目　　次
生命の刑法的保護― 未生の生命と臨死状態の生命について
佐久間　　修（1）
臨死介助に関する刑法問題林　　　東　茂（19）
積極的安楽死と緩和医療只　木　　　誠（39）
自殺関与行為の不法構造における生命保持義務とその例外的解除
―ドイツ刑法217条の新設を契機とした一考察飯　島　　　暢（59）
同時傷害の特例の存在根拠とその適用範囲について
―最高裁平成28年3月24日決定・刑集70巻3号1頁の批判的検討
安　田　拓　人（81）
保護責任者不保護罪における救命可能性の要否とその認識
松　尾　誠　紀（99）
強制わいせつ罪における〈性的意図〉について
園　田　　　寿（117）
盗撮画像に対する刑事規制渡　邊　卓　也（131）
犯罪の偽装（ドイツ刑法第145条d）の保護法益森　永　真　綱（149）
人格的法益と財産的法益との排他性・流動性
長　井　　　圓（161）
「欺く行為」における「重要な事項」の判断基準
木　村　光　江（189）
財産的損害のない詐欺罪葛　原　力　三（207）
消費者証券取引における欺罔行為髙　山　佳奈子（245）
排出権取引と詐欺罪大　山　　　徹（265）
盗品等に関する罪における主体について
―択一的認定の限界について小名木　明　宏（285）
器物損壊罪における「損壊」の概念について
―有形侵害説に近い立場から佐　伯　和　也（307）
虚偽供述と証拠偽造佐　川　友佳子（341）
認知症などの病気と交通犯罪川　本　哲　郎（363）
危険運転致死傷罪における赤色信号を「殊更に無視し」の
意義について橋　爪　　　隆（379）
環境刑法の行政従属性について川　口　浩　一（397）
国際刑事裁判所（ICC）における被害者の位置付けについての覚書
フィリップ・オステン（415）
欧州における刑事司法システムの比較
―欧州刑事司法資料集の試みと成果イェルク-マルティン・イェーレ（429）
市民の安全におけるEUとその活動
エミール W.プウィヴァチェフスキ（451）
新たな医療技術・検査等の導入に伴う倫理問題
―NIPT Dateの公表の在り方を契機に林　　　弘　正（465）
性同一性障害者と刑事法永　田　憲　史（497）
日独の精神科患者の自己決定権と強制治療山　中　友　理（519）
犯罪被害者に対する損害回復・経済的支援策
―英国の制度を中心に奥　村　正　雄（541）
裁判員裁判時代における死刑事件の判断について
岡　上　雅　美（565）
韓国の死刑制度―過去、現在、未来趙　　　炳　宣（585）
司法警察員による司法取引
―フランスの協議・合意制度transaction pénale佐　藤　美　樹（619）
公訴時効制度の現状―平成22年公訴時効規定改正後の動向と課題
道　谷　　　卓（643）
訴訟能力欠如と手続打切り
―最高裁平成28（2016）年12月19日判決を契機として松　代　剛　枝（661）
刑事控訴審における職権調査の在り方石　井　一　正（669）

山中敬一先生 略歴・主要著作目録（691）