刑法原論
曽根威彦 著
定価:7,150円(税込)-
在庫:
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発行:
2016年04月20日
-
判型:
A5判上製 -
ページ数:
698頁 -
ISBN:
978-4-7923-5180-9
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内容紹介
目 次
はしがき(i)
凡 例(xi)
第1編 刑 法 の 基 礎
第1章 刑法の概念・任務と基本原理 3
第1節 刑法および刑法学 3
1 刑法の概念(3) 2 刑法学(6)
第2節 刑法の任務 10
1 刑法の社会統制機能(10)
2 法益保護 第1次社会統制機能(11)
3 人権保障 第2次社会統制機能(16)
第3節 刑法の正当化原理と刑罰権の根拠 18
1 刑法の正当化原理と制約原理(18)
2 刑罰権の根拠と限界(23)
第2章 刑罰法規 33
第1節 罪刑法定主義と刑法の解釈 33
1 意義(33) 2 沿革(34) 3 根拠(36)
4 形式的内容と類推解釈の禁止(38)
5 実質的内容と解釈の明確性(46)
第2節 刑法の効力 52
1 刑法の時に関する効力(52)
2 刑法の場所に関する効力(54)
3 刑法の人に関する効力(56)
第3章 刑 法 の 理 論 59
第1節 刑法理論の系譜 59
1 近代刑法の誕生(59) 2 古典学派の刑法理論(60)
3 近代学派の刑法理論(63)
第2節 学派の争いとその後の展開 64
1 学派の争い(64) 2 第2次大戦後の刑法理論(66)
第3節 日本における刑法理論 68
1 明治~昭和戦前期の展開(68) 2 昭和戦後期の動向(71)
3 今日の刑法理論(73)
第2編 犯罪の成立要件
第1章 犯罪概念と犯罪論体系 79
1 犯罪の概念(79) 2 犯罪論の体系構成(83)
第2章 行 為 論 91
1 総説(91) 2 行為概念の機能(92)
3 行為論の諸説(93) 4 行為概念の内容(95)
5 条件関係(98)
第3章 構 成 要 件 論 107
第1節 構成要件の概念と理論 107
1 構成要件の概念(107) 2 構成要件の機能(108)
3 構成要件論の変遷(112) 4 現代の構成要件論(115)
第2節 構成要件の要素 120
1 構成要件要素の種類(120) 2 客観的構成要件要素(122)
3 主観的構成要件要素(130)
第3節 因果関係学説 134
1 条件説(134) 2 原因説(136)
3 相当因果関係説(137)
第4節 相当因果関係 137
1 相当性判断の構造(137) 2 行為の相当性(139)
3 因果経過の相当性(142) 4 客観的帰属論(149)
第4章 違 法 論 153
第1節 違法性の概念 153
1 意義(153) 2 実質的違法性論(154)
3 主観的違法論と客観的違法論(156)
4 主観的違法要素(159)
第2節 行為無価値論と結果無価値論 164
1 結果無価値・行為無価値の概念(164)
2 行為無価値論(166) 3 結果無価値論(170)
第3節 可罰的違法性 171
1 意義(171) 2 可罰的違法性の理論の適用領域(171)
3 判例の対応(173) 4 学説の対応(175)
第4節 正 当 化 事 由 180
1 意義(180) 2 正当化の一般原理(181)
3 正当化事由の体系(184)
第5節 正 当 防 衛 185
1 意義(185) 2 正当化の根拠(185) 3 要件(187)
4 過剰防衛(206) 5 誤想防衛(211)
6 防衛行為と第三者(216) 7 盗犯等防止法の特則(220)
第6節 緊 急 避 難 221
1 意義(221) 2 本質(222) 3 要件(231)
4 緊急避難の事例(237) 5 特則(238)
6 過剰避難と誤想避難(238)
第7節 法令行為・正当業務行為 239
1 総説(239) 2 法令行為(240)
3 正当業務行為(244)
第8節 超法規的正当化事由(広義) 248
1 総説(248) 2 社会的相当行為(249)
3 自救行為(250) 4 超法規的正当化事由(最狭義)(252)
第9節 被害者の承諾 255
1 総説(255) 2 正当化根拠(259) 3 同意傷害(262)
