障害差別禁止の法理
杉山有沙 著
定価:6,160円(税込)-
在庫:
在庫があります -
発行:
2016年03月10日
-
判型:
A5判上製 -
ページ数:
318頁 -
ISBN:
978-4-7923-0592-5
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内容紹介
目 次
はしがき
初出一覧
序章 障害差別禁止法理研究の意義………1
第1節 差別禁止事由としての「障害」………1
1 障害差別の存在 (1)
2 障害差別の構造 (2)
3 障害差別の問題に対するアプローチ (5)
4 憲法論の観点から障害差別禁止を論じる意義 (10)
第2節 比較対象法としてのイギリス1995年障害差別禁止法理………12
第3節 本研究の構成………15
第1部 イギリス障害差別禁止法理の形成と“障害”の定義
はじめに………20
第1章 障害差別禁止法理の形成と“障害”のモデル………21
第1節 DDAの基本構造と制定史………21
1 DDAの基本構造と展開 (21)
2 DDAの制定史 (23)
第2節 DDAの制定を促した障害者運動………25
1 障害者年金団体 (26)
2 隔離に反対する身体障害者連盟 (27)
3 英国障害者団体協議会 (28)
4 差別禁止立法のための任意団体 (28)
5 小 括 (29)
第3節 障害モデルの分類………30
1 障害の個人モデルとしての医学モデル (30)
2 社会モデルの誕生と理論枠組み (33)
3 小 括 (37)
第4節 DDAに対する障害モデルの影響………38
第5節 小 括………41
第2章 「障害」と「障害者」の意味………43
第1節 DDAにおける“障害”の構成要件………43
第2節 障害の責任の所在………46
1 DDAにおけるインペアメントの基本構造 (47)
2 DDAにおけるインペアメントの特定者 (48)
第3節 DDA障害特定における社会………52
1 通常の日常生活活動を行う能力 (53)
2 重大な不利な影響 (63)
第4節 DDAが採用した障害モデル………67
第5節 特定方法としての“2つの基準アプローチ” ………69
第6節 小 括………71
第1部のまとめ………72
第2部 障害差別禁止法理が禁止する差別構造
はじめに………76
第3章 平等取扱原則に反する差別に対する個性的な禁止規範………77
第1節 DDAが禁止する差別の基本的な位置づけ………77
第2節 DDAにおける平等取扱原則規定の変遷………78
1 関連差別概念の誕生 (78)
2 1995年制定当時の差別規定 (81)
3 2003年DDA規則による直接差別概念の導入 (82)
4 小 括 (83)
第3節 DDAで禁止する平等取扱原則違反とその限界………84
1 関連差別 (84)
2 直接差別 (90)
3 判決における直接差別と関連差別の関係 (94)
第4節 障害差別禁止法理における「平等取扱原則」の意味………95
第5節 小 括………96
第4章 障害差別禁止法理が禁止する合理的配慮義務の不履行………98
第1節 障害差別の特殊性に関する再検討………98
1 判 例 (98)
2 学 説 (100)
第2節 DDAと合理的配慮義務………102
第3節 合理的配慮義務の規範的構造………103
1 合理的配慮義務の基本構造 (103)
2 条文解釈における合理的配慮義務の“合理性”の範囲 (105)
3 問題の所在 (106)
第4節 合理的配慮義務の内容と射程に関する判例………108
1 合理的配慮義務の不履行の審査枠組 (108)
2 使用者に課す合理的配慮義務の射程 (115)
第5節 合理的配慮義務の履行/不履行に関する審査枠組………122
第5章 差別禁止法理の要請としての合理的配慮………123
第1節 合理的配慮義務とインペアメント考慮型社会モデル………123
第2節 合理的配慮義務の法的性格………125
1 グループとしての平等と個人としての平等 (125)
2 社会的排除に対する社会の責任 (129)
第3節 合理的配慮義務の責任の所在………134
第4節 平等取扱と合理的配慮義務の関係………137
第5節 小 括………139
第6章 合理的配慮義務と公的支援制度の関係………141
第1節 DDAの狙いと合理的配慮義務………141
1 DDAの狙い (141)
2 合理的配慮義務の位置づけ (143)
第2節 合理的配慮義務と労働へのアクセス支援制度の関係………146
1 AtW (147)
2 合理的配慮義務の補完的制度としてのAtW (149)
3 使用者に生じる義務とAtWの関係 (149)
第3節 合理的配慮義務とAtWの規範構造の異同………150
1 合理的配慮義務とAtWの障害モデル (150)
2 合理的配慮義務に期待された役割 (153)
第4節 障害差別禁止法理の要請としての合理的配慮義務………154
1 合理的配慮義務の“合理性”の範囲 (155)
2 障害差別禁止法理における合理的配慮義務の意義 (158)
第5節 小 括………159
第2部のまとめ………161
第3部 “障害”と“差別”からみるイギリス障害差別禁止法理
はじめに………164
第7章 障害差別禁止法理の対象………165
第1節 DDAにおける当事者適格という問題の発見………166
1 DDAにおける差別概念 (166)
2 Coleman事件 (169)
