企業犯罪と刑事コンプライアンス
―「企業刑法」構築に向けて―甲斐克則 著
定価:9,350円(税込)-
在庫:
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発行:
2018年04月20日
-
判型:
A5判 -
ページ数:
408頁 -
ISBN:
978-4-7923-5246-2
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内容紹介
目 次
はしがき
第1部 企業犯罪の理論
第1章 欠陥製品の製造・販売と刑事過失
1 序―問題の所在―…3
2 実行行為主体の特定と実行行為性…5
3 因果関係…12
4 注意義務内容および予見可能性…15
5 結 語…20
第2章 企業犯罪と公務員の刑事責任
―薬害エイズ事件厚生省ルート最高裁決定を契機として―
1 序…27
2 契機としての薬害エイズ事件厚生省ルート最高裁決定の論理…28
3 公務員の作為義務…31
4 企業犯罪と公務員の刑事責任…37
5 結 語…40
第3章 欠陥車両の製造と刑事過失
―三菱自工トラック・タイヤ脱落事故最高裁決定を契機として―
1 序…45
2 三菱自工トラック・タイヤ脱落事故の概要…46
3 第1審判決および第2審判決の論理と上告趣意…50
4 最高裁決定要旨…53
5 最高裁決定の理論的分析…59
6 企業のコンプライアンスと欠陥製品の製造防止への法政策…67
7 結 語…72
第4章 談 合
1 はじめに―談合の意義…75
2 入札談合の実態概観…77
3 談合罪および入札談合罪に関する判例の動向…78
4 談合対策の課題…88
5 おわりに…89
第2部 企業のコンプライアンス・プログラムと刑事規制
第5章 企業の社会的責任と新たな(刑事)法システムの構築
―アンケート調査・シンポジウム・訪問調査を終えて―
1 はじめに…93
2 アンケート調査から浮かび上がる現状の課題,その取組み,そして限界…94
3 新たな法システムおよびコンプライアンス・プログラム構築への道標
…95
4 おわりに…99
第6章 コンプライアンス・プログラムと企業の刑事責任
1 はじめに…101
2 コンプライアンス・プログラムの刑法的意義…102
3 コンプライアンス・プログラムと企業の刑事責任…107
4 おわりに…112
第7章 コーポレート・ガバナンスと刑事規制
1 はじめに…119
2 諸外国におけるコーポレート・ガバナンスと刑事規制…120
3 日本におけるコーポレート・ガバナンスと刑事規制…127
4 コンプライアンス・プログラムと企業の刑事責任…135
5 おわりに…139
第8章 企業のコンプライアンス・プログラムと刑事制裁
1 はじめに―これまでの研究経緯…145
2 欧米におけるコンプライアンス・プログラムと刑事規制…148
3 日本におけるコンプライアンス・プログラムと刑事規制…154
4 コンプライアンス・プログラムの刑法解釈論上の意義…162
5 おわりに―「経済刑法」から「企業刑法」へ…165
第9章 オーストラリアにおける企業活動の規制システム
1 序…171
2 オーストラリアのコーポレート・ガバナンス改革の契機…172
3 オーストラリアにおける改革内容および改革後の企業活動の規制
システム…175
4 オーストラリアにおけるコーポレート・ガバナンスと刑事規制…180
5 結語―企業倫理と法…183
第10章 ドイツにおける企業犯罪と刑事コンプライアンス
1 序…187
2 ドイツにおける企業コンプライアンスと刑法をめぐる近時の具体例
の動向…189
3 ドイツにおける刑事コンプライアンスをめぐる近時の議論状況…193
4 結 語…206
第11章 樋口亮介著『法人処罰と刑法理論』
1 はじめに…213
2 日本における法人処罰論…213
