刑法総論 第5版

刑法総論 第5版

大谷 實 著
定価:3,190円(税込)
  • 在庫:
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  • 発行:
    2018年04月20日
  • 判型:
    A5判
  • ページ数:
    352頁
  • ISBN:
    978-4-7923-5244-8
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内容紹介

目  次
第5版はしがき
凡 例
第1章 刑法と刑法学…1

Ⅰ 刑法の意義…1
1 刑法とは 1 2 刑法の目的 2 3 刑法の規範 3
Ⅱ 刑法の諸機能…4
1 規制機能 4 2 法益保護機能 4 
3 人権保障機能 5 4 刑法の二律背反 6
Ⅲ 刑法学とは…7
1 刑法総論・刑法各論 7 2 刑事法学 7

第2章 刑法の基礎…9

Ⅰ 古典学派と近代学派…9
1 古典学派(旧派) 9 2 近代学派(新派) 12
3 学派の争いとその克服 13
Ⅱ わが国の刑法および刑法思想…15
1 旧刑法の制定 15 2 現行刑法の制定から終戦まで 15
3 戦 後 16
Ⅲ 刑法の基礎理論…18
1 何を犯罪とすべきか 18
2 刑罰の目的からみた犯罪の性質 19
3 刑罰の本質と目的 22

第3章 刑法の法源と解釈…24

Ⅰ 罪刑法定主義…24
1 罪刑法定主義とは 24 2 罪刑法定主義の内容 25
Ⅱ 刑法の法源…28
1 刑法の法源(法律主義) 28
2 刑罰法規適正の原則(実体的デュー・プロセス) 30
Ⅲ 刑法の解釈…33
1 類推解釈の禁止 33 2 刑法解釈の限界 34

第4章 犯罪の基本概念…36

Ⅰ 犯罪の概念…36
1 当罰的行為と可罰的行為 36 2 犯罪成立要件 38
3 犯罪成立阻却事由 40
Ⅱ 犯罪論の体系…40
1 犯罪論とは 40 2 犯罪論の体系 41
3 形式的犯罪論と実質的犯罪論 43 4 犯罪の種類 44
Ⅲ 刑法上の行為…45
1 行為の機能 45 2 行為をめぐる諸説 46
3 刑法における行為 47

第5章 構成要件…50

Ⅰ 構成要件の概念…50
1 構成要件の意義と内容 50 2 構成要件の機能 53
3 構成要件の種類 54
Ⅱ 構成要件要素…56
1 構成要件該当性と構成要件要素 56 
2 行為の主体 56 3 行 為 60
4 行為の客体 61 5 行為の状況 61
6 行為の結果 62 7 主観的構成要件要素 65
8 構成要件要素の分類 66 9 構成要件の解釈 68

第6章 構成要件該当性…70

Ⅰ 実行行為の意義…70
〔1〕 構成要件該当性の意義…70
1 構成要件要素の充足 70 2 実行行為 71
〔2〕 不作為犯…72
1 不作為犯の意義 72 2 保障人的義務 75
3 法律上の作為義務 77
〔3〕 間接正犯…81
1 間接正犯とは 81 2 間接正犯の成立範囲 83
3 自手犯 85
Ⅱ 実行行為の主観面…86
〔1〕 故 意…86
1 故意の意義とその体系的地位 86 2 故意の成立要件 87
3 未必の故意(故意と過失の区別) 90 4 故意の種類 91
〔2〕 事実の錯誤による故意の阻却…93
1 錯誤とは 93 2 事実の錯誤の態様 93
3 故意を阻却する基準 95
4 具体的事実の錯誤(同一構成要件内の錯誤) 97
5 抽象的事実の錯誤(異なる構成要件間の錯誤) 101
〔3〕 過 失…106
1 過失の意義 106 2 過失の成立要件 108
3 信頼の原則 111 4 過失の種類 112
5 過失の競合 113 6 結果的加重犯 115
Ⅲ 因果関係…116
1 因果関係とは 116 2 因果関係の理論 117
3 因果関係の判断方法 121 4 判例の態度 126
5 不作為の因果関係 127

第7章 犯罪成立阻却事由…129

Ⅰ 違法性阻却事由…129
〔1〕 違法性の概念…129
1 違法性と違法性阻却 129
2 形式的違法性と実質的違法性 130 3 違法性の実質 131
4 違法要素 133 5 違法性の判断 135
〔2〕 違法性阻却…137
1 違法性阻却の意義 137 2 違法性阻却事由の種類 138
〔3〕 正当行為…140
1 35条の趣旨 140 2 法令行為 140 3 争議行為 141
4 業務行為 143 5 その他の正当行為 144
〔4〕 正当防衛…156
1 正当防衛の意義と根拠 156 2 正当防衛の要件 157
3 過剰防衛 164 4 誤想防衛 165
5 誤想過剰防衛 166 6 盗犯等防止法における特則 166
〔5〕 緊急避難…167
1 緊急避難の意義と根拠 167 2 緊急避難の成立要件 169
3 過剰避難・誤想避難・誤想過剰避難 172
Ⅱ 責任阻却事由…173
〔1〕 責任の概念…173
1 責任の意義 173 2 責任の内容 174
3 責任要素 176 4 責任判断 176
〔2〕 責任能力…178
1 責任能力とその存在時期 178
2 責任無能力者・限定責任能力者 180
3 原因において自由な行為 183
〔3〕 違法性の意識とその可能性…187
1 責任要素としての故意と過失 187
2 違法性の意識の取扱い 189
3 違法性の意識とその可能性 190 4 違法性の錯誤 191
5 違法性の錯誤の取扱い 193
6 事実の錯誤と違法性の錯誤の区別 195
〔4〕 期待可能性…199
1 期待可能性の意義 199
2 期待可能性による責任阻却・減軽事由 200
3 期待可能性判断の基準 201 4 期待可能性の錯誤 202

