刑法理論の基礎Ⅴ
責任概念と責任要素
吉田敏雄 著
定価:3,850円(税込)-
在庫:
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発行:
2016年03月20日
-
判型:
A5判 -
ページ数:
284頁 -
ISBN:
978-4-7923-5177-9
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内容紹介
目 次
はしがき
第1章 総説―責任主義と責任概念―1
1 責任主義2
A 責任主義の機能2
B 責任主義と憲法4
2 責任概念6
3 責任主義と意思自由9
A ドイツ語圏刑法学における歴史的経緯9
B ドイツ語圏刑法学の現況15
. ドイツ(15)
. オーストリア(20)
. スイス(24)
C 日本における意思自由に関する学説25
. 木村亀二(25)
. 團藤重光(27)
. 平野龍一(29)
. 福田 平(30)
. 中山研一(32)
. 評 価(34)
4 意思形成における心理学的事象36
第2章 責任概念の歴史的・理論的発展
―心理的責任概念から規範的責任概念へ39
1 ドイツにおける責任概念の変遷39
A 歴史的経緯39
B 現在の責任概念50
. ミュラー=デイーツ説(50)
. イエシェック説(50)
. バオマン/ヴェ-バ-/ミチュ説(54)
. シェヒ説(56)
. 機能的責任概念(57)
. 性格責任論(64)
. 責任主義不要論(66)
2 オーストリアにおける責任概念の変遷69
A 歴史的経緯69
B 現在の責任概念71
C 一般的免責事由としての期待不可能性の賛否77
3 スイスにおける責任概念79
4 日本における責任学説83
A 近代学派の社会的責任論(いわゆる性格責任論)83
B 個人道義的責任論85
. 国家道義的責任論(85)
. 人格責任論(87)
C 個別行為責任論91
. 福田説(91)
. 西原説(93)
. 大谷説(94)
. 内田説(95)
. 内藤説(96)
. 評 価(98)
D 非個人道義的責任論100
. 木村説(100)
. 平野説(102)
. 堀内説(104)
. 増田説(105)
第3章 刑法,法的責任,法的刑罰,量刑及び修復107
1 刑 法107
2 不 法111
3 法的責任としての客観的・社会倫理的責任112
A 規範的内容112
B 規 準115
C 行為責任と行為者責任(性格責任)117
4 法的刑罰120
5 量 刑124
A 量刑の尺度規準としての責任124
B 責任と予防の関係127
6 裁判外行為和解140
第4章 一般的責任要素143
1 責任能力144
A 責任能力・限定責任能力の意義144
B 生物学的・心理学的要件149
. 病的な心神の障礙(149)
. 根深い意識障礙(152)
. 知的障礙(156)
. その他の,上記と等価の心神障礙(158)
C 心理学的・規範的要件159
. 弁別能力(159)
. 制禦能力(161)
D 責任能力の時点163
E 責任能力の認定164
F 法的効果167
2 不法の意識168
A 定 義168
B ドイツ語圏刑法における理論的展開169
. 法規定(169)
. ドイツ(172)
. オーストリア(174)
. スイス(175)
C 日本における学説の状況177
. 不法の意識不要説(177)
. 不法の意識必要説(178)
. 自然犯,法定犯区別説(179)
. 不法の意識可能性必要説(180)
. 責任説(181)
. 評 価(182)
D 不法の意識の対象と内容184
E 不法の意識形成186
. 活動的不法の意識(187)
. 潜伏的不法の意識(187)
. 確実な不法の意識と未必の不法の意識(188)
F 潜在的不法の意識188
G 認定方式189
3 禁止の錯誤190
A 総 説190
B 直接的禁止の錯誤191
C 間接的禁止の錯誤191
4 不法の不認識の非難可能性192
A 非難可能性(回避可能性)の基準192
B 一般的に容易な不法の認識可能性194
C 照会義務違反195
D 非難可能性の欠ける特殊の事例197
5 免責事由の不存在199
A 超法規的責任阻却と期待可能性200
. 超法規的責任阻却事由説(201)
. 限定的責任阻却事由説(201)
. 責任阻却事由否定説(201)
B 期待可能性の責任論における地位202
. 故意・過失の構成要素説(202)
. 故意・過失と並列する第3の責任要素説(203)
. 責任阻却事由説(203)
. 可罰的責任阻却・減少説(203)
C 期待可能性の標準204
. 行為者標準説(204)
. 平均人標準説(206)
. 国家標準説(207)
. 評 価(209)
D 判例の動向211
E 期待可能性に関する錯誤218
第5章 犯罪論における故意・過失の地位221
1 構成要件要素としての故意と責任要素としての故意
(故意の二重の地位)221
2 構成要件要素としての過失と責任要素としての過失
(過失の二重の地位)223
第6章 原因において自由な行為227
1 概 説227
2 沿 革230
3 諸理論の現況232
A 構成要件解決モデル233
. 前倒し理論(233)
. 限定的前倒し理論(239)
. 拡張理論(拡張モデル)(241)
. 不法理論(不法モデル)(243)
