刑法研究 上巻 [総論]
野村 稔 著
定価:8,800円(税込)-
在庫:
在庫があります -
発行:
2016年03月01日
-
判型:
A5判上製 -
ページ数:
324頁 -
ISBN:
978-4-7923-5170-0
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内容紹介
目 次
はしがき(ⅰ)
初出一覧(ⅸ)
基礎理論
第1章 刑法規範の動態論──刑法規範の一つのデッサン── 1
第1節 はじめに 1
第2節 刑罰法規と刑法規範 1
第3節 刑法規範の動態論 3
故意論
第2章 打撃の錯誤と強盗殺人未遂罪の成立 11
第3章 事実の錯誤について――下村教授の錯誤論によせて―― 19
第1節 はじめに 19
第2節 錯誤に関する学説の概観 20
第3節 下村教授の錯誤論 22
第4節 私見の展開 24
過失論
第4章 サウナ風呂の開発・製作の担当者と業務上失火罪――最決昭和54年11月19日刑集33巻7号728頁―― 33
違法論
第5章 正当防衛における防衛の意思と攻撃の意思の併存――最決昭和50年11月28日刑集29巻10号983頁―― 41
第6章 緊急避難 55
第1節 正当防衛との異同 55
第2節 緊急避難の法的性質と公平の基礎 55
第3節 緊急避難の要件 58
第7章 自招危難――大判大正13年12月12日刑集3巻867頁―― 61
第8章 誤想過剰防衛 67
第1節 問題点 67
第2節 学説・判例 67
第3節 総 括 70
責任論
第9章 実行着手後における心神喪失・耗弱――責任能力による同時的コントロールの必要性―― 75
第1節 はじめに 75
第2節 私見の概要 76
第3節 私見の再検討 79
第4節 おわりに 81
未遂犯論
第10章 行為無価値・結果無価値と未遂犯の理論 83
第1節 はじめに 83
第2節 未遂犯概念の成立過程 83
第3節 判断形式としての違法二元論 85
第4節 行為自体の違法性の内容 91
第11章 未遂犯の処罰根拠――実質的客観説(折衷説)の立場から―― 101
第1節 はじめに 101
第2節 行為の属性としての危険説(行為犯説)と結果としての危険説(結果犯説) 102
第3節 終わりに――私見―― 106
第12章 実行の着手と学説の動向 111
第1節 はじめに 111
第2節 実行の着手を巡る学説・判例 111
第13章 実行の着手――行為の属性としての危険か結果としての危険か――123
第1節 はじめに 123
第2節 判例の基本的動向 124
第3節 間接正犯・離隔犯の実行の着手 125
第4節 おわりに 130
第14章 禁制品輸入罪における実行の着手――最決平成11年9月28日刑集53巻7号621頁―― 133
第15章 覚せい剤取締法41条の覚せい剤輸入罪の既遂時期――最決平成13年11月14日刑集55巻6号763頁―― 139
第16章 間接正犯の実行の着手時期――大判大正7年11月16日刑録24輯1352頁―― 147
第17章 不 能 犯 153
第1節 問題点 153
第2節 学説・判例 153
第3節 総 括 158
第18章 不能犯と事実の欠缺 163
第1節 問題の提起 163
第2節 判例の状況 165
第3節 学説の状況 167
第4節 理論の展開 172
共犯論
第19章 組織的詐欺罪における正犯と幇助犯の区別について 179
第1節 執筆の経緯 179
第2節 担当事件の経緯 180
第3節 組織的詐欺罪における正犯と幇助犯の区別は可能か 182
第4節 その基準――正犯概念―― 183
第5節 まとめ 185
第20章 共謀共同正犯 189
第1節 はじめに 189
第2節 判例の動向 190
第3節 学説の動向 194
第4節 私 見 198
第5節 おわりに 203
第21章 予備罪の従犯について 209
第1節 はじめに 209
第2節 判例の経緯 209
第3節 学 説 211
第4節 おわりに 214
第22章 承継的共犯――大判昭和13年11月18日刑集17巻21号839頁―― 217
第23章 共犯関係からの離脱――最決平成元年6月26日刑集43巻6号567頁,判時1315号145頁―― 223
第24章 共同正犯と正当防衛の成否の判断方法――最判平成6年12月6日刑集48巻8号509頁―― 227
第25章 共犯と正当防衛 233
第1節 はじめに 233
第2節 急迫性と侵害の予期・積極的加害意思 234
第3節 共犯・共同正犯の処罰根拠 237
第4節 おわりに 239
第26章 弁護士法72条違反罪の共犯について 241
外国刑法・その他
第27章 国際人権B規約第6条と日本および中国の死刑 249
第1節 はじめに 249
第2節 わが国の国際人権B規約批准の経緯と日中の死刑制度の状況 250
第3節 第4回報告書における死刑問題 259
第4節 今後の課題 261
第28章 西原教授の犯罪論体系について 265
第1節 はじめに 265