4 要件(264) 5 被害者による危険の引受け(269)
6 推定的承諾(272) 7 安楽死と尊厳死(274)
第5章 責 任 論 279
第1節 責 任 の 概 念 279
1 意義(279) 2 責任主義(279) 3 責任の本質(284)
4 責任の基礎・対象(288) 5 責任の内容・構造(291)
6 責任の要素(293)
第2節 責 任 能 力 297
1 総説(297) 2 責任無能力と限定責任能力(301)
3 原因において自由な行為(304)
第3節 故 意 318
1 意義(318) 2 故意の体系的地位(318)
3 要件(323) 4 種類(328)
第4節 過 失 333
1 意義(333) 2 旧過失論と新過失論(334)
3 要件(342) 4 種類(358) 5 過失犯の諸問題(360)
第5節 事 実 の 錯 誤 367
1 意義(367) 2 種類(369)
3 具体的事実の錯誤(370) 4 抽象的事実の錯誤(382)
第6節 違法性の意識と違法性の錯誤 393
1 総説(393) 2 違法性の意識(395)
3 違法性の錯誤(402)
第7節 事実の錯誤と違法性の錯誤の区別 408
1 区別の基準(408) 2 規範的構成要件要素の錯誤(410)
3 行政法上の禁止事項に関する錯誤(411)
4 正当化事情の錯誤(414)
第8節 期 待 可 能 性 422
1 総説(422) 2 期待可能性と責任阻却事由(424)
3 期待可能性の判定基準(426) 4 期待可能性の錯誤(428)
5 判例と期待可能性(429)
第3編 犯罪の態様
序 章 総 説 433
第1章 不 作 為 犯 論 435
1 作為犯と不作為犯(435)
2 不真正不作為犯の作為義務と犯罪論体系(439)
3 不真正不作為犯の成立要件(441)
4 不真正不作為犯に関する判例(442)
5 作為義務の発生根拠および作為との同価値性(445)
6 作為義務をめぐる諸問題(454)
第2章 未 遂 犯 論 457
第1節 犯罪の発展段階 457
1 総説(457) 2 既遂犯と未遂犯(457)
3 予備(458) 4 陰謀(459)
第2節 未遂犯(障害未遂) 460
1 意義(460) 2 未遂犯の処罰根拠(460)
3 実行の着手(465)
第3節 不 能 犯 478
1 意義(478) 2 学説(479) 3 態様(489)
第4節 中 止 犯 492
1 総説(492) 2 中止犯の法的性格(493)
3 要件(502) 4 予備の中止(511)
第3章 共 犯 論 515
第1節 正 犯 と 共 犯 515
1 総説(515) 2 正犯の概念(515)
3 共犯の概念(517) 4 正犯と共犯の区別(519)
第2節 間 接 正 犯 527
1 意義(527) 2 態様(529)
3 間接正犯における未遂処罰(533) 4 自手犯(536)
第3節 共 犯 の 基 礎 537
1 共犯の処罰根拠(537) 2 共犯の本質(545)
3 共犯の従属性(554) 4 共犯の成立要件(560)
第4節 共 同 正 犯 561
1 総説(561) 2 要件(562) 3 共謀共同正犯(565)
4 不作為犯の共同正犯(581) 5 過失犯の共同正犯(583)
6 片面的共同正犯(592)
第5節 教 唆 犯 594
1 意義(594) 2 要件(594) 3 未遂の教唆(596)
4 間接教唆(598)
第6節 従 犯 599
1 意義(599) 2 要件(599)
3 共同正犯と従犯の区別(604) 4 不作為による従犯(606)
第7節 共 犯 と 身 分 608
1 身分および身分犯の概念(608) 2 刑法65条の法意(611)
3 各種身分犯と共犯(616)
第8節 共犯の諸問題 621
1 承継的共犯(621) 2 共犯からの離脱・中止(627)
3 共犯の錯誤(635) 4 予備罪と共犯(641)
第4章 罪 数 論 645
第1節 罪 数 の 概 念 645
1 意義(645) 2 種類(645) 3 罪数決定の標準(646)
第2節 本 位 的 一 罪 648
1 意義(648) 2 単純一罪(648) 3 法条競合(648)
4 包括一罪(650) 5 不可罰的事後行為(652)
第3節 科刑上一罪 655
1 意義(655) 2 観念的競合(656) 3 牽連犯(656)
4 かすがい現象(657)