3 当事者適格をもつ者としての障害者介護者 (172)
4 小 括 (174)
第2節 障害者介護者が有する法的権利………175
1 フレキシブル労働請求権 (176)
2 小 括 (178)
第3節 DDAの対象者としての障害者介護者の差別構造………179
1 DDAの対象者として障害者介護者を認めた意味 (179)
2 禁止される差別類型 (180)
第4節 障害者介護者も障害差別禁止法理の対象と位置づける規範構造………181
第5節 小 括………183
第8章 DDAから平等法に引き継がれたもの
第1節 障害差別禁止法理の法枠組………185
1 DDA (185)
2 平等法 (187)
3 小 括 (191)
第2節 法対象者………191
第3節 禁止する差別………193
1 直接差別 (195)
2 関連差別 (198)
3 合理的配慮義務の不履行 (203)
4 小 括 (205)
第4節 小 括………206
第9章 差別類型と障害の構成要素の関係………208
第1節 DDAが対象とする障害と差別………208
第2節 DDAが対象とする障害と差別の関係………209
1 直接差別 (209)
2 関連差別 (211)
3 合理的配慮義務の不履行 (213)
第3節 小 括………214
第3部のまとめ………215
第4部 日本への応用可能性
はじめに218
第10章 障害差別禁止立法の現状と課題………219
第1節 障害差別禁止法理の基本構造………219
1 障害者基本法 (219)
2 障害者差別解消法 (222)
3 障害者雇用促進法 (223)
第2節 障害と差別の意味………224
1 障害の意味 (224)
2 差別の意味 (230)
3 小 括 (237)
第3節 障害者基本法の具体化としての障害差別禁止立法が抱える課題………237
第4節 小 括………238
第11章 憲法14条1項と障害差別………240
第1節 障害差別の構造と事例………240
1 差別禁止部会意見書 (241)
2 判 例 (244)
3 小 括 (247)
第2節 形式的平等の要請としての障害差別の禁止………248
1 不平等取扱の正当化の余地 (249)
2 障害差別としての合理的配慮義務の不履行 (254)
第3節 小 括………261
第4部のまとめ………263
結章 障害差別を法的に禁止する意義………264
第1節 本研究の到達点………264
第2節 “差別救済”を主張するということ………268
1 自分自身からの排除と潜在能力 (268)
2 “社会的弱者”としての障害者 (271)
第3節 差別はなぜ悪いのか?………272
1 差別禁止の意義 (272)
2 社会から生じる障害に対する差別を許容することの意味 (274)
第4節 自己価値を否定する障害者と法的な意味での差別禁止規範の関係………275
第5節 小 括………276
資料………278
引用文献………287
事項索引………301
はしがき
初出一覧
序章 障害差別禁止法理研究の意義………1
第1節 差別禁止事由としての「障害」………1
1 障害差別の存在 (1)
2 障害差別の構造 (2)
3 障害差別の問題に対するアプローチ (5)
4 憲法論の観点から障害差別禁止を論じる意義 (10)
第2節 比較対象法としてのイギリス1995年障害差別禁止法理………12
第3節 本研究の構成………15
第1部 イギリス障害差別禁止法理の形成と“障害”の定義
はじめに………20
第1章 障害差別禁止法理の形成と“障害”のモデル………21
第1節 DDAの基本構造と制定史………21
1 DDAの基本構造と展開 (21)
2 DDAの制定史 (23)
第2節 DDAの制定を促した障害者運動………25
1 障害者年金団体 (26)
2 隔離に反対する身体障害者連盟 (27)
3 英国障害者団体協議会 (28)
4 差別禁止立法のための任意団体 (28)
5 小 括 (29)
第3節 障害モデルの分類………30
1 障害の個人モデルとしての医学モデル (30)
2 社会モデルの誕生と理論枠組み (33)
3 小 括 (37)
第4節 DDAに対する障害モデルの影響………38
第5節 小 括………41
第2章 「障害」と「障害者」の意味………43
第1節 DDAにおける“障害”の構成要件………43
第2節 障害の責任の所在………46
1 DDAにおけるインペアメントの基本構造 (47)
2 DDAにおけるインペアメントの特定者 (48)
第3節 DDA障害特定における社会………52
1 通常の日常生活活動を行う能力 (53)
2 重大な不利な影響 (63)
第4節 DDAが採用した障害モデル………67
第5節 特定方法としての“2つの基準アプローチ” ………69
第6節 小 括………71
第1部のまとめ………72
第2部 障害差別禁止法理が禁止する差別構造
はじめに………76
第3章 平等取扱原則に反する差別に対する個性的な禁止規範………77
第1節 DDAが禁止する差別の基本的な位置づけ………77
第2節 DDAにおける平等取扱原則規定の変遷………78
1 関連差別概念の誕生 (78)
2 1995年制定当時の差別規定 (81)
3 2003年DDA規則による直接差別概念の導入 (82)
4 小 括 (83)
第3節 DDAで禁止する平等取扱原則違反とその限界………84
1 関連差別 (84)
2 直接差別 (90)
3 判決における直接差別と関連差別の関係 (94)