第2節 西原教授の犯罪論体系 266
第3節 西原教授の犯罪論の変遷 274
第4節 西原犯罪論の特徴 278
第5節 おわりに 281
最終講義
第29章 私の未遂犯論 287
はしがき(ⅰ)
初出一覧(ⅸ)
基礎理論
第1章 刑法規範の動態論──刑法規範の一つのデッサン── 1
第1節 はじめに 1
第2節 刑罰法規と刑法規範 1
第3節 刑法規範の動態論 3
故意論
第2章 打撃の錯誤と強盗殺人未遂罪の成立 11
第3章 事実の錯誤について――下村教授の錯誤論によせて―― 19
第1節 はじめに 19
第2節 錯誤に関する学説の概観 20
第3節 下村教授の錯誤論 22
第4節 私見の展開 24
過失論
第4章 サウナ風呂の開発・製作の担当者と業務上失火罪――最決昭和54年11月19日刑集33巻7号728頁―― 33
違法論
第5章 正当防衛における防衛の意思と攻撃の意思の併存――最決昭和50年11月28日刑集29巻10号983頁―― 41
第6章 緊急避難 55
第1節 正当防衛との異同 55
第2節 緊急避難の法的性質と公平の基礎 55
第3節 緊急避難の要件 58
第7章 自招危難――大判大正13年12月12日刑集3巻867頁―― 61
第8章 誤想過剰防衛 67
第1節 問題点 67
第2節 学説・判例 67
第3節 総 括 70
責任論
第9章 実行着手後における心神喪失・耗弱――責任能力による同時的コントロールの必要性―― 75
第1節 はじめに 75
第2節 私見の概要 76
第3節 私見の再検討 79
第4節 おわりに 81
未遂犯論
第10章 行為無価値・結果無価値と未遂犯の理論 83
第1節 はじめに 83
第2節 未遂犯概念の成立過程 83
第3節 判断形式としての違法二元論 85
第4節 行為自体の違法性の内容 91
第11章 未遂犯の処罰根拠――実質的客観説(折衷説)の立場から―― 101
第1節 はじめに 101
第2節 行為の属性としての危険説(行為犯説)と結果としての危険説(結果犯説) 102
第3節 終わりに――私見―― 106
第12章 実行の着手と学説の動向 111
第1節 はじめに 111
第2節 実行の着手を巡る学説・判例 111
第13章 実行の着手――行為の属性としての危険か結果としての危険か――123
第1節 はじめに 123
第2節 判例の基本的動向 124
第3節 間接正犯・離隔犯の実行の着手 125
第4節 おわりに 130
第14章 禁制品輸入罪における実行の着手――最決平成11年9月28日刑集53巻7号621頁―― 133
第15章 覚せい剤取締法41条の覚せい剤輸入罪の既遂時期――最決平成13年11月14日刑集55巻6号763頁―― 139
第16章 間接正犯の実行の着手時期――大判大正7年11月16日刑録24輯1352頁―― 147
第17章 不 能 犯 153
第1節 問題点 153
第2節 学説・判例 153
第3節 総 括 158
第18章 不能犯と事実の欠缺 163
第1節 問題の提起 163
第2節 判例の状況 165
第3節 学説の状況 167
第4節 理論の展開 172
共犯論
第19章 組織的詐欺罪における正犯と幇助犯の区別について 179
第1節 執筆の経緯 179
第2節 担当事件の経緯 180
第3節 組織的詐欺罪における正犯と幇助犯の区別は可能か 182
第4節 その基準――正犯概念―― 183
第5節 まとめ 185
第20章 共謀共同正犯 189
第1節 はじめに 189
第2節 判例の動向 190
第3節 学説の動向 194
第4節 私 見 198
第5節 おわりに 203
第21章 予備罪の従犯について 209
第1節 はじめに 209
第2節 判例の経緯 209
第3節 学 説 211
第4節 おわりに 214
第22章 承継的共犯――大判昭和13年11月18日刑集17巻21号839頁―― 217
第23章 共犯関係からの離脱――最決平成元年6月26日刑集43巻6号567頁,判時1315号145頁―― 223
第24章 共同正犯と正当防衛の成否の判断方法――最判平成6年12月6日刑集48巻8号509頁―― 227
第25章 共犯と正当防衛 233
第1節 はじめに 233
第2節 急迫性と侵害の予期・積極的加害意思 234
第3節 共犯・共同正犯の処罰根拠 237
第4節 おわりに 239
第26章 弁護士法72条違反罪の共犯について 241
外国刑法・その他
第27章 国際人権B規約第6条と日本および中国の死刑 249
第1節 はじめに 249
第2節 わが国の国際人権B規約批准の経緯と日中の死刑制度の状況 250
第3節 第4回報告書における死刑問題 259
第4節 今後の課題 261
第28章 西原教授の犯罪論体系について 265
第1節 はじめに 265
第2節 西原教授の犯罪論体系 266
第3節 西原教授の犯罪論の変遷 274
第4節 西原犯罪論の特徴 278
第5節 おわりに 281
最終講義
第29章 私の未遂犯論 287