第4節 併 合 罪 659
1 意義・要件(659) 2 効果(659)
3 併合罪における罪数処理(660)
4 観念的競合と併合罪の区別(652)
5 単純数罪(665)
事項索引 667
判例索引 677
はしがき(i)
凡 例(xi)
第1編 刑 法 の 基 礎
第1章 刑法の概念・任務と基本原理 3
第1節 刑法および刑法学 3
1 刑法の概念(3) 2 刑法学(6)
第2節 刑法の任務 10
1 刑法の社会統制機能(10)
2 法益保護 第1次社会統制機能(11)
3 人権保障 第2次社会統制機能(16)
第3節 刑法の正当化原理と刑罰権の根拠 18
1 刑法の正当化原理と制約原理(18)
2 刑罰権の根拠と限界(23)
第2章 刑罰法規 33
第1節 罪刑法定主義と刑法の解釈 33
1 意義(33) 2 沿革(34) 3 根拠(36)
4 形式的内容と類推解釈の禁止(38)
5 実質的内容と解釈の明確性(46)
第2節 刑法の効力 52
1 刑法の時に関する効力(52)
2 刑法の場所に関する効力(54)
3 刑法の人に関する効力(56)
第3章 刑 法 の 理 論 59
第1節 刑法理論の系譜 59
1 近代刑法の誕生(59) 2 古典学派の刑法理論(60)
3 近代学派の刑法理論(63)
第2節 学派の争いとその後の展開 64
1 学派の争い(64) 2 第2次大戦後の刑法理論(66)
第3節 日本における刑法理論 68
1 明治~昭和戦前期の展開(68) 2 昭和戦後期の動向(71)
3 今日の刑法理論(73)
第2編 犯罪の成立要件
第1章 犯罪概念と犯罪論体系 79
1 犯罪の概念(79) 2 犯罪論の体系構成(83)
第2章 行 為 論 91
1 総説(91) 2 行為概念の機能(92)
3 行為論の諸説(93) 4 行為概念の内容(95)
5 条件関係(98)
第3章 構 成 要 件 論 107
第1節 構成要件の概念と理論 107
1 構成要件の概念(107) 2 構成要件の機能(108)
3 構成要件論の変遷(112) 4 現代の構成要件論(115)
第2節 構成要件の要素 120
1 構成要件要素の種類(120) 2 客観的構成要件要素(122)
3 主観的構成要件要素(130)
第3節 因果関係学説 134
1 条件説(134) 2 原因説(136)
3 相当因果関係説(137)
第4節 相当因果関係 137
1 相当性判断の構造(137) 2 行為の相当性(139)
3 因果経過の相当性(142) 4 客観的帰属論(149)
第4章 違 法 論 153
第1節 違法性の概念 153
1 意義(153) 2 実質的違法性論(154)
3 主観的違法論と客観的違法論(156)
4 主観的違法要素(159)
第2節 行為無価値論と結果無価値論 164
1 結果無価値・行為無価値の概念(164)
2 行為無価値論(166) 3 結果無価値論(170)
第3節 可罰的違法性 171
1 意義(171) 2 可罰的違法性の理論の適用領域(171)
3 判例の対応(173) 4 学説の対応(175)
第4節 正 当 化 事 由 180
1 意義(180) 2 正当化の一般原理(181)
3 正当化事由の体系(184)
第5節 正 当 防 衛 185
1 意義(185) 2 正当化の根拠(185) 3 要件(187)
4 過剰防衛(206) 5 誤想防衛(211)
6 防衛行為と第三者(216) 7 盗犯等防止法の特則(220)
第6節 緊 急 避 難 221
1 意義(221) 2 本質(222) 3 要件(231)
4 緊急避難の事例(237) 5 特則(238)
6 過剰避難と誤想避難(238)
第7節 法令行為・正当業務行為 239
1 総説(239) 2 法令行為(240)
3 正当業務行為(244)
第8節 超法規的正当化事由(広義) 248
1 総説(248) 2 社会的相当行為(249)
3 自救行為(250) 4 超法規的正当化事由(最狭義)(252)
第9節 被害者の承諾 255
1 総説(255) 2 正当化根拠(259) 3 同意傷害(262)
4 要件(264) 5 被害者による危険の引受け(269)
6 推定的承諾(272) 7 安楽死と尊厳死(274)
第5章 責 任 論 279
第1節 責 任 の 概 念 279
1 意義(279) 2 責任主義(279) 3 責任の本質(284)
