私立大学に何がおこっているのか
―「成長」を超えた「発展」か、忍び寄る「破綻」か―岡本史紀 著
定価:3,080円(税込)-
在庫:
在庫があります -
発行:
2016年07月01日
-
判型:
A5判 -
ページ数:
252頁 -
ISBN:
978-4-7923-5066-6
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内容紹介
目 次
はじめに
第1章 私立大学を取り巻く厳しい経営環境………1
大学進学率における地域格差の拡大………1
私立大学の規模・立地による構造的課題………6
大都市部の私立大学入学定員超過率の抑制政策………7
大学の生き残り競争時代の到来と「2018年」問題………13
大学進学率は今後上昇するか………16
キャンパス都心回帰は神話たりうるか………17
私立8大学,公立大学へ移行………22
学校法人合併の動き………23
私立大学の学費―高止まり,そして相次ぐ値上げの動き………23
格差社会が学生・保護者に及ぼす影響………26
不況の影と進む東京離れ………27
人生の重荷となる奨学金返済………28
大学への補助金の効果………30
女子の受け皿で増える傾向,准看護師養成校と短期大学3部………30
3年で3割強の新卒解職率,雇用の4割非正規社員………31
米国の人口減少期に於ける大学の対応策………32
第2章 大学倒産時代の始まり………37
予想もしなかった大学倒産………37
文科省による学校法人の経営破綻対策………38
私学事業団による具体的対応策………41
私立大学当事者の経営破綻回避策………47
私学の返済延滞増加………52
私立学校法の改正―危機的状態にある学校法人への行政措置………53
最近の私立大学破綻事例………55
Ⅰ 解散………55
破綻の経緯………55
破綻法人の財務状況………56
転学支援………60
解散命令に至る背景………61
Ⅱ 私的整理―大学募集停止,他法人への事業(カリキュラム・在学生・教員)譲渡………61
破綻の経緯………61
経営困難校の財務状況………62
Ⅲ 大学募集停止………66
第3章 破綻の淵からの脱出例………69
困難さを増す私学経営………69
経営破綻の淵に立った私立大学の財務状況と問題点………70
破綻の淵からの再起………73
補助金の復活など社会的信頼の回復,学費の倍額近い改定………74
「繕い」から「創造」へ………76
教学改革,併設校改革もスタート………77
財政危機からの脱出………78
破綻回避………84
第4章 人件費比率92%から40%への奇跡………87
私立大学における人件費構造改革………87
人件費比率92%から40%へ………88
如何にして収入増を実現したか………91
収入を増やしながら支出を抑制する………95
人件費適正化の諸施策………96
人事給与制度改革………98
能力と責任に見合う人事給与制度へ………99
学費負担者の支払い能力を考慮した給与のあり方………101
定年年齢変更の経緯………102
選択定年制度の導入………102
定年制度の見直し・新定年制度の必要性………103
定年引き下げの実施………109
新定年制度の骨子及び代償措置………111
定年年令確認請求事件………112
定年年齢引き下げ訴訟の勝敗のポイント………117
第5章 再生の鍵は教員人事………121
教員人事政策をめぐる私立大学における課題………121
教員採用(人事)の背景………122
教員人事改革に関する基本事項………124
採用方法の具体的改善策………128
教員採用人事の本格的検討………131
教員人事政策改革案………132
教員定数決定,教員人事委員会設置,教員人事改革実施へ………133
教員候補者選考委員会………136
財政状態(学費収入)に基づく教員定数の算出………136
定年引き下げと再雇用制度………139
定年制度改革,教員人事政策の効果………140
龍谷大学における人件費枠の設定………143
非常勤講師と労働契約法の改正………144
第6章 低迷する女子大,再生に向けて………147
「2018年問題」と女子大・女子短大………147
戦前の女子教育の歩み………148
戦後の女子大,女子短大誕生………149
女子の進学率向上と女子短大全盛期………151
