白夜の刑法
-ソビエト刑法とその周辺-上田 寛/上野達彦 著
定価:8,800円(税込)-
在庫:
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発行:
2017年10月01日
-
判型:
A5判 -
ページ数:
366頁 -
ISBN:
978-4-7923-5219-6
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内容紹介
目 次
はしがき
Ⅰ 帝政期のロシア刑法学
第1章 啓蒙主義刑法思想とロシア…3
1 ベッカリーアとロシア (3)
2 再び「ベッカリーアとロシア」について (20)
第2章 帝政末期ロシアにおける刑事人類学派の軌跡…33
1 はじめに (33)
2 ロシアにおける犯罪学研究の成立 (35)
3 ネクリュードフとドリーリ,そしてタルノフスカヤ (39)
4 ロシア刑事人類学派の運命 (51)
第3章 国際刑事学協会(IKV)ロシア・グループの実像…57
1 はじめに (57)
2 帝政末期ロシアにおける刑法および犯罪学研究 (60)
3 国際刑事学協会ロシア・グループの成立と活動 (64)
4 内部分裂,政治抑圧,終焉 (73)
5 ソビエト時代へと残したもの (77)
第4章 タガンツエフの死刑廃止論
―1906年死刑廃止法案をめぐって―…81
1 はじめに (81)
2 ニコライ・ステパノビッチ・タガンツエフ (82)
3 死刑廃止法案について (85)
4 おわりに (90)
Ⅱ 「移行期」の苦痛
第5章 ある刑法学者の肖像
―ミロリューボフ教授とハルビン法学部―…95
1 はじめに (95)
2 カザン大学法学部 (97)
3 白いシベリア―エカテリンブルグからウラジオストクまで― (104)
4 ハルビン法学部 (108)
5 最後の輝きと異郷での死 (115)
6 刑法学者の生と死―おわりに― (122)
第6章 帝政ロシア時代の刑法学者・タガンツエフについて…127
1 H. C. タガンツエフとは (127)
2 追 記 (133)
Ⅲ ソビエト刑法の振幅
第7章 いわゆる「反革命犯罪」をめぐって…147
1 問題の意味 (147)
2 ソビエト刑法における反革命犯罪 (149)
3 省察と展望 (166)
第8章 ソビエトにおける集団犯罪…171
1 はじめに (171)
2 刑法史における集団犯罪 (172)
3 集団犯罪の現代的諸問題 (179)
4 おわりに (184)
第9章 「刑法典理論モデル」(総則)について
―ソビエト刑法改正に関連して―…187
1 はじめに―「モデル」作成経過に関連して― (187)
2 刑法の原理 (189)
3 犯罪規定 (193)
4 刑罰体系 (199)
5 おわりに (209)
Ⅳ 非ソビエト化への模索あるいは伝統への回帰
第10章 ロシア刑法における犯罪体系について…213
1 はじめに (213)
2 ロシア刑法における犯罪体系 (214)
3 ロシア刑法における犯罪体系論の系譜 (218)
4 ロシア刑法における犯罪体系論をどう評価するか (221)
第11章 ロシアにおける法人の刑事責任…225
1 はじめに (225)
2 ソビエト時代のロシアにおける法人の刑事責任 (226)
3 現代のロシアにおける法人の刑事責任 (228)
4 おわりに (238)
第12章 ロシアにおける環境犯罪
―序論的試み―…239
1 はじめに (239)
2 旧ソ連邦およびロシア連邦における環境保護についての
刑事立法史 (240)
3 環境(エコロジー)犯罪概念とその類型 (250)
4 おわりに (252)
第13章 「死刑モラトリアム」のゆくえ
―ロシアにおける死刑制度をめぐる論議の動向―…255
1 死刑問題についての現状 (255)
2 ロシアにおける死刑制度―歴史的素描― (260)
3 廃止論と存置論,市民の法意識 (265)
4 重大な犯罪:殺人の動向 (269)
5 問題の展望 (272)
第14章 ロシアの司法改革と検事監督制度の動揺
―公判前手続における検察官の役割を契機として―…277
1 はじめに (277)
2 問題の性格 (279)
3 ソビエト時代の公判前手続 (282)
4 検事監督制度 (286)
5 司法改革と検事監督制度の動揺 (289)
6 公判前手続における改革 (294)
7 検事監督制度の将来―おわりに― (301)
第15章 ロシア刑事訴訟法における「当事者主義」原則…305
1 はじめに (305)
2 ロシアにおける司法改革―新刑事訴訟法典の施行― (307)
3 当事者主義 (311)
4 検事監督制度の抵抗 (315)
5 残された課題 (321)
第16章 犯罪被害者の人権…325
1 はじめに (325)
2 憲法上における犯罪被害者の人権 (325)
3 刑事訴訟法上における犯罪被害者の人権 (326)
4 犯罪被害の実態 (329)
第17章 矯正労働法から刑事執行法へ…331
1 はじめに (331)
2 行刑法の任務の変遷―矯正・再教育法から執行法へ (332)