3 樋口理論の位置づけ…215
第12章 日本におけるコンプライアンスの現状と課題
―2010年アンケート調査分析結果
1 はじめに…217
2 2010年アンケート調査概要…218
3 アンケート結果の概要…219
4 コンプライアンスの課題…262
第13章 刑事コンプライアンスの国際比較と今後の展望
1 序…265
2 ドイツ…265
3 イタリア…267
4 イギリス…268
5 オーストラリア…270
6 アメリカ合衆国…273
7 中 国…275
8 結 語―刑事コンプライアンスの国際比較と今後の展望:
企業刑法構築へ向けて…277
第3部 資 料
1 ハロー・オットー「企業における安全確保義務違反の刑事責任」
Ⅰ いわゆる事業主責任…287
Ⅱ 危険源および日常取引上の安全配慮義務の監視に由来する責任…288
Ⅲ 安全確保義務の委任による責任の区分および個別化…294
Ⅳ 第三者の製造物の引取りに際しての安全確保義務…299
Ⅴ 官庁もしくは国家機関による安全確保の任務の保持…303
Ⅵ 結 語…305
2 ハロー・オットー「企業の取引行為の倫理,法的枠組,および刑事制裁」
Ⅰ 企業の取引行為と金融危機…311
Ⅱ 現下の金融危機の原因と展開…315
Ⅲ 責任の割当て…321
Ⅳ 結 語…340
3 アッティリオ・ニスコ「イタリア法における法人の責任」
Ⅰ 序…347
Ⅱ 規定の説明…349
Ⅲ 重 点…353
Ⅳ 私 見…356
Ⅴ 結 語…357
4 ライモ・ラハティ「フィンランドにおける法人の刑事責任の規定
について」
1 経済刑法の強化・細分化の1例としての法人の刑事責任の導入…363
2 フィンランドにおける法人の刑事責任について…365
3 企業,協会およびその他の団体における犯罪行為に対する自然人の
責任と自然人以外の責任の相互作用について…368
4 法人の刑事責任の帰属構造について…370
5 機関および代表者の責任に関する規定の特色について…371
6 機関および代表者の責任に関する規定のより詳しい考察…375
7 判例OGH 2008:33およびOGH 2009:1の分析…378
8 若干の結論…384
はしがき
第1部 企業犯罪の理論
第1章 欠陥製品の製造・販売と刑事過失
1 序―問題の所在―…3
2 実行行為主体の特定と実行行為性…5
3 因果関係…12
4 注意義務内容および予見可能性…15
5 結 語…20
第2章 企業犯罪と公務員の刑事責任
―薬害エイズ事件厚生省ルート最高裁決定を契機として―
1 序…27
2 契機としての薬害エイズ事件厚生省ルート最高裁決定の論理…28
3 公務員の作為義務…31
4 企業犯罪と公務員の刑事責任…37
5 結 語…40
第3章 欠陥車両の製造と刑事過失
―三菱自工トラック・タイヤ脱落事故最高裁決定を契機として―
1 序…45
2 三菱自工トラック・タイヤ脱落事故の概要…46
3 第1審判決および第2審判決の論理と上告趣意…50
4 最高裁決定要旨…53
5 最高裁決定の理論的分析…59
6 企業のコンプライアンスと欠陥製品の製造防止への法政策…67
7 結 語…72
第4章 談 合
1 はじめに―談合の意義…75
2 入札談合の実態概観…77
3 談合罪および入札談合罪に関する判例の動向…78
4 談合対策の課題…88
5 おわりに…89
第2部 企業のコンプライアンス・プログラムと刑事規制
第5章 企業の社会的責任と新たな(刑事)法システムの構築
―アンケート調査・シンポジウム・訪問調査を終えて―
1 はじめに…93
2 アンケート調査から浮かび上がる現状の課題,その取組み,そして限界…94
3 新たな法システムおよびコンプライアンス・プログラム構築への道標
…95
4 おわりに…99
第6章 コンプライアンス・プログラムと企業の刑事責任