B 例外理論責任解決モデル244
C 不両立理論250
D 総 括251
. 責任主義と原因において自由な行為の両立性(251)
. 原因において自由な行為の形態(253)
E 実行開始後の責任能力の低下259
判例索引263
はしがき
第1章 総説―責任主義と責任概念―1
1 責任主義2
A 責任主義の機能2
B 責任主義と憲法4
2 責任概念6
3 責任主義と意思自由9
A ドイツ語圏刑法学における歴史的経緯9
B ドイツ語圏刑法学の現況15
. ドイツ(15)
. オーストリア(20)
. スイス(24)
C 日本における意思自由に関する学説25
. 木村亀二(25)
. 團藤重光(27)
. 平野龍一(29)
. 福田 平(30)
. 中山研一(32)
. 評 価(34)
4 意思形成における心理学的事象36
第2章 責任概念の歴史的・理論的発展
―心理的責任概念から規範的責任概念へ39
1 ドイツにおける責任概念の変遷39
A 歴史的経緯39
B 現在の責任概念50
. ミュラー=デイーツ説(50)
. イエシェック説(50)
. バオマン/ヴェ-バ-/ミチュ説(54)
. シェヒ説(56)
. 機能的責任概念(57)
. 性格責任論(64)
. 責任主義不要論(66)
2 オーストリアにおける責任概念の変遷69
A 歴史的経緯69
B 現在の責任概念71
C 一般的免責事由としての期待不可能性の賛否77
3 スイスにおける責任概念79
4 日本における責任学説83
A 近代学派の社会的責任論(いわゆる性格責任論)83
B 個人道義的責任論85
. 国家道義的責任論(85)
. 人格責任論(87)
C 個別行為責任論91
. 福田説(91)
. 西原説(93)
. 大谷説(94)
. 内田説(95)
. 内藤説(96)
. 評 価(98)
D 非個人道義的責任論100
. 木村説(100)
. 平野説(102)
. 堀内説(104)
. 増田説(105)
第3章 刑法,法的責任,法的刑罰,量刑及び修復107
1 刑 法107
2 不 法111
3 法的責任としての客観的・社会倫理的責任112
A 規範的内容112
B 規 準115
C 行為責任と行為者責任(性格責任)117
4 法的刑罰120
5 量 刑124
A 量刑の尺度規準としての責任124
B 責任と予防の関係127
6 裁判外行為和解140
第4章 一般的責任要素143
1 責任能力144
A 責任能力・限定責任能力の意義144
B 生物学的・心理学的要件149
. 病的な心神の障礙(149)
. 根深い意識障礙(152)
. 知的障礙(156)
. その他の,上記と等価の心神障礙(158)
C 心理学的・規範的要件159
. 弁別能力(159)
. 制禦能力(161)
D 責任能力の時点163
E 責任能力の認定164
F 法的効果167
2 不法の意識168
A 定 義168
B ドイツ語圏刑法における理論的展開169
. 法規定(169)
. ドイツ(172)
. オーストリア(174)
. スイス(175)
C 日本における学説の状況177
. 不法の意識不要説(177)
. 不法の意識必要説(178)
. 自然犯,法定犯区別説(179)
. 不法の意識可能性必要説(180)
. 責任説(181)
. 評 価(182)
D 不法の意識の対象と内容184
E 不法の意識形成186
. 活動的不法の意識(187)
. 潜伏的不法の意識(187)
. 確実な不法の意識と未必の不法の意識(188)
F 潜在的不法の意識188
G 認定方式189
3 禁止の錯誤190
A 総 説190
B 直接的禁止の錯誤191
C 間接的禁止の錯誤191
4 不法の不認識の非難可能性192
A 非難可能性(回避可能性)の基準192
B 一般的に容易な不法の認識可能性194
C 照会義務違反195
D 非難可能性の欠ける特殊の事例197
5 免責事由の不存在199
A 超法規的責任阻却と期待可能性200
. 超法規的責任阻却事由説(201)
. 限定的責任阻却事由説(201)
. 責任阻却事由否定説(201)
B 期待可能性の責任論における地位202
. 故意・過失の構成要素説(202)
. 故意・過失と並列する第3の責任要素説(203)
. 責任阻却事由説(203)
. 可罰的責任阻却・減少説(203)
C 期待可能性の標準204
. 行為者標準説(204)
. 平均人標準説(206)
. 国家標準説(207)
. 評 価(209)
D 判例の動向211
E 期待可能性に関する錯誤218
第5章 犯罪論における故意・過失の地位221
1 構成要件要素としての故意と責任要素としての故意
(故意の二重の地位)221
2 構成要件要素としての過失と責任要素としての過失
(過失の二重の地位)223
第6章 原因において自由な行為227
1 概 説227
2 沿 革230
3 諸理論の現況232
A 構成要件解決モデル233
. 前倒し理論(233)
. 限定的前倒し理論(239)
. 拡張理論(拡張モデル)(241)
. 不法理論(不法モデル)(243)
B 例外理論責任解決モデル244
C 不両立理論250
D 総 括251
. 責任主義と原因において自由な行為の両立性(251)
. 原因において自由な行為の形態(253)
E 実行開始後の責任能力の低下259
判例索引263