第8章 未 遂 犯…203

Ⅰ 予備・陰謀・共謀と未遂…203
1 未遂犯の処罰根拠 203 2 予備・陰謀・共謀 205
Ⅱ 未遂犯…207
1 実行の着手 207 2 実行の着手時期が問題となる場合 209
3 構成要件的結果の不発生 211 4 処 罰 211
Ⅲ 不能犯…212
1 不能犯の意義と類型 212 2 未遂犯と不能犯の区別 214
3 不能犯と違法性の判断 217
Ⅳ 中止犯…218
1 中止犯を認める根拠 218 2 中止犯の成立要件 220
3 効 果 223 4 予備・陰謀罪の中止 223

第9章 共 犯…225

Ⅰ 共犯と正犯…225
1 共犯の種類 225 2 正犯と共犯の区別 227
3 共犯の処罰根拠 228 4 共犯の本質 229
5 共犯の従属性 231
Ⅱ 共同正犯…233
1 共同正犯の意義 233 2 実行共同正犯の成立要件 234
3 過失犯の共同正犯 236 4 結果的加重犯の共同正犯 238
5 承継的共同正犯 238 6 不作為犯と予備罪の共同正犯 240
7 片面的共同正犯 241 8 共謀共同正犯 242 9 処 罰 245
Ⅲ 教唆犯…245
1 教唆犯の意義と成立要件 245 2 教唆犯の諸類型 249
3 処 罰 250
Ⅳ 幇助犯…250
1 成立要件 250 2 幇助犯と共同正犯・教唆犯との区別 253
3 幇助犯の諸類型 253 4 処 罰 254
Ⅴ 共犯と身分…255
1 身分犯と共犯 255 2 真正身分犯と共犯 258
3 不真正身分犯と共犯 259
Ⅵ 共犯の関連問題…260
1 不作為犯に対する共犯 260 2 不作為による共犯 261
3 共犯の錯誤 262 4 共犯の未遂 266
5 共犯関係からの離脱(共犯関係の解消) 267 
6 共犯の競合・罪数 269

第10章 罪 数…271

Ⅰ 犯罪の個数…271
1 罪数決定の基準 271 2 本来的一罪 272
Ⅱ 科刑上の一罪…275
1 54条1項 275 2 観念的競合 276 3 牽連犯 277
4 科刑上一罪の関連問題 278
Ⅲ 併合罪…280
1 併合罪の意義と要件 280 2 処 分 281 3 単純数罪 282

第11章 刑罰制度…283

Ⅰ 刑罰権…283
1 刑罰権の意義 283 2 客観的処罰条件 284
3 現実的法律関係 284
Ⅱ 刑罰の種類…285
1 刑罰の分類 285 2 死 刑 285 3 自由刑 286
4 財産刑 287

第12章 刑の適用…288

Ⅰ 法定刑とその加減…288
1 法定刑とその軽重 288 2 法定刑の加重・減軽 289
3 累犯・常習犯 290 4 自首・首服・自白 290
5 酌量減軽 291 6 法律上の刑の減軽方法 291
Ⅱ 刑の量定…292
1 刑の量定 292 2 刑の言渡し・免除 293
Ⅲ 刑の執行…295
Ⅳ 刑の執行猶予…295
1 刑の執行猶予とその要件 295 2 執行猶予の取消し 297
3 執行猶予の効力 297 4 刑の一部の執行猶予 298
Ⅴ 仮釈放…298
Ⅵ 刑の消滅…299
1 犯人の死亡・法人の消滅 299 2 恩 赦 300
3 刑事上の時効 300 4 刑の消滅 302

第13章 保安処分…303

1 保安処分の意義と沿革 303 2 保安処分の基礎 305
3 現行法上の保安処分 306

第14章 刑法の適用範囲…308

Ⅰ 刑法の時間的適用範囲…308
1 刑罰法規不遡及の原則 308
2 犯罪後の法律による刑の変更 309 3 限時法 312
Ⅱ 刑法の場所的適用範囲…313
1 場所的適用範囲とは 313 2 諸原則 314
3 外国判決の効力と犯罪人の引渡し 317
Ⅲ 刑法の人的・事項的適用範囲…318
1 意 義 318 2 適用上の例外 318
3 事項的適用範囲 319

事 項 索 引…321
判 例 索 引…329