都合な史実・満州移民を語り継ぐ
信越放送情報センター制作部ディレクター 手塚孝典……69
Ⅰ “見えないもの”への眼差し……69
Ⅱ 人間存在からの問いかけ……74
Ⅲ 加害と被害……79
Ⅳ 記憶の闘い……82
コラム 多様性からの抵抗……84
6 フォトジャーナリストの仕事
--フリーランスとして見てきた世界の現場から--
フォトジャーナリスト 林 典子……85
Ⅰ はじめに --フォトジャーナリストを志すきっかけ……85
Ⅱ 取材対象との関わり --パキスタン・アシッドアタックを取材して……89
Ⅲ 写真で伝える --キルギス・アラ・カチューを取材して……92
Ⅳ ジャーナリストの存在意義
--イラク・ヤジディ教徒難民キャンプを取材して……97
コラム なぜ,そこに行くのか?……100
7 イラク日本人人質事件の報道と,
10年後にその映画をつくるということ
有限会社ホームルームディレクター 伊藤めぐみ……101
Ⅰ はじめに --ドキュメンタリー映画製作の経緯……101
Ⅱ なぜ10年後に映画をつくったのか……107
Ⅲ 取材対象者と向き合う……109
Ⅳ まとめ……113
コラム 映画の場所のその後……116
8 ノンフィクションを書くために学んできたこと
ノンフィクション作家 与�s原 恵……117
Ⅰ はじめに……117
Ⅱ ノンフィクションを書くために学んできたこと……118
Ⅲ 足元にあったテーマ……125
Ⅳ 受賞作『首里城への坂道』が生まれるまで……127
Ⅴ おわりに……132
コラム 20代に旅を……132
第3部 調査し,報道し,記録する
-- 震災・原発事故報道編 --
9 調査報道はなぜ必要なのか
--原発事故と向き合った二つのドキュメンタリーから考える--
NHK編成局コンテンツ開発センター・チーフプロデューサー 日置一太……135
Ⅰ はじめに --「報道が社会を変える」とは……135
Ⅱ ジャーナリズムは原発事故をどう伝えたか……136
Ⅲ 調査報道の方法論……140
Ⅳ おわりに --ジャーナリズムの役割とは何か……146
コラム ドキュメンタリーの一番よいシーンはどこ?……150
10 感覚を分有,共有するための表現について
--リアス・アーク美術館「東日本大震災の
記録と津波の災害史」常設展示での試み--
リアス・アーク美術館学芸員 山内宏泰……151
Ⅰ はじめに --活動の目的と紹介……151
Ⅱ 東日本大震災の発生から,記録・調査,常設展示へ……153
Ⅲ 常設展示「東日本大震災の記録と津波の災害史」について……155
Ⅳ 「被災者×取材者×取材対象者=私」という経験から……160
Ⅴ まとめ……165
コラム 身体感覚と想像力……166
11 原子力災害をどう伝えるか
--被災地・福島の取材現場から--
福島民報社報道部副部長 紺野正人……167
Ⅰ はじめに --福島の現状……167
Ⅱ 原発事故報道の難しさ……170
Ⅲ 福島民報の報道姿勢……176
Ⅳ おわりに --次世代の報道の担い手に向けて……181
コラム 命の重さ……182
第4部 ジャーナリズムの使命と未来
-- ジャーナリズム・総論 --
12 「王様は裸だ」と君は指摘する(できる)だろうか?
--ネットメディア・市民ジャーナリズムの可能性,
あるいは耐えがたい認知的不協和について--
IWJ Independent Web Journal代表 岩上安身……185
Ⅰ はじめに --ジャーナリストの資質とは何か……185
Ⅱ 既存メディアの抱える問題点……186
Ⅲ ネットメディアの存在意義……194
Ⅳ 今ジャーナリズムに必要なこと……196
コラム 「認知的不協和」からラクになる方法
--「ジャーナリスト」であることをやめ,「黒を白と言える」
ニュースピークの使い手になること--……200
13 紙媒体,ネットメディアの現状と将来
--新聞記者,ネットメディアの編集者兼記者の経験を通じて--
ハフィントン・ポスト日本版編集企画統括ディレクター兼ニュースエディター 吉野太一郎……201
Ⅰ はじめに --激変するメディア環境の中で……201
Ⅱ 新聞記者としての取材体験……201
Ⅲ ハフィントン・ポストの現状と課題……205
Ⅳ ネットメディアの現状と紙媒体の将来……208
Ⅴ おわりに……214
コラム メディアとワーク・ライフ・バランス……216
14 15年目にして視えてきた
「石橋湛山記念 早稲田ジャーナリズム大賞」
--それぞれの〈ジャーナリズム〉--
「石橋湛山記念 早稲田ジャーナリズム大賞」前事務局長 小玉 武……217
Ⅰ はじめに --撮れなかった1枚の写真……217
Ⅱ ジャーナリズムの定義と現在……219
Ⅲ 「石橋湛山記念 早稲田ジャーナリズム大賞」創設の経緯と目的……222
Ⅳ 心に残る歴代受賞作……225
Ⅴ ジャーナリズムに隣接するもの……227
Ⅵ 私自身のジャーナリズム体験とジャーナリズム論……229
コラム “知的職業”の基本と鉄則……232
15 現今の日本におけるジャーナリズムの使命
早稲田大学商学学術院教授 八巻和彦……233
Ⅰ VERITAS NIHIL VERETUR NISI ABSCONDI……233
Ⅱ The Fourth Estateとしてのジャーナリズムの社会的存在意義……234
Ⅲ 日本における組織ジャーナリズムの肥大化とその危機……236
Ⅳ マスメディアという会社の危機は民主主義社会の危機でもある……242
Ⅴ ジャーナリストのあるべき姿……244
コラム 日本の新聞のガラパゴス化は困る……248
あとがき……249
「石橋湛山記念 早稲田ジャーナリズム大賞」受賞者……253
執筆者紹介……261