アリストテレスの法思想
南山大学学術叢書

アリストテレスの法思想

その根柢に在るもの
高橋広次 著
定価:9,350円(税込)
  • 在庫:
    在庫があります
  • 発行:
    2016年02月01日
  • 判型:
    A5判上製
  • ページ数:
    434頁
  • ISBN:
    978-4-7923-0586-4
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内容紹介

目  次
はじめに
初出一覧
第一部 法および政治における知慮
第1章 実践哲学復権における知慮の役割3
第1節 古代的実践思考の現代法学界への逆輸入 (3)
第2節 「実践」に関して学問は成立しうるか (19)
第3節 法哲学における理論知と実践知 (28)
第2章 法・国家研究における「中」と「知慮」49
第1節 人間的善とは何か (58)
第2節 「中」と「知慮」の基本概念 (68)
第3節 正義論および法論における「中」と「知慮」 (85)
第4節 共同体における「中」と「知慮」 (101)
第3章 アリストテレスは自然法論者か125
第1節 直知(ヌース)と知慮(プロネーシス)の
「法」への関わり (125)
第2節 実践における目的と「目的へのてだて」 (135)
第4章 自由意思と帰責について149
第1節 帰責を可能にする倫理的評価の諸条件 (152)
第2節 帰責を不能にする倫理的評価の排除 (162)
第3節 帰責と自由意思論 (174)
第5章 アリストテレス=トマスの政治的知慮論191
第1節 知慮と正義との関係 (193)
第2節 知慮と倫理的徳との関係 (203)
第3節 政治的知慮の必要条件とその頽落態
―トマスによる敷衍 (220)
第二部 共同体における正
第1章 「正」概念の豊意性233
第1節 「正」の多義性 (233)
第2節 正義と正に関する総説 (246)
第3節 特殊的正の新展開 (256)
第2章 配分的正とその連関277
第1節 アリストテレスの配分的正論の射程 (279)
第2節 トマスにおける職分論への展開 (287)
第3節 朱子学における職分論 (295)
第4節 現代トミストの職分権論 (306)
第3章 交換的正とその連関317
第1節 『ニコマコス倫理学』に見る交換的正の特徴づけ (317)
第2節 交換における通約可能性の問題 (325)
第3節 『大道徳学』解釈に見る特殊的「正」概念の発展 (339)
おわりに351
註…358
参考文献…403
事項・人名索引…413