1 はじめに…101
2 コンプライアンス・プログラムの刑法的意義…102
3 コンプライアンス・プログラムと企業の刑事責任…107
4 おわりに…112
第7章 コーポレート・ガバナンスと刑事規制
1 はじめに…119
2 諸外国におけるコーポレート・ガバナンスと刑事規制…120
3 日本におけるコーポレート・ガバナンスと刑事規制…127
4 コンプライアンス・プログラムと企業の刑事責任…135
5 おわりに…139
第8章 企業のコンプライアンス・プログラムと刑事制裁
1 はじめに―これまでの研究経緯…145
2 欧米におけるコンプライアンス・プログラムと刑事規制…148
3 日本におけるコンプライアンス・プログラムと刑事規制…154
4 コンプライアンス・プログラムの刑法解釈論上の意義…162
5 おわりに―「経済刑法」から「企業刑法」へ…165
第9章 オーストラリアにおける企業活動の規制システム
1 序…171
2 オーストラリアのコーポレート・ガバナンス改革の契機…172
3 オーストラリアにおける改革内容および改革後の企業活動の規制
システム…175
4 オーストラリアにおけるコーポレート・ガバナンスと刑事規制…180
5 結語―企業倫理と法…183
第10章 ドイツにおける企業犯罪と刑事コンプライアンス
1 序…187
2 ドイツにおける企業コンプライアンスと刑法をめぐる近時の具体例
の動向…189
3 ドイツにおける刑事コンプライアンスをめぐる近時の議論状況…193
4 結 語…206
第11章 樋口亮介著『法人処罰と刑法理論』
1 はじめに…213
2 日本における法人処罰論…213
3 樋口理論の位置づけ…215
第12章 日本におけるコンプライアンスの現状と課題
―2010年アンケート調査分析結果
1 はじめに…217
2 2010年アンケート調査概要…218
3 アンケート結果の概要…219
4 コンプライアンスの課題…262
第13章 刑事コンプライアンスの国際比較と今後の展望
1 序…265
2 ドイツ…265
3 イタリア…267
4 イギリス…268
5 オーストラリア…270
6 アメリカ合衆国…273
7 中 国…275
8 結 語―刑事コンプライアンスの国際比較と今後の展望:
企業刑法構築へ向けて…277
第3部 資 料
1 ハロー・オットー「企業における安全確保義務違反の刑事責任」
Ⅰ いわゆる事業主責任…287
Ⅱ 危険源および日常取引上の安全配慮義務の監視に由来する責任…288
Ⅲ 安全確保義務の委任による責任の区分および個別化…294
Ⅳ 第三者の製造物の引取りに際しての安全確保義務…299
Ⅴ 官庁もしくは国家機関による安全確保の任務の保持…303
Ⅵ 結 語…305
2 ハロー・オットー「企業の取引行為の倫理,法的枠組,および刑事制裁」
Ⅰ 企業の取引行為と金融危機…311
Ⅱ 現下の金融危機の原因と展開…315
Ⅲ 責任の割当て…321
Ⅳ 結 語…340
3 アッティリオ・ニスコ「イタリア法における法人の責任」
Ⅰ 序…347
Ⅱ 規定の説明…349
Ⅲ 重 点…353
Ⅳ 私 見…356
Ⅴ 結 語…357
4 ライモ・ラハティ「フィンランドにおける法人の刑事責任の規定
について」
1 経済刑法の強化・細分化の1例としての法人の刑事責任の導入…363
2 フィンランドにおける法人の刑事責任について…365
3 企業,協会およびその他の団体における犯罪行為に対する自然人の
責任と自然人以外の責任の相互作用について…368
4 法人の刑事責任の帰属構造について…370
5 機関および代表者の責任に関する規定の特色について…371
6 機関および代表者の責任に関する規定のより詳しい考察…375
7 判例OGH 2008:33およびOGH 2009:1の分析…378
8 若干の結論…384