理論刑法学の探究 ⑨

理論刑法学の探究 ⑨

【編集委員】 川端 博/浅田和茂/山口 厚/井田 良
定価:4,620円(税込)
  • 在庫:
    在庫があります
  • 発行:
    2016年06月01日
  • 判型:
    A5判
  • ページ数:
    334頁
  • ISBN:
    978-4-7923-5184-7
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内容紹介

目次

 はしがき
[論 文]
 死刑と終身刑─否定論の立場から─……太田達也(1)
  Ⅰ 死 刑 1
  Ⅱ 終身刑 33
  Ⅲ 結 論 46

 死刑執行始末書の分析─絞首刑の実態に迫る─……永田憲史(49)
  Ⅰ 問題意識 49
  Ⅱ 現行法及び判例 52
  Ⅲ 死刑執行始末書の分析 58
  Ⅳ 「残虐な刑罰」の判断基準 77

 裁判員制度と死刑の適用基準……本庄 武(85)
  Ⅰ はじめに 85
  Ⅱ 永山事件判決とそれ以降の一連の最高裁判例 87
  Ⅲ 死刑適用事件における量刑基準のあり方 109
  Ⅳ 結 び 118

 承継的共犯論の現状と課題……十河太朗(119)
  Ⅰ はじめに 119
  Ⅱ 学 説 121
  Ⅲ 従来の裁判例 128
  Ⅳ 最高裁平成24年決定 131
  Ⅴ 承継的共犯論の課題 137
  Ⅵ 因果関係の内容 142
  Ⅶ 構成要件的結果の意義 151
  Ⅷ 結びに代えて 156

 承継的共犯論の帰趨……髙橋直哉(159)
  Ⅰ はじめに 159
  Ⅱ 判例の動向 160
  Ⅲ 学説の状況 169
  Ⅳ 若干の検討 174
  Ⅴ 私見の展開 179
  Ⅵ 結 語 190

 共犯関係の解消について……小林憲太郎(191)
  Ⅰ はじめに 191
  Ⅱ 離脱者が設定した救助的因果の断絶 196
  Ⅲ 「別個の犯罪事実」論 197
  Ⅳ 残余者による一方的排除 199
  Ⅴ 離脱者の真摯な努力 202
  Ⅵ 正当防衛の共謀 203
  Ⅶ おわりに 208

【書 評】
 幇助犯成立要件の再構築─小島秀夫著 『幇助犯の規範構造と処罰根拠』 (成文堂、 2015年) を読んで─……濱田 新(209)

 中野正剛 『未遂犯論の基礎─学理と政策の史的展開─』 (成文堂・2014)を読んで……末道康之(235)

【外国論文紹介】
 判例変更と遡及処罰の禁止に関する最近のドイツ刑法の展開……品田智史(257)

 ドイツ性刑法における 「被害者の意思に反する(gegen den Willen des Opfer)」要件の展開─ドイツ刑法177条の改正の動きを中心に─……嘉門 優(281)

 予防刑法をめぐるドイツの議論状況─ Beatrice Brunhöber (Hrsg.), Strafrecht im Präventionsstaat, 2014 の紹介 ─……仲道祐樹(299)