目　　次


　はしがき　（i）

第1講　民事執行総論……………1
　第1　民事執行の意義・種類　（1）
　第2　民事執行の目的と特質――国家による私法上の権利の実現　（2）
　第3　民事執行手続における利害調整原理　（4）
　第4　民事執行手続の当事者及び関係者　（6）
　第5　民事執行の手続過程　（7）
　第6　執行機関及び執行共助機関　（8）
　第7　執行機関の処分に対する不服申立て　（12）
　第8　執行手続の停止・取消し・障害事由　（15）
　第9　執行の終了と執行費用　（17）
　【実務の注目点】　民事執行法の改正経過　（18）

第2講　強制執行実施の要件――債務名義・執行文――……………21
　第1　債務名義とは何か　（21）
　第2　債務名義の種類　（22）
　第3　債務名義が不要な場合　（28）
　第4　債務名義の無効と強制執行の効力　（28）
　第5　執行文　（29）
　第6　執行力　（32）
　【実務の注目点】　権利能力なき社団の被執行適格　（34）

第3講　執行関係訴訟――請求異議の訴え――……………37
　第1　執行関係訴訟の意義及び種類　（37）
　第2　請求異議の訴え　（37）
　【実務の注目点】　不執行の合意　（47）

第4講　執行関係訴訟――第三者異議の訴え――……………51
　第1　意義・趣旨　（51）
　第2　法的性質（訴訟物）　（52）
　第3　異議事由総論　（52）
　第4　所有権に基づく異議　（53）
　第5　譲渡担保権に基づく異議　（54）
　第6　その他の権利に基づく異議　（56）
　第7　訴訟手続上の諸問題　（59）
　【実務の注目点】　預金の誤振込と第三者異議の訴えの適否　（61）

第5講　執行関係訴訟――執行文関係訴訟・執行判決訴訟――……………63
　第1　執行文付与に対する異議の訴え　（63）
　第2　執行文付与の訴え　（65）
　第3　執行判決を求める訴え　（69）
　【実務の注目点】　執行判決訴訟での間接管轄　（73）

第6講　不動産競売――競売の開始及び売却準備――……………75
　第1　不動産に対する民事執行の種類と規律　（75）
　第2　担保不動産競売の開始　（76）
　第3　売却準備手続総論　（81）
　第4　債権関係調査――配当要求、債権届出　（84）
　第5　権利関係調査――現況調査、評価　（86）
　【実務の注目点】　借地権付き建物の競売と借地契約解除　（90）

第7講　不動産競売――売却条件の確定と売却手続――……………93
　第1　売却条件の確定　（93）
　第2　売却実施手続　（99）
　第3　売却決定及び取消し　（105）
　第4　代金納付　（108）
　【実務の注目点】　建物建築請負人は敷地について商事留置権を主張しうるか　（111）

第8講　不動産競売――保全処分、引渡命令及び配当手続――……………113
　第1　保全処分　（113）
　第2　引渡命令　（118）
　第3　配当手続　（122）
　【補講】　準不動産執行　（127）
　【実務の注目点】　不動産競売手続の迅速化　（129）

第9講　債権執行――総論・債権強制執行――……………131
　第1　権利執行総論　（131）
　第2　金銭債権に対する強制執行（1）――差押え　（133）
　第3　金銭債権に対する強制執行（2）――換価　（141）
　第4　金銭債権に対する強制執行（3）――配当　（144）
　第5　船舶・動産等の引渡請求権に対する強制執行（162条、163条）　（148）
　第6　その他の財産権に対する強制執行　（149）
　第7　少額訴訟債権執行（167条の2ないし14）　（151）
　【実務の注目点】　①　複数金融機関又は複数支店にわたる預金債権の差押え　（152）
　【実務の注目点】　②　電子記録債権の差押え　（154）

第10講　不動産収益に対する執行――物上代位・収益執行――……………157
　第1　総　論　（157）
　第2　収益執行制度の概要　（157）
　第3　抵当権に基づく賃料債権に対する物上代位　（159）
　第4　担保不動産収益執行　（164）
　第5　強制管理　（167）
　【実務の注目点】　不動産収益侵奪とその対策　（169）

第11講　動産関係執行・財産開示・形式競売……………171
　第1　動産関係執行　（171）
　第2　財産開示手続　（178）
　第3　形式競売　（183）
　【実務の注目点】　動産売買先取特権の実行（転売代金債権に対する物上代位）　（184）

第12講　非金銭債権の実現――非金銭執行――……………187
　第1　総　論　（187）
　第2　物の引渡し・明渡し（引渡し等）の強制執行　（189）
　第3　代替的作為請求権の強制執行　（194）
　第4　不代替的作為義務の強制執行　（197）
　第5　不作為請求権の強制執行　（200）
　第6　意思表示の強制執行　（202）
　【実務の注目点】　抽象的差止判決の執行　（203）

第13講　家事関係執行……………205
　はじめに　（205）
　第1　養育費等の金銭債務の不履行と強制執行（問題1）　（206）
　第2　子の面会交流と強制執行（問題2）　（212）
　第3　子の奪い合いと民事執行（問題3）　（213）
　【実務の注目点】　子の引渡しに関するハーグ条約国内実施法の概要　（217）

第14講　民事保全総論・保全命令手続……………221
　第1　民事保全の意義　（221）
　第2　民事保全の種類　（222）
　第3　民事保全の特性　（222）
　第4　保全手続の構造と民事保全法の特徴　（223）
　第5　保全命令手続　（225）
　第6　不服申立て　（231）
　【実務の注目点】　仮の地位を定める仮処分の特別訴訟化　（234）

第15講　保全命令の執行と効力……………237
　第1　保全執行総論　（237）
　第2　仮差押えの執行及び効力　（238）
　第3　仮処分の執行及び効力　（240）
　【実務の注目点】　諫早湾干拓関係訴訟　（245）

資　料……………247
　資料①【現況調査報告書の記載例】　（247）
　資料②【評価書の記載例】　（255）
　資料③【建物賃借権と抵当権との関係】　（262）

事項索引……………264
判例索引……………267