4 責任の基礎・対象(288) 5 責任の内容・構造(291)
6 責任の要素(293)
第2節 責 任 能 力 297
1 総説(297) 2 責任無能力と限定責任能力(301)
3 原因において自由な行為(304)
第3節 故 意 318
1 意義(318) 2 故意の体系的地位(318)
3 要件(323) 4 種類(328)
第4節 過 失 333
1 意義(333) 2 旧過失論と新過失論(334)
3 要件(342) 4 種類(358) 5 過失犯の諸問題(360)
第5節 事 実 の 錯 誤 367
1 意義(367) 2 種類(369)
3 具体的事実の錯誤(370) 4 抽象的事実の錯誤(382)
第6節 違法性の意識と違法性の錯誤 393
1 総説(393) 2 違法性の意識(395)
3 違法性の錯誤(402)
第7節 事実の錯誤と違法性の錯誤の区別 408
1 区別の基準(408) 2 規範的構成要件要素の錯誤(410)
3 行政法上の禁止事項に関する錯誤(411)
4 正当化事情の錯誤(414)
第8節 期 待 可 能 性 422
1 総説(422) 2 期待可能性と責任阻却事由(424)
3 期待可能性の判定基準(426) 4 期待可能性の錯誤(428)
5 判例と期待可能性(429)
第3編 犯罪の態様
序 章 総 説 433
第1章 不 作 為 犯 論 435
1 作為犯と不作為犯(435)
2 不真正不作為犯の作為義務と犯罪論体系(439)
3 不真正不作為犯の成立要件(441)
4 不真正不作為犯に関する判例(442)
5 作為義務の発生根拠および作為との同価値性(445)
6 作為義務をめぐる諸問題(454)
第2章 未 遂 犯 論 457
第1節 犯罪の発展段階 457
1 総説(457) 2 既遂犯と未遂犯(457)
3 予備(458) 4 陰謀(459)
第2節 未遂犯(障害未遂) 460
1 意義(460) 2 未遂犯の処罰根拠(460)
3 実行の着手(465)
第3節 不 能 犯 478
1 意義(478) 2 学説(479) 3 態様(489)
第4節 中 止 犯 492
1 総説(492) 2 中止犯の法的性格(493)
3 要件(502) 4 予備の中止(511)
第3章 共 犯 論 515
第1節 正 犯 と 共 犯 515
1 総説(515) 2 正犯の概念(515)
3 共犯の概念(517) 4 正犯と共犯の区別(519)
第2節 間 接 正 犯 527
1 意義(527) 2 態様(529)
3 間接正犯における未遂処罰(533) 4 自手犯(536)
第3節 共 犯 の 基 礎 537
1 共犯の処罰根拠(537) 2 共犯の本質(545)
3 共犯の従属性(554) 4 共犯の成立要件(560)
第4節 共 同 正 犯 561
1 総説(561) 2 要件(562) 3 共謀共同正犯(565)
4 不作為犯の共同正犯(581) 5 過失犯の共同正犯(583)
6 片面的共同正犯(592)
第5節 教 唆 犯 594
1 意義(594) 2 要件(594) 3 未遂の教唆(596)
4 間接教唆(598)
第6節 従 犯 599
1 意義(599) 2 要件(599)
3 共同正犯と従犯の区別(604) 4 不作為による従犯(606)
第7節 共 犯 と 身 分 608
1 身分および身分犯の概念(608) 2 刑法65条の法意(611)
3 各種身分犯と共犯(616)
第8節 共犯の諸問題 621
1 承継的共犯(621) 2 共犯からの離脱・中止(627)
3 共犯の錯誤(635) 4 予備罪と共犯(641)
第4章 罪 数 論 645
第1節 罪 数 の 概 念 645
1 意義(645) 2 種類(645) 3 罪数決定の標準(646)
第2節 本 位 的 一 罪 648
1 意義(648) 2 単純一罪(648) 3 法条競合(648)
4 包括一罪(650) 5 不可罰的事後行為(652)
第3節 科刑上一罪 655
1 意義(655) 2 観念的競合(656) 3 牽連犯(656)
4 かすがい現象(657)
第4節 併 合 罪 659
1 意義・要件(659) 2 効果(659)
3 併合罪における罪数処理(660)
4 観念的競合と併合罪の区別(652)
5 単純数罪(665)
事項索引 667
判例索引 677