フランス労働契約理論の研究

フランス労働契約理論の研究

三井正信 著
定価:5,500円(税込)
  • 在庫:
    在庫があります
  • 発行:
    2016年07月25日
  • 判型:
    A5判上製
  • ページ数:
    274頁
  • ISBN:
    978-4-7923-3351-5
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内容紹介

目  次

はしがき
第1章 フランスにおける労働契約概念の形成と
その展開…1
はじめに…1
第1節 フランス革命から19世紀末までの状況…4
第2節 労働契約概念の形成…8
1 概 説(8)
2 名称の変化(9)
3 労働契約の基準としての法的従属性(11)
4 検 討(26)
第3節 労働契約衰退論の展開…27
1 概 説(27)
2 条件行為説(28)
3 制度説(36)
4 検 討(48)
第4節 総 括…50
1 各説の評価(50)
2 戦前における労働契約の優位性をめぐる議論(52)
おわりに…54

第2章 戦後フランスにおける労働契約衰退論
についての一考察…55
はじめに…55
第1節 序 説…58
第2節 企業制度論の展開…60
1 労働契約の衰退と企業概念の必要性(60)
2 企業制度論の特徴(63)
第3節 労働契約と労働関係…77
1 労働関係の理論(77)
2 労働契約に留保される役割と労働関係との関係(80)
3 労働契約と労働関係の交錯(84)
第4節 検討と総括…86
1 ポール・デュランの立場(企業制度論登場の背景)(87)
2 企業制度論に対する批判(96)
3 総 括(100)
おわりに…103

第3章 フランス労働契約理論の現代的展開…104
はじめに…104
第1節 労働契約優位論の展開…106
第2節 企業制度論考慮型労働契約優位説…112
1 企業制度論に対する批判(112)
2 労働契約と身分規程(118)
3 労働契約と企業(124)
第3節 企業制度論否定型労働契約優位説…131
1 企業制度論に対する批判(132)
2 労働契約と身分規程(136)
3 労働契約と企業(144)
第4節 労働契約優位論の到達点とその限界…147
1 労働契約の優位性(147)
2 企業問題の困難性(154)
3 小 括(157)
第5節 労働契約論に課される現代的課題…159
1 序(159)
2 「契約から身分へ」という公式の変容(168)
3 労働法における企業概念(186)
4 労働契約論の今後の展開(206)
おわりに…233

補論1 懲戒処分としての労働契約の変更と
労働者の同意…236
はじめに…236
1 事実の概要と判旨…236
(1) 事実の概要(236)
(2) 判 旨(237)
2 解 説…238
(1) 問題の所在(238)
(2) 懲戒処分としての労働契約の変更をめぐる判例法理の変遷過程
(239)
(3) 本件判決の意義(243)
3 まとめ…244

補論2 労働協約の変更と労働契約法理…245
はじめに…245
1 事件の概要と判決要旨…246
(1) 事件の概要(246)
(2) 判決要旨―上告棄却(247)
2 解 説…247
(1) 身分規程の展開と労働契約優位論・労働契約衰退論をめぐる議論
(247)
(2) 労働契約復権化傾向と集団的身分規程(248)
(3) 本件判決の意義(250)

補論3 使用者による労働者の能力評価・格付けの
適法性要件…252
1 事件の概要…252
2 判 旨…253
3 検 討…255
(1) 本件の意義と背景(255)
(2) 使用者の労働者能力評価権の法的根拠と能力評価の適法性要件
(255)
(3) 格付けが差別に当たるか(256)
(4) ランキングの懲戒処分該当性(257)
(5) ランキングは解雇の事前準備をなすものなのか(257)
(6) まとめと今後の展望(258)
事項索引(259)