女子短大への進学率急減と女子大離れ………154
女子の社会進出と総合職志向………157
女子の職業観の変化………159
女子大における教育………161
女子大の低迷………164
女子大付属中学高等学校の変遷………166
女子大の共学化………167
社会は女子大に何を求めているか………171
短大で発展し,薬学などの理系分野に挑戦した武庫川女子大学………175
女子大の今後は………180
第7章 地方の私立大学の挑戦………181
Ⅰ “個性が輝く大学”を目指して…崖っぷちからの脱出大作戦(長岡大学)………181
生き残り戦略………181
面倒見の良さと地域の教育力活用………183
定員割れでも黒字実現………184
第2次危機到来………186
学生募集の大転換,再び志願者増加,定員増へ………187
Ⅱ 地方・小規模をメリットに,教職一体で取り組む共愛グローカルプロジェクト(共愛学園前橋国際大学)………189
学生中心主義,地域との共生,ちょっと大変だけど実力がつく大学………189
先進的な教職一体ガバナンス,スタッフ会議とセンター制度………191
学生募集の試練………193
コース制と特待制度の導入………194
入試のV字回復と経営改善………197
共愛・グローカルプロジェクトの深化………199
Ⅲ 5学部統合1学群化と教学ガバナンス改革(札幌大学)………201
学部再編改革の背景………201
改革の第一歩………203
5学部6学科から1学群1学域への再編………204
学群化と教学ガバナンス改革………206
教学組織改編に対応した事務局組織………209
今後の改革の方向………210
Ⅳ 3私立大学の挑戦から見えてきた大学改革の方向………211
第8章 私立中学・高校再生のパラダイムシフト………215
私立高等学校を取り巻く経営環境………215
首都圏の私立中学の入試動向………216
高校法人の財政課題………217
人件費に配慮した教員人事………219
千葉県の私立高校経営破綻,特待生制度響く 負債5億円超す………223
千葉県の積極的対応,学校法人に特別検査実施………224
存続へ,横浜市の法人が引き継ぐ………225
苦しい私学,補助金頼み………225
地方で経営破綻など続出,千葉でもまた………226
奇跡が起こった,入学者22名から223名へ急増(三田国際学園中学校・高等学校)………228
参考文献 233
おわりに 237
はじめに
第1章 私立大学を取り巻く厳しい経営環境………1
大学進学率における地域格差の拡大………1
私立大学の規模・立地による構造的課題………6
大都市部の私立大学入学定員超過率の抑制政策………7
大学の生き残り競争時代の到来と「2018年」問題………13
大学進学率は今後上昇するか………16
キャンパス都心回帰は神話たりうるか………17
私立8大学,公立大学へ移行………22
学校法人合併の動き………23
私立大学の学費―高止まり,そして相次ぐ値上げの動き………23
格差社会が学生・保護者に及ぼす影響………26
不況の影と進む東京離れ………27
人生の重荷となる奨学金返済………28
大学への補助金の効果………30
女子の受け皿で増える傾向,准看護師養成校と短期大学3部………30
3年で3割強の新卒解職率,雇用の4割非正規社員………31
米国の人口減少期に於ける大学の対応策………32
第2章 大学倒産時代の始まり………37
予想もしなかった大学倒産………37
文科省による学校法人の経営破綻対策………38
私学事業団による具体的対応策………41
私立大学当事者の経営破綻回避策………47
私学の返済延滞増加………52
私立学校法の改正―危機的状態にある学校法人への行政措置………53
最近の私立大学破綻事例………55
Ⅰ 解散………55
破綻の経緯………55
破綻法人の財務状況………56
転学支援………60
解散命令に至る背景………61
Ⅱ 私的整理―大学募集停止,他法人への事業(カリキュラム・在学生・教員)譲渡………61
破綻の経緯………61
経営困難校の財務状況………62
Ⅲ 大学募集停止………66
第3章 破綻の淵からの脱出例………69
困難さを増す私学経営………69
経営破綻の淵に立った私立大学の財務状況と問題点………70
破綻の淵からの再起………73
補助金の復活など社会的信頼の回復,学費の倍額近い改定………74