3 1970年ロシア共和国矯正労働法典(現行法)の改正 (334)
4 新しい行刑法(刑事執行法)の編纂 (337)
5 「自由剥奪による刑罰を執行する施設および機関について」の
ロシア連邦法の採択 (343)
6 おわりに (346)
あとがき…351
はしがき
Ⅰ 帝政期のロシア刑法学
第1章 啓蒙主義刑法思想とロシア…3
1 ベッカリーアとロシア (3)
2 再び「ベッカリーアとロシア」について (20)
第2章 帝政末期ロシアにおける刑事人類学派の軌跡…33
1 はじめに (33)
2 ロシアにおける犯罪学研究の成立 (35)
3 ネクリュードフとドリーリ,そしてタルノフスカヤ (39)
4 ロシア刑事人類学派の運命 (51)
第3章 国際刑事学協会(IKV)ロシア・グループの実像…57
1 はじめに (57)
2 帝政末期ロシアにおける刑法および犯罪学研究 (60)
3 国際刑事学協会ロシア・グループの成立と活動 (64)
4 内部分裂,政治抑圧,終焉 (73)
5 ソビエト時代へと残したもの (77)
第4章 タガンツエフの死刑廃止論
―1906年死刑廃止法案をめぐって―…81
1 はじめに (81)
2 ニコライ・ステパノビッチ・タガンツエフ (82)
3 死刑廃止法案について (85)
4 おわりに (90)
Ⅱ 「移行期」の苦痛
第5章 ある刑法学者の肖像
―ミロリューボフ教授とハルビン法学部―…95
1 はじめに (95)
2 カザン大学法学部 (97)
3 白いシベリア―エカテリンブルグからウラジオストクまで― (104)
4 ハルビン法学部 (108)
5 最後の輝きと異郷での死 (115)
6 刑法学者の生と死―おわりに― (122)
第6章 帝政ロシア時代の刑法学者・タガンツエフについて…127
1 H. C. タガンツエフとは (127)
2 追 記 (133)
Ⅲ ソビエト刑法の振幅
第7章 いわゆる「反革命犯罪」をめぐって…147
1 問題の意味 (147)
2 ソビエト刑法における反革命犯罪 (149)
3 省察と展望 (166)
第8章 ソビエトにおける集団犯罪…171
1 はじめに (171)
2 刑法史における集団犯罪 (172)
3 集団犯罪の現代的諸問題 (179)
4 おわりに (184)
第9章 「刑法典理論モデル」(総則)について
―ソビエト刑法改正に関連して―…187
1 はじめに―「モデル」作成経過に関連して― (187)
2 刑法の原理 (189)
3 犯罪規定 (193)
4 刑罰体系 (199)
5 おわりに (209)
Ⅳ 非ソビエト化への模索あるいは伝統への回帰
第10章 ロシア刑法における犯罪体系について…213
1 はじめに (213)
2 ロシア刑法における犯罪体系 (214)
3 ロシア刑法における犯罪体系論の系譜 (218)
4 ロシア刑法における犯罪体系論をどう評価するか (221)
第11章 ロシアにおける法人の刑事責任…225
1 はじめに (225)
2 ソビエト時代のロシアにおける法人の刑事責任 (226)
3 現代のロシアにおける法人の刑事責任 (228)
4 おわりに (238)
第12章 ロシアにおける環境犯罪
―序論的試み―…239
1 はじめに (239)
2 旧ソ連邦およびロシア連邦における環境保護についての
刑事立法史 (240)
3 環境(エコロジー)犯罪概念とその類型 (250)
4 おわりに (252)
第13章 「死刑モラトリアム」のゆくえ
―ロシアにおける死刑制度をめぐる論議の動向―…255
1 死刑問題についての現状 (255)
2 ロシアにおける死刑制度―歴史的素描― (260)
3 廃止論と存置論,市民の法意識 (265)
4 重大な犯罪:殺人の動向 (269)
5 問題の展望 (272)
第14章 ロシアの司法改革と検事監督制度の動揺
―公判前手続における検察官の役割を契機として―…277
1 はじめに (277)
2 問題の性格 (279)
3 ソビエト時代の公判前手続 (282)
4 検事監督制度 (286)
5 司法改革と検事監督制度の動揺 (289)
6 公判前手続における改革 (294)
7 検事監督制度の将来―おわりに― (301)
第15章 ロシア刑事訴訟法における「当事者主義」原則…305
1 はじめに (305)
2 ロシアにおける司法改革―新刑事訴訟法典の施行― (307)
3 当事者主義 (311)
4 検事監督制度の抵抗 (315)
5 残された課題 (321)
第16章 犯罪被害者の人権…325
1 はじめに (325)
2 憲法上における犯罪被害者の人権 (325)
3 刑事訴訟法上における犯罪被害者の人権 (326)
4 犯罪被害の実態 (329)
第17章 矯正労働法から刑事執行法へ…331
1 はじめに (331)
2 行刑法の任務の変遷―矯正・再教育法から執行法へ (332)
3 1970年ロシア共和国矯正労働法典(現行法)の改正 (334)
4 新しい行刑法(刑事執行法)の編纂 (337)
5 「自由剥奪による刑罰を執行する施設および機関について」の
ロシア連邦法の採択 (343)
6 おわりに (346)
あとがき…351