ノルベルト・エリアスの全体像

ノルベルト・エリアスの全体像

-フィギュレーション理論の探究-
大平 章 著
定価:7,700円(税込)
  • 在庫:
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  • 発行:
    2018年05月20日
  • 判型:
    A5判
  • ページ数:
    324頁
  • ISBN:
    978-4-7923-3375-1
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内容紹介

目  次
まえがき
序  論  1
第1章 ノルベルト・エリアス
―『文明化の過程』について 9
1 『文明化の過程』の出版の背景とその意味 (9)
2 「文明化」と「文化」の定義 (14)
3 西洋における行儀作法の発展とその歴史 (19)
4 国家形成と文明化の過程の理論の概略 (26)
第2章 宮廷社会論―社会学のモデルとしての宮廷社会 41
1 『宮廷社会』の出版の経緯をめぐって (41)
2 序論における「社会学」と「歴史学」の問題 (43)
3 フランス宮廷社会の構造
―日常生活・マナー・権力推移 (51)
4 宮廷社会における文学や芸術の意味 (61)
5 結語:宮廷社会のモデルとその応用 (65)
第3章 エリアスの社会学理論の重要性
―フィギュレーション理論の探究 73
1 序 論 (73)
2 諸個人の諸社会 (76)
3 「参加」と「距離化」 (94)
4 『社会学とは何か』の重要性 (104)
第4章 『定着者と部外者』におけるノルベルト・エリアス
の理論的革新性111
1 現代における「定着者―部外者関係」 (111)
2 「集団的カリスマ」と「集団的汚名」 (113)
3 ウィンストン・パーヴァの構造分析 (119)
4 「定着者―部外者関係」の理論におけるエリアスの
個人的な歴史 (126)
第5章 スポーツ社会学者としてのエリアス133
1 スポーツと余暇の社会学―興奮の探求 (133)
2 スポーツ化の過程 (135)
3 スポーツと暴力 (148)
4 結 語 (154)
第6章 ノルベルト・エリアスとモーツァルト
―若き音楽家の肖像157
1 エリアスと芸術 (157)
2 人間としての音楽家モーツァルト (161)
3 モーツァルトの反逆におけるエリアスの社会学的
診断 (170)
4 社会学のテキストとしての『モーツァルト』 (175)
第7章 『シンボルの理論』の社会学的意義
―時間・言語・知識・芸術・科学183
1 『シンボルの理論』と『時間について』の関係 (183)
2 シンボルとしての言語 (188)
3 人間社会における言語の特殊性 (191)
4 結 語 (200)
第8章 『死にゆく者の孤独』について
―死と老齢化の社会学207
1 序 論 (207)
2 過去と現在における人間の死のイメージと認識 (208)
3 個人中心主義と「閉ざされた人間」に見られる孤独な
死 (213)
4 死の相対的解釈の可能性 (215)
5 「後書き」について (216)
6 結 語 (220)
第9章 『ドイツ人論』におけるエリアスの社会学者として
の立場―非文明化の過程とナチズムの出現225
1 『ドイツ人論』の出版について (225)
2 「非文明化」と「非形式化」の過程 (230)
3 ナショナリズム、ファシズム、文明化の挫折 (242)
4 結語―『ドイツ人論』が意味するもの (257)
補  遺 263
1 エリアスの初期論文について (263)
2 エリアスのその他の論文について (270)

Postscript(あとがき) 291

資  料 295
主要参考文献(書誌)299
事項・人名索引 303