「繕い」から「創造」へ………76
教学改革,併設校改革もスタート………77
財政危機からの脱出………78
破綻回避………84
第4章 人件費比率92%から40%への奇跡………87
私立大学における人件費構造改革………87
人件費比率92%から40%へ………88
如何にして収入増を実現したか………91
収入を増やしながら支出を抑制する………95
人件費適正化の諸施策………96
人事給与制度改革………98
能力と責任に見合う人事給与制度へ………99
学費負担者の支払い能力を考慮した給与のあり方………101
定年年齢変更の経緯………102
選択定年制度の導入………102
定年制度の見直し・新定年制度の必要性………103
定年引き下げの実施………109
新定年制度の骨子及び代償措置………111
定年年令確認請求事件………112
定年年齢引き下げ訴訟の勝敗のポイント………117
第5章 再生の鍵は教員人事………121
教員人事政策をめぐる私立大学における課題………121
教員採用(人事)の背景………122
教員人事改革に関する基本事項………124
採用方法の具体的改善策………128
教員採用人事の本格的検討………131
教員人事政策改革案………132
教員定数決定,教員人事委員会設置,教員人事改革実施へ………133
教員候補者選考委員会………136
財政状態(学費収入)に基づく教員定数の算出………136
定年引き下げと再雇用制度………139
定年制度改革,教員人事政策の効果………140
龍谷大学における人件費枠の設定………143
非常勤講師と労働契約法の改正………144
第6章 低迷する女子大,再生に向けて………147
「2018年問題」と女子大・女子短大………147
戦前の女子教育の歩み………148
戦後の女子大,女子短大誕生………149
女子の進学率向上と女子短大全盛期………151
女子短大への進学率急減と女子大離れ………154
女子の社会進出と総合職志向………157
女子の職業観の変化………159
女子大における教育………161
女子大の低迷………164
女子大付属中学高等学校の変遷………166
女子大の共学化………167
社会は女子大に何を求めているか………171
短大で発展し,薬学などの理系分野に挑戦した武庫川女子大学………175
女子大の今後は………180
第7章 地方の私立大学の挑戦………181
Ⅰ “個性が輝く大学”を目指して…崖っぷちからの脱出大作戦(長岡大学)………181
生き残り戦略………181
面倒見の良さと地域の教育力活用………183
定員割れでも黒字実現………184
第2次危機到来………186
学生募集の大転換,再び志願者増加,定員増へ………187
Ⅱ 地方・小規模をメリットに,教職一体で取り組む共愛グローカルプロジェクト(共愛学園前橋国際大学)………189
学生中心主義,地域との共生,ちょっと大変だけど実力がつく大学………189
先進的な教職一体ガバナンス,スタッフ会議とセンター制度………191
学生募集の試練………193
コース制と特待制度の導入………194
入試のV字回復と経営改善………197
共愛・グローカルプロジェクトの深化………199
Ⅲ 5学部統合1学群化と教学ガバナンス改革(札幌大学)………201
学部再編改革の背景………201
改革の第一歩………203
5学部6学科から1学群1学域への再編………204
学群化と教学ガバナンス改革………206
教学組織改編に対応した事務局組織………209
今後の改革の方向………210
Ⅳ 3私立大学の挑戦から見えてきた大学改革の方向………211
第8章 私立中学・高校再生のパラダイムシフト………215
私立高等学校を取り巻く経営環境………215
首都圏の私立中学の入試動向………216
高校法人の財政課題………217
人件費に配慮した教員人事………219
千葉県の私立高校経営破綻,特待生制度響く 負債5億円超す………223
千葉県の積極的対応,学校法人に特別検査実施………224
存続へ,横浜市の法人が引き継ぐ………225
苦しい私学,補助金頼み………225
地方で経営破綻など続出,千葉でもまた………226
奇跡が起こった,入学者22名から223名へ急増(三田国際学園中学校・高等学校)………228
参考文献 233
おわりに 237