第4節 障害差別禁止法理における「平等取扱原則」の意味………95
第5節 小 括………96
第4章 障害差別禁止法理が禁止する合理的配慮義務の不履行………98
第1節 障害差別の特殊性に関する再検討………98
1 判 例 (98)
2 学 説 (100)
第2節 DDAと合理的配慮義務………102
第3節 合理的配慮義務の規範的構造………103
1 合理的配慮義務の基本構造 (103)
2 条文解釈における合理的配慮義務の“合理性”の範囲 (105)
3 問題の所在 (106)
第4節 合理的配慮義務の内容と射程に関する判例………108
1 合理的配慮義務の不履行の審査枠組 (108)
2 使用者に課す合理的配慮義務の射程 (115)
第5節 合理的配慮義務の履行/不履行に関する審査枠組………122
第5章 差別禁止法理の要請としての合理的配慮………123
第1節 合理的配慮義務とインペアメント考慮型社会モデル………123
第2節 合理的配慮義務の法的性格………125
1 グループとしての平等と個人としての平等 (125)
2 社会的排除に対する社会の責任 (129)
第3節 合理的配慮義務の責任の所在………134
第4節 平等取扱と合理的配慮義務の関係………137
第5節 小 括………139
第6章 合理的配慮義務と公的支援制度の関係………141
第1節 DDAの狙いと合理的配慮義務………141
1 DDAの狙い (141)
2 合理的配慮義務の位置づけ (143)
第2節 合理的配慮義務と労働へのアクセス支援制度の関係………146
1 AtW (147)
2 合理的配慮義務の補完的制度としてのAtW (149)
3 使用者に生じる義務とAtWの関係 (149)
第3節 合理的配慮義務とAtWの規範構造の異同………150
1 合理的配慮義務とAtWの障害モデル (150)
2 合理的配慮義務に期待された役割 (153)
第4節 障害差別禁止法理の要請としての合理的配慮義務………154
1 合理的配慮義務の“合理性”の範囲 (155)
2 障害差別禁止法理における合理的配慮義務の意義 (158)
第5節 小 括………159
第2部のまとめ………161
第3部 “障害”と“差別”からみるイギリス障害差別禁止法理
はじめに………164
第7章 障害差別禁止法理の対象………165
第1節 DDAにおける当事者適格という問題の発見………166
1 DDAにおける差別概念 (166)
2 Coleman事件 (169)
3 当事者適格をもつ者としての障害者介護者 (172)
4 小 括 (174)
第2節 障害者介護者が有する法的権利………175
1 フレキシブル労働請求権 (176)
2 小 括 (178)
第3節 DDAの対象者としての障害者介護者の差別構造………179
1 DDAの対象者として障害者介護者を認めた意味 (179)
2 禁止される差別類型 (180)
第4節 障害者介護者も障害差別禁止法理の対象と位置づける規範構造………181
第5節 小 括………183
第8章 DDAから平等法に引き継がれたもの
第1節 障害差別禁止法理の法枠組………185
1 DDA (185)
2 平等法 (187)
3 小 括 (191)
第2節 法対象者………191
第3節 禁止する差別………193
1 直接差別 (195)
2 関連差別 (198)
3 合理的配慮義務の不履行 (203)
4 小 括 (205)
第4節 小 括………206
第9章 差別類型と障害の構成要素の関係………208
第1節 DDAが対象とする障害と差別………208
第2節 DDAが対象とする障害と差別の関係………209
1 直接差別 (209)
2 関連差別 (211)
3 合理的配慮義務の不履行 (213)
第3節 小 括………214
第3部のまとめ………215
第4部 日本への応用可能性
はじめに218
第10章 障害差別禁止立法の現状と課題………219
第1節 障害差別禁止法理の基本構造………219
1 障害者基本法 (219)
2 障害者差別解消法 (222)
3 障害者雇用促進法 (223)
第2節 障害と差別の意味………224
1 障害の意味 (224)
2 差別の意味 (230)
3 小 括 (237)
第3節 障害者基本法の具体化としての障害差別禁止立法が抱える課題………237
第4節 小 括………238
第11章 憲法14条1項と障害差別………240
第1節 障害差別の構造と事例………240
1 差別禁止部会意見書 (241)
2 判 例 (244)
3 小 括 (247)
第2節 形式的平等の要請としての障害差別の禁止………248
1 不平等取扱の正当化の余地 (249)
2 障害差別としての合理的配慮義務の不履行 (254)
第3節 小 括………261
第4部のまとめ………263
結章 障害差別を法的に禁止する意義………264
第1節 本研究の到達点………264
第2節 “差別救済”を主張するということ………268
1 自分自身からの排除と潜在能力 (268)
2 “社会的弱者”としての障害者 (271)
第3節 差別はなぜ悪いのか?………272
1 差別禁止の意義 (272)
2 社会から生じる障害に対する差別を許容することの意味 (274)
第4節 自己価値を否定する障害者と法的な意味での差別禁止規範の関係………275
第5節 小 括………276
資料………278
引用文献………287
事項索引………301